その部分が読みたくない人は、ページ内検索等で「エンディング」という文字列が現れるところまで飛んでください。
「さて、時間も限られているからな。休憩もこれくらいにして、次に進むぞ」
ある程度落ち着いた頃を見計らって始める、次の映像は当然。
「え? この車椅子って私なんか? それに、6月3日って……」
A’sと名付けられた、2期目。
開始早々に闇の書の起動シーンだけど1人で怖がってるからか、八神はやてが理解出来てない。
「ここで私が……」
裁判の話の後、リンディ・ハラオウンの通信相手にレティ・ロウランが登場したり。
「あ、アタシは局員なんて襲ってねーかんな!」
「大丈夫だ、それは協力してくれた者は全員知っている。
それよりもエヴァンジュ。我等の事情を知らない者は、ここにはいないのか?」
「ここにいる連中は、何らかの形で情報を知っているのがほとんどだ。問題にはならんだろう」
早速の襲撃シーンで八神ヴィータが騒いだり、八神シグナムが心配したり。
「私達は、本当は図書館で……?」
「それにシャマルがおるって事は、6月以降って事やね?
服装を見た感じやと、11月か12月やろか……って、ヴィータ何してるん!?」
「落ち着けはやて、これはあくまでも私達が原作と呼んでいる物語だ。
私が避けたかった未来でもある」
「そ、そっか。こんなことはさせてへんけど、ほんまはこっそりとかやってへんよな?」
「模擬戦以外では、ヴィータとなのはは戦っていないぞ。
第一、私が襲撃などさせると思うか?」
「あ……そ、そうやね」
自分が直接関わる話になってから、八神はやてがちょっと不安定。
自身にありえた可能性の話、動揺するのも仕方ない。
「うわぁ……なんか、お互いに色々とえげつないというか無茶ばっかりというか……」
「こ、こんな事してないよっ!」
「そ、そうですよ! あくまでも、こうなる可能性があったというだけのはずです!」
「だが、あり得たという事は、相応の力を持つという事でもある。
なのは、自分の持つ力の意味を忘れちゃ駄目だ」
「う、うん、お兄ちゃん……」
胸から手が生えたりフラフラになりながら魔法を撃って倒れたりする姿にアリサ・バニングスが引いて、高町なのはと八神シャマルが必死に釈明してるけど、何だか高町恭也がいい話に持って行ったり。
「そうか、ここで私か。
伝えた内容は正しいと言えるが、実態を知る身としては白々しいとも感じるな」
フェイト・テスタロッサに裏切るなと言ってる姿にギル・グレアムが唸ってるけど、信頼してくれる人を裏切ってた自覚がある以上は仕方ない。
「フェイトさんを養子に……」
「……渡さないわ」
「大丈夫よ。親子の仲を引き裂くほど、野暮じゃないわ」
思わず呟いたリンディ・ハラオウンに向ける、プレシア・テスタロッサの視線が怖かったり。
「あれ? この家って、今住んでいる……?」
「私達が住む拠点と同じ部屋みたいね。
この話では、随分と確保が遅いみたいだけれど……」
「それに、フェイトと直接会うのってこんなに遅かったわけ?
12月になってから、って事よね」
「そうだな。少し時間が前後するから少々追い辛い部分もあるが、12月になってからが話の中心だ」
現実とは違うはずなのに、妙な点で一致してる部分を見付けたり。
「あれ? 私まで……それに、カートリッジシステムの組み込みって……」
自身の登場は予想してなかったらしいマリエル・アテンザが、びっくりしてたり。
「適当にあしらっといてって、クロノも言うねぇ」
「あ、あれは僕じゃない」
「でも、言うような素地はあった、って事でしょ?」
「そ、そんなわけ……!」
レティ・ロウランに言った一言で、クロノ・ハラオウンがリーゼ姉妹に絡まれたり。
「あああ、フェイト、そんなにまで私の事を……」
「母さん、大丈夫だから」
そろそろプレシア・テスタロッサの壊れっぷりが手に負えなくなってきたり。
その後はカートリッジを装備したデバイスのセットアップをカットして、仮面の男が登場。
「エヴァンジュ、この男は?」
「この時点では、謎の男なんだが……そこの2人の様子を見ればバレバレか」
「この姿は一度も見せてないのに……」
「手の内を知られてるとは思ってたけど、こんな所まで……」
「……やはり、そういう事か」
クロノ・ハラオウンが、落ち込んでるリーゼ姉妹を見て実在した計画だと理解したり。
「何の説明も知識も無かったから、私は気絶してもうたんか?」
「申し訳ありません、我が主。
せめて、先に少しでも知識を渡せていれば良かったのですが」
「リインフォースも謝らんでええよ。それに、エヴァさん達がいろいろ教えてくれたし、一緒にいてもくれた。
気絶もせえへんかったし」
「はい。その光景ははっきりと覚えています」
ここで入る、闇の書の起動シーン。
それを見てたジェイル・スカリエッティの口元が笑ってるけど、これはやっぱり、アルハザード式の六芒星魔法陣のせいな気がする。
「それに、あんな服で出歩いてもうて……エヴァさん達が服を用意してくれへんかったら、こんな事になっとったんやね」
下着に近い姿で病院にいるのは、やっぱり駄目。
ここは肌色を削るわけにもいかないから、お姉様は
「そうか……闇の書の最後を知らなければ……我等は主を裏切り、破滅に向かって進んでいたのだな……」
「それが救いだと信じて、だよな……最悪だ……」
「過去に管理局と敵対した記憶はあっても協力した記憶は無いですし、私達の力でははやてちゃんをどうする事も出来なかったですし……」
「だが、エヴァンジュ達が先に手を打ってくれたおかげで、我等も主もこうしていられるのだ。
疑問が無かったわけではないが、感謝せねばならん」
覚悟を決めるシーンで、守護騎士達が落ち込んだり。
「無限書庫……僕はほとんど1人で挑戦するんだ……」
「私の都合で手を貸したが、闇の書に関してだけなら、お前だけでもどうにかなったはずだ。
それだけの調査結果は残しているだろう?」
「そりゃあ、まあ……今やれって言われても、無謀だと言いたくなるけど」
原作だとリーゼ姉妹の手伝いもあまり期待出来ない言い方をされてるからか、ユーノ・スクライアが驚いてたり。
「フェイトに、何て事を……」
「おおお、落ち着いて!」
「アタシ達は、あんな事やってない!」
フェイト・テスタロッサが蒐集されるシーンで、プレシア・テスタロッサがリーゼ姉妹を凄い目で見たり。
「旅をする機能と破損したデータを自動修復する機能が暴走したものが、転生と無限再生……?」
「初期製作時点のデータを見る限り、転生と再生の機能が完成していたとは言い難い。
一部は暴走していたようだが、機能が強化、完成された面もある気がするぞ」
「持ち主に対する性質の変化、というのは?」
「変化したという点は間違いない。だが、浸食は蒐集が無かった場合だけではなく、常にあるような感じだったな。
完成した時点の破壊は、本来は無差別ではなく、主と闇の書自身を殺す事を意図していた。周囲を無差別に巻き込むようだから、外から見た場合の評価としては正しいんじゃないか?」
ユーノ・スクライアの報告内容に疑問を持ったクロノ・ハラオウンが、お姉様に疑問の目を向けたり。
「シャマル……あの恰好は、テレビの見過ぎが影響しているのではないか?」
「本格的に料理の練習するゆーて、シェフの帽子とか揃えとったしな」
「ええっ!? いくらなんでも、あんな怪しい恰好はしない……感じのはずです!」
「言い切る自信が無いのならば、不用意に反論しない方が良いのではないか?」
サングラスとコート姿のシャマルを見て、ザフィーラと八神はやてが突っ込んだり。
「……グレアム提督……」
「言い訳は出来ん。確かにこれは私達が当初持っていたプランで、有り得た手段であり、はやて君に対する罪だ」
「そう、なのですか……」
闇の書完成について、ギル・グレアムを見るリンディ・ハラオウンの視線がとても複雑だったり。
「これが、私の有り得た姿……エヴァンジュに救われなかった、私の……」
リインフォースが泣きそうになってたり。
「クライド……」
夫の死に様に、リンディ・ハラオウンも涙目になってたり。
「リーゼアリア、貴女……」
「……あの叫びは確かに同意出来るし、あんな状況なら言ってたかもしれない。
アタシは、聖人や出来た人格者じゃないから……」
意外そうなレティ・ロウランの視線を、悲しげに受け止めるリーゼロッテが居たり。
「わ、私!? 一般人じゃなかったの!?」
「いや、一般人だと言われているが」
「めっちゃ巻き込まれてるじゃないの!!」
やたら暗い雰囲気に我慢できなくなったのか、アリサ・バニングスがお姉様に噛み付いたり。
「ふ、ふふふ……エヴァンジュ、貴女はフェイトが嫌いなのかしら……?」
「いや、気に入っているが。
というか……変わり身が早過ぎだ」
プレシア・テスタロッサが危ない方向に突っ走りそうになった直後、ベッドの中のフェイト・テスタロッサとアリシア・テスタロッサの姿を見て蕩けてたり。
「リニス……」
「りにすー?」
意外な人物の登場に、フェイト・テスタロッサが動揺したり。
アリシア・テスタロッサはリニスの人の姿を見た事が無いせいか、不思議そうにしてるけど。
「ああ、フェイト……」
「うん……母さんがいて、姉さんがいて……リニスはいないけど、お姉ちゃん達がいて……
私は、夢じゃない、本物の時間を過ごせてるんだ……」
アリシア・テスタロッサを蚊帳の外に、プレシア・テスタロッサとフェイト・テスタロッサが泣いてたり。
「やっぱこの流れは何度見ても泣いちまう! うぉぉぉぉ!!」
リインフォースの名付けやらフェイト・テスタロッサとアリシア・テスタロッサの決別やらが続き、物凄いことになってる場の雰囲気を何とかしたいのか馬場鹿乃が騒ぎだしたり。
「我等の記憶は、やはり役に立たないのか」
「お前達の記憶は、凄惨な主の最後を知り蒐集を止めようとした時、部分的とはいえ主により消されている。
その後も似た行為が何度も繰り返されるうち、いつしか主にとって都合が悪いだろう部分は、転生時に消えるようになってしまった。自己防衛機能によるものだろうとは思うが」
「やはり、我等は戦うための道具でしかなかった、という事か」
八神シグナムの嘆きにリインフォースが説明したり。それ以外にもリインフォースが消してた部分があるはずだけど、それは内容的にも流石に言えない。
「闇の書の闇とか大袈裟な名前だけど、こんなの?
なーんか、見た目はボスキャラって感じだけど」
「実際にコレだったら、どんなに楽だったか……」
ようやく前向きな戦闘シーンになったせいか、アリサ・バニングスがちょっとおどけたり。
原作の防衛プログラムは殆ど何も出来ないままフルボッコだったし、思わず比べてしまったお姉様が落ち込んだり。
「はやて、アンタ……」
「いきなりこれって、えらいハードルが高い気がするけど……やり方は理解出来てるし、リインフォースとユニゾンしとるっぽいから、いけそうな気はするよ。
それより、元々訓練してたフェイトちゃんはともかく、ほぼ自主練だけのなのはちゃんの方がありえへん。エヴァさん監修の訓練とかが無い状態やろ?」
記憶の継承やらのあった八神はやて。魔導師としての経験はひよっこだけど、知識はその辺の魔導師とは比べ物にならないはず。
だけど、いきなりの戦闘参加に引き攣るアリサ・バニングスは、間違ってない。
そうしていても場面は進み、アルカンシェルで戦闘が終了。
「何だか、全員助かりそうな感じが……」
「もう少し、黙って見ていろ」
不思議そうなユーノ・スクライアだけど、雰囲気が硬いお姉様に黙り。
その雰囲気に飲まれるように誰も言葉を発しないまま、最終話へ。
「うう、あかん、これはあかん……
リインフォース、本当に大丈夫なんか? 本当は消えるとか言わへんな?」
「大丈夫です、我が主。
初期構造に関する情報は既に受け取っていますし、ナハトヴァールの修正も完了しています。
ずっと、お傍におりますよ」
夜天の主従が涙目になり。
「これが避けたかった未来、という事か……
家族を助けたいという願いだけで、随分と大きな手間をかけたものだ。ここまでの情報を持つのであれば、私達を断罪するだけの証拠はすぐに集められただろうし、最終的にそうしたのだから1人で対処した方が楽だったろうに」
ギル・グレアムが部分的に呆れてるけど、それは細事だから放っておいて。
「今の話については無事に終わったという前提で、私達に見せたのだと思うけれど……
今見せた理由を説明してもらえるかしら?」
重要なのは、リンディ・ハラオウンのこの疑問。今、原作を見せた理由。
ちなみに最終話のエンディングはカットしてる。
「そうだな。まず全員に聞きたいんだが、異常だとは思わんか?
私や
例えば、魔導師が少ないはずの地球で生まれた、高町なのは、八神はやて、ギル・グレアム。
例えば、ジュエルシードや闇の書の動き。
例えば、アースラや乗務員。
例えば、リンディが海鳴市で確保する住居。
例えば、はやてが付けたリインフォースという名。
仮に未来視だったとしても、今度はデバイスやらの相違点が理解出来なくなる」
「そうね。確かに、異常と言えば異常ね」
「ええと、少し聞いてもよいですか?
戦闘中の姿や、今の話を自分の事の様に話している事について、誰も疑問を持っていないのは、やはり……」
普通に納得してるリンディ・ハラオウン達に対し、納得出来てないカリム・グラシアがとうとう手を挙げた。その側では、シャッハ・ヌエラやマリエル・アテンザも、困惑してます! と言いたそうな雰囲気を漂わせてる。
シルフィ・カルマンだけは、とっとと吐け、みたいな表情だけど。
「ああ、そういえばお前達にははっきりと言っていなかったな。
私がリインフォースの妹であり、曙天の指令書の名を持つ魔導具だ。
今日の戦闘で見たと思うが、書が本来の姿、人の姿を取る時は幼女の方が通常の状態だ。諸々の都合で今はこの姿を使っているが……とりあえず、通常の姿に戻るか?」
そう言いながら、お姉様は幼女モードに。
おっ、とか声を出した
「作られたのは、概ね2500年くらい前……のはずだ。ベルカ的に言えば、ピリウス歴の180年頃になる。
そういえば、お前は記憶を失っていないはずだな。私よりどれくらい前なんだ?」
正確には覚えてないけど、結構前だったような。
「私ですか?
そうですね、15歳くらい年上ですよ。ちなみに、エヴァちゃんの起動はピリウス歴だと182年です。
そうそう、知らない人も多いと思うので、ここではっきり言っておきましょう。
私ことクーネ・ルアソーブは宵天の歴史書の名を持っている魔導具であり、リインちゃんの弟、エヴァちゃんの兄です」
「ちょっと待て
「外見は私の方が年上に見えますし、リインちゃんは記憶の欠落が激しいですからね。
活動した記憶を保持している期間という意味では、一番長いと自負しているのですが」
「だからと言ってその呼び方は、お前が使うと犯罪的過ぎだ!」
「いえいえ、無限の愛を込めた呼び方ですよ」
「貴様の嗜好が犯罪方向に向き過ぎている事が問題なんだ!!」
「エヴァさん、クーネさんのお仕置きは後にして、話を進めましょう?」
「……そうだな。
まあ、こんな感じというか、私が私の記憶を持っていると言っていたわけだ。
こんな話をいきなりされるよりは、現実的だっただろう?」
ぎゃいぎゃいと騒いでたお姉様と
というわけで、カリム・グラシアに対しての釈明をしてみたわけだけど。
「反応を見る限りでは、他の方々は知っていたという事ですね。
私達は仲間外れでしたか……」
ちょっと拗ねられた。
「大丈夫だろうとは思っていたが、あまり広めるわけにはいかなかったからな。小言は後で聞くから、話を戻すぞ。
今の話と比較すれば理解出来ると思うが、私達……はっきり言ってしまえば、自分を転生者と呼ぶ私達が関わった部分に関しては、はっきりとした差異が出ている。これはリインフォースやプレシアを見れば、理解しやすいだろう。
だが、それ以外についての類似点の多さについて、実に不本意ながら、説明が可能になった」
「私達が修正力と呼ぶ代物の、正体でも掴めましたか?
ですが、不本意とは……」
まあ、冗談抜きで、最新情報だし。
「ここでの定義を言っておくが、修正力というのは、二次創作における原作の流れに戻ろうとする力、余計な人物を増やしても流れそのものが変わらない言い訳の様なものだと考えてくれ。
あと、並行世界や可能世界と呼ばれる概念も知ってほしい。これは、極端に言えば分かれ道を右に行くか左に行くかでも分岐する、無限に存在する可能性の結果を示す物に近い。次元世界と区別するために、ここからは並行世界と呼ぶことにするぞ」
「どちらも、二次創作では比較的ありがちな概念ですね。
まさか、その存在を確信する何かでも見付けましたか?」
「並行世界の存在は、確定だ。私達の前世も別の並行世界、という事だな。
そして、各並行世界は、相互に影響を与え合っている事も判明した。影響の与え方は様々で、人の意識に情報が流れ込んだり、同じような出来事が発生したりするようだ。
並行世界毎に“存在する力”のようなものもあり、これが強ければ他の並行世界への影響が大きく、小さければ消滅したり飲み込まれたりする事もあるようだな」
「それはつまり、私達が原作と呼ぶ作品も、別の並行世界の影響を受けた物である可能性がある。
そういう事ですか?」
「そうだ。今見せた“原作”によく似た、強い並行世界が存在している事は確認出来ているしな。
そこから原作者の意識に情報が流れこんだのが前世、世界の出来事やらに影響が出ているのが今世という事になるだろう。
前世の形式だと“作品”レベルだろうから、特に気にしなくてもいいはずだ。だが、今世の様な形、それも多くの次元世界の存在やその内容にまで影響を受けているとなると、これは大問題だ」
「ちょっと待ってください。
並行世界に関しては、実際に観測された例は無いはずです。恐らくはエヴァちゃんの時間魔法、未来や過去の不安定な観測がそれに類するものだろうとは思いますが、あれも正体は不明なままでしたし、その後も証明出来るような技術が開発されたことは無いはずです。
そんな詳細な情報を、どうやって……?」
だけど、この情報の元も、とっても嫌だ。
「……ジュエルシード、だよ」
「あれがどうかしたのですか?」
「あの腐れ魔導具め、別の並行世界に移動する能力まで持っているのに、最後の最後で私を浸食して居座りやがったんだよ! おかげで並行世界関連の能力だけじゃなく、世界を書き換える能力が増えて、おまけに不死性やらまで強化されたんだ! 世界と強制契約状態なんて、どこぞの英霊化したアーパー吸血鬼か私は!?
そもそもどうして今頃なんだ! 最初からならこうなったのかと思えたし、せめて春か夏までにこの力を得ていればこんな面倒な状態にならなかったものを!!」
契約というか、世界の一部として取り込まれた感じ。俺が世界だ! みたいな。世界の魔力的な何かも扱えるようになった上に、世界が存在する限り再生可能とか、非常識にもほどがある。これの劣化模倣的なものが転生機能とか、道理でアルカンシェルで吹き飛ばされたり虚数空間に落ちたりしても機能するはずだと思えるけど、正直色々と有り得ない。
書き換えは副作用が酷いことがあるみたいだから手軽に出来る事じゃないけど、恐ろしく強力かつ使い辛い力を得たのは間違いない。
お姉様側の限界以外に制限が無いというあたり、暴走しろと言われてる気がして仕方がない。相変わらず吸血衝動は無く、世界もジュエルシードも今は意思の存在を確認出来ないから、行動が縛られてないだけマシだとは言えるかもしれないけど。
それでも願った特典から逸脱してない辺り、ジュエルシードも根性が悪い。
「ついでに、ジュエルシードの記録すら流れ込んできたんだぞ!? 前世の自分の頭が砕ける瞬間なぞ誰が知りたいと思うんだ!!
ああ、それと……アコノ、セツナ、すまない。この影響でお前達まで死ねなくなったようだ」
「ええと……何か変わったんですか?」
「別に、今までも実質的には死なない状態だったはず。何が問題?」
「私の手から、生殺与奪権が消えた。
いつ私が消滅出来るのか想像も出来んが……その時まで、共に存在し続ける事になった」
「今までと、そんなに変わらないですよね?」
「生殺与奪権とか関係なく、私は最後までエヴァといるつもり。
そんなに落ち込まなくていい」
「それでも、お前達には“私に殺される”という選択肢があったんだ。それに、私は自己崩壊用の術式も持っていた。
まさか、そのどちらも使えなくなるとは……」
お姉様が、orzになってる。
痛恨の強化。調査でこれが判明した時みたいに叫びながら転げまわらないだけ、まだ落ち着いてるけど。
現状で唯一成功する可能性がある消滅手段は、世界を崩壊させる書き換え。これすら確実じゃない感じもするし、流石にどうかと思う。
「ええと、主のアコノさんはともかく、セツナさんまで死ねなくなったというのは、どうしてなのかしら?
それが、必ず生きてまた会えると言った理由なのかしら?」
「アコノは私の主、セツナは私の眷属になっている。
解りやすく言えば、私が機能している限りは不老不死、例え体が完全に消し飛んでも事実上の復活が可能、例外として私が殺す事だけは出来る。そんな状態だったんだが……ジュエルシードめ、2人の不死性まで強化してしまったんだ。
おかげで、私が殺す事も出来なくなった。2人が死ねるのは私が死ぬ時だけだが、私自身どうやったら死ねるのか判らん以上、現時点で死ぬ方法は無いと言っていい」
「そう、だったの……」
これ幸いと聞いたと思われるリンディ・ハラオウンだけど、予想以上の答に頷くのがやっとに見える。
クアットロとウーノは殺せる状態だし、眷属の構造そのものが影響を受けたわけじゃないのは幸いだと言えるけど。
「そ、それは……とりあえず、話を進めましょう。
ジュエルシードですが、どうして今頃影響が?
戦闘中に使ったあれは、もどき、つまり模倣して作った物ではなかったのですか?」
場の空気を変えたいのか、
確かにお姉様は、ナハトヴァール戦で“ジュエルシードもどき”と叫んでたけど。
「この際全部白状してやる。アレは全部、21個全て本物だ。
管理局にある18個は偽物にすり替え、虚数空間に落ちたはずの3個も回収済みだったからな」
「ちょ、ちょっと待てエヴァンジュ、提出したジュエルシードは確実に本物だったはずだ!
それに、明らかに時の庭園は虚数空間に落ちていただろう!?」
クロノ・ハラオウンが慌ててる。
確かに、偽物を掴まされたという情報は嬉しくないだろうけど。
「落ちる前の回収に成功したのは事実だ。希望するなら後で証拠も見せてやる。
それと、魔法戦の最中に気付かれないよう入れ替えるなど、そう難しくは無いぞ。ミッドでそういう状態になっただろうに」
「ま、まさかあの時……あの件にもかかわっていたはずだな、ジェイル・スカリエッティ」
「うむ、レジアスからの要請で、解析してほしいロストロギアがあると言われたのだよ。
詳細な輸送計画まで付いていたし、無視するわけにもいかなかったのでね。やむを得ず襲撃したのだが……いやはや、エヴァンジュの関係者達は実に優秀だ」
「そう、なのか……」
ちょっと褒められているせいか、関係者が大物過ぎたか。クロノ・ハラオウンの態度が微妙。
裏がレジアス・ゲイズ、ミッドチルダの時空管理局の上層部というのは、知ってはいても突き付けられると嬉しくは無いはずだし。
「話が逸れているけれど、エヴァさん。
私達に“原作”を見せた意図は、何かしら?」
「つまり……並行世界からの影響を受けている、という事を知ってほしかったんだよ。
私達“原作を知る者”が積極的に離れようと動いた場合を除けば、意外なほど“原作”との関連が強い。
なのはとフェイトのデバイスに関しては、間違いなくこれの影響のはずだ」
というわけで、3つ目の“原作”の映像。
『この広い世界には……』
「これは、1作目の映画版だ。
似た話を繰り返すのもあれだから、見て解りいいところまで飛ばすぞ」
タイトルロゴまで進んだところで、戦闘シーンまでスキップ。
とりあえず、空飛ぶ猫もどき戦。動画も映しながら、2人が大きく映るシーンを静止画で切り出して提供。
「確かに、改造前のってこんな感じだったわね。
話自体はかなり違うみたいだけど……」
もはや使う事のない、カートリッジを搭載する前の姿との比較。
アリサ・バニングスは、一歩引く立場だからこそよく見てる。
「さっきの話を、2時間に収めたようなものだからな。確かここは、神社の犬、月村家の猫、温泉での出会いを纏めたような話になっているはずだ。
ついでに“リリカルなのはの元らしい並行世界”では、これは時空管理局が監修した広報用再現映画、という形で存在しているようだ。内容の確認は出来なかったが、私が知るものと同じ内容だとすると、プレシアが元管理局員に見えないよう描かれていたりしているはずだ」
「ふーん……そのうちゆっくり見てもいいんでしょ?」
「そうだな、ここまで見せたんだ。今更お前達に隠しても仕方ないから、時間がある時にな。
それと、なのはと恭也。これが、2作目までの原作だ」
原作キャラに原作を見せよう、の回。そのに。
エヴァが積極的に改変しようとした「A’s(2期)」編。
並行世界関連は、転生やアルハ編8話(何度も試すと、違う未来や違う過去が見える)等。
なのはと恭也に「(原作を)いつか全部見せてやる」と言っていたのは、A’s編19話。
フラグ回収に精を出しています。
そして、ジュエルシードの悪行再び。エヴァが今更、更にチートになってました~♪
アーパー吸血鬼=アルクェイド・ブリュンスタッド。月姫(Fateから型月繋がり)由来の能力が入りました。これも「真祖の吸血鬼」なので転生時の希望通りです。
ついでに、ジュエルシードの記録の一部も入手。例え自分の頭が吹き飛ぶ映像が含まれようが、これも希望通り「知識」だよ、やったね★
次回予告:原作を見せようStrikerS(3期)編、本編最大級の文字数でやっちゃいます。
2014/06/16
模擬線→模擬戦 に修正
原作と視聴側のクロノ・ハラオウンが重複して分かり辛かった部分を修正
更にチートになりましたの辺りの、妹達の地の文を少し追加。
2017/04/15 プランで有り得た手段あり→プランで、有り得た手段であり に修正
2020/01/29 自分持つ力→自分の持つ力 に修正