ケイちゃん!パンツ見せて!
あなたは、部室の隅のデスクに座る一人の少女に、ずっと視線を向けていた。
その少女の名前はケイ。
特異現象捜査部の頭脳明晰で容姿端麗な生徒。
眼鏡の奥の瞳はいつも冷静で、口調は容赦がない。
でも、それが彼女の魅力だった。
ケイはモニターから目を離さずに、ため息をついた。
「........何をじろじろ見ているんですか、変態」
第一声から容赦ない。
あなたはにこにこしながら近づいていった。
「ケイちゃん、ちょっとお願いがあるんだけど」
「却下です。あなたの「お願い」は99%が不毛ですから」
彼女は気怠げに体を傾けながらこちらを一瞥した。
白い制服に身を包んだ細い体が、なんだか今日も完璧に見える。
あなたはめげずに椅子を引き寄せて座った。
「えー、聞いてよ!大事なことなんだって!」
「大事なら、まずはその大事だと言う理由を言ってください。もっとも私にとってはどうでもいいことなんでしょうけど」
ケイの口調は刺々しかった。
あなたは深呼吸して、最大限の笑顔を作った。
「じゃあ論理的に説明するね。ケイちゃんはゲーム開発部でも一番賢くて、プログラミングも速くて、デザインのセンスも抜群で、スタイルも良くて…うすほそで...一番可愛いじゃん?」
「うすほそ…?なんのことだか分かりませんが褒めても無駄ですよ」
「だからさ、その…」
「ケイちゃん!パンツ見せて!」
部室の空気が一部、固まった。
ケイの指がキーボードから離れた。
「.....は?」
「ケイちゃん!パンツ見せて!」
あなたはは両手を合わせて、もう一度叫んだ。
ケイは無言で立ち上がり、近くにあったクッションを手に取った。
そして、それをあなたのの顔面に軽く投げつけた。
「痛っ!」
「変態!死んでください!この部屋から出ていけ!」
罵詈雑言の嵐が飛んでくる。でも、完全に本気ではないのが分かる。
ケイは本当に怒るともっと静かで、もっと恐ろしいことを言う。
あなたはクッションを抱えながら、笑顔を崩さずに続けた。
「えー、だってケイちゃんって普段から完璧すぎて隙がないじゃん!だからこそ、こういうプライベートな部分を知りたいんだよ!親近感が湧くっていうか!」
「親近感もクソもありますか!パンツでどう親近感が湧くんですか!」
ケイは組んだ足を崩しながら、こちらを向いた。
スカートが少し揺れて、あなたのの視線を奪う。
「ケイちゃん。お願い一回だけ!一回だけだから!絶対に誰にも言わないし、写真とか撮らないし、ただ目で拝むだけで......」
「その時点で立派な犯罪です!馬鹿」
「犯罪じゃないよ!健全な好奇心だよ」
「健全な好奇心で女子生徒のパンツを拝もうとする人間が、この学園に存在するとでも!」
ケイの目がキラリと光った。
類がわずかに赤らんでいる気がする
照れ隠しで口調がが強くなっているのかもしれない。
あなたはさらに前のめりになった。
「ケイちゃんはいつもみんなをリードしてるよね。ゲーム開発部のプロジェクトも、君のアドバイスでスムーズに進むし。でもさ、そんなケイちゃんにも、きっと可愛いパンツの一枚や二枚あるはずだよ。例えば、白のシンプルなやつとか、意外とレース付きのやつとか!」
「……」
ケイは黙って俺を睨みつけた。
その視線が痛い。でも、逃げたら負けだ。ここで、今日、ケイちゃんのパンツを拝むんだ!
「ケイちゃん!パンツ見せて!お願い!一生のお願い!」
「一生?なら永遠に見せないでおきます」
「えー!そんなー」
あなたはわざと大げさにデスクに突っ伏した。
すると、ケイが小さくため息をついた。
「.....本当に、あなたという人は」
その声には、いつもの冷たさに加えて、わずかな諦めと......優しさが混じっていた。
ケイは周囲を軽く確認した。
放課後だからか人影は無い。
彼女は立ち上がり、部室のドアを閉めて鍵をかけた。
カーテンも軽く引く。
あなたの心臓は早鐘のように鳴り始めた。
「いいですか、よく聞いてください。一度しか言いませんから。これっきりですからね。二度と私にそんなこと頼むんじゃないですよ。それと、絶対に誰にも言わないでください。約束ですからね」
「う、うん......!」
ケイはあなたの正面に立った。
白い指が、スカートの裾をゆっくりと摘む。
「変態、最低、頭の中が下半身でできている馬鹿」
罵倒が飛んでくる。
でも、その声は少し震えていた。
「でも.....あなたががそんなに必死に頼むなら、特別に、一度だけ…ですからね。感謝してください」
彼女は深呼吸をして、
「ケイちゃん!パンツ見せて!」
あなたがもう一度叫ぶと、ケイは「うるさいな」と小さく呟きながら、スカートをゆっくり捲し上げた。
そこに現れたのは一
予想通りというか何というか、彼女らしいシンプルで清廉な、白いコットンのパンツだった。
余計な装飾はほとんどなく、簡素で機能的。
でも、ケイの白い肌とのコントラストが、なんだか妙に可愛らしくて、目を奪われた。
「っ......!」
あなたはは言葉を失って、ただ見つめてしまった。
ケイはすぐにスカートを下ろした。
耳の先まで真っ赤になっている。
「満足しましたか?変態」
「う、うん......すごく可愛かった......」
「は?可愛い?さすが変態は言うことが違いますね!」
ケイは叫んで、口元を少し緩めた。
珍しい、彼女の自然な表情だった。
「変態!最低!でも、あなたがそんな顔で喜んでくれるならなら……まあ、いいです」
彼女はそう言って、俺の頭を叩いた。
「私以外の人にこんなこと言ったらダメですからね?わかりましたか?変態」
「わ、わかった......」
あなたはまだ興奮が冷めやらぬまま、頷いた。
ケイは再び自分のデスクに戻り、モニターに向かった。
頬の赤みがまだ残っているのが、なんだか愛おしかった。
「それより、私もあなたのお願いを聞いたことですし、今日からのの新プロジェクト、あなたも手伝ってください。変態のくせに、意外と役に立つところはあるんですから」
「えー、でもさっきの余韻で頭がいっぱい.....」
「死ね!」
ケイはマウスを投げつけてきた。
でも、その一言の後には、ほんの小さな笑みが浮かんでいた。
ゲーム開発部の部室に、夕陽が差し込んでいる。
今日も、ミレニアムの放課後は少しだけ甘く、危険で、明るい空気に包まれていた。
あなたはふと疑問に思った。
「ケイちゃん以外の人に言ったらダメってことはケイちゃんには言ってもいいってことだよね?」
「あなたは本当に救いようのない変態ですね!!」
ケイは1週間口を聞いてくれなかった。