<本編完結>親友のお隣さん~万の羽が彩るハッピーエンド~   作:白豆男爵

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エイプリルフールから2週間後にエイプリルフールネタ?そんなことあんの?トロすぎひん?
本編が終わってからやりたかったんです...仕方がなかったってやつだ


エイプリルフールは波乱万丈⁉

ー2031/4/1ー

今日は俗にいうエイプリルフールというやつだ。午前中なら嘘をついてもよいという毎年恒例のプチイベント...のはずだった。

 

「お、お待たせ、子兎ちゃんたち!」

 

これはプチというには...刺激が強すぎた。

 


 

今日午前9時、ブラックオニキスのエイプリルフールイベントがあるらしく、帝さん直々にお呼ばれした俺は綾紬、諫山、かぐやと共に会場に向かっていた。

彩葉は今忙しく、後でログインすると言っていたので、俺たちと一緒ではない。

 

「帝様のイベントに直々に招待されるなんて...」

「真実、顔すごいことになってるよ?」

「ていうかこの会場...ライブでもするのか?」

「イベントって言いながらいつも通りじゃない?」

 

そんな会話をしながら目的地に着く。

俺たちは招待者用の特別席に座る。

ここまでしてくれるなんて帝さんは太っ腹だなと思っていたら、会場の照明が消灯。

次の瞬間、ステージの奥から黒鬼が現れた。

 

「よお、お前らの帝様が来たぜ!」

 

いつもの帝さんの口上に盛り上がる観客。

諫山も横で黄色い歓声を上げている。

 

「今日は新メンバーを紹介するぜ!」

 

新メンバー?なるほど、新メンバーと銘打って特別ゲストとライブをしようって魂胆か。

俺がそんなことを思っていると、

 

「俺の妹、いろPだ!」

「お、お待たせ、子兎ちゃんたち!」

 

いつもとは違う、鬼モチーフの衣装に身を包んだ彩葉が登場した。

額には1本の角が生えており、服は右肩のみに掛かり左半身は完全に露出。胸にはさらしを巻き、へそ出しまでしている。

控えめに言ってかなり刺激が強い。

 

「ヒュッ...」

「い、彩葉!?なんで帝たちと一緒にいるの!?」

「なるほど、そういうイベントか。帝さんやるね~」

「彩葉ずるい〜!私も帝様と...いやいや、恐れ多すぎて無理〜!」

「ねえ万羽!これはあとで帝を問い詰めなきゃ...万羽?」

「...」

「「「き、気絶してる...」」」

 

俺は彩葉の新衣装に脳を焼かれ、ほぼ気絶状態でライブを過ごしたのだった。

 


 

「帝?詳しく説明してくれるかな?」

「ああ、俺たちは今、冷静さを欠こうとしています...」

「ストップ!もう欠いてるから!一旦その武器しまおう!?」

「彩葉〜、ここは一発、『私のために争わないで!』って言ってみて?」

「言わんへんわ!」

 

ライブが終わったあと、気絶から復活した俺はかぐやとともに控室に殴り込み。

今まさに殴りかかろうかという俺とかぐやを止める綾紬と、彩葉をからかう諫山でカオス状態であった。

 

「サプライズだよサプライズ。突然黒鬼仕様の彩葉が出たらお前らが驚くと思ってな。エイプリルフールはうってつけだったというわけだ。」

「だから彼氏の俺に許可も取らずにあんな際どい衣装を...?」

「お前の彼氏である前に彩葉は俺の妹だ。それに本人がいいって言ったんだから言うことないだろ。」

「そうかそうか、あなたはそういう人だったんですね...!」

「万羽君!尻尾増えちゃってるから!これ以上はヤバいから!」

「そうだよ、いったん落ち着こう?」

「あ、ああ。そうだな、すまん。スゥーーーーーハァー...」

 

九尾化を制御できるようになったはいいが、感情が高ぶるとつい出てきてしまうのが玉に瑕である。

とはいえ、慣れというのは恐ろしいもので、1本増えたくらいなら全然問題ない。長時間はさすがに疲れるが。

深呼吸で感情を抑え、一旦落ち着く。

 

「実際、かなり好評だっただろ?」

「だねー、彩葉似合ってたよ〜?」

「確かに、万羽最初でノックアウトされてたもんね。」

「バッ...言うな!」

「そ、そうなの?」

「そりゃあもう彩葉が登場した瞬間に。」

「ね〜」

「えっと、ハイ、事実です...///」

「ふ、ふーん...///」

その他一同(空気甘っ...)

「ま、まあともかく、事情は分かりました。用は済みましたし、俺は失礼します!」

 

そう言って俺はその場から逃げるようにログアウトした。

 


 

あまりの恥ずかしさからログアウトした俺は自室のベッドのなかでうずくまっていた。

あまりに可愛すぎた彩葉の新衣装と、悩殺されたのを暴露された羞恥で頭の中はぐちゃぐちゃだ。

そんな時、ピコンという通知ともに彩葉からメッセージが届いた。

 

『ツクヨミに来て』

「なんで?」

『いいから』

『来い』

『場所は万羽の家ね』

 

圧を感じる...

俺はその圧に負けて再びツクヨミにログインする。

 

「ほら、来たぞ、彩葉。何の用...」

 

俺は目を見開く。そこには未だに黒鬼仕様の衣装に身を包んだ彩葉がいたからだ。

 

「遅い」

「割とすぐ来たつもりなんだけど...てかなんでまだその服装?」

 

縁側に座る彩葉の隣に座りながらその質問をする。

正直、刺激が強すぎて理性が持つか怪しいんだが...

 

「さっきまでは黒鬼ファンのためだったけど...今は万羽のためだけの衣装だから...」

「そ、そうか...よく、似合ってるよ///」

「あ、ありがと///」

 

気まず。会話が続かない。理性を保とうとそっちに意識を割いているので会話をする余裕がない。

ならばせめてもっと近くに...

そう思った俺は彩葉を右手で抱き寄せる。

 

「っ!?///と、突然何?」

「少し、このままで...」

「う、うん///」

 

俺と彩葉はその状態のまま、静かな時間を過ごしたのだった。




Twit...Xで黒鬼彩葉を見てからやりたいと思ってたのでやりました。
まだ見たことないって人はXで検索かけてぜひ見て頂きたい。控えめに言って神イラストなので。
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