<本編完結>親友のお隣さん~万の羽が彩るハッピーエンド~ 作:白豆男爵
もうオタ公いるからはっちゃけてもいいかなって...
「みんなのためにわんわんお! 忠犬オタ公で~す!今日はかぐや・いろPとヨロズについて徹底的に深堀していきたいと思います!というわけで、ゲストのお三方、どうぞ!」
「かぐやっほ~!月からやってきたかぐやだよ!」
「い、いろっぴ~...いろPでーす...」
「どうも、ヨロズです。」
「三人とも、本日はよろしくお願いします!」
「「「よろしくお願いします」」」
ついに始まった。ニュースツクヨミにて、忠犬オタ公によるインタビュー。
1週間前、オタ公さんから
『今ツクヨミを騒がせているかぐや・いろPとヨロズについてぜひインタビューさせてください!』という旨の連絡があり、かぐやと彩葉と協議をした結果今回のインタビューを受けることにした。
「というか、ヨロズさんって挨拶みたいなの無いんですね。」
「そうですね。配信はいつもヌルっと始めてます。」
「え~?なんか挨拶作ろうよー。」
「別に作るのはいいけど、また今度な。」
なんか話題がそれそうだったのでそれとなく軌道修正をしておく。
「では早速、インタビューを始めていきたいと思います!まずこれ!」
【結局ヨロズとかぐや・いろPはどういう関係なの?】
「ヨロズさんはかぐや・いろPの配信、動画ともに最多の出演数を誇り、最早準レギュラーとまで言われていますが、実際どういう関係なんでしょうか?」
「うーん、どういう関係と言われると難しいですね...」
俺はあくまでゲストであり、かぐや・いろPチャンネルの一員というわけではない。
仲がいい配信者の中でも上澄み、みたいな感じなのだろうか?
「俺とかぐや・いろPはリアルでも友人でして、最初は裏方としてちょっとアドバイスする程度だったんですよ。」
「ほうほう?」
「それで、かぐやのおねだりに負けて配信に出たのを皮切りにどんどん配信に駆り出されるように...」
「気づいたら準レギュラーみたいになってたよね、ヨロズ。」
「いっぱい配信出てくれてかぐやは嬉しいよ!」
「なるほど。それで、お二人から見てヨロズさんはどのような印象ですか?」
「優しいお父さん!」
「頼りになる人...ですかね?かぐやの復帰に一役買ってくれたのもヨロズですし。」
「ありがとうございます、すがすがしいほどの好印象!続いて、ヨロズさんから見てお二人はどういう印象ですか?」
「そうですね...かぐやは天真爛漫で、みんなに笑顔を振りまく天使のような子で、いろPは優しい努力家って感じですね。いろPはハイスぺで、でも努力は欠かさないし、作る曲はどれもいい曲ばかりで、かぐやのために一生懸命に動いてるし、それと...」
「なんかいろPについてだけ語る数多くない!?」
「///」
「ヨロズさん?一旦ストップでお願いします...」
「あっ、すみません、語り始めたらつい...」
危ない危ない。このまま2,3時間は語り続けるところだった...
「さてと、気を取り直して、次の質問に移ります!」
【ヨロズのあの姿って何なの?】
「これは主にヨロズさんへの質問ですねー。」
「あー、あれですか。」
これはもちろん、九尾化のことだ。
こんなリアクションをしているが、事前の打ち合わせでどんな質問をするのかはオタ公さんに説明されている。
回答はヤチヨと一緒にすり合わせておいたので問題ない。
「あれは一言で言うと...俺のオリジナルスキル...ですかね?」
「ほほう。と、いいますと?」
「俺、ちょっとプログラミングをかじってるんですけど、オリジナリティを出すために武器とかスキルをいじってるうちになんか変なことになっちゃって、気づいたらあの形態が誕生してしまったんですよ。」
嘘である。プログラミングなんてこれっぽちもかじってないし、そんなこと思考に思い至ったこともない。
だが、バグを使い続けてます!なんて声を大にして言えるものでもないので、この嘘をつきとおすしかない。
「で、ヤチヨと協議した結果、公開マッチとかで使わないなら消さなくてもいいという形で落ち着いたんですよね...」
「なるほど。しかし、帝とかぐやの竹取合戦の時は暴走気味だったようですが...」
「あのときは制御プログラムが不完全だったんですよ。感情が高ぶってつい使ってしまったのをヤチヨが止めてくれたって感じですね。」
「そうだったんですねー。かぐやの卒業ライブでの雄姿にはヨロズさんの隠された努力があったようです!」
「KASSENの公開マッチとかでは使わないので安心してくださいねー。」
さりげなく視聴者へ不安を与えないように使わない意思をもう一度示しておく。
「さあ、これが本命!最後の質問はこれだぁぁぁ!」
【いろPとヨロズは付き合ってるの?】
「まあ、気になりますよね...」
「当たり前じゃないですか!かぐやが配信でポロリしたいろPとヨロズの交際!この場で確かめずしていつ確かめるのか!」
もう出回ってしまったものは仕方ない。回答も相談してちゃんと決めてきた。
ならばあとは話すだけだ。
「事実です。私ヨロズは、いろPと交際させていただいております。」
「はい。その通りです///」
「やっぱり、事実なんですね!いつからなんですか?」
「えっと、実は付き合いはじめたのはつい最近でして...」
「そうなんですか!?まだできたてほやほやカップルってことですね!」
めっちゃぐいぐい来る。
かぐやいろPファンなのは有名な話で、推しのために様々な情報を追い求め、奔走するのがオタ公さんだ。
もう完全に捕食者の目をしている。
「それでそれで?告白はどちらから?」
「それは俺からですね。」
「きゃー!いいですねぇ!告白のセリフとかは?」
「えっと、普通に付き合って下さいって言いましたよ?」
「本当ですかー?」
「彩葉のことずっと傍で支えたいって言ってたよ!」
「かぐやさん!?」
おい、どこからその情報手に入れた!あのとき会話は聞こえてなかったはず...
いや、一人いる。俺か彩葉のスマホに侵入して会話を盗み聞きできる奴が一人。
「ヤチヨか...後で覚えとけよ...」
「ロマンチックじゃないですかぁ!愛されてますね、いろPさん!」
「///」
恥ずかしさが最高潮に達した彩葉は赤面して固まってしまっている。
その様子を見てコメント欄も大盛り上がり。
可愛いのはわかるがその盛り上がり方はちょっとよくないなぁ...
「コメントの皆さん?盛り上がるのはいいですが、いろPは俺のなのでお忘れなきように。」
「"俺の"宣言キター!もうラブラブじゃないですかぁ!」
「告白直後にキスもしてたよ?」
「もうかぐやは黙っててくれ!」
お願いだ、かぐや。これ以上は俺と彩葉がもたない...
「さて、いろPとヨロズのラブラブ具合が分かったところで、今回のニュースツクヨミはここまで!お三方、ありがとうございました!」
「ありがと~~」
「「あ、ありがとうございました...///」」
そうして俺たちのドタバタインタビューは幕を閉じるのだった。
「さあて二人とも、今日は存分にお説教してやるから覚悟しろよ?」
「「ひぃぃぃぃ~!助けて彩葉~!」」
「知らない、少しは反省しなさい。」
「「お慈悲を~~~!」」
かぐやとヤチヨは万羽にこってり絞られましたとさ。
なお、ヤチヨは秘蔵の録音ファイルがあるらしいのであまり反省していない模様。