<本編完結>親友のお隣さん~万の羽が彩るハッピーエンド~   作:白豆男爵

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超かぐや姫の二次創作に触発されて創作意欲が爆発してしまいました。
小説初投稿なのでお手柔らかにお願いします、はい...


本編
限界高校生の隣人


今は昔...。

 

ーでは、なくて。

 

ー今と変わらないちょっとだけ未来の...皆さんが知る物語とは少し違う物語。

 


 

俺は普通の高校生。そう、()()()高校生なのだ。

どこかの物語の主人公とは違う。突飛で奇想天外な出来事に耐性があるわけでもない。

故に…。

 

「あぅ?」

「どうしよう...神崎君...。」

 

俺は自分が目にしている場面に理解が追い付かなかった...

 


 

ピピピ...というアラームの音とともに俺、神崎万羽(かんざきかずは)は目を覚ます。

いつも通りの朝。パジャマから着替え、朝食を作り、歯を磨いて...変わらぬ日常がそこにあった。

 

「今日が終わったら3連休か。久しぶりにゆっくり配信できそうだな。」

 

万羽は今夜、その計画がまっさらになるほどの波乱が待ち受けていることなど知る由もなかった...。

 

「酒寄、おはよう。」

「あっ、おはよう、神崎君。」

 

俺は隣人である酒寄に挨拶をする。

酒寄彩葉...成績優秀、文武両道。すべての科目でオール10をたたき出し、自力で学費と生活費を稼ぎだす超人である。

それに比べて俺はというと、親の支援の下、一人暮らしをしながらバイトと配信でせっせとお小遣いをためる程度の普通の高校生である。

隣人だから関係を築けているだけで本来であれば話しかけることもできない高嶺の花だろう。

高校生のお隣さんとは意外と付き合いがあるもので、特に酒寄はかなりのハードスケジュールおよび超節制で生活しているので、作りすぎた(故意)と称して酒寄に晩ご飯を強引に分けることもしばしば。

酒寄に比べたら自分の置かれている環境など恵まれているというものだ。

 

「酒寄、疲れてるだろ?」

「まじ?顔に出てた?」

「酒寄の顔を見ればわかる。いつも見ているからな。」

「っっっ///またそういうことを恥ずかしげもなく言う...。」

「??俺は思ったことを言っただけだぞ?期末も終わったことだし、少し休め。」

「いやいや、こういうときこそ油断大敵!気を抜くわけにはいかないよ。」

「...本人がそういうなら無理には止めない。ただ、無茶しすぎるなよ。」

 

酒寄はいつもこうだ。自分に限界が近づいていると分かっていてもなお鞭を打ち続ける。

だからこそ、彼女のことがとにかく心配でたまらないのだ。

 

「心配してくれるのは嬉しいけど、本当に大丈夫だから。」

 

これ以上の問答は不毛だろう。

そう思いながら学校に向かうのであった。

 


 

キーンコーンカーンコーン...

チャイムが鳴り、6限目の終わりを告げる。ほどなくしてホームルームが行われ、いつものように帰宅の流れとなった。

 

「じゃあ私バイトあるから。またね、芦花、真実、神崎君。」

「ああ、またな、酒寄。」

「またね~、彩葉。」

 

そういって酒寄はバイトに赴く、そういう俺もバイトなのだが、酒寄ほど急がなくても少し遅めの夕方の時間帯だし普通に間に合う。

酒寄のことだ、急げば間に合うギリギリの時間にシフトを入れているのだろう。

 

「...やっぱり不安だな。」

「おやおや万羽っち~、最近は彩葉の心配ばっかり~。隅に置けませんなぁ。」

「??何の話だ諌山。俺は友人として酒寄を心配しているだけなんだけど...」

「やっぱそういう反応するよね~万羽君は...」

 

そういって俺と酒寄の友人である綾紬芦花と諌山真美はため息をつく。

はて、何にため息をついているのやら...

 

「そういえば、彩葉と万羽君はどうやって知り合ったの?やっぱご近所付き合いとか?」

「おやおや綾紬殿、気になるかね...そういえば誰かに話したことなかったなこれ。」

「あっ、それ私も気になる~!」

「あれは確か高1の6月半ばくらいだったかな...バイト帰りにアパートに着くと廊下で横たわっていた酒寄を見つけて...」

「えっ⁉彩葉倒れてたの⁉それ、大丈夫なやつ⁉」

 

そう言いながら綾紬は俺の肩をつかんで前後に揺さぶる。

心配になるのは分かるが酔ってしまうのでやめてほしい。

 

「落ち着け綾紬。普通に過労だっただけだ...で、とりあえず酒寄を介抱してそこから知り合っていったって感じかな。」

「まさか私たちが知らぬ間にそんな出会いがあったとはね~。お隣さんパワー恐るべし...」

「うん、少し意外だった。」

「だからなのかな、頑張りすぎてる酒寄を見てると心配なんだ。またあの日みたいに倒れてしまうんじゃないかって...」

「...なんか万羽君って...」

「どっちかって言うと...」

「「お母さんみたいな感じだよね~。」」

「...それは誉めてるのか?」

 

そうして綾紬と諌山から誉め言葉?を受け取りながらバイトへと向かうのであった...

 


 

そうしてバイトが終わり、帰路についていたところ、酒寄がアパートの前で立ち往生していた。

 

「どうしてあんな道のど真ん中で...?何かあったのか?」

 

そう思って俺は訝し気に酒寄に近づく。

 

「酒寄、そんなところでどうしたんだ?」

「あっ、神崎君...」

 

そう返事をし、半分涙ながらに振り返る酒寄の腕の中には...

 

「あぅ?」

「どうしよう...神崎君...。」

「.........えっ?」

 

赤ん坊が抱かれていた。




神崎万羽…彩葉と同級生、隣の部屋に住んでいる。バイトとツクヨミでのライバー配信でお小遣いを稼いでいる。ドがつくほど彩葉のことを心配している。異性というより放っておけない友人みたいな感じで接している。

酒寄彩葉…皆さんご存じ「超かぐや姫!」の登場人物。本作品では介抱してくれた万羽に対して恩を感じている。

勢いで書いたので更新するかはわかりません!するとしても未定ということでどうかご容赦ください...
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