<本編完結>親友のお隣さん~万の羽が彩るハッピーエンド~   作:白豆男爵

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SENGOKUのルールって難しいですね。説明にめっちゃ文字数とられる...


vs黒鬼!世紀の竹取合戦!

私が体調を崩して数日...彩葉、かぐや、綾紬、諌山でツクヨミ内の諌山の家に集合していた。

なお、万羽はバイトのためあとから参加である。

 

「いや~、黒鬼圧倒的だねぇ~。」

「むー、どうしたらいいのだー!」

 

かぐやは黒鬼の独走状態に悶えていた。

 

「当然、帝様だもん!」

「真実の裏切り者ぉ。」

「二推しでかぐやも推してまーす。」

「やー!かぐやだけにして!」

 

こら、人んちのバスタブで暴れまわるんじゃない。

 

「それじゃあ、かぐやと帝でゲーム対決ってのは?世紀の竹取合戦。」

「流石芦花!それだ!」

「マジで無し!相手はプロゲーマーだよ?格が違うって...」

「なんで!?対決したいー!」

「なんとしてもダメ!ダメダメダメダメダメ!」

 

いくら何でもプロゲーマーに勝てるわけない。

それに今黒鬼に会うのもちょっと気まずいし...

 

「ヤチヨカップ終わっちゃうよ?このまま迎えが来てもいいのっ!?」

「来るなら早く来てくれ~、連れて帰ってくれ~~。」

「あーっ、彩葉が意地悪ゆってる!」

 

そんな時、一つの巻物が送られてきた。

 

『BlackonyX 帝アキラさんからのメッセージ

 初めましてかぐやちゃん!

 俺はブラックオニキスの帝アキラ、ファン数100万人おめでとう!

 ここからは提案なんだけど、KASSENで帝VSかぐや世紀の竹取合戦なんてのはどう?

 かぐやちゃんが負けたら…やっぱり、俺と結婚、かな?

 こっちが負けたら、何でもお願い聞くよ。

 俺たちでツクヨミを盛り上げようぜ!』

 


 

バイト終わり、家に帰って早速ツクヨミにログインしていた。

今頃女子会は盛り上がってますかね。

そこに混ざるのも忍びないが交友関係の狭さゆえに今更なので諦めた。

 

「よっと、ヨロズ現着~。」

 

俺がログインしたときには巻物を眺めて喜ぶかぐやと力なく倒れる彩葉の姿が...

 

「...どしたん?」

「あっ、万羽君おつ~。帝からかぐやちゃん宛に挑戦状だってさ。」

「...マジ?」

「大マジみたいだよ~、わあっ!これは大物の予感!」

「かぐやちゃんは確定として、実力的に言ったらやっぱり彩葉と万羽君かな?」

「いや、俺ほぼSETSUNAしかやってないし...プレイ回数で言ったら綾紬や諌山の方が多いだろ。」

「でもゲームの腕は万羽っちの方がうまいじゃん。」

「全部ソロゲーなんだよなぁ...」

 

悲しきかな。俺はソロゲーを極めたボッチゲームライバーなのだ。

ゆえにSENGOKUなんてほとんどやったことがない。

 

「こうなったら...」

「うん、あれしかないよね。」

「うん?」

「「かぐやちゃーん!」」

「はいはーい、かぐやだよ!」

 

ん?なんだろう、猛烈に嫌な予感がする。

 

「かぐやちゃん、万羽君にも一緒に戦ってほしいよね?」

「でも万羽っちは帝様とは戦いたくないみたいなんだよね~。」

「え~!?なんで?万羽も一緒に戦ってよ!」

「いや、さっきも言ったがチーム戦はほどんどやったことないんだって...」

「...ねぇ万羽。かぐや、万羽にも一緒にSENGOKUで戦ってほしい...みんなで帝に勝ちたい...」

「ぐっ、ぐぬぬぬぬ...し、仕方ない、一緒に戦ってやる...」

「しゃあああああ!」

「また負けた...何故なんだっ!」

「「ちょろは~」」

 

そんなことがありまして、俺、彩葉、かぐやで黒鬼と対決することになりましたとさ...

 


 

『注目のイベントが始まります!王者ブラックオニキスが異例の速度でのし上がった超新星かぐや・いろPに宣戦!そしてまさかの求婚!』

『帝のファン共は一時騒然としましたが、恐らくノリで言ってるだけだと思いま~す。』

『運命をかけたKASSENが今まさにここツクヨミ特設スタジアムで始まろうとしています!』

 

実況の元プロゲーマー・乙事照琴と解説の忠犬オタ公がモニター席で口上を述べる。

ついに始まってしまった、黒鬼との直接対決。

 

「...胃が痛い。」

「同じく。」

「帝ま~だ~?」

 

胃が痛い思いをしている俺と彩葉の横で、かぐやは帝がなかなか来ないことに不満タラタラだ。

正直勝てる気がしない。もちろん、やれるだけやるが...

そう思っていた直後、会場上方の壁が爆発。その中から帝たちが虎バイクに乗って飛び出してきた。

流石黒鬼、早速演出で魅せてるな...

 

『黒鬼、ご来臨ー!』

「どーも、対戦受けてもらってありがと。」

「どらぁ、帝ぉ!勝負だ!」

 

さっそく帝に噛みついていくかぐや。

 

「ははっ、前傾姿勢可愛すぎ~。俺が勝ったら、結婚してくれんの?」

「「んなわけ、ねえだろ!」」

 

俺と彩葉は同時に武器を出して帝に斬りかかる。

...はっ、しまった、つい反射で...

 

「息ぴったりじゃん。さすがかぐやちゃんのご両親。」

「「違うから!」」

 

そんな帝の煽りを受けながらも、竹取合戦は幕を開けるのだった...

 

SENGOKUモード、3対3の3本勝負。

ステージ左右の端にそれぞれの天守閣があり、どちらが先に相手の天守閣を落とせるかというゲームだ。

天守閣の間は3本の道に分かれており、上がトップレーン、真ん中がミドルレーン、下がボトムレーンだ。

相手の天守閣を落とすにはトップとボトムにある櫓に向かい、中ボスの牛鬼を倒して占拠しなければならない。

櫓を占拠すれば相手の天守閣に大将落としが出現。それを天守閣に打ち込めば勝利である。

残機は三つ。雑魚敵である中立ミニオンを倒せば必殺技(ウルト)にゲージがたまる。溜め時、使いどころが重要になるだろう。

 

さて、彩葉とかぐやはトップレーン、俺はボトムレーンに向かう。

対する黒鬼は...

 

『おーっと!黒鬼はトライデント!トライデントです!』

 

トライデント、それぞれのレーンに一人ずつ配置する作戦。

複数の敵に当たっても一人で対処する必要があり、それだけの自信がなければできない。

 

「...舐められてるな。」

 

少しむかつくが、こちらも集中しなければ。

竹藪の中を移動しながらミニオンを倒していく。

そろそろ接敵するころか?

そう思った矢先、鋭い矢が飛んできた。

 

「っ!」

 

俺は当たる直前にその矢を剣ではじく。

 

「...どんな反射神経してんのさ。」

「それが取柄なんでね!」

 

視界にとらえた乃依を追いかける。

乃依を無視して櫓を占拠するのは不可能だろう。そう判断した俺は逃がすまいとブースターを点火して追跡する。

一方かぐや・いろP側は何やら騒然としているが今は気にしている余裕はない。

やがて開けた場所に出る。櫓も近い。だが...

 

「...どこにいる?」

ヒュン

「ちっ!」カキン!

 

北東か。この開けた場所をブースターで進むのは格好の的だ。

俺は近くの岩場に隠れる。

俺はSETSUNA専門。黒鬼も俺の情報はあまり持ってないはずだ。

初見殺しで対応するしかない。

 

「このまま出て来ない気かな?じゃあ櫓取っちゃうよ?」

バキュン!

「...うん?」

 

蒼い銃弾が乃依の胸部を貫く。

 

「悪いな、初見殺しだ。」

「ぴえん...」

 

乃依の体はサクラのエフェクトを出して散っていく。

俺の武器はただの片手剣ではない。刀身を倒すことで銃へと変形する。いわば銃剣だ。

 

「よし、このまま櫓を...ぐっ!?」

「ふん。」

 

雷の魔法...時間をかけすぎたか!

俺も雷に倒されてリスポーンしてしまった...

 

『両櫓占拠でコールドです!』

 

一試合目はあっけなく敗北で終わってしまった。

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