青の悪意と曙の意思   作:deckstick

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A’s編48話 暴かれる姿

 そんなこんなで、数日が経過。

 協力者(つかいま)達の好意でヴィヴィオとウーノがクラナガンの観光を兼ねて食事に行ったり、お土産に色々な食べ物を持ち帰ってきたり、入浴や睡眠の際は別荘に戻ったり、不眠不休のお姉様と変態(ロリコン)に付き合おうとしたジェイル・スカリエッティがウーノに叱られたり、結果的に休憩施設がジェイル・スカリエッティの仮眠所と化したりと色々あったけど。

 お姉様によるゆりかごの改造と起動準備、私達とチクァーブによるマスメディアや通信関連や情報配信関連の施設掌握、味方にしたら後が楽そうな一部人物達の説得といった重要案件にそれなりの目処が付き、ドゥーエとトーレの眷属化も完了した頃。

 アースラとヴィクタムが本局近くに到達した。

 もちろん、ヴィクタムの艦長達も説得済み。正義感や使命感はそれなりにあったし、違法行為の証拠資料の山に腰を抜かしたのも大きい。

 人選の時点で細工をしてあった事は、お姉様が知る必要は無い。

 

「さて、あとは合図を待つばかりなんだが……」

 

「おや。何か不満かね?」

 

「不満というか、アレとは敵対すると思っていたんだがな」

 

 ゆりかごの玉座の間で最終確認を終え、ギル・グレアムからの書類を見てたお姉様が、どうしてこうなったと言わんばかりに呟いてる。

 その原因は、協力者の欄に名前があるアレこと、レジアス・ゲイズ。

 

「アレはアレで、平和を求めるという点では純粋だ。

 放漫な矛盾を抱え、施行されている法から見れば問題のある手法を使っていたがね」

 

「それでも、小を切り捨て、大を生かす選択を迫られるのが為政者です。可能な限り法に則した手法を使うべきですし、小をより小さくする努力や、切り捨てられた部分へのケアやフォローも必要ですが。

 法と上位の権力を押さえられていた事を考慮した上で、治安に対する実績を見る限りでは、無能な人物ではないようですよ」

 

「ヴィヴィオ、悪くない評価でいいのか?」

 

「体制に擦り寄る人物と、体制の意図に添わなくとも信じる道を行く人物は、どんな組織にもいるものです。

 体制に問題があり、信じた道が正しく、組織の外から評価する場合は、後者の方が良い人物と言えますよ」

 

 ジェイル・スカリエッティとヴィヴィオに評価されてるレジアス・ゲイズだけど、その実態は、最高評議会関係を除けば意外なほど真っ当。

 現場に関わってた頃は、ヒュードラ事故でガタガタになった信用や組織をそれなりに機能させてたとか。

 昇進してからは財界からの支援を取り付け、資金面からも人員の確保と維持を支えてたとか。

 その為の経費は殆ど私財で、私腹を肥やす意図が欠片も見えないとか。

 治安の向上に対する貢献と熱意は、間違いなく高い。

 最高評議会のせいで方向性がおかしくなってたけど、犯罪行為につぎ込む金とその対策で余計に必要となってる経費や手間が減れば財政や人員の問題が軽減する上に犯罪発生率自体も下がる、と懇切丁寧に説明したら、理解してもらえた。

 説明する際に色々説明済みのゼスト・グランガイツを立ち合わせたりしたけど。

 ゼスト・グランガイツを説得する為に、戦闘機人の娘を持つクイント・ナカジマを先に説得したけど。

 戦闘機人に関する説明をするために、マリエル・アテンザを連れ出したりもしたけど。

 人脈があるって素晴らしい。

 

『エヴァさん、そろそろだけれど、準備はいいかしら?』

 

「リンディか。もうすぐ行動開始だな?」

 

『あと10分程かしらね。最終確認だけれど、準備は問題ない?

 席を外していましたとか、そういう理由で初動が遅れるのは問題だもの』

 

「予定時間通りだし、その辺は問題ない。

 飛行ルートは変態(ロリコン)が誘導するとしか聞いていないが……この阿呆、方法を聞いても見れば解るとしか言わん」

 

「とても解りやすい方法ですよ。目立つものを追うだけの、簡単なお仕事です」

 

『相変わらず、奇行に走っているのかしらね。

 程々にしないと、本当に殲滅されてしまうわよ』

 

「そうならない程度の自重はしていますよ」

 

「とてもそうは見えん」

 

 そんな話をしながら、大事を仕出かす直前とは思えないくらいまったりとした時間が、約10分経過。

 予定時間になり、ギル・グレアムが時空管理局本局に対して宣言を開始。同時に、ヴィヴィオが鍵となりゆりかごに接続、起動開始。

 

「ヴィヴィオ、調子はどうだ?」

 

「前回と違い、自分が変わる感じはそれほどありません。それでいて全体の状況は把握出来ますから、改造に問題は無いようです。

 この場所に縛られる感じはありますが、全く離れることが出来ないという状態でもないようです」

 

「やはり、この場を離れるにはもう少し改造が必要か。しばらくは不自由になるだろうし、完全に離れられるように出来るか判らんが、その辺は勘弁してくれ。

 動力系に問題は無さそうだな。浮上制御、いけるな?」

 

「はい、大丈夫です」

 

「よし、行こうか。

 さてと変態(ロリコン)。そろそろ誘導をどうやってやるか、説明したらどうだ?」

 

「そうですね。では、少し浮上したら、船首の少し前に私の防衛プログラムを出しますから、その後を付いて行ってください。

 それなりに大きいですし、ゆっくり移動しますから大丈夫ですよ」

 

 そして少々浮かび上がったところで姿を見せたのは。

 

「ドラゴン……いや、手が無いからワイバーンの類になるのか?

 というか……」

 

 どう見ても“魔法先生ネギま!”の、図書館島にいたアレ。

 確かに強そうで、それなりに大きい、アルビレオ・イマと関係のある戦力だけど。

 

「竜という表現でいいはずですよ。フリードも手がありませんし、問題は無いでしょう。

 ちなみに、名前はドラコちゃんです。女の子ですよ」

 

 ぎゃお、って感じで一声吠えして、ゆっくり移動を始めるドラコ。

 ヴィヴィオが操るゆりかごも続いて移動を開始。

 

「いいのか? そんな安直な名前で」

 

「私は気に入っているのですが。

 それより、一般の情報操作は順調ですか?」

 

 時空管理局から公式情報を配信する施設を乗っ取って、順次公開中。

 最高評議会の悪行を赤裸々に公開、それに戦いを挑むギル・グレアム一派という構図で世論を味方に付ける方向。放送でもテロップや臨時ニュースという形で情報を流してる。

 地上やらの生活に密着した部隊は平常通りの任務に加えて混乱の鎮静化を行う必要があるけど、レジアス・ゲイズ自ら表に立って “上層部の放漫が招いた腐敗の結果であり、地上の平和を守る役目に変わりはない。今こそ市民を守る地上部隊の真価が試される時だ!”とか鼓舞してる。ギル・グレアムの宣告と同時に行動を開始してるから、現場の混乱は当初の予想より小さくて済みそうかも。

 一般人の反応は今の所小さいけど、まだ気付いてない人も多い。ゆりかごが肉眼で確認出来るようになる頃には、騒ぎが大きくなるはず。

 レポーターやらを黒の騎士団の時の協力者達で固められるよう仕組んでるから、放送自体は変に煽ったりしない内容でいける予定。

 

「まあ、今のところは問題無いか。

 クラナガンから見えるまで、どれくらいの時間をかけるんだ?」

 

「1時間ほどですね。都市部上空や人里をなるべく避けるルートを飛行しますよ。

 その頃に聖王としての方針を放送する事になります。エヴァちゃんも顔くらいは見せてほしいと言われていましたが、どうします?」

 

「私が好き好んで表に出ると思うか? まあ、ヴィヴィオが挨拶する横にいる程度はするが。

 ヴィヴィオも、曲がりなりにも王と呼ばれる立場だったんだ。声明程度で怯む事も無いだろうから、手を出す必要は無いだろう?」

 

「いえ、私は聖王と呼ばれていましたが、実質的には兵器でしたから。

 確かに王家の者として上に立つ事を教えられていますし、指揮官として動いた事もありますが、王として人を導いた事はありませんよ」

 

「ゆりかごの鍵としてしか扱われなかったのか。

 それでも、有象無象よりは上に立つことを知っているはずだが。制圧した街の住民に呼びかける様な感じが近いと思うが、その辺はどうなんだ?」

 

「状況は確かに似ていますね。情報戦というものには慣れていませんが、人的被害を抑える為には有効だと思えます。行為としても少々強弁な部分はありますが、正当性もあります。

 大丈夫です」

 

 というわけで、ゆりかごはドラコに先導されてゆっくりと移動してる。

 時空管理局の情報配信設備が猛烈な勢いで稼働中。通常の公式情報を得る方法で最高評議会の真実やギル・グレアムの指針等が見れるわけで、騒動も散発的で暴動には至ってない。

 現時点では悪事の公開を最高評議会とその周辺に限り、地上や次元航行部隊については批判対象としてない、むしろ今まで苦労させられてきたという情報を付けてるのも大きい模様。騒動が起きても怒りは上層部に対してで、鎮圧に出た陸士部隊には同情的で協力的だったりしてる。

 むしろ、違法行為の実行部隊を殲滅するために動き出したゼスト・グランガイツの部隊の方が、大騒ぎの原因になりそうな予感。

 

「随分と都合よく話が進んでいるな。

 まさか、これも変態(ロリコン)の仕込みとか言わんだろうな?」

 

「いえいえ、私の手はそこまで広くないですよ。

 少人数を口先で丸め込むならともかく、多数の一般市民を相手に何か出来る力はありません。放送やらも私の管轄ではないので無理ですし」

 

 ……言えない。使い魔を量産して、小さな騒動で発散させてるなんて。

 初期のガス抜きと今後の世論誘導を目的に、かなり多く確保したなんて。

 実は先月から各所の説得を開始してて、ユーノ・スクライアが紅葉狩り不参加だったのは、その為の資料集めで疲れ果ててたからだったなんて。私達以外が見付けた情報も確認したがった提督達の責任だけど。

 闇の書の対策がどうなるにしても、早い段階からお姉様を最高評議会に祭り上げる方向で調整が進んでたなんて。

 ばれたら、絶対に怒られる。

 

「私が知らんところで散々仕込んでいたんだ、今更何かされても驚かん。

 さてと、そろそろクラナガンが見えてくる頃か。放送関係の状況は?」

 

 ほとんどの放送局が緊急放送に切り替わってる。

 時空管理局に巣食う悪の親玉(のーみそ)、それと戦う正義の勇者(ギル・グレアム)、という方向性。基本的に内部浄化のための動きだと認識されるような説明は、一応予定通り。

 ぶっちゃければ、一般人から見たら“ギル・グレアムが時空管理局の駄目な部分を正そうとしている。大スキャンダルだけど、普段の生活に大きな影響は無い”という感じの認識になるよう頑張ってる。

 ヴィヴィオの生放送の受け入れ準備も完了済み。そろそろ頃合い。

 

「それなら、ご挨拶と行くか。

 生放送だが、気負わずにやればいいからな」

 

「はい」

 

 というわけで、ナレーターやニュースキャスターによる簡単な説明が終わるのを待って。

 生放送開始。

 

『初めまして。私はヴィヴィオ・ルアソーブといいます。

 皆さんは、最後の聖王と呼ばれるオリヴィエ・ゼーゲブレヒトという人物に聞き覚えがある人も多いかと思いますが、私は、その人物の記憶と力を継承している者です。

 記憶について今すぐ証明する事は難しいのですが、力については、聖王のゆりかごと呼ばれているこの船を起動させている事が証明となるでしょう。

 ゆりかごは、今でいう古代ベルカの負の遺産、多くの命を奪ってきた兵器です。

 時空管理局、最高評議会がどの様な目的でこれをミッドチルダに隠し持っていたのか、想像する事しか出来ませんが、少なくとも人道的な使い道が無い力である事は確かです。

 私は聖王の記憶と力を持つ者として、不要となった、不要であるべき力を、決して手が届かないよう処理する事を決めました。

 姿を見せているのは、記録に残る“ゆりかご”が、誰に、どの様な扱いをされようとしていたかを示す為。そして、過剰な力を求める者への警告です。

 扱い切れない力は、容易に自身を傷付けます。

 公に出来ない力は、隠す為に大きな労力が必要です。

 平和を願う者の1人として、不要な力には代償がある事を忘れないでほしいと願います』

 

 ここで場面転換。

 映し出されるは、カプセルに浮かぶ脳味噌3つと、1人の女性。

 多くの次元世界にも、生放送でお届け。

 但し、それは3人(のーみそ)には気付かせない。生々しく語ってもらうために。

 

『最高評議会の皆様へ、報告があります。

 時空管理局が行ってきた“公に出来ない事業”に関する情報が、公開されています。

 首謀者はギル・グレアム提督。時空管理局の理念や法に反する者を断罪する為、だそうです』

 

 口火を切ったのは、ドゥーエ。スーツ着用で偽装状態の姿。

 従属属性の眷属化も完了してるから、予定通りの行動を行ってくれるはず。

 

『馬鹿な。これだから、大きな魔力だけで成り上がった者は信用ならんのだ』

 

『我々の計画を邪魔させるわけにはいかん。何としても止めなければ』

 

『現在公開されている情報は、人造魔導師計画、戦闘機人計画、それらに関する違法研究への支援が中心となっています』

 

『レジアスは何をやっている。

 何のために地上のトップにいると思っているのだ』

 

『レジアス・ゲイズ中将は自らの関与を認め、本来あってはならない罪と認めています。

 その上で、いずれ来る裁きの時までは、全てをかけて地上の平和を守る、と』

 

『ジェイルはどうしたのだ。レジアスの後ろ盾を失うのだ、あやつとて無傷では済まんだろうに』

 

『皆様に作られ、レジアス・ゲイズ中将の保護を受けて研究を行っていた事を公表しています。

 ギル・グレアム提督へ、多くの情報を提供したようですね』

 

『何という事だ。

 これでは、我々の計画が水の泡ではないか』

 

『だが、この場所はあやつらも知らん。

 最高意思決定機関たる力、使うだけの時間はある』

 

『こちらへは、ゼスト・グランガイツ率いる部隊が向っています。

 場所は、私が知らせました』

 

『まさか、お前までも私達を裏切ると言うのか』

 

『いいえ、裏切りなどとんでもない。

 私達は最初から最高評議会に忠誠など誓っていなかった。それだけですよ』

 

 そして、偽装モードだったドゥーエが、偽装解除。

 といっても、服装はそのまま。クアットロ曰く黒歴史のぴっちりスーツになる事を避けて、無難な服装を選んだらしい。

 

『貴様、ジェイルの……!?』

 

『貴方達最高評議会が見付け出し、生み出し育てた、異能の天才児。

 失われた世界の知恵と、限りなき欲望をその身に秘めた、アルハザードの遺児。

 開発コードネーム、Unlimited Desire。

 彼を生みだし、力を与えてしまった時点で、自身を傷付ける刃となる未来が決まっていたんですよ。

 扱い切れるはずのない力は、必ず破滅を呼ぶものです』

 

『馬鹿なっ!? 我々は、平和の為に力を尽くしてきたのだぞ!!』

 

『それが傲慢なのだよ、最高評議会の諸君』

 

 ここで、ジェイル・スカリエッティが通信で参戦。

 というか、口撃開始。この映像と声も、生放送でお届け。

 

『何をやっているジェイル!』

 

『私を生みだし、人を材料に人造魔導師や戦闘機人を作る。

 人手不足に悩む時空管理局には、確かに魅力的な技術だろう。だが、全てを自分達が管理しようとする態度が、それを求める声を作り出してまで立場を維持しようとする姿勢が、犯罪者を生み出してまでそれを追い求める手法が、人手不足の原因だと何故気付かないのだ。

 挙句生み出したのは、私の様な犯罪者であり、多くの違法研究所であり、数え切れない犠牲者達であり、それらを検挙し救おうとする局員達の過剰な負担だ。

 人々を救うために人々を犠牲にしても良いという矛盾は、そろそろ解消すべきではないかね?』

 

『世界はまだまだ未熟なのだ、真の平和を目指す為には必要な犠牲もある』

 

『どの様な犠牲が必要なのか、判断すべき立場にいるとでも思っているのかね?

 流石は、世界を見守るという目的で用意した立場にも拘らず、最高意思決定機関という権力を手放さなかった亡者達だ。

 それだから傲慢だと言っているのだよ。それに比べ、我々の協力者の何と慎ましい事か』

 

『そんな事を言っている場合ではない!

 早く何とかしろジェイル!』

 

『おや、最高評議会ともあろう方々が、犯罪者である私に命令かね。

 どう思うエヴァンジュ』

 

『悪行が暴露されて慌てているのかもしれんが、告発した人物に何とかしろとか、何を寝惚けているのだと聞きたいところだ。

 正直に言えば、正常な判断力を失っているとしか思えん』

 

『なるほど、そのような表現も実に面白い。だが、何故この様な状態でも最高意思決定機関に居られるのか、我々が理解するのは難しそうだ。

 さて、もうそろそろかね?』

 

『そうだな』

 

 脳味噌がごちゃごちゃ言ってるのを無視して会話する、お姉様とジェイル・スカリエッティ。

 2人が待っているのは。

 

『全員、動くな! ……む?』

 

 部屋に入ってきて声を上げた直後、何だこれはと言いたげな雰囲気になったゼスト・グランガイツ。横には、クイント・ナカジマとメガーヌ・アルピーノの姿もある。

 

『ようこそ、地上の英雄よ。

 ここにいて動く事が出来るのは私だけ。さあ、早く捕まえて下さい』

 

 ドゥーエは両手をあげ、無抵抗の姿勢。

 ここは抵抗すると、状況が悪くなる。

 

『あ、ああ……ここは、最高評議会の部屋だと聞いていたのだが……』

 

『そこの3つの脳が、最高評議会ですよ。

 この姿では逃げも隠れも出来ませんから、ゆっくり料理して下さい』

 

『そう、なのか……君は?』

 

『私は、ジェイル・スカリエッティに作られた戦闘機人。

 最高評議会の動きを探る為にメンテナンススタッフとしてここに来ていましたが、それも終わりです』

 

『そうか。だが、君も犯罪者として知られる人物の関係者であり、重要な参考人でもある。

 大人しく付いてきてもらえるか?』

 

『ええ、もちろん。

 ドクターから捜査に協力するよう指示されていますし、抵抗する意味も理由もありませんから』

 

 最高評議会逮捕というか、捕縛と言うか、捕捉のシーンの開始だけど、今のうちにゆりかごからの接続を終了。

 お姉様はヴィヴィオの挨拶中と、ジェイル・スカリエッティが口撃してた時にちょっとだけ映った程度。幼女モードだから外見についての偽装は無しだけど、地球と違って大人の姿じゃなくても不自由は無いだろうという理由。外見を大人に固定出来るわけじゃないし。

 

「さて、あっちの劇が終わったら、次はゆりかごの転送だな。

 タイミングは指示するから、周囲を巻き込まない程度に急いで速度と高度を上げてくれ。通達はするが、報道のヘリからかなり距離を取っておかないと、余波で墜落させかねん」

 

「解りました」




2018/01/17 切り捨てらてた→切り捨てられた に修正

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