フロムの主人公ズが呪いと対峙するそうですよ   作:座布団05

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ダークソウルクロスオーバー小説あるある言いたい〜♪
基本火のない灰は逃亡騎士か、バベルか、ロスリック騎士の防具になりがち〜♪


プロローグ

───灰が火を継いだ。

あまりに情けなく、燻ることしか出来ない種火を、そっと、握りしめた。

種火が、ゆっくりと時間をかけて灰の体に灯る。

剣、鎧、身体。

まるで今までの苦労を労わるように、それとも灰の全てを1つづつ燃やしていくように、ゆっくりと。

 

数多もの苦痛があった、数多もの別れがあった、数多もの死もあった。

しかしどうだろう、この灰の手の中に残ったのは、この種火だけだ。

歪み、荒み、色褪せたこの世界を、続かせるための種火だけ。

 

灰はヘルムの隙間から、細くため息を吐いた。

長く苦しい火継ぎの使命から解放された故のため息か、全てを失った結果に絶望した故のため息か。

それは、この灰にも分からない。

ここにはただ、火を継いだという結果だけが残った。

 

どさりと、ようやく腰を下ろした。

灰が見上げた先には、ぽっかりと空に空いたダークリング。

 

(…俺は、これでよかったのか?)

 

それは、灰が胸の奥底に沈ませていた本音だった。

何がしたかった?何をやるべきだった?何を望んでいた?

そんなの、分かりはしなかった。

目覚めた、使命があった、過去は忘れた。

その使命だけが灰の原動力だった。

 

(…あぁ、俺は本当にどうしようもない…な)

 

霞んでいく視界の中、灰は懐から何かを取り出した。

それは、白いサインろう石。

火のない灰が、お互いの使命を助けるための唯一の手段。

それさえも、この種火によりどろりと溶けかけている。

灰は溶けた蝋で、サインを描く。

何度も助け、何度も助けられてきた。

そんな消え行く思い出を懐古するような手つきで、サインの輪郭を指でなぞった。

 

火を継いだとはいえ、もう誰かが呼ぶなんてことありはしないと理解していた。

無駄だと、わかっていた。

だらりと、手の力が抜ける。

最後に灰は、小さく、まるでため息のようにボソリと呟いた。

 

「…俺は、誰かを助けられたんだろうか…」

 

────────────────────

 

呪術高専東京、敷地内の森。

姉妹校である京都校との交流会での出来事だった。

突如として現れた未登録の特級呪霊、花御。

呪術高専の敷地内に特級呪霊が現れるという未曾有の事件。

相対するは東京高専1年、宿儺の器、虎杖悠仁。

そして京都高専2年、虎杖悠仁の大親友(ブラザー)、東堂葵。

 

虎杖悠仁の呪力が黒く光り、東堂葵の術式、不義遊戯が花御を逃さない。

花御も2人の駆け上がるボルテージに食らいつくが如く、己の封じていた左腕を解放する。

だが、次の瞬間、2人の呪術師と1匹の呪霊は即座に止まった。

目の前で揺らぐ、謎の呪力。

 

体験したことのない、あまりにも異質な呪力。

三者はその呪力の発生源を察知した。

そこには、くすんで鈍く銀色の光を反射する鎧を隠すように、ボロ雑巾のような外套に身を包ませた、この現代には不似合いな騎士姿の人物が立っていた。

警戒する三者を他所に、騎士姿の者はボソリと呟く。

 

「…ここは…?」

 

───火のない灰が召喚されました────

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