落日の竜狩り ―真鍮の鎧と主への誓約―   作:もいもい130

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第二十一話:【至高神の神殿と、地下水路の闇】

 

 

水の街の中央に鎮座する、至高神の神殿。

その最奥にある大司教の私室は、外界の喧騒が嘘のように静まり返っていた。

 

豪奢な天蓋付きのベッドと、祈りを捧げるための美しい祭壇。

そこに、ふわりとした白磁のような肌を持つ美しい女性が佇んでいた。

 

至高神の大司教にして、かつて魔神王を打ち倒した金等級の英雄。

『剣の乙女』である。

 

黒い布で両目を覆った彼女は、案内されてきたゴブリンスレイヤーたちの方へ、ゆっくりと顔を向けた。

 

「よくぞ……よくぞ、いらっしゃいました。ゴブリンスレイヤー、さん……」

 

艶やかで、どこか儚げな声。

だが、彼女の言葉はそこでふつりと途切れた。

 

「……ぁ」

 

目隠しの奥で、彼女の表情が微かに、だが確実に引き攣る。

細い両手が震え、ギュッと祭壇の縁を握りしめた。

 

視力を失っている彼女は、神の奇跡によって対象の『魂の光』や『気配』を視ることができる。

 

彼女の視界に映っていたのは、いつもの見慣れた小鬼殺し(ゴブリンスレイヤー)たちの光だけではなかった。

 

彼らの背後に、一つ。

あまりにも巨大で、苛烈で、圧倒的な『太陽』がそびえ立っていたのだ。

 

(な、なんという……恐ろしいまでの、光……ッ)

 

それは、彼女が心の底から怯える小鬼(ゴブリン)の淀んだ闇とは対極にあるもの。

一切の穢れを許さず、邪悪を塵一つ残さず焼き尽くす、純然たる神聖の雷。

あまりにも高位の存在が放つ武威の輝きに、彼女の魂が畏敬のあまり悲鳴を上げていた。

 

「大司教。小鬼退治の件で来た。……それと、一つ聞きたいことがある」

 

ゴブリンスレイヤーは、剣の乙女の様子が普段と違うことに気づきながらも、淡々と本題を切り出した。

彼は振り返り、背後に立つ黄金の巨人に視線を向ける。

 

「こいつらが、古代の『火』の伝承について知りたいそうだ」

 

水を向けられ、オーンスタインが一歩、前へ出た。

 

ガシャァン。

 

重厚な真鍮鎧が鳴る。

その音だけで、剣の乙女の肩がビクッと跳ねた。

彼女は過去の凄惨なトラウマから、男の気配や暴力的なものに対して極度に怯えてしまう。

 

その繊細な反応を、歴戦の騎士であるオーンスタインが見逃すはずもなかった。

 

(……怯えさせてしまったか。いかん、我はただでさえ威圧感を与えやすい。優しく、紳士的に接さねば……)

 

オーンスタインは巨大な十字槍を背に回し、威圧感を与えないよう、少しだけ姿勢を低くした。

そして、極力穏やかな声を出そうと、兜の奥で咳払いをする。

 

「あー……」

 

しかし、いざ口を開こうとすると、神代の古風な言葉遣いしか知らない己の不器用さが露呈した。

 

「そ、その……司教、殿。某(それがし)は……いや、我は、その……」

 

ガシャ、ガシャリ。

 

落ち着きなく身じろぎするたびに、250センチを超える巨体に纏った鎧が、無骨な金属音を立ててしまう。

彼は深窓の女性への接し方など、全く知らなかったのだ。

 

「あー……我らが探す、のは、ほ、星々の如き光を宿す石を打つ、ための……」

 

あまりにもたどたどしい口調。

巨大な黄金の獅子が、まるで怒られた子供のように身を縮ませて言葉を探している。

その様子を後ろで見守っていたお財布係の少女が、「オーンスタインさん、頑張って……!」と小声で応援するほどだった。

 

その時である。

 

『――カッカッカッ』

 

ふと、オーンスタインの耳の奥で、豪快な笑い声が響いた。

 

『竜を穿つ神雷も、か弱き娘殿の前では形無しというわけか。……よい、よい。全霊で気遣おうとするその不器用さ、いかにもお主らしいわ』

 

それは、かつて共に戦った四騎士の一人。

盲目でありながら誰よりも本質を見抜いた大弓の達人、鷹の目のゴーの声だった。

幻聴か、あるいは石に宿った記憶の残滓か。

 

(……笑い事ではないぞ、ゴー)

 

オーンスタインは内心でかつての戦友に悪態をつきながら、小さく息を吐いて兜を振った。

 

一方、目の前で固まっていた剣の乙女は、その不器用すぎる竜狩りの姿に、呆気を取られていた。

 

(この方……こんなにも恐ろしい光を放っているのに、私を怖がらせまいと、必死に言葉を探して……)

 

彼女の魂を視る目は、黄金の巨人の奥底にある「あまりにも生真面目で、優しい本質」を正確に捉えていた。

 

ふっ、と。

緊張で強張っていた剣の乙女の頬が、自然と緩む。

恐怖は、いつの間にか微かな微笑みへと変わっていた。

 

「……ふふっ。ごめんなさい、少し驚いてしまって。……貴方様は、とてもお優しいのですね」

 

剣の乙女が柔らかく微笑みかけると、オーンスタインは照れ隠しのように、再びガシャリと音を立てて姿勢を正した。

 

「石の話、でしたね。……見せていただけますか?」

 

促され、少女が『光る楔石』をそっと差し出す。

目隠し越しの視線を向けた瞬間、剣の乙女の表情が再び真剣なものへと変わった。

 

「これは……。私たちの四方世界の神話よりも、さらに古い時代の……原初の記憶」

 

彼女は、震える声で紡ぎ出す。

 

「この街の地下深く、古代の神々や王が作った巨大な遺跡の底には、古い『種火』の伝承が眠っていると聞いたことがあります。……ただ、今はそこに、忌まわしい小鬼たちが巣食っていて……」

 

「なるほど」

 

ゴブリンスレイヤーが、兜の奥で静かに頷いた。

 

「俺たちが小鬼を皆殺しにする。お前たちは、そのついでに探せばいい」

 

極めて合理的な提案。

オーンスタインは黙って振り返り、小鬼殺しと視線を交わした。

言葉はなくとも、それで十分だった。

 

「……お願いします、ゴブリンスレイヤーさん。どうか、私を助けて……」

 

剣の乙女が、すがるような声で呟く。

その声に滲む深い恐怖と悲しみを、オーンスタインの兜の奥の瞳が静かに見据えていた。

 

黄金の騎士は無言のまま、己の胸に手を当て、古き騎士の誓いの礼をとる。

小鬼殺しとは違う、絶対的な守護の意志を示すように。

 

二つの世界の戦士たちは踵を返し、暗く冷たい地下水路へと向かって歩き出した。

 

---

 

至高神の神殿を後にした一行は、目的の場所――水の街の地下水路へと続く入り口へ向かって歩を進めていた。

 

先頭を歩くのは、周囲を警戒しながら進むゴブリンスレイヤーと、その後ろにそびえ立つ黄金の騎士オーンスタイン。

その後ろを、ドワーフ、リザードマン、エルフの三人がそれぞれの獲物を手に歩いている。

 

そして最後尾では、同年代の二人の少女――十五歳の女神官と、黒ローブの少女が並んで歩いていた。

 

「……ゴブリンスレイヤーさんは、本当に小鬼(ゴブリン)のことしか頭になくて。いつも無茶ばかりするから、私がしっかりサポートしないといけないんです」

 

女神官が、前を歩く薄汚れた鉄兜の背中を見つめながら、ふう、と小さく溜息をついた。

その横顔には、呆れと心配、そして微かな誇りのようなものが入り混じっている。

 

「分かります! すっごく分かります!」

 

少女は目を輝かせ、力強く何度も頷いた。

 

「オーンスタインさんも、普段はずっと無口だし、すぐ馬車の車軸を折っちゃうくらい規格外だし……それに、金銭感覚が皆無なんです!」

 

少女は、前を歩く巨大な黄金の背中を指差した。

 

「この間なんて、屋台の串焼き一本を買うのに、平気で金貨を渡そうとしたんですよ!? もう、私がきっちりお財布を握って管理してないと、すぐに変な石(楔石)と物々交換しようとするんですから!」

 

「ええっ、金貨で串焼きを……!? ふふっ、それは大変ですね」

 

女神官が思わず吹き出すと、少女も「そうなんです!」と一緒に笑い合った。

 

無骨で、不器用で、戦うことしか知らない規格外の戦士たち。

そんな彼らの背中を守り、日常を支えている『相棒』として。二人の少女の間には、種族や出身を超えた、確かな連帯感――謎の『保護者目線』――が生まれていた。

 

「ウチの『小鬼殺し』に、そっちの『金獅子の旦那』か。……まったく、どっちの嬢ちゃんも苦労が絶えんのう」

 

ドワーフが前を歩きながら、肩をすくめて笑う。

 

「ええ、本当に。男ってのはどうしてああ不器用なのかしらね」

 

妖精弓手も、長い耳を揺らしながら同意した。

 

そんな微笑ましい空気も、地下への入り口――巨大な石造りの階段を前にして、静かに引き締まっていった。

 

「……ここから先は、小鬼の巣だ」

 

ゴブリンスレイヤーが短く告げ、松明に火を灯す。

一行は慎重な足取りで、冷たい湿気が漂う地下へと降りていった。

 

地下水路。

ゴブリンスレイヤーは当初、一つの懸念を抱いていた。

それはオーンスタインの『体体格』である。

 

(……あの巨体と長大な十字槍。狭い土の洞窟であれば、身動きが取れずまともに振るうことすらできまい)

 

小鬼が好んで巣食うのは、大抵が狭く入り組んだ天然の洞穴や廃坑だ。巨躯の重戦士は、そうした地形ではかえって足手まといになることが多い。

 

だが、階段を下りきった先に広がっていた光景は、彼の懸念を完全に払拭するものだった。

 

「……広いな」

 

松明の炎が照らし出したのは、土の洞窟などではない。

まるで地下に埋もれた巨大な宮殿のような、整然とした石造りの大空間だった。

 

天井は遥か高くにアーチを描き、大人十人が横に並んで歩けるほどの幅を持った水路が、迷路のように奥へと続いている。

 

水の街の地下は、ただの下水道ではない。

古代の神々や王たちが建造し、時の流れと共に忘れ去られた『巨大な遺跡』そのものだったのだ。

 

ガシャァン、ガシャァン。

 

オーンスタインが水路の縁に降り立つ。

身長250センチを超える彼が長槍を構えても、天井にも壁にも一切干渉しない。

むしろ、この神代の遺跡のスケール感こそが、黄金の騎士の威容と完璧に調和していた。

彼の姿は、かつて神々の都(アノール・ロンド)を練り歩いていた頃の威風を思わせた。

 

「ふしゅるるる……。これほど広大ならば、金獅子殿の武威も存分に振るえましょうな」

 

蜥蜴僧侶が、周囲を見渡しながら感嘆の息を漏らす。

 

「ああ。……いい地形だ」

 

ゴブリンスレイヤーは松明を掲げ、足元を流れる冷たい水を見つめた。

水路には、大人の膝丈ほどの水が絶え間なく流れている。

 

彼は鉄兜の奥で冷徹な思考を巡らせ、そして、ゆっくりとオーンスタインの方を振り向いた。

 

「一つ聞く。お前の放つ雷撃は……水を通すか?」

 

その問いに、オーンスタインは無言のまま、手に持った十字槍の穂先を軽く水面へと向けた。

バチッ、と微かな青白い火花が散り、水面を走る。

 

それを見た小鬼殺しは、ただ一言、極めて実用的な殺戮の算段を口にした。

 

「……使えるな」

 

神代の雷と、水浸しの地下遺跡。

効率的に小鬼を皆殺しにするための、最悪で最高の舞台が整いつつあった。

暗く冷たい水路の奥から、無数の淀んだ気配が彼らを狙っているとも知らずに。

 

---

 

松明の明かりだけが頼りの、薄暗い地下水路。

静寂に包まれた広大な神代の遺跡に、チャプ、チャプという不気味な水音が響き始めた。

 

「……来るぞ」

 

ゴブリンスレイヤーが低く呟き、左手の小盾を構える。

 

暗闇の奥から姿を現したのは、粗末な木の小舟に乗った小鬼(ゴブリン)の群れだった。

水の街の地下に巣食う彼らは、水路という地形を利用し、舟の上から毒矢や投石で獲物を嬲り殺す戦術を得意としている。

 

ギィギィと下劣な笑い声を上げながら、小鬼たちが弓を引き絞ろうとした、その時だった。

 

ザバァァァンッ!!

 

突然、小鬼たちの舟のすぐ真横で、水面が爆発したように盛り上がった。

 

「ギッ!?」

「ギャンッ!?」

 

現れたのは、巨大な白いワニ。

この地下水路の頂点捕食者であり、剣の乙女の使い魔でもある『沼竜(アリゲイタ)』である。

その巨大な顎が、舟に乗った小鬼たちを丸呑みにしようと大きく開かれた。

 

「な、何よあのでっかい水蜥蜴!?」

 

妖精弓手が長い耳を逆立て、咄嗟に弓を構える。

 

だが。

その爬虫類の巨大な姿と、『竜』という気配。

 

それが、黄金の騎士の奥底に眠る、ある絶対的なスイッチを入れてしまった。

 

「――」

 

オーンスタインが、静かに一歩、前へ出た。

 

ただそれだけで、地下水路の空気が完全に凍りついた。

 

ガシャァン、という足音と共に、彼から無意識に漏れ出したのは『純然たる竜狩りの闘気』。

かつて神話の時代、天を覆うほどの不朽の古竜たちを幾千と地に堕としてきた、死神のオーラである。

 

ビリビリと、大気が震える。

冷たい水路の湿気が、一瞬にして乾ききった殺意に塗り替えられた。

 

「な……ッ!?」

 

その尋常ではない覇気に、妖精弓手の長い耳が悲鳴を上げるように後方へ倒れる。

 

そして、その殺意を誰よりも直接的に浴びたのは、他ならぬ『沼竜』だった。

 

ピタリ、と。

小鬼を食らおうと大きく開かれていた巨大な顎が、空中で停止した。

 

水路の主であるはずの沼竜の黄色い瞳が、黄金の巨人へと向けられる。

 

(――アレは、なんだ?)

 

獣の生存本能が、警鐘どころか絶望の鐘を乱打していた。

目の前にいるのは、ただの重戦士ではない。

自分のような水辺の捕食者など、それこそ小指の先で消し飛ばせるほどの『絶対的な死』。

 

「グルルゥ……ゥ……」

 

巨大な白いワニは、怯えた子犬のように低い喉を鳴らした。

そして、目の前にいる極上の獲物(ゴブリン)に見向きもせず、ゆっくりと、音を立てないように後ずさる。

 

ザバァ……。

 

沼竜は、オーンスタインから決して目を離さないまま、逃げるように水底深くへと沈み、あっという間に姿を消してしまった。

 

「……え?」

 

お財布係の少女が、ぽかんと口を開けた。

驚愕したのは銀等級のパーティも同じである。

 

「お、おい! あの凶暴な化け物蜥蜴が……逃げおったぞ!?」

 

鉱人道士が信じられないという顔で、水面に波紋だけを残して消えた沼竜の跡を指差す。

 

「ふ、ふしゅるるる……。当然の理です」

 

蜥蜴僧侶だけが、自身の震える腕を抑え込みながら、畏敬の念を込めて呟いた。

 

「真なる『古竜殺し』の放つ覇気の前では……ただの沼の竜など、路傍の石ころや水辺のトカゲにも等しい。本能が、逃げろと叫んだのでしょうな」

 

何が起きたのか全く理解できていないのは、舟の上に取り残された小鬼たちだ。

巨大ワニが突然現れ、そして何故か勝手に怯えて逃げていった。

 

混乱する小鬼たち。

だが、その隙を『小鬼殺し』が見逃すはずがなかった。

 

「……逃げたか」

 

ゴブリンスレイヤーは、極めて冷静に状況を整理した。

 

「ならば、巻き込んで依頼主に痛みを与える心配はないな」

 

彼は松明を掲げたまま、黄金の巨人へ向けて短く合図を出した。

 

「――やれ」

 

その声と同時だった。

 

オーンスタインが十字槍を高く掲げる。

詠唱も、魔法陣の展開も一切ない。

ただ己の魂に宿る神聖なる雷光を、無骨な真鍮の槍に収束させる。

 

バチバチバチッ!!

 

苛烈な青白い閃光が、暗い地下遺跡を真昼のように照らし出した。

小鬼たちがようやく事態の異常性に気づき、悲鳴を上げて舟を漕ごうとするが、遅い。

 

オーンスタインは、雷を限界まで纏わせた十字槍を――足元の水面へと、深々と突き立てた。

 

「滅せよ」

 

ズガァァァァンッッ!!!

 

その瞬間。

広大な地下水路に満ちていた水全体が、巨大な『導線』へと変貌した。

 

青白い神雷が水面を爆発的に伝導し、一直線に小鬼の群れへと襲い掛かる。

 

「ギャギィィィィィッ!?」

「ギュベェッ!!」

 

水に浸かっていた小鬼はもちろん、木の舟に乗っていた小鬼たちまで。

雷撃は容赦なく彼らの肉体を貫き、一瞬にして内臓を沸騰させた。

 

水路のあちこちで、黒焦げになった小鬼の死体が、水柱と共に弾け飛ぶ。

 

「……す、すごい」

 

女神官が、目の前で起きたあまりにも一方的な蹂躙劇に息を呑む。

 

だが、戦いは終わっていない。

奇跡的に舟の端にしがみつき、感電を免れた僅かな生き残りがいた。

 

「一匹も逃がさないわッ!」

 

ヒュンッ!

妖精弓手の放った矢が、暗闇を裂いて生き残りの小鬼の眉間を正確に撃ち抜く。

 

「ストーンブラスト(岩礫)ッ!」

 

ドワーフの魔法が炸裂し、舟ごと残りの小鬼を粉砕する。

 

「ふしゅるるるッ! 竜の牙を味わうが良い!」

 

蜥蜴僧侶が前衛へと躍り出、大振りな剣で残骸を叩き割った。

 

そして、ゴブリンスレイヤーは水面を滑るように進み、黒焦げになってピクピクと動いている小鬼の首に、無慈悲に短剣を突き立てていく。

 

「一匹、二匹……」

 

数えながら、淡々とトドメを刺して回る。

 

二つの世界の戦士たちによる、一切の容赦がない完璧な蹂躙劇。

オーンスタインの放った一撃の神雷を皮切りに、地下水路の小鬼狩りが、今、凄惨な幕を開けたのだった。

 

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