ポタトリでじゅじゅ   作:かりん2022

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初任務

「五条さんにそっくり……!?」

 

 伊地知は驚愕する。

 

「だろ? びっくりだよな!」

「わ、私、こんな綺麗じゃないよ、えへへ」

「照れる五条さん……!?」

 

 クリスが照れて、ルイとリーはひたすら五条先生の写真をガン見している。

 五条先生のかっこよさはワールドワイド。

 

「お三方とも、呪霊は見れるのですか? ああ、この籠の中の生き物です」

「えっ これ呪霊なのかい?」

「すげー」

「おお……それなら私も見えるぞ」

「素晴らしいですね! 術式はありますか?」

「術式……? 多分、ある、かな? 戦う力じゃないけれど……」

 

 クリスが言うと、伊地知は全力で肯定した。

 

「凄いですね! ならば呪術師など興味はありませんか? その呪力ならば、すぐに等級も上がりますよ!」

「仕事探してたんでしょ? いいじゃない! あ、でも窓にしておきなさいよ。呪霊を見つけたら連絡するお仕事よ。呪術師は退治するお仕事」

「ルイさんは戦えなそうだしな」

「ルイもクリスも戦いなんて無理だろ。私でも無理なんだから」

「確かに、何もない所で転ぶ女の子に戦闘は厳しいかもな」

「そうなのですか。いや、でも見えて呪力があって術式があるのですから、結婚という手もありますよ」

「結婚! 結婚したらこの国にずっといられるかな? 結婚してくれる人いるかな?」

「正直引き手数多だと思います」

「外国人なのですね。呪術師でこの日本に帰化したいというのならば、お手伝いできると思います」

 

 3人は目を輝かせた。

 

「私! 日本のアニメとか漫画とかいっぱい見たい! 優しくて大事にしてくれる人いるかなぁ?」

「私はゲームが好きなんだよね。あと格好いい人が好き!」

「待て待て、でもしきたりとかあるだろ」

「本当に望むのでしたら、夜蛾学長にご紹介しましょう。そこからお見合いのセッティングなどしてくれると思いますよ」

「うーん、呪術師の嫁って結構大変なんだけど、まあ条件は合いそうか……」

 

 そこで連絡が来た。任務である。

 

「「「少年院……」」」

「怖いよな。学校で待ってる? すぐ終わらせるから!」

「いや、お仕事の見学させてくれ。だって私達もするかもしれないんだし」

「逃げるのだけは得意なんだよ、私」

「うーん。わかったわ。安全なところから見てなさいよ。伏黒、虎杖! ちゃんと守りなさいよ!」

 

 伏黒は最初、足手纏いが3人は無理ということで置いて行こうとしたが、五条そっくりの呪力の高い女の子が来たと聞いて目の色変えて現れた高専術師を見て、同行を受け入れた。流石にある程度説明してから出ないと、狼の中に羊を投げ入れるようなものだ。というか、いるならお前が特級任務に行けよ、虎杖は入ったばかりの四級である。申請は却下された。親切そうにどこかに連れ去ろうとするのを阻止し、戸惑う3人を連れていく。罠以来の可能性が高まったが、だからといってどうする事もできない。だが、何の知識もない3人を置いていくのは出来なかった。

まだ連れて行ったほうがマシ。

 そんなわけで、6人で少年院までやってきた。

 

 クリスは地面に何やら書き込む。

 ルイはボールを全員に配った。

 

「みんな、このボールを開けてみて」

 

 それぞれ開けると、中から出てきた可愛い小動物が肩に落ち着く。

 

「この子が守ってくれるよ」

 

 リーが人型の式神を出して、その式神が糸をリーに結んだ。まるでマリオネットのように。

 そして、玉犬を含めた全員にバッチをつける。

 

「準備完了! 行こう!」

「おう!」

 

 入るなり、入り口が閉じる。

 

「玉犬がいるから大丈夫だ」

「すげー!」

「私もいつでも帰り道作れるから頼って!」

「すげー!」

 

 そんなわけで、探索を開始。肉団子発見である。

 争い出した2人。

 

 釘崎が攫われかけて、リーに庇われる。

 

 そしてパリンという何かが割れる音と共に、特級呪霊が現れた。

 

「みんな、お願い!」

 

 小動物がそれぞれ水弾だったり花びらだったりで攻撃する。

 だがあんまり効いてる様子がない。流石は特級呪霊である。

 リーが戦い、クリスは床に赤いペンで魔法陣を描く。先ほどと同じものだ。

 

「逃げるよ!」

「リーさんは!」

「もちろん逃げるよ。急いで!」

 

 クリスが魔法陣に触れると姿が消える。

 ついで釘崎、ルイ、伏黒、虎杖、最後にリーが入る。

 

 そうして、任務は無事終わったのだった。

 何せ、任務の内容は安否確認だったもので。

 

 

 魔法陣に入ると、そこは部屋だった。

 クリスの案内に従い、ドアから外に出る。

 長い廊下と無数のドア。

 

「んー。ちょっと待って。帰り道は、えーと」

「いいかい、クリス。整理整頓は大事だよ」

「えっ 帰り道わからねーの?」

「ちゃ、ちゃんと考えればわかるってば」

「考えないとわからないのね……」

「大丈夫! 食料倉庫はわかるし!」

 

 そんなわけで、クリスがドアの前で行ったり来たり覗いたりするのを待ちつつ、ティータイムとなる。

 帰るより先に、お迎えが来た。

 クリスの肩に手を置いて、ドアから登場した五条先生は生徒に向かって手を振る。

 

「迎えに来たよー! って、本当に傑と硝子そっくりじゃん。ウケる!」

「先生!」

「さて、そっくりさんたち。改めてお話聞いていい?」

 

 そうして、五条はテーブルにつき、お茶を要求。ルイはイケメンの登場にいそいそとお茶を入れて隣を確保した。クリスはその反対側のお隣。

 

「……近くないかな? 君たち。僕、照れちゃうから、ちょっと離れようね」

 

 ぴと♡とくっつく2人に血涙を流すリー。

 

 先生って本当にモテるんだなーと思いつつ、説明をする虎杖達なのだった。

 




マシュマロ
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