「ねぇ、お兄ぃ、これお母さんが作った衣装?」
アパートでハンガーラックに並んだ衣装を見て聞いてみる。なんで家にあるんだ?
「おっ、この100円コロッケ、金麦に良く合う!ソースもっとかけよ、うめぇ!ん、ああマキュロスの衣装な、母さんが作ったよ〜」
「へぇ〜、カッコいいじゃん、私にも着れるかな」
コスプレの割にしっかりとした作りだから良いかも。
「結構ピッタリサイズだったから、春夏だとダボつくかもよ、ねぇ金麦もう1本開けて良い?」(身長的に)
誰の胸がスカスカじゃ、お母さんとお兄ぃがデカいんじゃボケ。
「わっ、バニーの衣装もあるじゃん、エロッ!超ハイレグ」
お兄ぃの奴ちゃんと下のおけ毛処理してるんだろうな。あんま生えてなかったから良いのか?
「ああそれな、アニメスタッフのお姉さんにベタ褒めされた」カシュ、グビッ
イマジン、想像する。
「ね、ねぇ、お兄ぃ、ちょっとこれ着て見せてよ」
「えぇ〜、面倒くさい、この前撮影でさんざん着たし」
「いいじゃん、ちょっとぐらい、私も見てみたい!!着てくれないと今月のお小遣い減らすわよ」
「げげっ、今月は買いたいお酒が!も〜う、わかったよ着ればいいでしょ着れば」脱ぎ脱ぎっ
ちょ、妹の前だからってポンポン脱ぐなよ、恥じらいってもんがあるでしょ。
「撮影では誰も文句言わなかったぞ」
お前はファッションモデルか!それって部屋には女性スタッフだけだったんだろうな!
「どおよ」クルン
派手な軍服だなぁ、キラッキラジャン、でもこんな短いスカートの軍人さんはいないじゃ無いかな、しかもロングコートにロングブーツかよ。趣味丸出しだな。
「おぉ!凄いカッコいい、アニメから出てきたみたい、お兄ぃコミケとか出てみたら、カメラ小僧群がるよ」
「それって東京のイベントだろ、行くの時間かかるしやだよ〜」
次は濃い紫色のドレス、ご自宅ファッションショーが始まる。
う〜ん、それにしてもお母さん気合い入れたなぁ、どれもこれもカッコいいぞ、お、最後はバニーガールだね。
「あれ?網タイツどこだ?生足でも良い?」
「くそぉ、お兄ぃのクセに脚綺麗だな、スベスベじゃん」
ふぅ、堪能した。長野の狭ッちいアパートに銀河の歌姫が降臨だね、明日陽子に自慢したろ。
昼休み生徒会室でお昼を食べながら陽子に報告しすると血涙流された。
「春夏ぁ!なんで私を呼ばないのよぉ〜、あのビッチと春夏だけが見れて、なんで私が見れないのよ」
「ごめんごめん、写真撮っておけばよかったね」
「写真はあのビッチから買ったわよ、私は生着替えが見たかったの、生が!」
「そ、それはちょっと陽子には刺激が強いんじゃないかな〜」実際スッポンポンだったし
「それで死んでも一片の悔いも無いわ!!」
拳を天に突き上げる陽子、こいつ頭大丈夫か、前はこんなんじゃなかったんだけどな。
クシュン
「あれ?風邪かな、UTUMIくぅ〜んお薬飲まして〜、あ〜ん」
「丸ちゃん先輩、馬◯は風邪引かないらしいですよ」
「いいから相手してやれ、それだけでこの人は仕事の効率上がるから」
某アニメーションスタジオ。
カリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリカリ
カチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ
「はははハハハハハああはははハハハハハ」
「ふひひひひひひひひひひひひひひひひひひ」
「どうしたの?川森監督も高橋女史も、鬼気迫ってるじゃん、怖っ!めっちゃ怖っ!」
「あぁ、この前UTUMIの撮影行ってからずっとあの感じ、まぁ、あんなもん見せられたら創作意欲が湧くのもわかるけど」
「そんなにUTUMIって凄かったのか、俺まだ実物見てないんだよな」
「あれは、もう芸術だね、究極で完璧な無敵の歌姫だよ」
「うわっマジで、締切なんか無視して俺も撮影行けばよかったぁ」
「素の映像あるけど見るか、飛ぶぜ」
「「「見る見る見る!」」」
傑作や名作を生み出すのには、莫大な熱量を必要とするものである、そして今このスタジオはとてつもなく熱かった。
その熱はどんどん周りに伝播して巨大なコンテンツを生み出すのだ。
バカばっか。
あんまり読まれないのでペース落としますね、次話はちょっと時間もらいます。
なんかお気に入りの数が減っていく、やっぱハーメルンはTSものやあべこべの激戦区だからなぁ。