<本編完結>親友のお隣さん~万の羽が彩るハッピーエンド~ 作:白豆男爵
長くなってしまったため中編です。
戦闘描写、難しいッピ...
『さあ盛り上がってきた!現在残り部隊は6部隊!帝チームが2部隊を、まみまみチームが1部隊を撃破、ヨロズチームとかぐやチームの乱戦により1部隊が脱落!』
『ヨロズといろPはかぐやチームにより分断!そしてROKAとの1対1をヨロズが制した直後、ヨロズを雷チームが襲撃してきました!』
『かぐやといろPは未だ膠着状態だし、2対1の構図になりそうだね~。』
『まだまだどうなるか分からない試合展開!ここからも目が離せません!』
「おりゃおりゃおりゃー!」
「くっ!」
私は今、かぐやの猛攻に押されている。
火力勝負じゃ勝ち目がないため、ヒット&アウェイに徹するためにいったん距離を取りたいところだけど...
「しつこいなもう!」
「彩葉相手はこうしたらいいって芦花が言ってた!」
流石芦花。私の弱点をよくわかってる。
かぐやも何回もKASSENをプレイしてるから戦い方がうまくなってるし。
この状況をどう打破するか考えながら攻撃を捌いていたその時...
「よいしょ~!」
「うわあっ!?」
私とかぐやの間に真実が降ってきた。
「げっ、真実...」
「げとはなんだね。」
バキュン!
「ぎぇっ!?うっそぉ~!?」
「っ!?」
かぐやの脳天を銃弾が撃ち抜いた。
ヘッドショットの一撃でかぐやは脱落。
これって...
「星野君の狙撃!」
私は即座に近くの岩場に身を隠す。
「ナイスさとっち~。後は彩葉だね~。」
2対1、状況が悪化した。
万羽のほうも雷さんのチームが来てるみたいだし、早いとこ合流しないと...
でも狙撃を警戒しながら真実を相手取るのは正直しんどい。
そう思っていると万羽からボイスチャットが入る。
『彩葉、今から強引にでもそっちに向かう。もしかしたら雷さんたちも含めて乱戦になるかもしれないけど、それまで耐えれるか?』
もしかしたら三つ巴...
でも確かに、分断されたこの状況を打開するにはそれしかないか。
『おっけー、何とか頑張ってみる。』
『頼んだぞ。』
(さて、いっちょやってやりますか...)
私は真実たちを前に気合を入れ直すのだった。
「くっ!」
現在俺は雷さんとルナさんの猛攻を受けている。
ルナさんと距離を離したタイミングで雷さんの魔法攻撃が、魔法攻撃を凌いだらまたルナさんが接近してくる。
退路はちょくちょく大岩で塞いでくるので退こうにも何か策を講じる必要がある。
バフも入っているから一撃でも喰らったら致命傷になりうるし、2人とも冷静に状況を見れるタイプなので、的確にこちらを攻撃してくる。
(てかこの2人組んだことないんだよな?何でこんな連携とれてんだ?)
普通に意味わからん。似た者同士だからか?
「よくこの猛攻を防げますね...」
「彼のSETSUNAの配信を見てみたが、守りがうまいという印象だった。もともとその方面に秀でているのだろう。」
「プロゲーマーに褒めてもらえるとは光栄ですね。」
じりじりと彩葉のもとまで近づけているがあちらも2対1、いつまで持つか分からない。
仕方ない、少々強引だがこうするしかないか。
『彩葉、今から強引にでもそっちに向かう。もしかしたら雷さんたちも含めて乱戦になるかもしれないけど、それまで耐えれるか?』
『おっけー、何とか頑張ってみる。』
『頼んだぞ。』
ボイスチャットで連絡した後、俺はブースターを点火し、銃口を地面に向けて構える。
ブーストしすぎるとエンストするため、火力を調整してその弾丸を放つ。
「...何を?」
「はあっ!」
ドゴーン!
高威力の銃弾が地面と共に爆ぜ、土煙が舞う。
この隙に俺は彩葉のもとに一直線に向かう。
「くっ、やられたな...」
「どうします?追いますか?」
「いや、このまま追いつけずに三つ巴になった場合が怖い。深追いしなくてもいいだろう。」
「承知しました。では、先に安全地帯に向かいましょうか。」
「ふっ!」
「よっ!」
私の双剣と真実のフォーク型の武器がぶつかりあう。
正直近接の打ち合いなんてしたくないけど、星野君の狙撃がいつ来るか分からないため、少しでも狙いづらくするために真実と密着状態になるしかない。
(さっきの射線は切ってるけど、もう位置を変えてるかもしれない。いや、星野君ならその逆もあり得るか?星野君、戦闘になると意外と狡猾だからな...)
狙撃手の存在そのものが私の思考を乱してくる。
そう思案していると先ほどとは別の方角から銃声がした。
バキュン!
(しまった、別射線!)
「はっ!」
目の前に迫ってきた弾が剣によって両断される。
「万羽!」
「すまん、遅くなった!」
「狙撃の弾切るってどういうこと~~?」
「行くよ、万羽!」
「ああ!」
私たちはすぐさま真実に向かって突撃。
ワイヤーとブースターの高軌道で縦横無尽に駆け回る。
この機動力なら狙撃にも当たらないだろう。
「うわわわわ、目で追えないよ~~!」
「はあっ!」
やがて視線が追い付かなくなった真実を死角から切り裂く。
「ごめんさとっち~!」
これで真実も脱落。
「星野君も倒したいところだけど、もう位置が分からないしな~。」
「残りは俺たち含めて4部隊か。諭志と、追ってこなかった雷さんチームと...どうせ帝さんチームだろ。」
「とりあえず当てをつけて星野君を探そうか。」
「そうだな、最後に邪魔されちゃたまらん。」
そうして私たちは星野君を探しつつ安全地帯に向かうのであった...
「おらっ!」
「はっ!」
帝とルナの武器同士が火花を散らす。
安全地帯の先で帝のチームに遭遇してしまった。
単純な正面衝突では力量の差が大きいため、俺の魔法でカバーしつつ対応する。
「組むの初めてにしてはいい連携じゃん?」
「リーダーにそう言ってもらえて光栄だ。」
「ま、勝つのは俺たちだけどな!」
「こちらだって負けません!」
もう一度二人の武器が交差し、鍔迫り合いとなる。
大岩で乃依の射線は切っているが、もうすぐもたなくなる。
「はあっ!」
「ぐっ!?」
「っ!」
鍔迫り合いを制され、ルナが崩された。
すかさず魔法でカバーしようとした瞬間...
バキュン!
「何っ!?」
別方向から狙撃!?まみまみチームのスナイパーか!
「おらよっ!」
「くっ、すみません、雷さん...」
「俺たちの負けだな...」
ルナも帝に撃破され、二人そろって脱落するのだった。
「ふう、なんとか黒鬼に一矢報いたな。本当は帝を狙いたかったけど、隙が無さ過ぎた。真実の心を奪う鬼どもめ。真実の一番は僕だということを肝に銘じておきたまえ?」
ヒュン!
次の瞬間、僕の脳天はその矢によって撃ち抜かれた。
諭志(プレイヤーネーム:さとっち)の武器はスナイパーです。
諭志『なぜ僕がスナイパーかって?そんなもの、一番目立たない役職をすることで真実を引き立たせるために決まってるじゃないか!』万羽『...』
スナイパーとしての腕は割と高いので確実に撃破できるタイミングでしか撃ちません。それが如実に出たのが最後の戦闘で、帝への私怨を抑えて確実に倒せる雷を狙撃してキルをもぎ取りました。
一応変形させてシューターにもできますが、性能はスナイパーに全振りしてるので護身用です。
万羽の武器のブースターは無尽蔵ではなく、使いすぎるとエンストします。エンストするとしばらく使えなくなるので、ゲージを管理して使っています。
本編で書いた、ブーストを乗せた音速越え銃撃は一発でエンストします。ま、本編中は考えてなかったので後付けなんですけどね。