じじじじじじ……!
身動きのできない「私」の天敵、大型爆弾!
そいつが黒いスケルトンの口の中で産声を上げる。
そう。爆弾にとって最初で最後の産声を──。
「ファック! なんてこったい!」
骸骨とほぼ同等のサイズ。
このデカさなら「私」と言えどもバラバラにされるに違いなーい!
『お兄ぃ! やめて、やめてお兄ぃぃい!!』
そして、ミユちゃんはといえば、お兄ちゃんの凶行に気付いて脱兎のごとく駆ける(?)!
だけど、無駄だ!
なぜならミユちゃんはゴースト。
決して現世には干渉できない、クソゴミカスの生きている価値のないただの虫けらだからー。
……だけど、止められるもんなら止めてくれ!!
「そして、そんなものに期待する「私」ではないわぁぁああ!」
バーカめぇ!
こんな事態が何度目だと思ってる!
一回や二回じゃねーぞぉ。
そして、二度目三度目がないなんて甘く考える「私」だと思ったか!!
「なので、その対策はちゃんとしているっつーーーーの!」
でませいっ!
一回限りの
「おらぁっぁあああ! ガキ肉から絞り出した胃酸じゃぁぁぁあああああああ!」
ブシュウゥゥウウウ!!
『こかかー?!』
体内ストレージにため込んでおいたのは、
それもためにためた約100人分。
さらには、ブレスの実験に付き合ってもらったレイラちゃんが内臓といっしょに口から吐き出していたのもありがたく回収──ため込んでおいた!!
「はーっはっはっは! 見ぃたかぁぁ!」
人間の胃酸は超強酸性!
ph1~2で、その高い酸の濃度は爆薬を不活性にして十二分の威力であーる!!
「そう何回も同じ手をくうわけねーだろ!」
ま、死体やら人間から絞り出さないとダメなのがあれだけどね!
だけど、こういう時に出し惜しみしちゃダメダメ。
死体クッションで爆風を減殺してもよかったんだけど、こっちには生きたまま捕まえなければならないキングハム(妹)がいるから無茶もできないしねー。
オロロロロロロロー……っと、
「ふー。やれやれ、さ〜すがにビビったぜー」
じゅうじゅうと骨が溶ける悪臭と、
ボロボロと崩れていく大型爆弾──。
「いやー。まさか奥の奥の手まで使わされるとはね。だけど、さすがにこれでくたばっただろう……」
しかし、文字通り絞り尽くしたぜー。
ガキ肉シャワーに、とっておきの「胃酸」も使ってしまった──。
「ま、健闘はたたえてあげるよー。ミユちゃんの兄貴にしては上等上等」
アホの妹よりも手強かったよー。
……つーか、そういえばこの兄貴って、最初から割と慎重だったっけ。
たしか、間抜けな妹が瞬殺されたから動揺してただけで、腕は悪くなかったはず。
「だけど判断を誤ったねー。一対一で勝てるほど、「私」は甘くないのだー!」
わーっはっは!
今度こそ勝利ー!!
『あああああああああああああああああああ!!』
「うわっ、びっくりしたー」
え?
なになになに?!
『お、お兄ぃ! お兄ぃぃ!!』
──お兄ぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!
「ぎゃはぁぁ!」
なんだよ。
何かと思えばミユちゃんじゃーん!
ぎゃーははははははははははははは!
「ミユちゃんが泣いとるー!!」
おもしれーっ。
なに、ゴーストって泣けるのーん?
「ひゃはぁ! みてみてー、ミユちゃんミユちゃん! 涙ちょちょぎれの君の足元で骨がグズグズになっていきよるわー」
しかも、君の大好きなガキどもから絞り出した胃酸でボロボロだぁぁ!
「ぎゃーっはっはっはっはっはっは!!」
──ざまぁっぁああああ!
ざまぁぁぁああああああああ!!
「ガキの胃酸で溶かされる気分はどーぉう?! そして、それを見送るのは妹としてはどんな感じぃ?」
ぎゃーっはっはっは!
「わかったら、大人しく死んどけ、骨ぇ。雑魚が一人で勝てるわきゃねーんだよ!!」
そんで、今度こそ仲間でも連れてくるんだなぁ!
ミユちゃんとかさー!
ま、無理だけねぇぇ!
「ぎゃははは! 骨に仲間がいたらみてみてーわ!」
ぎゃーっはははははははははははははははははは!
ぎゃーっはははははははははははははははははは!
『あ、ァァアアンタって奴はぁぁああ$%$%&$7YT’&&(’%&&』
「ぎゃーっははは
ずしゅ──……。
「あぇ?!」
「…………仲間ならいるさ」