青の悪意と曙の意思   作:deckstick

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A’s編32話 出会い

 そんなこんなで、数日後。

 カプセルからは既に出されてベッドで横たわってるアギト(仮)が無事に目覚めて、八神シグナムと対面なう。

 というか、八神シグナムがいる時に意識が戻った。治療担当のチャチャ(暫定)は姿を消してたから、ここに居るのは2人だけ。

 

「……ここは……?」

 

「意識は……話すくらいなら大丈夫なようだな。

 ここは、お前の治療をしている施設だ。安全だという事と、危害を加える気が無い事は保障しよう。

 望むなら自由にしていいが、後ろ盾も無いまま放り出しても碌な事にならんとも考えている。これからの話をする前に、自分の事について、どの程度把握しているか確認したい。解らない事があれば、我等が把握している範囲で答えよう。

 まずは名を聞こう。私は八神シグナムだ」

 

 割と辛そうだから、あんまり大丈夫じゃないかも。体を動かすのも億劫そうだし。

 望むなら自由に、というのはお姉様も認めてる。お姉様がアギト(仮)を手札として必要としてるわけじゃなくて、アギト(仮)がジェイル・スカリエッティやゼスト・グランガイツに協力する状況を崩すのが目的だし。

 それを防げる範囲なら、自由にしても問題無い。身長30センチでは地球だと無理だし、変な場所に行かせても身を守れそうにないという困った状況があるだけで。

 フルサイズのアウトフレームがどの程度の負荷になるかで、選択肢がかなり変わってくる。

 

「……烈火の剣精って呼ばれてた事は覚えてる。その前は……思い出せない。

 捕まった頃は、覚えてたような気がするけど……」

 

「そうか。ならば、後で名も決めよう。

 記憶は、捕らえられている間に失ったという事になるか……」

 

「多分、だけど……変な連中に好き勝手されてた、って事しか覚えてない……

 アンタは、連中の仲間じゃないのか……?」

 

「お前の居た研究所は、殲滅した。公的な記録には存在すら残らないくらいにな。

 そこの連中に追われる事は有り得ん。法的な対処が意味を為さないという事でもあるが、それは構わないか?」

 

「ああ……何でアタシを助けた……?」

 

「古代ベルカの遺産という仲間意識が無いと言えば、嘘になる。お前は、古い時代に生まれた融合騎だろう?

 我等も人にあらざる者、古代ベルカで作られた魔法生命体だ」

 

「そうか……アタシの力が目的なのか……?」

 

「いや、信頼関係の無い融合ほど危険な物も無い。

 興味がある事は認めよう。信頼と同じ目的がある場合に手を取り合う事を否定する気も無いが、それを目的としていたわけではない」

 

「なら……アタシの情報か……?」

 

「お前を調べるくらいなら、先に我等を調べる必要がある。

 それに、融合騎を作れそうな人物に心当たりもある。調べるより訊ねた方が早いだろう」

 

「それは……信用出来る人か……?」

 

「主と我等を助けようと動いてくれている人物だ。彼女を信じられないなら、我等はもう何も信じる事は出来ん。

 お前が捕らえられていた研究所を、最終的に消滅させた人物でもある」

 

「……アンタも助けられる立場か……でも、そうは見えないけど……?」

 

「今の我等は、主を蝕んでしまう存在だ。可能であるなら自らを殺してでも主を助けたいが、それすらも叶わん。

 本来の呼び名である守護騎士を名乗る事すら憚られ、原因を自分達ではどうにも出来ん以上は、我等をどうにか出来るだけの力と知識を持つ者の助けが必要だ」

 

「そっか……ベルカで、助けられる立場で……確かに、似た者同士だ……」

 

「我等については、こんな所だ。細かな点は、追々説明しよう。

 本題の、お前についてだが……基本的に、知識は無いと判断していいんだな?」

 

「多分……残ってる記憶だって、いつのものか解ったもんじゃないし……」

 

「そうか。我等を信用してもらえるのであれば、必要な知識は全て教えよう。

 お前がどの様な未来を選ぶのか判らんが、選択した先に幸あらんことを願おう」

 

 

 ◇◆◇  ◇◆◇

 

 

 その後はアギト(仮)がアギトになる名前選考があって。途中でエトナとか候補に挙がってたのには電波の受信的な意味で焦ったけど、無難なところに落ち着いて何より。

 結果的に八神シグナムとアギトの関係は、とりあえず信じる、真偽は追々判断する、という感じになった。最初から信頼関係が作れるとは思ってなかったし、見極めてやるとか言いながらユニゾンするイベントは無かったけど、険悪にならなくて何より。

 

 更に数日が過ぎ、土曜日になる頃には潰した研究所の資料も概ね調べ終わったけど、アギトの記憶に関しては元々かなり怪しかったらしい。少なくとも、ベルカの文化等の情報は無かったと記載された資料は見付かった。聞き出そうとした形跡がある以上は、最初から無かったか、話さなかったかのどちらか。これ以上は調べようがない。

 改めて確認した範囲では、古代ベルカの魔法に関する知識はそこそこ生きてる。扱える言語は古代ベルカ語と管理世界標準語、但し会話がそれなりに可能なレベル。法や歴史などの社会的な知識や、文字に関しては、今も昔も壊滅的。身体や体調管理に関する知識はそれなり、体調に関係するせいか料理は少々出来る模様。

 どう見ても兵器として必要な情報(ちしき)しか持ってないから、犯罪者共に捕まる前からそんな扱いだった可能性が濃厚。

 

 という感じで、その他諸々の都合も重なった結果、カリム・グラシア達を含むかなりの人数がお姉様の別荘に来てる。

 これが人工の空間と唖然とされるのは慣れたし、“地球で眠っていた、ロストロギアに相当する何かが作り出している空間”へ連れて行く、危険がない事は確認しているし既に入った事のある関係者も多い、と事前説明はしておいたから、驚いてる人達はさっくりスルー。

 速やかに用事を済ませる。

 

 都合その1。今まで会わせてなかった、聖王教会組とお姉様の生徒達の顔合わせ。

 

「初めまして、聖王教会で騎士をしている、カリム・グラシアと申します」

 

「護衛をしている、シャッハ・ヌエラです」

 

「私はシルフィ・カルマン。技術者だから、デバイス関連の相談なら任せて」

 

「これは丁寧にどうも。普段は保育士をしている、真鶴亜美です」

 

「長宗我部千晴、学生、です」

 

「夜月ツバサ、同じく学生です」

 

「見ての通りのしがない小ネズミ、チクァーブで御座います」

 

「まあ……本当にネズミなのですね」

 

 変なのが混じったけど、話だけは伝わってたからさほど驚かれなかった。

 チクァーブ以外はStrikerSの知識も少ないから、双方に特別な感情があるわけでもない。ベルカ式を使う仲間的な意味で、共通点もある。普通に友人関係になれるといいかなと期待。

 

 都合その2。新デバイスの披露。

 

「レイジングハート、形が……」

 

『Pretty chic isn't it?』

 

「うん、可愛い!」

 

「バルディッシュも」

 

『Yes, sir』

 

「待機状態はペンダントなんですね」

 

『お嫌いですか?』

 

「いえ、アクセサリーに慣れていないだけなので、大丈夫だと思います」

 

 要するに、高町なのは、フェイト・テスタロッサ、セツナ・チェブルーのためのデバイスが完成し、渡すついでにお披露目するという事。レイジングハートは留め具部分の色が変わってる程度だけど、バルディッシュは二重の三角形からちょっと複雑な形に変わってる。

 下手に日本でやるよりは、別荘の方が色々と楽。その関係で、マリエル・アテンザも当然のように来てる。

 というか、高町なのはとフェイト・テスタロッサは、蒐集から1週間で完全に復帰。その回復速度に痺れて憧れ……る前に、呆れる他ない。黒羽早苗製の食事に回復促進効果があるといっても、今まで対象になった人は10日以上かかってるのに。

 

「3機共、基本的な登録は済んでいるからな。初回の起動は最終調整とバリアジャケットの更新で少し時間がかかるだろうが、今は戦闘中でもないから問題ないだろう。

 というわけで、お披露目だ。新しい名を呼んでやれよ?」

 

「うん。レイジングハート・エクセリオン!」

 

「バルディッシュ・アサルト!」

 

「夕凪!」

 

「「「セットアップ!」」」

 

『Order of the setup was accepted』

 

『Operating check of the new system has started』

 

『主要機関の起動を確認、全て正常です』

 

 そして、光の柱の中で構築された──変態共に過程なんて見せるもんか──バリアジャケットとデバイスは。

 高町なのはは、アームガードや服の模様が少し変わった程度。デバイスもマガジンを装備した程度で、大きな変化は無し。

 フェイト・テスタロッサはマントが白くなり、服の模様が変わってアームガードも追加。デバイスは斧の刃の逆側が突き刺せる形状に変化。高町なのはのバリアジャケット、ヴィータのデバイスの影響を受けてる気がして仕方がない。スカートの前の隙間は塞がったけど、相変わらずのハイレグいんミニスカートで、絶対領域が健在なのはどうかと思う。

 セツナ・チェブルーは水色の羽織に灰色気味の袴、袖口に白い模様。ぶっちゃけると誠の字を背負ってない新撰組で、不知火の時よりコスプレ度がちょっと上がった感じ。夕凪は刀身に紋様が刻まれた夕凪、としか言いようがない。もちろんネギまのがベースで、紋様型カートリッジはお姉様の黒龍等と同じ方式。

 

「これが、カートリッジを入れるもの?」

 

「バルディッシュは、1発ずつ入れないといけないのかな……?」

 

「念のため言っておくが、集束系と似た負荷があるから、当面は小容量のものを訓練で使用するだけだ。それ以外では使うなよ。

 あと、フェイトのはリボルバータイプだが、スピードローダーと呼ばれる、一気に装填するための補助具がある。使い勝手が極端に悪いわけではないはずだ」

 

 ちなみに、カートリッジ機構の選定と組み込みはシルフィ・カルマンが主に担当。

 装填が早い上に、ロスが少なく高効率で使える、持続性重視のマガジンタイプ。

 高信頼性で、大容量のカートリッジまで扱える、瞬発性重視のリボルバータイプ。

 それぞれの戦闘形態に合わせるのは予定通りだけど、より高いレベルで実装出来た。やっぱり近代ベルカ式とミッドチルダ式を扱う2人の現役技術者の腕と知識は大事。

 他にもちょいちょい手を入れてあるし、今はまだ高度すぎて使う人が追い付いてないけど、それは訓練で何とかする。

 

「夕凪の刀身は、見せてもらった野太刀をそのまま再現しているんですね。

 でも、白鞘なのは大丈夫なんですか?」

 

『使用の際は手を基準に相対位置を固定しますし、緩衝と滑り止めの処置も行います。

 強度や取り扱い上の問題はありません』

 

「見た目は保存用に見えるだろうが、内部はしっかり作ってある。

 日本で見られても言い訳をしやすいようにした上で、見た目がほとんど変わらない模擬刀モードも用意しておいたからな。結果的に、所有する分には無許可でも可能だ。無闇に所持すると銃刀法違反になるが……刀という形状である以上は避けられん。

 ついでに、野太刀が使えないような場所でも使えるよう、小太刀にもなれるようにしておいた。

 まあ、あれだ。色々と理由はあるが、ネギまの夕凪に似せた上で、狭い場所用の小太刀モードと試合用のナマクラモードと魔法や攻撃の補助に使える匕首の展開機能を追加した感じだな」

 

「えーと、最初と最後の説明だけでいいじゃないですか」

 

「そうとも言う」

 

 むしろ、そうとしか言わない。

 観客の転生者連中からは、匕首・十六串呂(シーカ・シシクシロ)までかよ、すっげえ再現率、なんて声が聞こえてくるけど、厳密には再現してない。

 というか、猫耳メイドや麻帆良女子中等部制服を再現するのは、原作と同じという案の時点でお姉様が却下してた。セツナ・チェブルーはパクティオーカードの絵柄を知らなかったみたいだし。

 この姿の桜咲刹那は“魔法先生ネギま!”じゃなくて、“ネギま!?”のコスプレになるけど、あえて言おう。

 元ネタを知った上できちんと当て嵌めてるこいつらは、よく訓練されたオタクだ。

 特に馬場鹿乃がそうなのは解ってたけど。

 

 そして、都合その3。

 

「出番ですか?」

 

 転移で現れたのは、ヴィヴィオ。

 

「オリヴィエ!? そっくりさんを量産し過ぎじゃねえか!?」

 

「良く似ているだろう? 魔法の素質も高いから、協力者としてスカウトしてきた。

 北欧の出身で、近いうちに日本での就業ビザを取って引っ越してくる予定だ」

 

 顎が落ちかけてる馬鹿は放置して、と。

 主要な関係者には顔を見せてたし、公的な設定での紹介。

 管理世界では超有名な歴史上の人物とはいえ、ここは日本。原作でヴィヴィオが登場するタイミングとも違うし、聖王モードとは見た目も差異がある。原作知識持ちにも本人とは思われない、思わせないのがポイント。

 ちなみに、素性に関する情報の作成はほぼ完成して、そろそろお姉様の会社の役員として在留資格認定証明書の交付申請を行う予定。引っ越しはもう少し先になる。

 

 更に、都合その4。

 

「さてと、次の人に交代だ。

 シグナム、来てくれ」

 

 というわけで、今で姿を見せてなかった八神シグナムも、転移で登場。

 位置はお姉様の隣。他の人は1か所に集まってるから、要するにその背中は見えない。

 

「ほら、出番だぞ。

 大丈夫だ、お前を取って食おうとする馬鹿はいないし、仮にいたとしたら叩き潰すからな」

 

「お、おう……」

 

 おずおず、といった感じで顔を覗かせたアギト。

 その瞬間に。

 

「かわいー!」

 

「やっと出会えた、真正の融合騎っ!」

 

 叫び声と共に、飛び出す高町美由希とシルフィ・カルマン。

 でも、次の瞬間には、2人とも地面で顔面を摩り下ろしてた。

 

「どうやら、叩き潰す必要がありそうだな……?」

 

 2人の足を引っかけたお姉様が、黒龍を起動してる。

 威圧感というか、殺気まで漏れてる。

 

「め、滅多に無いチャンスだから、つ、つい……ね……?」

 

「エ、エヴァちゃん、こ、これはね……?」

 

 技術系のシルフィ・カルマンはともかく、高町美由希にまでひかれた。

 でも、いきなり突撃は良くない。

 

「あいつは、お前達が思っているよりも過酷な過去を過ごしている。

 その原因となった犯罪者共と同じ行動に出て、何も感じないとでも思ったか?」

 

「同じって、そんなつもりじゃ!」

 

「姿を見て即捕らえに行き、行動を制限する。

 技術的な目で見て、意思のある個人として扱わない。

 その行為のどこが犯罪者と違う。人ではないから等と寝惚けた事は言わんだろうな?

 そういえば、美由希はフェレットなユーノを捕まえて頬擦りしまくっていた気がするが……10歳くらいの男の子だと理解した今でも、同じ事をするか?」

 

「……ぁぅ」

 

 高町美由希、K.O。

 やっちまってた感に満ち満ちてる。

 

「で、融合騎は、インテリジェントデバイスよりも更に人に近い存在だ。感情だってある。

 興味に任せ出自だけを見るのは、聖王教会の関係者として……どうなんだ?」

 

「……ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」

 

 シルフィ・カルマン、轟沈。

 ノリと技術者のイメージが強いけど、人道を重視するらしい聖王教会に所属する人物。きちんと認識させれば、理解してもらえるらしい。

 

「もう、話しても大丈夫かしら?

 アギトさん、よね?」

 

 満を持してという訳でもないだろうけど、リンディ・ハラオウンが歩み寄ってきた。

 とりあえず騒動は終わったはずだし、代表で話す事が問題にならない立場の人物ではある。

 

「あ、ああ……」

 

 でも、アギトはちょっと引いてる。

 さっきの2人の影響は、大きかった。

 

「大丈夫よ、ちょっとお話をしたいだけだから。

 そうね……」

 

 というわけで、日常会話的な感じでの事情聴取が開始。

 だけど、記憶を失ってる以上、得られる情報は大したものじゃない。八神シグナムや私達が聞き出した内容以上も得られず。

 アギトが八神シグナムから聞いた情報が概ね間違っていないらしい事を納得した事、最終的には八神シグナムの背に隠れつつもさほど緊張しなくなっている事が、最大の成果かもしれない。

 

 そして、話が終わる頃には、周囲を大勢で取り囲むような感じになっていて。

 

「デバイスとか融合騎とか言ってたけど、どう見ても小悪魔とか妖精よね?」

 

「うん、小さくて可愛いね」

 

「子供を見る様な目で見るな! 撫でようとするな!」

 

 見て解りやすい“非現実”な姿に興味津々なアリサ・バニングスと月村すずかに興味津々で迫られそうになってたり。

 

「ユニゾンって、合体してパワーアップ! だよね?」

 

「私達とも出来るのかな……?」

 

「ミッド式とかいう魔法は知らねえよ……」

 

 高町なのはとフェイト・テスタロッサの、期待に満ちた視線から逃げるように八神シグナムの背中に隠れたり。

 

「古代ベルカ式の使い手で、紫系の魔力光……なるほど、千晴嬢も該当いたしますな」

 

「……はあっ!?」

 

「シグナム殿は気持ち赤みが強いですからな。深い紫の千晴嬢もアギト殿に近いと言えますぞ?」

 

「うっわ、知りたくねー現実がまたかよ……」

 

 チクァーブに気付かれて項垂れてる長宗我部千晴がいたり。

 

「ふふふ、紫の魔力光と言えば、私もですよ」

 

「おお、そうで御座いますな。しかし、融合騎に融合騎が融合するのは可能なのでしょうか?」

 

「やめとけよ、お前ら揃って犯罪者にしか見えねーから」

 

「おや、心外ですね。私の心は、いつでも愛が満ちているのですよ?」

 

 項垂れたままの長宗我部千晴に突っ込まれてる変態(ロリコン)とチクァーブがいたり。

 

「可愛いなぁ……ミッドチルダ式のユニゾンデバイス、研究してみようかな?」

 

「あ、アタシは協力しねーからな!」

 

「詳しそうな人がいるし、直接的な技術面は教えてもらえそうだし。

 でも、目標があるとやり易いでしょ?」

 

「目標……目標か。それなら、まあ……」

 

 マリエル・アテンザに丸め込まれてるアギトがいたり。

 どう考えても到達点を知るための研究材料だけど、言葉の綾は恐ろしい。

 

「絶対に手は出さないから……ね?」

 

「そうそう、まずはお友達から、ね?」

 

「……ヤダ」

 

 アギトに逃げられて、凹んでる高町美由希とシルフィ・カルマンがいたり。

 こんな感じで、一気にやった顔合わせは、割と大騒ぎで完了。

 次の大騒ぎな顔合わせは、きっと夜天(リインフォース)の時。

 その前に、犯罪者を生贄にする時空管理局の判断、まだー?




なのは&フェイトのデバイスとバリアジャケットも、MOVIE 2nd版に進化しました。守護騎士と同じく、映画版と同じだとは気付いていませんが。
なお、2ndフェイトのバリアジャケットは3種類ありますが、最後に出るブレイズフォーム(ナハトと戦ってる時の姿。マントが白いのはコレだけ)となっています。
順序はともかく、デバイスが強化され、アリシアの存在を受け入れてるんだからいいよねっ!


セツナは、“ネギま!?”の桜咲刹那のネオ・パクティオーカード『コスプレ』。
「ネギま!? 3時間目 ~恋と魔法と世界樹伝説!~ 演劇版」というPS2のゲームの初回特典だそうです。
ちなみに、セツナの背中に誠の文字はありません。というか文字が入れてありません。新撰組は嫌いじゃないけど、理念やらに賛同しているわけでもない、という本人の意向によります。


ところで、聖王教の教えって、実際はどんな感じなんでしょう?
次元世界で最大規模、禁忌や制約が少ない、「聖王」を崇めている、独自に「教会騎士団」と呼ばれる戦力を持つ、病院や学校も持つ、危険なロストロギアの調査と保守を使命としている、くらいの事は原作やNanohaWikiでわかるのですが……具体的な教義の描写等は特に無いですよね?
というわけで、これらの情報や原作でやってるアレコレと矛盾しない『人道重視』という方針だけ独自設定で追加しました。
人道を軽視するなら、オリヴィエクローンのヴィヴィオや戦闘機人の扱いが違うと思いますし。


なお、別荘についての説明は「(10年ほど)地球で眠っていた(エヴァが所有する)、ロストロギアに相当する何か(大規模施設群)が作り出している空間」です。重要な単語を省略したけど嘘は言っていません。たぶん。


没ネタとすら言えない、思い付き的なオマケ

なのは :レイジングハート・ヱクセリヲン!
鹿乃  :進め、進め……
カイゼ :元は高校生で、今世でも幼児の頃じゃなかったかい?
鹿乃  :理解してるアンタはどうなんだよ。
カイゼ :前世で小学生に入るかどうかという頃だよ。元三十路目前ニートは伊達じゃない。
鹿乃  :威張れる事じゃねぇよ!

フェイト:バルディッシュ・アサルト!
ちくわぶ:プラスのEASYすらクリア出来たことが御座いませんな……
エヴァ :レトロゲームにも程があるが。
ちくわぶ:海鼠(ナマコ)博物館の4号館にも収められている名作で御座いますぞ?

セツナ :夕凪! ……舞鶴で建造された方!
エヴァ :いや、いくら元自衛官でも、無理に駆逐艦にしなくてもいいんだぞ?
     名前の元ネタはネギまだ。
カイゼ :そういえば、天津風と不知火は陽炎型駆逐艦の名前だそうだね。
エヴァ :……夕凪は、ネギまなんだ。

ユーノ :ルース! ええと、ファラガット級、だっけ。
セツナ :はい。アメリカ海軍の駆逐艦ですね。
アコノ :出番が無いからといって、無理に来なくても。

黒剣の :レーベレヒト!
旋棍の :ゲオルクティーレ!
戦槌の :ヴィルヘルム!
セツナ :これらは恐らく、ドイツ海軍の駆逐艦ですね。
     正確にはZ1型のレーベレヒト・マースとゲオルク・ティーレ。
     Z17型のヴィルヘルム・ハイドカンプだと思います。
エヴァ :実はミリオタか……?
戦槌の :何でアタシは同型じゃないんだよ!
セツナ :だから、夕凪は神風型駆逐艦なんです!
エヴァ :いや、だからな……
黒剣の :別にこだわる必要も無いだろうに。

茶々丸 :梵、超吟です。
早苗  :すぐ品切れする限定品なのに、良く手に入ったね。
リンディ:あら、お酒?
早苗  :癖が少ないから人によっては物足りないかもだけど、飲みやすくて美味しいはずだよ。
亜美  :小学生なのだから、お酒を飲んでは駄目よ?
早苗  :前世の知識だよ。この辺はほとんど変わってないみたいだし。

エヴァ :やれやれ、最後は私か? 黒龍、しずくだ。
レティ :少し甘めね……でも、これもなかなか。
リンディ:貴女までいたの?


2014/03/23 アギトの知識、デバイスの待機状態の形状に関して説明を追加。
2015/02/25 割と辛そうから→割と辛そうだから に修正
2020/01/29 ―(横線)→ー(長音符) に修正

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