SCARLET NEXUS ; その者、ホームレスにつき。 作:”Arane” ~アラン~
桜の咲く季節、皆様いかがお過ごしでしょうか?。
僕ァもう、死にそうですッ…。
第1話 SCARLET NEXUS ; その者、ホームレスにつき。 超越者
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『お母さん…お母さん!』
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『ここは危ない!こっちへ!』
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『あなたは生きるのよ…』 "ネエソレワタシフクマレテナry…"
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幾多の厳しい訓練を乗り越え、
この星を救う緋色の守護者スカーレットガーディアンとなった若者が2人。
その1人 ユイト・スメラギ上等兵!
そしてナギ・カーマン上等兵。
記念すべき門出を控えた注目の新人怪伐軍2名が今まさにその実力を…、『ナギ、』
『話が、長いっ!』
…今回までのうんすじ…
怪伐軍入隊の日を迎えたユイトとナギは、互いに士気を高め合って
ナギに対しユイトは手持ちの刀武装で斬り掛かったが、斬撃が当たる寸でのところで避けられる。
『やる気じゃん!』
続いてナギも手持ちの手裏剣武装を投擲し応戦するがこれもまた躱されユイトも再び反撃するが、
ナギの能力である"空気操作の力"で回避された、そしてナギが反撃に転じて攻撃をするも、ユイトは自身の持つ"念力"で障害物を自分の側へと引き寄せ攻撃を防ぎ、念力で集めていた障害物を飛ばして反撃する、両者一進一退の攻防が続いた。
だが局面はナギの作り出した風にユイトが巻かれ身動きが出来なくなった所で勝敗が決まった。
『どうだ!まいったか!』
だがしかし、よくよく見てみると…
『いつの間に…』
ナギは気付いた、未だに風に巻かれているユイトが刀を所持していないことに。
実はユイトはナギの気付かないうちに刀を念力でもって移動させていたのだった。
そしてユイトは念力でナギの着ている服装の中の背中越しから刀を動かしてチラつかせ抵抗は無駄だと牽制した
『うわっマジか!待て待て!』
そしてユイトは抵抗できなくなったナギの所まで近付き、
『隙あり』
『あだっ!』
デコピンをかますのだった。 バカップルがよぉ…!(SHITTOの眼差し)
だが時を同じくして
_⏰─_ALARM____
入隊式ノ開始時間ガ迫ッテイマス
⛰⛰⛰⛰オ急ギクダサイ⛰⛰⛰⛰
『あっ時間!』
『やっば!』
そうして急ぎ訓練場から会場へと二人は急ぐのだった。
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あァ^~やっぱもうダメかもォホオォう…。
その男は悶絶していた、余りの空腹に。
何を隠そうこの男もう4日間何も口に出来ていないのである。
《続いてはこちら。本日まもなく本年度の怪伐軍入隊式が行われます》
《入隊するのは厳しいSAS規定試験を乗り越えた精鋭たちです》
【"注目!567期 新入隊員"】
…けッッ!。
街の建物に備え付けられているスクリーンに映し出された内容を観て吐き捨てる。
何が入隊式だよクソガ!それよりも食いもん寄こせってのクソが!!(2)
クソ(3)みてえな国なら政策も糞ってはっきり分かんだね。(唐突な淫夢1)
男は空腹も相まって荒れに荒れていた
それもその筈、国が打ち出した数ある内の政策の煽りを受けているからである。
街の清浄化。
なんてことはない、怪異は勿論の事、街の"ゴミ"を減らしましょう
と言ういつものクニのKUSO政策である。(4)
まぁ、ただ私みたいな根無し草にもちゃんと救済措置みたいなのは在って
政府管轄の施設に入る事で取りあえずは食わせて貰えるんだとか…。
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”のぉうタムラさん、やはりワシ等と一緒に行こう。こんな所に一人置いて行けんよ。”
ありがとうございますニシムラさん、でも、やっぱこの国にはどうしても頼りたくないんです 私。
”…分かった。 ならワシも残る。”
ニシムラさんっ、なんで…。
”ワシは本当に嬉しかったんだよ?。君みたいな"人"に良くして貰って。”
”何時の間にかワシは君を唯一無二の家族と、もう失って久しい家族と思い始めたんじゃ。”
”だから、ワシも残る。”
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……。
家族が居たら、ニシムラさんのような人がお父さんなら今頃は幸せだったのかな…。
って、ん?。
ついつい ITSUMONO 癖でモノローグに夢中でェッ来たことないところに鬼畜いまったぜェェエッッ!!!!!!!!!!(いつもの感)『怪異警報』
あやべえ
怪異現場に巻き込まれたわあほくさ(一般市民居るのに巻き込むなやくそが(5))
あと何か絶対ェやべぇ変な観葉植物が出てきたんだが(確信感)
ザッ…!(足音)
うん?なんか誰か背後に…、
『…ッ。一般市民か、命が惜しければここから去れ…。』
あよくニュースに出てくる人だ(犯人味溢れる語弊感)
そうこうしてると観葉植物が襲い掛かって来た。
と思いきや何時もニュースに出てる人がアレに向かっておもむろに手をかざして(意味深)
ハンギャアアア!!!!!!(サヨナラアアアア!!!!!!)
瞬きする間もなく(5瞬き)観葉植物が地味に綺麗な花火を咲かして爆散していた。
すごいな~、(粉蜜柑) あの悪名高い観葉植物が形無しだァ。
『逃がさないよ』 また何か誰かおるし
てかラジコン飛んでっけどもしかしなくても全国放送されてる可能性が微レ存?。
と言うかさっきから何でニュースに出てくる人は野獣の眼光で睨んでくるの
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一方その頃、街頭スクリーンでは。
《避難が間に合わず逃げ遅れた市民がいましたが》
《怪異を一撃で消失させたのはセプテントリオン勲一等 ”ブレインイーター”》
《カレン・トラヴァース少将です!》
『逃がさないよ』(2)
”ハンギャアアア!!!!!!(サヨナラアアアア!!!!!!)”
《おぉスプリング少将!すかさず怪異を凍結させました!》
ナギとユイトは街頭ニュースに出てる人を見ていた
『すげぇ…俺たちもあんなのと戦うんだな。』『あぁ…。』
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今ではおぼろげなあの日の記憶。
あの人は俺に耳飾りを付けて言った。
『あなたは生きるのよ…』 "ネエソレワタシフクマレテナry…"
…あの人の事は未だによく思い出せない、
なのに…。
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『……』
あの人の隣にいた半裸のヒトは一体何だったんだろうか…(鮮烈にこびり付いて全く消えない記憶)
はいここでタイトルロゴがドーン
~Opening~
〖 Red Criminal 〗
この番組は
提 供
バンダイナムコエンターテインメント
『』A-sketch
ご覧のスポンサーのお金で回っております
OPが終わりCM後 (SCARLET NEXUS 好評発売中! )
因みに今まさにセール中でとてもお安くお買い求め頂けます。ダイマ感
それはそうとして私は今だに野獣先輩に睨まれていた。(”カレン・トラヴァース”野獣先輩説感。)
『 ……。』 『 …。』(何でこのひとこんなにも睨んでくるのん。(ここって田舎なのん?感))
そうしてたら同行者の人がニュースの人に話しかけた。
『 カレン、そんなに彼を睨んでどうしたんだい?。ああ済まないね、カレンは人相とかは悪いけどこう見えて気の良い奴でね。』『 …フン。』
ニュースの人に彼がすかさずフォローを入れるとフンと鼻を鳴らしていた。
間違いなくこの人は苦労人枠でいい人だなと思いましたまる。
『 作戦行動は終わった…、こんな奴と話している暇があるならさっさと戻るぞ…。』
そう言うとニュースは忽然と姿を消した。
『おいカレン!、…はぁ。重ねて本当に済まないね。』 『 いえいえ、それはそうとして皆さん何時も大変そうですね。』
私は今日改めて彼等の使命をこうして、間近で目の当たりにしてしまうと
やはりどうしても心苦しくなってしまう。
『まあ、これは僕たちが選んで来た道だから。もう慣れっこさ。』
私は見てしまったんだ、あの日、あの時に。
初めて、
頭部が無くなった人の死体を…。
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一方その頃、
ユイトとナギは会場へ無事に着くと決められた場所へ座り軽く談笑していた。
『ラッキー。遅刻になんなかったな』
『カレン連隊長を待つんだろ』
談笑しているとナギは前側の席にいる人物を注視した
『おぉ!同期にあんな可愛い子いるんだ!』
そう言うと仮想端末でプロフィールを閲覧していた。(個人情報ガッバーナ問題ン)
『ナオミ・ランドール…ナオミちゃん。隣は妹の…』
そうすると隣のノンケに疑問が浮かんだ
『同い年ってなってるぞ。双子か?』
ノンケは万国共通で鈍い
『あっ!こっち見た!』 『いつまで見てんだ、おいw。』
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『ダメよお姉ちゃん』
『えっ?』
軽薄ノンケ野郎を見つめてる愛しの姉に苦言を呈する。
『ああいうのに隙を見せたらお姉ちゃん付け入れられるから』
『この前だってその…、倒れたホームレスのお爺さんに親切にして鼻の下を伸ばされたり。』
『あれは…!カサネちゃんだって心配そうに見つめてたし私も放って置けなかったから…。』
この姉は本当にお人好しだ、超が付くほどの。
まぁ…私も余り姉のことは言えないんだけど。
『あと因みに私が見てたの隣の人だよ』
とぉなぁりィ?
私は渋々嫌々不承不承ながら見てみると黒髪短髪の男もこちらを見ていた
その時に何故か私は、妙な感じを覚えてしまっていた…。
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そうして式が始まりある人物が壇上へ着くと
《カイト・スメラギ本部長による訓示。全員起立》
『お、ユイトのお兄さんじゃん』
ユイトの兄であるカイトがこの場に集まった新入隊員達へ訓示を話し始めた。
《ここに選ばれたのは高い志を持った者たちばかりだ。君たちの勇気、情熱を誇りに思う。しかしこの国は絶え間なく怪異の脅威に脅かされている》
怪異とは、人間の脳を捕食するために空に発生する霧状のところから飛来する謎の生命体。
恐ろしい存在ではあるものの、この世界では技術の発達により、
まるで天気予報のように霧と怪異の発生を予報することができる。
そのため恐怖の対象ではあるものの、事前の避難にくわえて
所属する怪異討伐隊とよばれる組織によって対処が可能であり。
人類が生き延びるための形は出来ている。
だが…。
普通の天気予報のようには怪異の発生を100%予知できていないのが現状だった。
カイトは改めて新入隊員の特性を語る
《優れた超脳力を生まれながらに持つスカウト組》
《訓練によりその能力を鍛え上げた志願組》
そうして彼は断言した
《分け隔てなく個々人の脳が持つ力を合わせなければこの苦境を乗り切ることはできない》
《怪異は成層圏にある断絶の帯から降ってくるということ以外多くは謎のまま》
彼は苦慮しながらも続ける
《だからこそそれに対処する君たちの力が防衛の要となる。今日この日の志を忘れることなく任務に当たって欲しい》
地獄であると知りながら…
《今この時から諸君らは総員2168名、ニューヒムカ国怪伐軍スカーレットガーディアンの一員だ》
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そうして訓示が終わり新入隊員は各々談笑に花を咲かせていた
『くぅ!ナオミちゃんと話したいけど…』
『ん?』
あの子は確かナオミランドールさん、だっけ…?。何かこっちを見てる?。
『さあ俺たちも行くぞユイトぉ!さぁさぁ!』 『いや!急にどこ行くんだよ~!』
俺は、ナギに連行された…。
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んで後に俺が連行されたのは休憩が出来るカフェテラスのような場所だった
『んでお前いくつだったっけ?助けてもらった時』
『5歳くらいだったかな』
『その頃に怪伐軍にいた男女かぁ…』
そう言うと仮想端末で何やら調べているナギは
『あっ!あった!』
『えっ!?』
マジか!あの人に会えるッ!!(マジで恋するフォーチュンクッキー5病ルール前田(ごった煮感))
TDS(ただしッ)半裸の男は脳内記憶から排除する者とする。(頑固汚れな記憶 定期拳)
『ナオミ・ランドール!』
『っておいそっちかよッッ!!(怒)』
このノンケマジ許さねえ…
『名門ランドール家の長女。隣にいた妹はカサネ・ランドール』 『へえ~ ハナホジ』
あの2人以外の事なんか興味出ないや
『カサネちゃん子どもの頃 両親を怪異に殺されたって…。その後ランドール家に引き取られて同い年のナオミちゃんの妹になった』
『…そっか。』
やっぱり、みんな苦労が絶えないんだな。
何時になったらこんなことが終わるんだろうか…。
少なくとも俺が生きているうちには無いのかもしれない。
…だけど、それでも俺は諦められないッ…!。
『そんでもって12歳のとき怪伐軍にスカウトされて訓練課程の首席…。ナオミちゃんは5位。
完全にエリート姉妹じゃん!』
さっきからすごい説明するじゃんていうかどれだけ個人情報流出してんだよこれ。
しかし…
『カサネ・ランドール…ランドール家か…』
(確か親父の就任祝いのパーティーで…)
物思いに耽っているとナギが言った
『色々と調べてみたけどやっぱりなさそうだな、お前を助けてくれた人達の記録は』
やっぱりあの日の事は何かの記憶違いなのかな。
いやそれは絶対に無いから(唐突なクソでか主語)
あの激烈に焼き付いた半裸の記憶がまやかしな訳が無い
だって全ッ然ッ忘れられる気がしねえんだもんよアレェッ!!
『けどなぁ…ユイトに1つだけ言えることがあるんだ』
『ん何が?』
『お前はカサネちゃんな』
『 はァ"~?(怒)(マジ何言ってだこのノンケアピール野郎は 太古に流行っていたらしいLGBT意識してポリコレされて精神と言う名の海綿体ブチ折られて逝け。)』
『いやあ~ちょっと怖そうだし。俺はナオミちゃっ、』
『いい加減その合コンやり捨て野郎みたいな脳みそどうにかしろヌッ転がすぞ手前』
『えっ!いきなり何!?そんなこと言うタイプだったっけ!?』
ついつい 本音が出てしまうユイトであった…(マッシュル感)
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一方その頃更衣室にて
『よかった。カサネちゃんがいつも通りで』
『えっ?』
お姉ちゃんの着替える姿を思い出してて聴いてなかった…(役得感)
『ほら今朝またレッドストリングスの夢を見たっていうから』
あぁ、あの夢の事ね…。
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『赤い糸から…レッドストリングスから手を放さないで』
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……。
『その夢何なんだろう?カサネちゃんの超脳力と関係あるのかな?』
それより(食い気味脳内思考)
『それより私はお姉ちゃんが心配。同じ隊に配属されるかしら?』
お姉ちゃんは可愛くて美しくて何時も誰かのことを気に掛けていて気立ても良くて美人で(2)
『お姉ちゃんはドジだから私が守らないと』
『ひどいよカサネちゃん…』
くぁわぁい"いん"だぁあ"~ッ!!!! (心の底の慟哭)
やはり私がお姉ちゃんを守護らねば生けない…
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『過保護な妹ですよ』 『えっいきなり何!?』
俺とナギは休憩した後にアイドルポスターが貼られている通路を丁度いま歩いていた
『あ、あぁ!このポスターの事かぁ?。まあ確かに健気可愛くはあるな!。』
全 私
市 達
民 ガ
ノ 護
平 ル
和
!
『いや違くて、ちょっと今しがた変な電波受信しちゃって…』
『お前本当に最近どうしちゃったんだよっ!?』
親友が最近、壊れ始めてきました…。
『ま まぁそれはそうとして結局分からなかったな。ユイトを助けてくれた人のこと』
『兄貴は兄貴だから聞いても分からなかったし』
そうこうして話していると
『ユイト~!、同じ隊なんだ!』
マイラブリーエンジェル降臨 (食い気味に唐突な本性剝き出し感)
『ハナビ久しぶり!』 (リアルタイムをもブっちぎり感)
そうして愛しの幼馴染との再会を喜んでいると
ノンケ(ナギ)が動いた…
『えっ何々この可愛い娘ぉ!?ユイト紹介しろよ~!』
…………………… チ"ィ"ッッ!!!!! (くそデカ舌打ち感)
こうなるって産まれる前から分かり切ってたから会わせたくなかったんだよなあ…
『あぁ、幼馴染みなんだ。そしてこちらにおわすお方はハナビ・イチジョウ様にあらせられる…。』『えぇっ!、急にどうしたのユイト!(そんな急にお姫様みたいなっ…!)』
僕は君だけの守護者さ (超脳力者特有の思考を読むアレ) ⦅多分違うと思われ⦆
『あぁ、あとこれはナギ』 『ユイトっ!?』
『あはは…よ、よろしくね?』
『あ、はい…。宜しくです。』
『そう言えば、訓練の時は一度も会わなかったね』
『あぁ…私スカウト組なの』
『そうだったんだぁ…』
申し訳なさそうにしている表情が尊可愛いあ待ってその薄幸な微笑みは死ねる(尊死)
『 ……。』(急にユイトが今にも天に召されそうな勢いで癒されし悟り顔になった…!)
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その後、俺達はこれから所属する小隊の集まりへと向かった。
『ようこそ我がセト小隊へ。俺はセト・ナルカミ。今日からお前たちの隊長だ』
『知っている通り俺たちは今日からStruggle Arms System、SASでお互いの超脳力を共有して戦うことになる』
『早速だが直に自己紹介してもらおうか。ちなみに俺の超脳力は"放電"だ』
『ハナビ・イチジョウです。超脳力は"発火"。よろしくお願いします』
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!圧倒的いやまさに大天使これで勝てる!自己紹介の時のあのフワッと燃え上がらせるところなんて見どころしかない!力強く綺麗で美しくて"可愛い"【重要案件】まさに!(2)この世は彼女を祝福するためだけに存在していると言っても過言ではない!それはまるでべry『ナギ・カーマンです。超脳力は"空気操作"。怪伐軍になるのが夢でした』
…
ナギ・カーマン。君はそういう奴だったよ。大天使讃美を邪魔するとは間が悪いと言うか何というか…ホント。
『では次に君、自己紹介をっ、』
『くぉれえだァからノンケって奴ァ始末に置けねえ』 『えっ急にこっち向いてなにッ!?』
『オホン!(咳払い)』 しまっ…!?
『えー改めて自己紹介を頼む。』
たぁ良かった、スルーしてくれた…
『えぇっと!改めまして、ユイト・スメラギです。超脳力は"念力"。怪伐軍には子どもの頃に命を救われました。恩返しができるように頑張ります』
『では現役メンバーにも自己紹介してもらおう。ツグミ』
『ツグミ・ナザール…超脳力は"透視"…。えっと…この力は…』
すると誰もいないはずの虚空から男性が姿を現れツグミさんの肩に手を置き話し掛ける
『まぁ透視は実演すんのムズいよな』
『おぉ有名人のユイト君!朝からニュースはユイトのことで持ちきりだぜ。スメラギ家のお坊ちゃまが入隊するってさ』
『カゲロウ、お前も自己紹介をしろ』
『はーい隊長!』
『567期のひよっこたち、俺はカゲロウ・ダン。遅れてきた天才とは俺様のことだ』
『自称だがな』
するとカゲロウさんは俺の前まで来て耳打ちする
『厳しいんだよこの隊長』
凄く良い先輩方でここでなら何だかやっていけそうだと
そう、思った矢先だった
《朱雀エリア上空で怪異発生の前兆現象確認。セト小隊、キョウカ小隊急行してください》
『いきなりかよ』
ナギはそうごちった
《警戒レベル上昇。警戒レベル上昇。該当隊員は速やかに現場に急行してください》
遂にこの時が…!、俺は柄にもなく武者震いを覚えていた。
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そして、慌てず騒がずの現場へ向かった
『落ち着いてっシェルターに向かってください』
時を同じくして俺達は現場へ走って急行していた
《対怪異高射砲85%を排除。残りは降下中》
夥しい程の数の怪異が赤い空から絶え間なく降り注ぐ
それは地獄の際限か、対空砲火で大部分は排除されてるけど
それでも心許無さを感じた、やはり俺達が戦わなくちゃいけないッ…!
すると通信が入る
《そういえば自己紹介がまだだったよな》
『俺はワタル・フレイザー。超脳力は"精神感応"。要はテレパシーだ。本部から後方支援する』
『セト小隊はポイントE、キョウカ小隊はポイントFで怪異に対処』
『こちらセト小隊。目標を確認した』
『っしゃあ!スカーレットガーディアンとしての力見せてやんぜ!』
そうナギは意気込んだが…
《ナギ、ユイトお前たちは後方待機だ。援護を待て》
『そうそう入隊初日から死に急ぐなって』
『でもっ…』
『命令だ』
『了解…』
隊長の一言でナギは渋々押し黙った…
『…いくぞ。』
『まぁ、今日のところは見学してな』『』
そうして先輩方二人は先に行ってしまう…
『 ……ッ。』
ハナビ様はやはりお優しいぃ…(恍惚の表情)
一人最後まで気遣わし気にこちらを数舜見て戴いたあと
何かを振り払うように先輩方に続いて行った…
…。
ゥ"ウ"お"おあaァアア"あァ"あア"アあァ"ッ!!!!
とぉうとぉいッ!!そう!これはまさに(3)例えるならば戦場を浄化すべく馳せ参じるッ
ヴァルキュリアッッ!!!
ふッ、これ以上の言葉は無粋かつフヨウらナ…。
『ごくりんこ(生唾を飲む音)』
流石はユイトっ!こんな状況なのに余裕の表情だッ…!
2026 postscript
第1話 SCARLET NEXUS ; その者、ホームレスにつき。(後編)
スオウ京の空が、おぞましい赤紫色に染まり上がっていた。
それはまるで、この狂った世界そのものが流す血の涙のようでもあり、あるいは我々人類を嘲笑うかのような悪趣味なネオンサインのようでもあった。
成層圏に横たわる『断絶の帯』から絶え間なく降り注ぐ異形の群れ。
人類の天敵たる存在、怪異。
防空システムが稼働し、高射砲が火を噴く重低音が大気を震わせる。
上空で次々と爆散していく怪異たちの姿は、皮肉なことに不気味な花火のように美しくすらあった。
しかし、防衛網を潜り抜けた数多の怪異たちが、今まさにこの街の路上へと降り立とうとしているのだ。
ナギ:「ごくりんこ……」
隣に立つナギが、緊張のあまり露骨に喉を鳴らす音が聞こえた。
彼から見れば、微動だにせず空を見上げている俺の姿は、さぞかし胆力に満ちた頼もしい同期に見えているのだろう。
だが、その認識は決定的に間違っていると言わざるを得ない。
俺、ユイト・スメラギの脳内を満たしているのは、眼前に迫る危機への恐怖でも、初陣への武者震いでもなかった。
ユイト:(ああ……ハナビ……俺の、俺だけのヴァルキュリア……)
ただひたすらに、先ほど戦場へと向かっていった幼馴染、ハナビ・イチジョウの美しき後ろ姿を反芻し、脳髄の奥底で狂喜乱舞していたのである。
あの凛とした眼差し! 炎を纏うであろうその可憐な肉体!
この薄汚れた世界において、彼女の存在だけが唯一の救済であり、絶対的な真理なのだ。
怪伐軍の制服に包まれた彼女の華奢な肩が、どれほどの重圧を背負っているのかを想像するだけで、俺の胸は締め付けられ、同時に名伏しがたい興奮を覚えるのである。
ナギ:「なぁ、ユイト。本当にこのまま待機でいいのかよ。俺たちだって、スカーレットガーディアンなんだぜ? やれるってところを隊長に見せつけてやろうぜ!」
ユイト:(……チッ。このノンケは本当に空気が読めないな。俺の神聖なるハナビ様との脳内対話を邪魔するとは万死に値する。そもそも待機を命じられたのなら大人しく待機するのが組織の歯車としての正しき在り方だろうが。これだから体育会系の合コン脳は始末に負えん)
俺は心の中で毒づきながらも、表面上は生真面目な新入隊員の顔を取り繕って答えた。
ユイト:「セト隊長の命令だ。俺たちはまだ実戦経験がない。下手に動いて足手まといになるよりは、ここで状況を見極めるのが最善の選択だよ」
ナギ:「ちぇっ、優等生発言だなあ。まあ、お前がそういうなら大人しくしてるけどさ」
ナギは不満げに唇を尖らせながらも、携行している武器のグリップを強く握りしめていた。
その手は微かに震えている。
虚勢を張ってはいるが、やはり彼も恐怖を感じているのだ。
それは当然のことだ。これから俺たちが直面するのは、文字通り人間の脳を捕食する化け物なのだから。
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一方その頃、スオウ京の裏路地。
私:「あァ^~やっぱもうダメかもォホオォう……」
私は、剥き出しのコンクリートの壁に背を預けながら、絶望的な呻き声を漏らしていた。
空腹。そう、圧倒的な空腹である。
五臓六腑が己の胃壁を消化し始めているのではないかと錯覚するほどの飢餓感。
しかし、現在の私を苦しめているのはそれだけではなかった。
空から降ってくる、異形の雨。
サイレンの轟音と、逃げ惑う人々の悲鳴。
私:「なんなんすかこれ……マジで。怪異警報鳴るの遅すぎでしょ。クソみてえな国のクソみてえな予報システムめ。税金泥棒がよぉ……(怒)」
私は震える足に鞭を打ち、路地裏のゴミ箱の陰へと身を潜めた。
先ほど、あの野獣の眼光を持つカレン少将に助けられたばかりだというのに、またしても死の淵に立たされている。
ホームレスという社会の底辺を這いずる私にとって、この街はあまりにも過酷すぎる。
私:「ニシムラさん……生きてるかな……。せめてあの人だけでも逃げ延びてくれてれば良いんだけど…」
ふと、唯一の家族のように慕っていた老人の顔が脳裏をよぎる。
彼のような善良な人間が理不尽に命を落とし、私のような捻くれた根無し草が生き延びている。
神などという存在がいるとすれば、そいつは余程性格の悪いサディストに違いない。
『カチッ……カチカチカチッ……』
突如、背後から無機質な、それでいてひどく生々しい音が聞こえた。
時計の秒針を早送りしたような、あるいは昆虫の顎が打ち鳴らされるような音。
私:「なんすかッ!?」
恐る恐る振り返った私の眼前に存在したのは、形容しがたい悪夢そのものだった。
色鮮やかな花束の上半身に、女性の履くような赤いハイヒールが突き刺さった動物の足。
『ヴァース・パウズ』と呼ばれる下級怪異。
しかし、超脳力を持たない一般人からすれば、それは絶対的な死神に他ならない。
私:「ア”あああああああああああああ!!!!!!(野太い悲鳴)」
私は無様に地べたを這いずりながら、後退りした。
怪異の花束の部分がパカッと割れ、中から赤黒い触手のようなものがウネウネと蠢いているのが見える。
あれで人間の脳髄を啜るのだ。
私:「来んな! 来るなクソガァ! 私は四日も風呂に入ってないし飯も食ってない! 絶対に不味いぞ! 脳みそだってスカスカだ! お前らの口には合わないよ!!?」
必死の命乞いも虚しく、怪異は奇妙なステップを踏みながら私へと距離を詰めてくる。
その時だった。
頭部が消失した、血まみれの死体のビジョンがフラッシュバックした。
あの日見た、怪異に喰われた人間の成れの果て。
私も、あんな風になるのか。
私:「あぁ……終わった。私の人生、底辺のまま終了のお知らせか……。せめて最期は、あったかい牛丼が食べたかったな……」
ギュッと目を瞑り、私は運命を受け入れようとした。
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【視点:カサネ】
カサネ:「遅い」
短い一言と共に、私は念力で宙に浮かせた無数の瓦礫を、眼下の怪異どもへと撃ち込んだ。
凄まじい轟音と共に、異形の群れが次々と圧殺され、黒い霧となって消滅していく。
キョウカ小隊に配属された私は、現在ポイントFにて防衛戦の最中にあった。
周囲には、倒れた信号機やひしゃげた自動車など、念力の触媒となるオブジェクトが散乱しており、私にとっては非常に戦いやすい環境と言えた。
カサネ:「キョウカ隊長、こちらのエリアの掃討は完了しました。次へ向かいます」
キョウカ:「相変わらず見事な手際ね、カサネ。さすがは訓練課程首席といったところかしら。でも、あまり無理はしないでね。SASの負荷も馬鹿にならないわ」
カサネ:「問題ありません。私の念力は、この程度では底を見せませんので」
私は通信機越しに冷淡に返しつつ、視線だけを素早く移動させた。
私の意識の大部分は、怪異の殲滅などという些末な任務ではなく、ただ一点、別の場所に向けられていた。
カサネ:(お姉ちゃん……!)
少し離れた場所で、未来予知の超脳力を駆使して部隊をサポートしている、最愛の姉、ナオミ・ランドール。
その可憐な姿が視界に入るたび、私の胸の奥底から熱い感情が込み上げてくるのを抑えきれない。
一生懸命に戦うお姉ちゃんの姿。
その額に光る汗の雫。
怪異の攻撃を間一髪で躱した時の、少し怯えたような表情。
カサネ:(尊い……。ああ、なんて美しく、そして危なっかしいの。お姉ちゃんは私が守らなければ。この薄汚れた世界から、全ての悪意から、私が絶対に……!)
ナオミ:「カサネちゃん! 左から増援が来るわ! 気をつけて!」
カサネ:「ありがとう、お姉ちゃん。大丈夫、全て私が片付けるから。お姉ちゃんはそこで休んでいて」
私は姉からの警告を愛の囁きとして脳内で変換処理しつつ、新たに出現した怪異の群れへと単騎で突撃した。
両手に構えたナイフが、念力による加速を受けて必殺の刃となる。
カサネ:「お姉ちゃんの視界に入るゴミは、私が全て排除する!」
私の超脳力は、姉を守るためだけに与えられた力だ。
赤の他人がどうなろうと知ったことではない。
この世界は、ナオミ・ランドールという唯一の光と、それ以外のどうでもいい背景で構成されているのだから。
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【視点:ユイト】
《こちら本部、ワタルだ。セト小隊、キョウカ小隊、共に順調だな。だが油断するなよ、レーダーに未確認の大型反応がある》
ワタル先輩からの通信が入る。
安全な後方で待機しているとはいえ、やはり戦場の空気は肌を刺すようにピリピリとしている。
ナギ:「未確認の大型反応だってよ。ユイト、やっぱ俺たちも行った方が……」
ユイト:「待て、ナギ。何か聞こえないか?」
俺はナギの言葉を遮り、耳を澄ませた。
戦闘の喧騒の奥底から、微かに、だが確かに響いてくる人間の叫び声。
ユイト:「民間人の悲鳴だ。すぐ近く……あのブロックの裏側だ!」
ナギ:「マジかよ! 避難は完了してたんじゃねえのかよ!」
俺の脳裏に、幼い頃の記憶がフラッシュバックする。
怪異に襲われ、絶望の淵にいた自分を救ってくれた、あの人の姿。
今、この瞬間にも、かつての自分と同じように助けを求めている人がいる。
ハナビ様への煩悩に塗れていた俺の脳髄が、一瞬にしてクリアな思考を取り戻す。
スカーレットガーディアンとしての、スメラギ家の人としての、いや、ユイト・スメラギという一人の人間としての本能が、俺の身体を動かしていた。
ユイト:「ナギ! 行くぞ!」
ナギ:「えっ、おい! 待機命令が出てるんだぞ!」
ユイト:「目の前で人が死にそうなのに、命令だなんだと言ってられるか! 俺は行く!」
俺は待機ポイントを飛び出し、悲鳴のした方向へと全力で駆け出した。
ナギ:「あっ! くそっ、あの真面目野郎が! 待てよユイト!」
背後でナギが慌てて追いかけてくる足音が聞こえる。
なんだかんだ言って、こいつも根はいい奴なのだ。ノンケだが。
路地裏を曲がった瞬間、俺の視界に飛び込んできたのは、ひどく薄汚れた衣服をまとった一人の人間……おそらくはホームレスだろう……が、這いずりながら怪異から逃げようとしている光景だった。
迫り来るのは、花束とハイヒールを合わせたような悪趣味な怪異、ヴァース・パウズ。
その触手が、今まさにホームレスの頭部へと突き刺さろうとしていた。
ユイト:「間に合えッ!!」
俺は念力を全開にし、傍らに転がっていた大型のゴミ箱を引き寄せた。
ユイト:「ふんッ!!」
気合いと共に、ゴミ箱を弾丸のような速度で怪異へと射出する。
ズガァン! という鈍い衝突音と共に、ヴァース・パウズは横殴りに吹き飛ばされ、コンクリートの壁に激突してひしゃげた。
ユイト:「大丈夫ですか! 立てますか!」
俺は刀を構えながら、腰を抜かしているホームレスの前に立ち塞がった。
私:「ひっ……えっ? あ、あんた……怪伐軍の……?」
ユイト:「ええ。もう大丈夫ですよ。すぐに安全な場所へ避難を」
俺は爽やかな笑みを浮かべながら答えた。
この緊急事態においても、市民に安心感を与える笑顔を忘れない。俺ってば完璧超人。ハナビ様が見ていてくれたら絶対に惚れ直すに違いない。
ナギ:「はぁっ、はぁっ……おいユイト、無茶すんなっての!」
遅れて到着したナギが、息を切らしながら俺の横に並ぶ。
ユイト:「遅いぞナギ。市民の安全を守るのが俺たちの務めだろう?」
ナギ:「分かってるよ! でも隊長に怒られるぞ絶対!」
そんな軽口を叩き合っていた、その時だった。
『ギギギ……ガガガガガッ……!!』
周囲の空間が、歪むような錯覚を覚えた。
ただならぬ気配。
先ほどまで群がっていた下級怪異どもが一斉に姿を消し、代わりに、上空から巨大な影が降ってきた。
地響きと共に降り立ったのは、まるで牛のような巨体に、いくつもの人間の腕が生えた異形の怪物。
背中からは巨大な水槽のようなものが突き出し、その中には赤い液体が脈打っている。
大型怪異。
圧倒的な質量の暴力が、そこにあった。
ナギ:「な、なんだよあいつ……デカすぎだろ……!」
ユイト:「くそっ、これが大型反応の正体か……!」
俺の直感が、サイレンのように警鐘を鳴らしていた。
今の俺たち二人で勝てる相手ではない。
圧倒的な格上。
ユイト:「ナギ! そこの人を連れて下がれ! 俺が囮になる!」
ナギ:「馬鹿野郎! お前一人で何とかなる相手じゃねえだろ!」
ナギは俺の制止を振り切り、両手に風の力を集束させ始めた。
ナギ:「俺だって怪伐軍だ! 空気操作の力、見せてやる!」
ナギが放った鋭い真空の刃が、大型怪異の巨体へと直撃する。
しかし、怪異は微動だにしなかった。
分厚い装甲のような皮膚が、風の刃を完全に弾き返したのだ。
ナギ:「嘘だろ……効いてない!?」
大型怪異が、ゆっくりとこちらへ首を向ける。
水槽の中で脈打つ赤い液体が、不気味に発光した。
次の瞬間、怪異の無数の腕が一斉に俺たちへと襲いかかってきた。
ユイト:「しまっ……!」
俺は咄嗟に念力でコンクリートの壁を引き剥がし、盾として前方に展開した。
凄まじい衝撃。
壁は粉々に粉砕され、俺とナギはその余波だけで後方へと吹き飛ばされた。
ユイト:「ぐぁっ……!」
全身を打ち付ける激痛。
肺から空気が強制的に押し出され、呼吸が止まる。
刀を手放してしまった俺は、瓦礫の中に無様に転がっていた。
視界が霞む。
怪異が、ゆっくりとこちらへ歩み寄ってくるのが見えた。
ユイト:(ここまでか……? 俺の初陣は、命令違反の末の犬死に……? 嫌だ、まだハナビに想いも伝えていないのに……!)
死の恐怖が、俺の心を氷のように冷やしていく。
何もできない。身体が動かない。
その時。
『あなたは生きるのよ……』
幼い頃の記憶。
炎の中で、俺を抱きしめてくれたあの人の声が、脳内に響き渡った。
ユイト:(……そうだ。俺は、生きるんだ……!)
朦朧とする意識の中、俺は必死に手を伸ばした。
ズバァァァァァァァンッ!!!!
突如、俺と大型怪異の間に、数台の自動車が空から降り注いだ。
凄まじい質量攻撃によって、怪異の巨体が後方へと押し戻される。
ユイト:「……えっ?」
舞い上がる土煙の中。
俺の目の前に、一人の少女が降り立った。
黒い怪伐軍の制服。両手に握られた鋭いナイフ。
そして、冷たく、だが透き通るような美しい横顔。
カサネ:「……邪魔。そこをどいて」
振り返りもせず、その少女……カサネ・ランドールは、冷徹な声でそう言い放った。
俺は、息を呑んだ。
時が止まったかのような感覚。
戦場の喧騒が、全て遠くへと消え去っていく。
目の前に立つ彼女の後ろ姿が、記憶の中の『あの人』と、完全に重なり合ったのだ。
ユイト:「あなたは……あの時の……!!」
俺は震える声で呟いた。
間違いない。俺を救ってくれたのは、彼女だ。
この耳飾りをくれたのは、彼女なのだ。
カサネ:「何を呆けているの。死にたいのなら勝手にすればいいけれど、お姉ちゃんの視界に入る場所で死体を晒すのだけはやめてちょうだい」
カサネは毒舌を吐き捨てながら、再び念力を発動させる。
周囲の瓦礫が、彼女の意思に呼応して宙へと舞い上がる。
その姿は、美しくも恐ろしい、破壊の女神のようであった。
ユイト:(ああ……やっと見つけた。俺の、命の恩人……!)
感動で胸が打ち震える。
十数年の時を経て、運命の糸が再び交わったのだ。
だが、俺の感動の涙腺を破壊するような、信じられないビジョンが脳内に割り込んできた。
ユイト:(……待てよ? あの時、彼女の隣にいた、あの筋骨隆々でバッキバキに仕上がっていた半裸の男は……一体何だったんだ……?)
感動の再会シーンに突如として挿入される、謎の半裸マッチョの鮮烈な記憶。
記憶のノイズ。いや、あれは確かに存在していた。
あの大胸筋のカット、完璧なシックスパック、そして無駄に光り輝く汗。
俺は激しく頭を振った。
ユイト:(いかんいかん! 忘れろ! あの半裸は脳のバグだ! 俺の純粋な思い出を汚す不純物だ! TDS(ただしッ)半裸の男は脳内記憶から完全に排除する者とする!!)
俺は強引に自己暗示をかけ、目の前のカサネへと意識を集中させた。
カサネ:「行くわよ」
彼女の声と共に、無数の瓦礫が大型怪異へと殺到する。
俺もまた、立ち上がり、己の念力を限界まで引き絞った。
ユイト:「……はあぁいっ!! やって魅せます!!!」
これは、俺たちの物語の始まり。
緋色の糸で結ばれた、残酷で美しい世界への叛逆。
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【視点:私(ホームレス)】
私:「……なんと言うか…、やっぱ凄いなあの人達…」
私は、安全な瓦礫の陰から、大型怪異と交戦する二人の若き隊員の姿を呆然と眺めていた。
宙を舞う瓦礫、飛び交う風の刃。
人間の枠を超えた力と力のぶつかり合い。
先ほど私を助けてくれた、あの優等生っぽい少年。
そして、後からやってきた、氷のように冷たい目をした少女。
彼らもまた、この狂った世界で何かを背負い、抗いながら生きているのだろう。
私のように、社会の底辺で文句ばかり垂れているだけの人間とは違う。
私:「……資本主義且つ無慈悲でクソみたいな国だと思ってたけど。案外、捨てたものじゃないのかもしれんね」
私は笑いながら、よろよろと立ち上がった。
お腹は減っているが、なんだか少しだけ、生きてみる気力が湧いてきた気がする。
私:「とりあえず……ニシムラのおっさんを探すかな。生きてたら、一緒に政府の配給でも貰いに行こう。……あー、牛丼食いてえ~…!」
上空を見上げると、分厚い赤い雲の切れ間から、一筋の光が差し込んでいた。
その光は、まるで血塗られたこの街を浄化するかのように、淡く、優しく世界を照らし出していた。
SCARLET NEXUS ; その者、ホームレスにつき。(後編)了
2023年7月頃にほぼ書き終えてましたが、仕事が忙し過ぎて全く余裕がなくなって以来。ずっと執筆が終わらない状態でしたが漸く書き終えました。
色々と修正したい所が多いですが、もう仕方ないのでそのままにして、今回新たに加筆修正を加えました。