拾ったのは、外伝ゲームの主人公でした   作:異星人アリエン

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カンネビュラ大樹海

 

 カンネビュラ大樹海。

 

 カエレスティス帝国の南方に広がる、人智及ばぬ大自然が跋扈する未踏の地。

 

 遥か昔より、此処には数多の資源が眠るとされ数多くの者達が幻想を胸に足を踏み入れた。

 

 結果、命を持ってその代償を支払う事となった。

 

 この大樹海には、数多の凶悪強力な晶獣が跋扈し、更には多種多様の不可思議な植物が群生していた。それらは容易く人の侵攻を食い止め、逆に蹂躙した。

 

 それは後にカエレスティス帝国を建国し、輝征装(エアラリス)を作り上げた始皇帝であっても、この大樹海を手にすることは叶わなかった。それほどまでに、この大樹海は人外魔境に満ちていたのだ。

 

 それでも諦めなかったカエレスティス帝国は、この大樹海への開拓を諦めなかった。

 

 何故ならばそれだけこの地にある資源──植物や晶獣素材──が魅力的であったからだ。

 

 かつてであれば、人類では手出し出来ない大自然の魔境といってもよい領域。

 

 しかし、この世界において繁栄を極めているカエレスティス帝国は、徐々にではあるがこの大樹海を攻略しつつあった。

 

 かつてこの場所でまともに動けるのは輝征装(エアラリス)を有する《天刑護騎士(アストロノーツ)》のみであったが、次第に配備される最新の武具に精強な部隊、そして彼らの文字通り肉盾(・・)となる存在(アスデブリ)により、徐々に大樹海は昔ほどの脅威とはならなくなっていった。

 

 それにより駐屯地が作られ、更には金の匂いを嗅ぎつけた人が集まり、より金を生み出す一大産業となるのに時間はかからなかった。

 

 それでも完全な踏破が出来ていないことこそ、この大樹海の厳しさと雄大さを物語っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 よぉ、オレだ。

 

 悪人面とよく言われるゲドウ・マルドラーグだ。

 

 《エニアグラム》による司政官の暗殺。

 

 一応、相手の輝征装(エアラリス)を奪った事については評価されたが、司政官をみすみす殺された事には変わりなく、こんなところに異動(とば)されちまった。全くいい迷惑だ。

 

 因みに、輝征装(エアラリス)奪ってなかったら責任取って自害を命じられるところだったらしい。上層部が押し付けようとしたとセレスティアラが言っていた。なんでも賊の侵入を防げなかったかららしい。

 

 理不尽が過ぎないか??? 

 

 そもそも、クロエ達がオレの背後、つまりは司政官のいる方向からやって来た以上侵入されたのは向こう側だ。オレの配備された側じゃねぇ。

 

 命が軽いのは最初から理解していたが、無理矢理動員された挙句に、責任取らされて殺されそうになるとは思わなかったぜ。

 

 一旦何やらセレスティアラと会話して納得していたメリスも、オレが処刑される可能性があったと聞いた時の顔はやばかった。

 

 まぁ、オレも思うところがあったからメリスと一緒に大暴れしてもよかったんだがな。セレスティアラが自らの心臓を、オレとの契約で縛ってなかったらそうした。

 

 メリスとは一度離れることになっちまったが、正直メリスは《特務兵装開発部(アルカナム)》に配属されて助かった。そうじゃなきゃ、オレの目が届かない場所でメリスが何者かに暗殺されていた可能性もある。

 

 セレスティアラやトイープの人柄については、『シャヘル=シャレム/薄明の境界線』を予習済みだから、ある程度はメリスをどういう風に扱うのか予想はつく。少なくとも悪いようにはされねぇ。

 

 まぁ、そのセレスティアラのせいで左遷させられたんだが。

 

 そもそもメリスが《特務兵装開発部(アルカナム)》に配属されてなかったら、普通にオレについて来れたんだが。

 

 メリスはオレと別れることになる際、色々と強請ってきた。まぁ、ほとんどが肉まんが食べたいなり、鍛えて欲しいだったのは良い。良いのだが……。

 

 オレの服がほとんどメリスに持っていかれた。

 

 どうせ多くは持って行けないだろうから、家に置いておいてあげるとのことだったが、なんかそれ以外の思惑がありそうな気がしたんだよな。

 

 こわかったから深入りしなかったが。

 

 そんなこんなで左遷された訳だが、その先がヤベェ事にカエレスティス帝国の南方に広がる魔境と名高い、カンネビュラ大樹海だった。

 

 現在、オレ達は晶獣の間引きに駆り出されている。

 

 ここはすげぇぞ。ほんの数メートル進むだけでわんさか晶獣が現れてくる。

 密度どうなってんだ??? これだけ大樹海なのに、すし詰め状態かと疑うほどに出るわ出るわ晶獣の群れ。

 

 まぁ、流石に強さにはかなり差があったけどな。

 

「うわぁぁぁ!? く、くるなぁぁッ!」

 

「ぐっ……!」

 

 また悲鳴が上がる。

 

 見れば兵士が二人、晶獣にあわや喰われようとしていた。与えられていた武器は粗末なものだったのか、晶獣の猛攻に耐えられず既に折れている。そして、次そうなるのは襲われている男たちだ。

 

 そうなる前にオレは、駆け出す。

 

「おらよォッ!」

 

<ギギィッ!? ギ、ギィィィィッ!>

 

 晶獣は苦悶の表情を浮かべ、その爪でオレを殺さんとするが鈍ぇ。そのまま躱し、寧ろ怒りのまま振るったことで隙だらけの喉元を槍で断ち切る。

 

「よぅ、まだ生きてるか?」

 

「あ、あぁ。ありがとうございますっ、助かりました」

 

「災難だったな。ほれ、立ちな」

 

「おぉ、悪いな」

 

 がっしりと差し出した手を握り立ち上がる男たち。その腕にかけられた腕章から、わかる通り、こいつらもまたアスデブリ(・・・・・)だ。

 

 てかこの周りには、戦っているのはアスデブリしかいねぇ。

 

 因みにオレらの背後にはカエルム人兵士はいやがる。高みの見物しやがって。テメェらの方に晶獣を素通りさせるぞ、こら。

 

「すげぇな、あんた。あの、晶獣を一人でやっちまうだなんて。あいつ相手に、過去におれらは十人以上被害が出たってのに」

 

「あー……まぁ、潜ってきた修羅場が違うんだよ。オレらの扱いを見ればわかるだろ?」

 

 オレ達に配備されている武器は、お世辞にも良いものとは言えない。それは、例えアスデブリが反乱を起こそうとも容易く鎮圧する為の措置だ。全く、悪知恵が働きやがるぜ。

 

 長年使い続けて来た槍だから、使い勝手はわかっている。

 

 あとちょくちょく〝肉体超化(スパーリング)〟を扱っているので、見た目以上の力で無理矢理ねじ伏せたりしている。流石に使い過ぎたら翌日地獄を見るから、最低限にだけどな。

 

「へっ、帝国の奴ら名義上はカエルム人として扱ってやるなんぞ言いながら、おれらを都合の良い肉盾程度にしか思ってないからな。やべぇ戦場に投入されるのは日常茶飯事だ」

 

「確かに。オレらがこうして汗水垂らしてるのに、あの街で優雅に食事を嗜んでやがるしな」

 

「全くだ。あぁ、名乗り遅れたな。おれはライフだ。同じアスデブリ人同士よろしく頼むぜ、あんちゃん。んで、縮こまってる小さいやつはリグだ」

 

「どうも、よろしくお願いします。あと、ライフ。小さいのは余計です」

 

「ご丁寧にどうも。オレはゲドウだ」

 

 互いに挨拶を交わし合う。

 

 ライフと名乗った男はチャラそうにしながらも、握る手は鍛え抜かれた男のそれだ。反対にリグはひょろいが、ライフと違って怪我がすくない。危機察知能力に長けているのかもしれねぇ。

 

「っと、やべぇぞあんちゃん! また来る!」

 

「これで何派目ですか!? 数えるのもばからしくなりますよ!」

 

「さがってろ、オメェら! オレがなんとかしてやる!」

 

 本当、この職場ブラック過ぎる。辞めたい。

 

 

 

 

 カンネビュラ大樹海からそう遠くない広大な空間に作られた〝パイオニア軍事基地〟。高さ3メートルになる壁や堀が幾重にも掘られ、更には数多の武装がカンネビュラ大樹海に向けて配置されている。

 

 トリンガースの基地とは比べ物にならないほどに、重武装が施された基地。当然そこにはむさ苦しい軍人達だけが所狭しと詰めている。

 

 そして、そこはオレの仕事場ってことだ。

 

「あー……過重労働にも程がある。今日だけでどんだけ晶獣を狩ったんだ……? 普通に売ればひと財産築けるぞ」

 

 軍事基地に戻ってきたオレは、内部を歩きながらぼやく。

 

 晶獣の素材は高く売れる。

 

 しかし、オレが倒した晶獣の取り分はなし。

 

 曰く、晶獣を倒すのは軍人としての務めであり、給与が支払われているのだから倒された晶獣の所有権は国にあるという。

 

 ふざけんな、オメェら全然倒してねぇだろうが。そっちに刃向けてやったっていいんだぞ。

 

 そんなことすれば普通に悪人になるからやらねぇが。ただでさえ悪人面と言われてるのに、本当に悪行に手を染めたらそれはただの悪人なんよ。

 

「くっそ、カエルム人どもめ。何もしなかった癖に自分の手柄のように語りやがって」

 

「まったくだ。口ばっかり上手くなりやがって、体動かせ体を」

 

「おふたりとも、カエルム人に聴かれたらただでさえ少ない給料減額されますよ」

 

「そもそもまともに支払われても、たかがしれてるけどな」

 

 悪態吐くライフに対して、リグは諦めたように嗜める。

 

 リグも口ではこう言ってるが、やっぱり思うところはあるのだろうな。オレの言葉に何も言えなくなる。

 

「ったく初日からとんだ目にあったぜ。あー、腹減った」

 

「お、そうだそうだ。ゲドウって今日来たんだろ? なら、飯は期待して良いぞ。ここのは美味いんだぜ」

 

「そうなのか?」

 

「ここってすぐ近くに街があるでしょう? 大樹海から採れる特産品や晶獣の素材を求めて商人などの流通が活発なんですよ。その恩恵で、豊富な食材も軍に卸されているんです」

 

「ま、軍人にとっちゃ身体が資本だからな。それを養う為に、良い食事を取れるってのは良いことだな」

 

 ライフとリグに先導される形でたどり着いたのは、軍人専用の食堂だった。既に結構むさ苦しい男たちでごった返している。

 

 さっさと並ぼうと促され、列に並ぶ。

 その間もライフは話しかけてくる。

 

「いやぁ〜、毎日大変だったがこれからはアンタが来てくれたおかげで大分ラクができるぜぇ〜。なぁなぁ、なんで此処に配属になったんだよアンタ?」

 

「あぁ、それはだな」

 

「おれはさぁ。知り合った綺麗な女性を口説いて、デートに漕ぎ着けたまでは良かったんだけどさぁ。どうやらそいつに彼氏居てさぁ、しかもそいつが軍の部隊長だったわけ。あっはっは、浮気相手として殺されそうなところを、彼女の懇願でこっちにまで飛ばされちまった」

 

「話聞けよ」

 

 そっちから降った癖に、聞く気ねぇだろ。しかも、よりによってカエルム人の女口説いたのか!? 命知らずにも程があるだろ。しかも、口ぶりからしてうまくいってたのかよ。

 

「気にするだけ無駄ですよ。ライフはいつもこんな感じですから」

 

「そうか。なら話半分で聞いとく方が良いな。さっさと座って食おうぜ……おっと」

 

 話していると一人と肩がぶつかり合う。

 

「悪い、よそ見していたオレが悪い……うおっ」

 

「……失敬」

 

 オレがぶつかった相手。その顔を見てオレは思わず驚いた声を上げた。

 

 何故ならそいつはスキンヘッドの頭に、グラサンをかけた強面の男が立っていた。更に地肌丸出しの頭には大きな傷が残っている。

 

「おや、こんにちは。奇遇ですね」

 

「なんだリグ、知り合いか?」

 

「こいつはバレル。みてくれはアンタに負けず劣らず悪いが、実力もあるし良いヤツだ。無口だけどな」

 

「ぶっ殺すぞ」

 

 誰の顔が悪いって?

 

 そしてそれはバレルも同じことを思ったのだろう。ライフをジッと見てる。そしてオレたちは視線を交わし合った。

 

「……」

 

「……」

 

 がしっ。

 

「いや、何あつい握手交わしてるんですか」

 

 オレとバレルは硬い握手をした。わかるんだよ、同じ顔の怖さで苦労してきた身がな。リグが呆れた顔をする。

 

 な〜るほど、ライフやリグがオレの顔を見ても反応が薄かったのは、同じアスデブリじゃなくて、バレルの顔の怖さに慣れていたからか。

 

 ……てか、なんか引っかかるんだよな。

 バレル、バレル……どこかで聞いた覚えがあるんだが……。

 

 そんなことを考えていると、順番が来たので飯の配給を受け取る。そのままなりゆきでライフ、リグ、バレルと食事を一緒に摂ることになった。

 

 そのまま席について一口食べて、驚く。確かに悪くない。

 

 カンネビュラ大樹海は、帝国屈指の魔境だ。当然、勤めを果たす為には健康でいて貰わなければ話にならない。だから、トリンガース区の基地と違ってアスデブリ相手にも、マシな料理が出てくるってわけか。

 

 とはいえそれはマシなだけで、うまいとは言ってねぇけどな。

 でも、これまで務めてきた基地の食事の中では最上位だ。これだけで株があがる……いや、やっぱ晶獣と戦う命の危険を考えると割があわねぇ気がする。

 

 そんな風に和気藹々と、アスデブリ同士仲良く食事を取っていたのだが。

 

アスデブリ風情(・・・・・・・)が、此処を使うなど烏滸がましい。さっさと、向こうの方で食事を取れ」

 

「あん?」

 

 数人のカエルム人兵士が話しかけてきた。てか、オレたちの背後にいた奴らじゃねぇか。そいつらは明らかに見下した顔で、オレたちに席を譲るように語りかけてくる。

 

 は? なんだこいつ。

 

 態々こっち来てそんなこと言いに来たのか? 暇なのか?

 

「おいおい、ここは軍人なら使って良い食堂だろ?」

 

「聞いてなかったのか? これだからアスデブリが。我々と同じ枠組みに入れたとでも思っているのか? ならば、驕りが過ぎるな。貴様らと我々が同じ立場なわけがないだろう。わかったならばさっさと退け」

 

「なんだと!? 偉そうにしやがって、何様のつもりだこのやろー!」

 

「よしなさい、ライフッ」

 

 どうやらこの軍人は、オレ達アスデブリが食堂を使っているのが大層気に入らないようだ。

 

 分かってはいるがアスデブリってやっぱかなり微妙な立場だよな。

 

 カエルム人からは蔑まれるし、隷属人(イクリプス)からは裏切り者だと恨まれ憎まれる。おかげ様で何処にいても針の筵だ。アスデブリ同士で身を寄せ合うしかない。そのせいでやっぱりアスデブリは、不穏分子だと周囲からは見なされる悪循環だ。

 

「いや、だからこそなんだろうな」

 

「……?」

 

「いや、なんでもねぇよ」

 

 首を傾けるバレルに、話を逸らすように手を振った。

 

 隷属人(イクリプス)も、反抗人(ラウディーズ)も、アスデブリも元は同じ国の人だ。団結させぬ為に分断させる。これは国を統治する上で、とても重要なことだ。

 

 流石のカエレスティス帝国とて、全ての国民を敵に回せば幾ら精強な軍がいても数が足りない。だからこそ、纏まらないようにする。

 

 不満の矛先を互いに向けることで、逸らす。ったく、悪知恵ばかり働きやがるぜ。

 

 何せ、揉めているのは敵国民だけ。帝国側からすれば、何の問題もない。勝手に争ってくれれば、抵抗する勢力が減るって寸法だ。

 

「こっちにはゲドウがいるんだ! もうオメェらなんかに負けねぇよ!」

 

「……ん?」

 

 考えごとしてたが、なんか今オレの名前出てこなかったか?

 

「ゲドウだと? 貴様、確か異動させられた軍人だな? はっ、野蛮そうな顔をしている。ソイツがいるからだからなんだと言うのだ。貴様らアスデブリは、我々カエルム人よりも劣る存在だろう」

 

「ばかめ! 今日の討伐された晶獣の数を知らないのか? 今までで最高かつその8割はゲドウが倒したんだぞ!」

 

「なんだと?」

 

「わかったらさっさとさっきの言葉撤回しろー! ほら、ゲドウからもなんか言ってやれって!」

 

「は? えっ!?」

 

 なんか知らない間にオレが担ぎ上げられてるんだが!?

 

「お、おいライフの言葉は本当かよ?」

 

「でも、確かに今日ほとんどおれらの方に晶獣は来なかったよな」

 

「なら、奴らにだって負けない……のか?」

 

「そうだ、おれらにだって使う権利があるはずだ!」

 

「やっちまえー! あんちゃんー!」

 

 更には話を聞いていた周囲のアスデブリたちも乗り出して、燃え上がる熱気。

 

 おいやめろ! オメェらの争いにオレを巻き込むな! 矢面に立たせるんじゃねぇ!

 

 しかし一度火がついた熱気は止まらない。どこの世界も、後先考えない奴らが勝手にヒートアップさせていくのが、一番タチが悪いってか!

 

 カエルム人兵士も、こめかみに青筋をたてる。

 

 一触即発。

 

 なんなら武器すら抜きそうな雰囲気だ。やべぇなこりゃ。周囲のアスデブリたちも鬱憤(うっぷん)が溜まっていたのか、かなりやる気だ。ライフのばかやろう、火に油注ぐ真似すんじゃねぇよ!

 

 やがて耐えきれなくなったのか、目の前のカエルム人兵士が武器を抜こうとし……。

 

 それを遮るように、銀色の液体が中央にいきなり出現し、物理的な壁と変貌(・・)し、オレらと兵士達を分断した。

 

 

 

「騒がしい」

 

 

 

 凛とした声だった。

 

 聞くだけで背筋がピンと伸びるような凄みのある声色。実際、あれほど騒がしかった両者も思わず声の主を見た。

 

 若干青みがかった光を反射する銀の髪に被せられた軍帽。ピッチリとシワ一つない軍服に袖を通し、冷徹どころか冷徹さを感じる瞳。何よりも、佇まいからして感じる強者特有の気配。

 

「……あれは」

 

「お、おい、あれってまさか」

 

「違いありません! 《天刑護騎士(アストロノーツ)》……それも《白銀の弾丸(シルバーバレット)》の異名を持つ、ウィルディ・バレット(・・・・)リガー(・・・)です!」

 

 その言葉とともに、ウィルディはこちらを睨みつけるのだった。

 

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