ミミック転生~人食い箱の食味記録~   作:LA軍

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第103話「新アイデア」

『今更、食いすぎって……』

 

 さすがのミユちゃんも呆れ顔、

 その向こうではミンチちゃんが、ぼーっとしている。

 

 いやー、我ながらハーレムだね!

 

『いや、聞けよ』

「あ、ごめん! ちょっと、なろう主人公っぽいなーって」

 

 へへっ、

 なろうが何か知らんけどー。

 

「──で、なんだっけ?」

『あんたが始めた物語でしょ!!』

 

 あ、そうだった。

 

「そ、そうそう。それでほら──さすがに最近食いすぎかなーって」

『だから今更でしょ』

 

 うんそう。

 それはそう。

 

「って、そうじゃなくて。ほあ、喰うのはいいんだけどさー……。食い物が来過ぎでもう、色々パンパンなのよ……」

 お腹も、ストレージも。

『パンパンって……いま、ストレージにどんだけ入ってんのよ?』

「見る?」

『見ない』

 

 うん。

 

「見ない方がいいわ。我ながらドン引く量が入ってるからね。食っても食っても追いつかないのん!」

 

 とくに軍隊のやろうー……雑魚のくせに、数だけやたら遠いからマージで困る。

 

『なら食うなや!!』

「お残しはダメでしょ!!」

 

 こっちにだって、こう……食材に対する敬意ってのがあるの!!

 

「だけどわかる? オッサン食い放題なわけ!」

『いや、そもそもオッサンは食材じゃね-し……。それに、たまには女の人もいるじゃん』

 

 滅多にいねーよ。

 いたとしても、女と書いて「折んな!」って感じのやぞ? ナニを折るのかは知らんけどぉ~、げへへ。

 

「そもそも、「私」はガキが食いてーんだよ。いつぞやの見習い騎士ちゃんたちは美味しかったから、あーいうのね。だけど、普通の軍隊ってオッサンしかいないからさー?!」

 

 ──いらんのよ、そんな食い放題!

 

「しかも、マッチョばっか」

『まぁ、そういう仕事だし』

 

 うんうん。

 つまりだ──……。

 

「赤身って、飽きるねん!」

 

 栄養も偏るしー。

 いや、喰うけどさ……。

 

『……だから、わざと逃がして、他の冒険者を誘い込む情報を拡散させたんでしょ~?』

「そうそう。おかげ冒険者も来るようになったよねー。それはいいのよ」

 

 そのへんは前述したとおりだ。

 

『いや、よくないわよ。死ねばいいのに』

 

 うんうん。

 死ぬ云々はおいといて──。(置いといて仕草をしつつ)

 

「まぁ、つまりだね。……ちょっと、こう──半端な宣伝のし過ぎに我ながら大反省中なわけですよ」

『食っといて今更……』

 

 それはそう。

 

『で、なによ? なにをどうしたいの?』

「うーん、取り立ててどうにかする方法が思いつかないんだよねー」

 

 ……足があれば歩いて別の新天地を捜せるんだけど。

 

『アンタに足があったら世界の終わりよ』

「まだなんも言ってねーよ。つーか、世界の終わりとか大げさな」

 

 そう言うのは魔王とか「ラ王」に任せておけばいいのだー。

 

「「私」はまだ見ぬ美食を求めているだけだよ」

 

 具体的にはリーデルちゃんよりも上の味~!!

 

「あ、でも贅沢言わないから、ジナちゃんとか女忍者祭りでもいいいいいいいいいいい!」

 

 もうオッサン肉はいらなーい!

 

『サイッテーの魂の叫び』

「うっせぇわ」

 

 お前も毎日オッサンのドンブリ食ってみろ。

 体臭までオッサンになるっつーの!

 

「つーわけでだ。なんかいい方法ないかなーって」

『あったとして教えるか、馬鹿』

 

 ちっ。

 つかえねー。

 

「しゃーねぇ、あんましやりたくなかったけど……友釣りでもすっか」

『友釣り?』

 

 そ。

 友釣り。

 

「鮎の友釣りっていってね。生きた餌を川に泳がせると──……馬鹿な鮎が釣れるってね」

 

 にひっ。

 

「というわけで──……」

 

 

 ミンチちゃん、レッツらゴー!!

 

 

「……ごー?」

 

 よくわかってないミンチちゃんに私は、長~~~~~~~~~~い紐を括りつけていくのであった。

 

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