名探偵プリキュア! 〜A Memoir White〜 作:秋葉ばっこ
エクレール候補の家入しるくさんが出るということで、一応この回もやります。
アニメ10話のお話を描くかどうかは未定です。くれあさん前倒しして出しちゃったし、もしかしたらカットするかも。キュアアルカナ・シャドウ回を書きたい気持ちが先走り過ぎている……。
◇
キュアット探偵事務所の宣伝と、資金稼ぎを兼ねて始めたコスメショップ――プリティホリックが軌道に乗り始めた頃。
我が
「シルクのような口溶け――あ〜んっ、私はこれ。シルキーアイス」
「あはは、そっくり〜! あんな、しるくさんのモノマネ上手〜!」
スプーンを片手に、どこか艶っぽい表情を浮かべているあんなに、みくるが笑いながら拍手を送った。
――家入しるく。
現役の女子高生ながら、今をときめく売れっ子俳優。大人びたプロポーションとスタイルだけでなく、ユーモアにも溢れた芸風から、数々のファンを魅了している。
そんな彼女が出演しているコマーシャルの商品――ちょっとばかし良いお値段のするシルキーアイスを、ジェット先輩がプリティホリックの開店祝いと称して、人数分を奮発し買ってきてくれた。
「『んんっ、シルクのような口溶けぇん……あ〜んっ、私はこれっ……ンシルキーアイスゥ』……ぽわわ〜ん、きらり〜ん」
「ぶっ――! こ、誇張しすぎだろ! せっかくのアイスをアダルティックに食うなよ、シンジ!」
「だからこそ味わって食ってるんじゃないか……んむ、うまい!」
そんなこんなで、こうして舌鼓を打ちつつも、家入しるく談議に花を咲かせているというわけだ。
スプーンを口元に運びつつ、みくるが。
「シンジさんのはモノマネの域を越えて、もはや本人の声ですよね。もしかして――」
「ああ、
「口調は絶望的に下手くそですね。その声でその話し方だと、違和感がすごい……」
こんな事もできるぞ、と前置きをしてから、咳払いをひとつ。
「『――実はボク、前からお前のことが好きだったんだ!』」
「なっ……!? ボクの声で、急に何を言い出すんだ! 相手はいったい――」
「『ハ、ハンニンダー……!? トゥンク……!』」
「まさかのハンニンダー!? せめて人間相手にしてくれ!」
「ジェット先輩、そういう問題じゃないと思うけど……」
みくるとジェット先輩の反応とはあべこべに、あんなとポチタンにはおおむね好評だった。
「はなまるすご〜い! これならボイスメモが無くても安心だね!」
「ポチポ〜チ!」
まあ、ファントムとの戦いには役立ちそうにないだろうが、これでシンジ劇場の幅が広がったのは確かだ。
そもそも何故こうなったのかというと、家入しるくが出演しているドラマを、みくるが見ていたのが発端。隣で一緒に見ていたあんなまで、すっかり彼女の虜になってしまったらしい。
興味のないふりをしつつも、ジェット先輩までもが食い入るようにテレビを眺めていたのを、この目でばっちりと捉えた。ああいうタイプが好きなんだ、パイセン……。
「1999年にも素敵な俳優さんがいるんだね。はぁ……一度で良いから会ってみたいなぁ〜」
「ん、知らないのか、あんな」
「知らないって、なにが?」
「明日、うちの学校にしるくちゃんが来るらしいぞ。なんでも『学校でTRY!』のロケがあるんだってさ」
ガタッ、とみくるとあんながテーブルに手をつき、こちらに身を乗り出す勢いで驚く。
「「えええええ〜〜〜っ!?」」
――学校でTRY。
芸能人が学校に訪れて、生徒との触れ合いやチャレンジを放映するという、一種のドキュメンタリー。視聴層を問わず、子供から大人まで幅広く人気のある番組らしい。
と言っても俺は見たことがないし、家入しるくが訪れるのは中等部――しかも演劇部。新入生歓迎会で披露されるという劇を、彼女が盛り上げるのだという。
当然、高等部の生徒である俺はもちろん、部活動に所属していない二人が家入しるくと会話できる機会はないだろう。
「だがしかし、こんな事で諦めるシンジくんじゃないぜ。ふっふっふ……!」
「こいつ、また良からぬことを考えてそうだな。ま、ボクには関係ないけど」
そう言って、邪悪な笑みを浮かべる俺の隣で、ジェット先輩はアイスクリーム――最後の一口を口内に放り込んだ。
◇
翌日の放課後。
俺は堂々と中等部の敷居を跨いでいた。
「しるく体操第二〜、テンテンテテテテン、テンテンテテテテン〜、テレレテレレ、デレスケテ〜ン」
調子っぱずれのメロディを口ずさみながら、部活棟の廊下を練り歩く。
高等部の生徒が歩いていたら目立ちそうなものだが、その点に関してはもちろん対策済みだ。おかげで、時々すれ違う生徒や教師から呼び止められることはなかった。
……いや、また違った意味では目立っているのだが、今の俺にとっては些末な問題である。
そうしてやってきたのは、家入しるくが楽屋代わりに使っているであろう、空き教室の扉の前。
「今がチャンスじゃない? サイン貰いに行こうよ、あんな!」
「でも、休憩時間に迷惑かも……」
「あ、そっか……う〜ん、何時ならいいんだろ……」
先客がいた。しかも、見知った顔が二人。
考えることは同じということか。控え室を訪れるかどうか決めあぐねている彼女たちの肩を叩き、気さくに声をかける。
「オイーッス。入らないのか、二人とも」
俺の気配を悟ったらしく、みくるとあんなが振り返るが、少しばかり上げた視線の先には誰もいない。
「あ、シンジさ――あれ?」
「誰もいない……?」
「もうちょい下だよ。こっちこっち」
それもそのはず。今の俺の背丈は、彼女たちの肩の高さと同じくらいなのだから。
ジェット先輩よりも小さい身長。二人と同じく、小豆色が特徴の中等部の制服に身を包んでいる。そんな変わり果てた俺の姿に、みくるとあんなが目を丸くした。
「ど、どうしたのその格好!? ジェット先輩に変なお薬でも飲まされたとか!?」
心配して詰め寄ってくるあんなに、指を振って答える。
「ノンノン。プリキットグロスを使ったのさ」
「へ……? プリキットグロスって――ああっ! わたしのグロスが無い!?」
「ふっふっふ。昨日のうちにこっそり拝借させてもらったぜ」
「い、いつの間に……全然気づかなかった……って、それよりも……」
どういうわけか、赤い絵の具を撒き散らしたように、あんなの顔が紅潮していく。
「変装してるってことは、使ったんだよね……? その、わたしのグロス……」
「そりゃ当たり前だろ、グロスなんだから。たっぷり塗り塗りさせていただきました」
「そ、そっか……シンジさんが気にしてないなら、別にいいけど……」
「関節キス、だね。……ポッ」
「〜〜〜っ! わ、わかってるなら言わないでよおっ!」
顔を両手で覆い隠し、ブンブンと身を捩って悶えるあんな。肩紐に吊るされているポチタンが目を回しているので、あまり激しく動かないでやって欲しい。
ひとしきり動いて落ち着いたのか、彼女はどうして変装しているのかを尋ねてきた。
「決まってるだろ。家入しるくちゃんのご尊顔を拝むためだ」
「野次馬根性がすごい! ……でもそれなら、中等部の制服を着れば良かったんじゃ」
「わかってないなぁ、あんな。この格好は俺が中一だった頃のまんまなんだ。新入生を装って侵入すれば、しるくちゃんに可愛がって貰える……かもしれないって寸法よ!」
「そっかぁ」
飲み込みが早いというよりかは、理解するのを諦めたかのように返事をするあんな。この様子だと、
こういう時、真っ先にみくるからツッコミが飛んできそうなものなのだが、今日はなんだか大人しい。というか、声をかけてから一言も喋っていない。
「おーい、みくるさんや。微塵も動かないな……死後硬直か? どこの保険入ってたっけ、こいつ」
「……!」
顔の前で手を振ってみると、石像のように固まっていたみくるが、突然プルプルと震え出した。
「……か、かかか、かか」
「か……? 蚊にでも刺されたのか?」
「か、可愛い――っ!!」
「――!?」
甲高い声を上げたかと思えば、急にみくるが抱きついてきた。
あまりの困惑に声を上げることも出来ず、なすがまま抱擁を受け入れる状況になってしまう。……あ、なんだかフローラルな甘い香りがする。
「可愛いっ……! このシンジさん、
「み、みくる落ち着いて! すごい顔になってるから!」
女の子がしていい顔じゃない。心做しか鼻息も荒いし。頬擦りするのもやめて欲しい。
以前から、可愛いものに目がない前兆はあった。ポチタンと会話をしてる時も甘々だし、今もなんていうか親バカっぽいというか。
ジェット先輩はお眼鏡にかなわなかったのか? さておき、幼くなった俺の姿が彼女の琴線に触れてしまったらしい。
「迂闊だったな。俺が可愛すぎるが故に、みくるを目覚めさせてしまうとは……」
「こーら。みくるじゃなくて、みくるお姉ちゃんでしょ!」
後ろからガッチリとホールドされ、身動きを封じられてしまった。
母性ならぬ姉性を覚醒させたみくるに、どう足掻いても勝てる気がしない。最後の頼みの綱は、今やあんなだけだ。
「たちゅけて、あんな」
「……いいなあ、わたしもお姉ちゃんって呼んで欲しいかも」
「お前もかよ! 全員ボケると収集つかなくなるだろうが!」
ぎゃあぎゃあと騒いでいると、教室の扉がゆっくりと開いた。
明るい水色の髪が、その動きに合わせて清流のように流れゆく。色白の肌、俺が小さくなっているのもあるが、年齢にそぐわない色香に大人顔負けのプロポーション――間違いない。本物の家入しるく。
紫の双眸が、心配そうにこちらを見つめている。
「あの、さっきから揉めてるみたいだけど……大丈夫?」
「「し、しるくさんっ!?」」
あんなとみくるが、慌てて背筋を正した。前者はポチタンを後ろに隠すように、後者は俺を抱擁したまま。
こんな格好でいようと、俺の目的は変わらない。みくるの腕に抱かれながらも、懐から数枚の色紙を取り出す。
「サインください」
「あ、ずるい! わたしたちも……えっと、この手帳にお願いします!」
口々に出てくるのは、なんとも厚かましい要求。
一蹴されてもおかしくないと思っていたが。
「――喜んで!」
こちらの勢いに気圧されることなく、家入しるくは相好を崩して、俺たちを部屋に招き入れてくれた。
彼女は椅子に腰を下ろし、慣れた手つきでサインを書いていく。
「『
「シンゾウじゃなくて、シンザンくん? 珍しい名前ね。とっても素敵よ」
「よく言われます。……あ、もう一枚は『工藤新二』くん宛で」
「クドウシンジ……えっと、シンイチじゃなくって?」
「よく言われます。常に奇をてらっていきたいんですよ、俺は」
さらっと偽名を名乗ったが、みくるとあんなは毛ほども気にしていない。俺が指摘するの変な話だけど、順応しすぎじゃないか……?
続いて、彼女たちの番だ。二人は取り出したプリキットブックを、机の上に差し出した。
「すごく可愛い手帳だね」
「プリキットブックっていうんです!」
「探偵をする時に使ってて――」
家入しるくの漏らした感想に、あんなとみくるが順繰りに説明する。
探偵という日常会話ではあまり聞かない単語に、彼女は首を傾げていたが、二人から手渡された名刺に目を落として。
「キュアット探偵事務所……あなたたち、探偵さんなの?」
「はい! 困った人を助けたくて!」
「笑顔になって貰えたら嬉しいから!」
「素敵っ!」
感激した家入しるくが、机に手をついて立ち上がる。
「ねぇ、シンザンくん。キミも探偵さんなのかな?」
「……あ、俺か。いえ、俺は探偵じゃなくて、二人の……なんだろう? ……あれ、俺ってみくるとあんなの何? まあいいか、助手みたいなもんです!」
「そっか。ふふ、可愛いワトソンくんね」
「よく言われます」
俺がデレデレとしている横で、当の二人はどこか晴れやかでない顔つきを浮かべていた。
どうかしたのかと問いかける前に、あんなの方が話を切り出す。
「……でも、依頼がなかなか来なくって」
「やっぱり、わたしたちが中学生だからかな」
二人とも、そんなこと気にしてたのか……。
俺が不在の間に来たという小松崎純一を除くと、依頼人という依頼人を見かけた覚えがなかった。解決した事件はそこそこあれど、どれもマコトジュエル絡みなだけあって、大っぴらにしづらいのもある。
プリティホリックの客足は着実に増えてきているのだが、探偵業の宣伝になっているかと聞かれたら、正直なところ成果は芳しくない。
どう声をかければいいのやら。俺が頭を搔いて悩んでいると、家入しるくが静かに微笑んで、みくるとあんなの元へと歩み寄る。
「「……?」」
額を優しく小突かれた二人が、顔を上げた。
「決めつけちゃ、ダメっ」
「「――」」
そう言って、ウィンクする家入しるく。
彼女は後ろ手を組み、こちらに背を向けて語り出した。
「――私ね、今高校に通いながら芸能活動をしてるんだけど、最初は事務所の社長や両親に、すごく心配されてね。仕事をやりながら高校に行くのは難しいって」
でも、と付け足して、家入しるくが振り返る。
「私は両方やりたかったの! 大好きな仕事もやりたいし、高校で友達と過ごす時間も好きだから……大変だけど、頑張ってやってるよ。だからあなた達にも、探偵を頑張って欲しいな」
「「――」」
「ダメかもって、決めつけないで?」
窓から射す光が、後光となって家入しるくの姿を照らし出す。まるで彼女の背中を押すように、力強く。
俺とタメのはずなのに、なんて強い人なんだろう。俳優だけあって絵になる光景だなと、素直に見蕩れてしまった。容姿だけでなく、その心根と生き様に感銘すら受けた。
みくるが胸に手を当てて、しみじみ呟く。
「決めつけちゃダメ、か……」
「諦めたら、事件も解決しないもんね!」
「その意気だよ!」
和気あいあいとした空気が流れる中、家入しるくが俺の顔を覗き込むように、中腰になって。
「キミも、悩みがあるなら話してごらん」
「……悩み。俺が、しるくさんに?」
「あ、無理にとは言わないよ。でも、なんだか困っている感じがしたから。……どうかな、シンザンくん。私じゃ頼りないかもしれないけど」
「う〜ん……」
正直なところ言葉に詰まった。
悩みがないからじゃない。俺だって(一応)人間だ。生きていれば、人並みの悩みくらい幾らでも出てくる。
最近ボケのキレが弱くなってきたとか、今日の晩飯は何にしようとか、みくるとあんなの俺に対する扱いが雑になってきたとか、考え出したらキリがないくらいには。
そのどれもが、家入しるくが求めているモノとは違う気がした。
「……悩みっていうかなんていうか。誰かに相談したところでどうしようも無いし、今後もそうなんだろうなってのが、ひとつだけ」
みんなが俺の話を聞き入ろうと、静かに耳を傾けている。
別に隠していたわけじゃないし、この機会に話してみるのもいいかなと思った。ただ、それだけ。
「
完全記憶能力――瞬間記憶能力、映像記憶、フォトグラフィックメモリー、トータルリコールだったりと、呼び方は色々ある。
「便利っちゃ便利かもだけど、持ってる側からするとろくなもんじゃない」
先天性なのもあって、幼児期健忘もなく――つまり、この世に生を受けてから
「友達と喧嘩したこと、誰かを口汚く罵ってしまったこと、怪我の痛み、怒り、辛さ、苦しさ。そのどれもが、昨日……ううん、今の出来事のように感じるんだ。おかげで毎晩のように魘されるし」
一の罵声が十の声援に勝るように、忌々しい記憶の数々が、脳裏に焼きついて離れない。自責の念と後悔の波が、地獄の底から響いてきた怨嗟の声にすら聞こえる。
寝ても覚めても悪夢を見ているような。頭の中で蛆虫がごった返しているような感覚に、何度心を病みそうになったことか。
徐々に時間が経つにつれて、なんとか我に折り合いをつけるようになり、今では上手いことやっていけている。……けれど。
「まあ、辛いよ。それなりに」
「「――」」
視界の端で、みくるとあんなが息を呑んでいるのがわかった。
短い間とはいえ、俺を近くで見ていた彼女たちだからこそ、通ずるものがあったんだろう。
「嫌な思い出を忘れることが出来ない――ってのが、悩みっちゃ悩みかな。生まれつきだから、どうしようもないんだけどね。はは」
あっけらかんとした口調で言い放つ。
俺が言い淀んでいたのは、しんみりした空気になるのが目に見えていたから。仕方ないと割り切っているとはいえ、楽しい空気をぶち壊してまで、周りに気を使わせたくなかった。
やはり話すべきではなかったかもしれない。現に、時間が止まってしまったのではないかと思ってしまうほど、この部屋だけが静まり返っている。
窓の外から部活動に打ち込む生徒たちの、あるいは青春を謳歌している彼らの喧騒が聞こえてきた。
「あー……えっと、その……」
嘆息混じりに、なんとか話題を変えようと手を挙げる。
「シンザンくん」
「――は、はい」
急に名前を呼ばれ、固まってしまう。行き場に戸惑っている俺の小さな手を、家入しるくが両手で包み込んだ。
「あなたも苦労してきたのね。ごめんなさい……辛かったでしょうに、無理やり聞き出すような真似をしてしまって」
「い、いや……さっきも言ったけど、こればっかりはどうしようもないし。俺なりに前を向いて生きてるつもりなんで……」
「なんて健気な子なの……! シンザンくんが良い思い出を作れるように、私で良ければ協力するから! お姉さんになんでも言ってね!」
「ええ……」
却って無理をしていると解釈させてしまったらしく、家入しるくが涙を浮かべて、俺を優しく抱きとめた。いつもなら鼻の下を伸ばしているところなのに、何故か全然嬉しくない。
助けを求めるべく、みくるとあんなの方を見やるが。
「うっ、うっ……! ごめんねぇ、シンちゃん……お姉ちゃんが頼りないばっかりに……! これからはたくさん甘やかしてあげるからねぇ……!」
「誰だよシンちゃんって。嵐を呼ぶ五歳児か?」
「シンジさ――シンザンくん! もう大丈夫だからね。しるくさんやみくるだけじゃなくて、わたしもついてるから! ぐすっ……!」
「ああ、いよいよ収集つかなくなっちまった。お手上げで〜す」
完全に子供の姿になったのが裏目に出てしまった。サインを貰いたかっただけなのに、どうしてこうなったのか。
姉性という名の包囲網に取り囲まれ、俺が頭を抱えていると、ポチタン(お昼寝していた)が突如として目を覚まし、慌てふためく。
「ポチ〜ッ!? ポチポチ、ポチ〜!」
「誰か――っ!! 誰かドレス知りませんか――っ!?」
廊下から女の子の声が聞こえてきたのは、ほぼ同時だった。
このポチタンの反応から察するに、また事件が起きたのかもしれない。
「ほら行くぞ。みくる、あんな!」
「ううっ……みくるお姉ちゃんって呼んで……」
「わ、わたしもわたしも! お願い、シンザンくん!」
「めんどくせえな、こいつら……」
涙をハンカチで拭いながらも、ベタベタと引っ付いてくる二人を引きずる形で、恐らく現場であろう演劇部の部室へと向かうのだった。
あは〜ん♡ 家入しるくよ〜ん♡
paypay送金して〜ン♡
前後編を含めて声帯模写を活かした回にしようと思ったんですが、キャラが思ったより勝手に動く動く。無駄な宴会芸を習得しただけになりそう。次回どうなるかわから〜ん。
主人公の呼び名・偽名まとめ
・シンジ(さん、くん)
・ビッグベイビー
・チョベリバタートル
・江戸川ドイル
・江戸川シンザン←New!
〜いつもの余談〜
偽名を名乗る際に必ず『江戸川』性を使うのは何故でしょうね? まあ、書き手側の匙加減で伏線にもなるし、特に意味のないことにもできるっていう。身も蓋もないやんけ。
感想等で先の展開を予想していたり、ちょっとした考察をされている方を見かけると「おっと……」って感じになります。さ、作者の人そこまで考えてないと思うよ。焦りんちょ。
以下、主人公がプリキットシリーズを持っていない理由。
シンジ「プリキットちょーだい」
ジェット先輩「悪用しそうだからダメ。探偵でもないし」
シンジ「しょんぼり」
なるはや更新できるように頑張ります。
次回もはなまるっ!