生まれ変わったら推し(夏油傑)の姿でイギリス人でハリポタ魔法使いだった。
ただし、女である。属性が大渋滞してる……。
ハリポタと違うのは、イギリス魔法界が唯一だったこと。
変な魔物を割と多い頻度で見る事や、ギフトという超能力者がいる事だ。
他国に魔法界はなく、他国で魔法使いが生まれたらイギリスに拐われてくる。
非道というなかれ。魔法使いは魔法使いの元で育たないと弊害が出るので、仕方ないのだ……。
その典型的な例が五条悟のそっくりさんの転生者のクリスである。
虐待されており、父が攫ってきた。転生者でなければ、生きていなかったのではなかろうか。出会った時もだが、お互い転生者と知った時は驚いて、あっという間に仲良くなり、双子のように育った。そして、成長して最強コンビそっくりになった時は2人ではしゃいで五夏ごっこをしたものだ。趣味も同じでギフト持ちで、これで仲良くならないはずがない。学校入学直前に中国から硝子そっくりの転生者、リーも仲間入りし、私達は尚更仲良くなった。魔物みたいなのは呪霊じゃないか? なんて盛り上がった。まあ、インターネットなんて魔法界にないから、調べようもないんだけど。
3人とも日本食に飢えていて、学校を卒業したら日本に遊びに行こうと約束をした。
ちなみに私の名前はルイである。クリスと共に、前世も今世も女。リーは元男で今世も男、五夏の民ではないが、硝歌推しなので仲間である。
まず行く先は秋葉原だな!
執事喫茶行っちゃお〜。
その後、卒業して魔法界の外に出て、現代だったことを知り、私たちは度肝を抜かれる事になる。
私達はメイド喫茶に向かっていた。リーの希望だったのだ。
「ジャンケン負けちゃったねー。1対2だったのに」
「リー、ジャンケン強いな」
「お前らワンテンポ遅れてるんだよ。出すの見てから余裕」
「「ええっ!?」」
わちゃわちゃしながらメイド喫茶に入る。
立ちあがろうとしてた人達がスッと座った。
「何食べる?」
「このラブラブパフェ! 一緒に食べよ、ルイ」
「いいね!」
2人でぎゅっと身を寄せ合えば、リーにコツンとメニュー表で叩かれる。
「食事の後になー」
「はーい。迷うね」
「どれ?」
「これとこれとこれ! シェアしよ、シェア!」
「みんな美味しそう!」
「クリスばっかり決めるなよ。これも頼もーぜ。ほらルイも選べ」
「ふふっ 写真とろーよ!」
ぎゅぎゅっと一塊になってメイドさんに写真を撮ってもらう。
カメラ大きくて恥ずかしいけど、仕方ないよね。
メイドさんは凄いカメラですね、と笑って撮ってくれた。
「あーそれにしても、初めて来たのに懐かしいなー!」
「そうだね。なんたって我らが魂の故郷、日本だからね!」
「でも、漫画喫茶に泊まって一晩中漫画読もう計画だけど、夜はホテル取ったほうが良くないか? お前ら腐っても女だろ」
まだ言っているのか、リー。
なんか後ろでお茶吹いてる学生がいるな。楽しそう。
「ふ……。高身長、がたいよし、胸なし、声がどう聞いても男……やけになって口調も男。そんな私達を女性として見る人がいたら逆にすごいね」
「結婚してやるまであるわ」
「私の旦那はクリスだろ。浮気は駄目だよ」
「だったな、ごめん♡」
「男が1人に女が2人で女2人がくっつくっておかしくねー? 私は2人に対して勃つぞー」
「「やり捨てられそう」」
ぶっふぅ!
ゲッホゲホゴホ
そんな声が聞こえる。後ろの若い子達、なんか面白い話でもしてるのかな?
「やっぱり日本に住みたいなー。アニメ見てゲームしたーい」
「仕事見つからないだろ。そして機械壊すだろ」
「日本語はネイティブなのに?」
「パソコン使えないのはちょっと厳しいかな」
「じゃあじゃあ、国際結婚とか」
「相手見つけて言え」
「あーあモテたーい」
「モテたいなー」
「だからお前ら、私がいるだろ」
「1人に絞ってから言おうか」
「ハーレム志望でーす」
「「却下でーす」」
「ズコー」
「本当に相手見つからなかったらお願いするかもだけどさぁ」
「甲斐性がねぇ?」
「そこは3人とも働こうぜ。時代は共働きだよ?」
「帰ってから仕事探しかー。ギフトなんて気味悪がられて絶対仕事見つからないよ。家は兄様が継ぐし。本当に就職活動か婚活した方がいいかも」
「日本に来れるのなんてこれが最後かもだしねー」
「1週間で職や嫁が見つかるかよ。7年も学校行って見つからなかったのに」
そうこうしているうちに、メニューが届いた。暗い話終わり!
きゃっきゃしながら食べ終わり、席を立つ。
「荷物もあるし、早いけど早速漫画喫茶行こうか」
「だねー。漫画読みたーい」
「待て待て。ホテル代は出すから、やっぱりお前らホテル泊まれ。大体卒業旅行で漫画喫茶に一週間缶詰ってやっぱアホみたいじゃん。どんだけ漫画好きなんだよって」
「だって、ホテルすっごい高いよ? 観光ってお金掛かるし。それに漫画好きでしょ?」
「あの!!」
そこで声を掛けられた。
振り向くと、男の子が2人、こちらを見ていた。
「あの、話聞こえちゃって。女の人はやっぱホテル泊まったほうがいいよ。おねーさん達、綺麗だし」
「あんた達、日本への旅行者か? 観光なら案内させてくれ」
「……ナンパ?」
「え? ナンパ?」
「言っておくが、私は男だぞ」
顔を見合わせ、リーが確認を取る。
「あ、いや、心配なようなら女性を今呼んでるから、そいつに案内させる」
「トリプルデートって事か? その子美人?」
「いや、ナンパというか……観光案内だけだから」
「写真これ」
「「「可愛い」」」
そうこうするうちに、女の子が息を切らせて来た。
え、トリプルデート? 本当に? いいの?
「私、ルイ・ポッター! どうしよう、人生で初めてモテちゃった!」
「クリス・ポッター。今綺麗って言った? 言ったよね!」
「私はリー・ポッターだ。二度目だけど、私は男だけどいいのか? 後、流石に会って1日でベッドインは許さんぞ。こいつら大事な友達なんだ。あと結婚を前提にしろ」
「観光案内だけだから大丈夫だし、常に6人で移動するから安心してよ。ホテルには案内するし、お金も出すけど、俺らはホテルには絶対入らない。約束する。知り合いそっくりでさ。ほっとけねーよ。3人とも同じ苗字だけど、友達って? 似てないし、兄弟じゃないんだ?」
「私とリーは捨て子。ルイのお父さんが引き取ってくれたんだ」
「へー」
「君達の名前は?」
「虎杖 悠仁!」
「伏黒 恵」
「釘崎 野薔薇よ。伊地知さんが車回してくれてる。行きましょ」
名前を聞いてハッとする。原作キャラじゃん!
五条悟は気づいて、夏油や家入に寄せることはしても、虎杖達の実写化したらどうなるかなんて予測つかなかった! 言われてみればそんな感じだ!
「な、なんか嫌な予感がする……」
「や、やっぱいいかなぁ」
「逃げるぞ、お前ら!」
「う、うん!」
「バカルイ、荷物は置いてけ!」
「だってぇ!」
ふぇぇ私のトランク!
「いや、大丈夫だって!」
「えっ 何か不味かった?」
「ルイさん、危ない!」
あっ
私はペしゃっと転んでしまう。
「ルイ!」
「ふぇ……」
「る、ルイ。どうしよう」
クリスは慌てて戻ってきて、魔法を使っちゃダメな事に戸惑う。
「立てるか? ルイ」
「い、いい歳して転んで擦りむいたくらいで泣いてるんじゃないわよ……。うささんのバンドエイドいる?」
「いる」
そこで野薔薇ちゃんが私の前に座った。うささんのバンドエイドをつけてくれる。
「ありがと……」
「釘崎、女子力高っ」
「初対面で車に乗っては怖かったわよね。ごめん。交通機関でいきましょ! 色々案内したげる」
「い、いきなり拉致しない?」
「しないわよ。クリスが、私の先生そっくりなのよ。それで親切にしたいだけ。写真見る?」
「ちなみに、あんたは指名手配犯にそっくりだから、1人で出歩かない方がいい」
そうしてそれぞれスマホを操作する。
「五条先生って言うの。こっちは夏油傑。ついでに家入先生。そっくりでしょ?」
「ふわぁイケメン……」
私達は思わず五条悟の写真をガン見する。あの人3次元になっても即座にわかる上にめちゃくちゃ美形なのすげーな。流石推しキャラである。
「そうね。さ、先にホテル決めて荷物置いちゃいましょ」
私達は顔を見合わせた。
そうして、ためらいがちに手をとった。
マシュマロ
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