青の悪意と曙の意思   作:deckstick

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エピローグ そして、未来へ

「6センチくらいの物が入る可愛い箱が欲しいなんて、さっきまで研究室に籠もっていた貴女が、いったいどんな気の迷いなのかしら?」

 

 お姉様は、プレシア・テスタロッサと共に街に出ている。

 今日は、世間はクリスマスイブ。まだ昼過ぎだから、広い意味で。

 装飾が華やかだけど、本番は夜になってから。

 

「せっかくのクリスマスだし、準備も間に合ったからな。ちょっとしたプレゼント用の買い物だ。

 私にはセンスが無いから、まともな意見が返ってくる女性の意見が聞きたい」

 

「あら、その外見でそれを言うのかしら?」

 

「私の服は、ほぼ妹達やお前達の見立てだぞ。

 スカートは拒否したし、色の好みも伝えたと思うが、自分で選んだものなどほとんど無い。

 それに、女の子にプレゼントを渡した経験は無くてな、どうも勝手が解らん」

 

「そう。渡す内容や相手くらいは聞いてもいいのかしら?」

 

「相手ははやてだな。内容は、まあ、見た目は小物だ。後で見せてやる」

 

「危険物じゃないでしょうね?」

 

「それは有り得ん。私にしか作れんものではあるがな。

 さて、この店で良さそうか? 可愛らしい小物は多そうだから、箱もあるだろう」

 

「そうね、まずは見てみましょう」

 

 入ったのは、お洒落そうな雑貨屋。

 店内には女の子やカップルがちらほら。

 クリスマスイブとはいえ平日の昼間だからか、人はさほど多くない。

 

「だけど、いいのかしら?

 アコノを差し置いて、はやてにプレゼントなんて」

 

「アコノには先に断られたよ、楽しくパーティーが出来れば充分とか言われてな。

 今頃は、はやて達と一緒に準備中だろう。感情は戻りつつあるようだが……あの自己犠牲の考え方は、簡単には治らんらしい。

 だから、物ではないものを考えているんだが、私一人ではどうにもならない内容でな」

 

「相変わらず難儀な子ね。

 でも、まだ準備が終わっていないのは良くないんじゃないかしら?」

 

「まだ協力が必要な連中の了承も得られていないからな。買い物が終わったら、すぐに話すさ。

 さてと、箱はこれがいいか……?」

 

 お姉様が選んだのは、落ち着いた色合いの、街の風景の様な柄のもの。

 うん、それは無い。

 

「こんなところを見ると、元は男性だったと実感するわね。

 あれくらいの女の子なら、こっちの可愛い柄の方が喜ぶんじゃないかしら。

 渡す本人も見た目はオンナノコ、でしょう?」

 

「むぅ……女は分からん」

 

「女の子のセリフじゃないわね」

 

「それは外見だけだ。

 まあいい、それにするか。

 さて、箱も選んだことだし、お披露目だ。近くに個室のある喫茶店がある。そこへ行くぞ」

 

「個室?

 やっぱり、危ないものじゃないでしょうね」

 

「ありえんと言っているだろう」

 

 お姉さまとプレシア・テスタロッサは箱を購入後、喫茶店へ。

 一部屋半日予約済み。更生させた企業の系列、適正価格を支払い済み。

 

「何をやっているのよ、貴女は……」

 

「問題のある企業の更生だが、何か問題でも?

 それが私の表向きの仕事だし、いろいろと便利な上に、社会貢献も出来る。

 いい事だらけじゃないか」

 

「いえ……気にしないことにするわ」

 

「そう出来ればいいな?」

 

 というわけで個室に入り、紅茶とケーキのセットを2つ注文。

 雑談をしながらケーキを食べ、終わった頃に、本題開始。

 

「さてと、はやてに渡したい物は、これだ」

 

「これは、十字架……いえ、闇の書の表紙にあった…………」

 

「そうだ。正確には夜天の魔導書の頃からあったものだがな。

 起きろ、ルーナ」

 

「はい、マイスター・エヴァンジュ。初めまして、マイスター・プレシア」

 

 というわけで、見た目は妖精サイズのリインフォース(ツヴァイ)、現実名ルーナ・リインフォースが登場。

 お姉様が研究所に籠もってたのは、完成をクリスマスに間に合わせるため。

 

「これは、原作にいた……融合騎(ユニゾンデバイス)を作ったのかしら?」

 

「はい、そうです」

 

「そうだな。アギトと同系の存在だ」

 

 プレシア・テスタロッサの呟きに、ルーナ・リインフォースとお姉様が揃って頷く。

 身長は約30cm。普通の人だと思う方が無理な外見。

 

「どうして、こんなものを……?」

 

「リインのユニゾン能力が使い物にならなくなったからな。具体的には、はやてとの繋がりが強すぎて事故を起こしやすくなってしまった。はやてを取り込んで保護する事は出来るが、それ以外はまず不可能だ。

 それに、はやて自身の魔法の素質はアコノよりだいぶ下だから、直接補助する存在を用意してやろうと思ってな」

 

「さすが過保護者ね。

 でも、原作ではSSランクと言っていなかったかしら?」

 

「あれはリインフォースが消滅する際、はやてに力を残したからのようだぞ。それに、9歳で不老化して、成長が止まってしまったからな。

 結果的に何とかSに手が届くレベル、魔力量で言えばS-相当だな。

 それでも今のなのはやフェイトより多いし、これから技術を磨けば、魔導師ランクとしてのSやS+なら手が届くとは思うが」

 

「SSランクにはそんな理由が……。

 だけど、どうして闇の書の模様なのかしら?」

 

「外見は夜天の魔道書の頃から変わっていないんだ、せめて夜天の書の模様と言ってくれ。

 前提として、リインを修正する際に、零れてしまった部分やあえて外した部分があったという事実がある。それらを基本として、はやてとのユニゾンに最適化した、魔法の行使能力と補助能力に優れた夜天の魔導書の限定版を作ってみたんだ。夜天の魔導書を作れるだけの情報と技術を持つ私にしか出来ん芸当だな。

 通常使う魔法は、一応真正古代(エンシェント)ベルカ式だ。守護騎士やアギトもいる事だし、一番馴染みやすいだろう」

 

「緊急時の切り札用にアルハザード式の魔法も使えますし、便利魔法の為のミッド式も教えてもらっているです。

 もちろん、普段はアルハザード式を使うつもりはありませんですよ」

 

「そ、そう……随分と無茶をしたのね」

 

「あいつらの事だ、末っ子として可愛がってくれるだろう。

 当然、はやての戦力増強として申し分ない性能に仕上げたからな。はやてとユニゾンしてリインとルーナのリンクをフルに使えば、SSSに手が届く計算だ。要するに、リインの魔力をはやてに流すための中継役も兼ねるわけだな」

 

「頑張るですよ!」

 

「随分な性能ね……八神家の総戦力が恐ろしいわ」

 

「既に私やリインがいるんだ、今更条件付きSSSが増えた程度で恐れるな。

 まあ、間に合ってよかった。名前はアコノが付けてくれたし、調整やらのためにリインにも協力してもらったからな。

 3人からのプレゼントだ」

 

「そう。ルーナ……確か、イタリア語で月だったかしら?」

 

「そうだな。祝福の夜に輝き照らす者、ルーナ・リインフォース、だそうだ。

 それなりに言葉も覚えてるじゃないか、似非イタリア人」

 

「名前繋がりとかでイタリア出身に設定したのは、貴方達でしょう?

 その上、身元がばれにくい様にその地域の勉強までさせて」

 

「嘘を本当に見せるには、相応の努力が必要なだけだ。

 さてと、そろそろ本題だ。一つ相談と言うか、提案がある」

 

「重要な提案なのです」

 

 重要案件、その2。

 むしろ、こっちが超重要で、ルーナ・リインフォースの紹介がオマケ。

 

「私に? 何かしら?」

 

「私達の家の、家長にならないか?」

 

「正確には、八神家を丸ごと養子にしないか、なのです」

 

「……えっ?」

 

「今の八神家……はやての法的な家族関係には問題がある。

 家名の第一継承者で世帯主は、はやてだ。

 年齢で言えば一番の上位者はアコノになるが、姉妹になった経緯上世帯主になれんし、一般的に言えば子供という点で、はやてとの差も無い。

 私やチャチャは同居している遠縁の親類扱いだから戸籍上ははやての家族じゃないし、そうでなくともアコノが主だ。他の連中、要するにリインや守護騎士達も法的には直接の家族ではないし、本来ははやてを主と呼ぶ立場だしな。

 

 それに、私はアコノやはやてに、もう少しまともな形の家族を取り戻させてやりたいんだ。

 はやての本来の家族は、既にいない。

 アコノの本来の家族には、管理局との関係や将来地球を離れる可能性を考えると頼み辛い。

 そこで、魔法を知り、管理局とやり合えて、同年代の子(フェイト)がいるお前だ。

 母親役にうってつけだろう?」

 

「そもそも母親役が出来る人は、他にいないのですよ。

 リイン姉様やシグナムやシャマルはお姉さん系ですし、管理局員のリンディ提督に頼むわけにもいきませんし……」

 

「まったく……何を言い出すかと思えば」

 

「同じく八神姓の私も一緒に養子になるのも面白そうだぞ。

 何と呼んでやろうか。お母様か? それとも、ママがいいか?」

 

「私は、お母さん、がいいですか?

 でも、マイスター・エヴァンジュもお母さんですし……」

 

「その呼び方はやめなさい!

 まったく……こんな時期に、随分思い切った事を考えるわね」

 

「頼れと言っていただろう?

 そもそも私達3冊は姉妹機で、アコノとはやては姉妹だから、最高評議会が家族経営になるのは既定路線だ。人間関係の実態は今でもさほど変わらんし、それほど思い切ったつもりは無いんだがな」

 

 フェイト・テスタロッサやアリシア・テスタロッサは、お姉様に懐いてるし。

 別荘では八神はやてとプレシア・テスタロッサが並んで料理してる姿もよく見るようになってきてるし。一緒に黒羽早苗もいることが多いけど。

 

「確かにそうね。でも、一つだけ問題があるわ。

 昨日、求婚されたのよ」

 

「おお、おめでとうございますですよ」

 

「そうか。それはおめで……ん?

 今のお前に求婚する勇気のある男なんていたのか?」

 

「クーネよ。よく知っているでしょう?」

 

変態(ロリコン)さんですか!?」

 

「あいつか!?

 クソッ、嫌がらせか? 先手を打たれたのか!?」

 

「まあまあ、落ち着きなさい。

 クーネはリーナが好きだった様だし、それほど不思議ではないんじゃないかしら」

 

「はぁ!? あいつとリーナに、そんなに接点があるとは……」

 

「書の管制通信を使わずに夜天や宵天の動きを制御していた事に気付かないうっかりさんでは、気付けないんじゃないかしら」

 

「……まじ、か…………」

 

 まあ、言われれば確かに、接点はあってもおかしくない。

 というか、無いとおかしいレベルかもしれない。

 

「クーネは、貴女の事を娘の様に思っているみたいね。

 少なくとも私が知る範囲では、貴女達をからかいはしても、欲情した目で見ている様子は無かったわ。私に求婚したくらいだし、真性の変態(ロリコン)ではないんじゃないかしら?」

 

「うーん、私が受け取った記録では、確かにからかう以外は何もしていないようにも見えるですけど……」

 

「それで……受けた、のか?」

 

「ええ。不老不死というのも魅力だし、貴女達の近くにいれば研究対象や知識には事欠かなそうだし。もう、私が正式に“宵天の歴史書の主”になっているわ。

 ユーノは仮の主で、全ての能力を使う事は出来なかったそうよ。私が正式に主となった事で、保護機能も使える様になったらしいわ。不老不死の保護はその一環ね。

 ヴィヴィオには話してあったみたいで、既に保護対象に入っているわ。アリシアとフェイトは本人が望んだ場合のみと約束してくれたし、今夜にでも話をするつもりよ」

 

「そうなると、テスタロッサ家のお父さん、という事になるですよ!?」

 

「くっ……アレを父と呼ぶ……無理無理無理無理!

 提案は撤回だ!」

 

「いえ、撤回しなくても大丈夫よ。

 クーネは基本的に今まで通り、各地を旅するつもりらしいわ。役目の為に顔は出すけれど、その程度だそうよ。

 ここまで言えば、意図は分かりそうね?」

 

「ずっとマイスター達の側にいてもらうため、ですか?」

 

「あいつが、そんな事を考えるのか……?」

 

「それは、クーネの行動を見て判断すればいいんじゃないかしら?

 嘘だと思った時点で、強制停止でも何でもしてやればいいわ。それだけの権限は持っているのでしょう?」

 

「……恐らくな。試したことは無いから、正常に機能するかもわからん。

 まあ、最悪の場合は本当に焼けばいいか」

 

「脅すための見せ札としては有効でしょう?

 ふふっ、まさか、こんな結末になるとは、考えてもみなかったわ」

 

「大家族です♪」

 

「アコノ・テスタロッサ、はやて・テスタロッサ。この2人は確定だな。本人が希望したら、ミドルネームに小野や八神を入れるのもいいな。

 ヴィヴィオは元々クーネの養女扱いで、不老不死にしたんだ。連れ子として扱うつもりだろう?

 私やリイン、それに守護騎士連中に融合騎達は養子である必要はないが、どうする。八神姓の同居人でも構わんぞ」

 

「まずは書と主から初めて、様子を見ながら順次、がいいかしらね。一度に増やし過ぎると周囲が煩そうだし手続きも面倒だけれど、爆弾を後回しにするのも良くないわ。

 あとは、貴女の配下2人とネズミの扱いかしら? 同居したいならすればいいけれど。住む場所は年が変わってから決める事になるでしょうし、追って相談ね。

 ジェイルの参入は断固拒否するけれど、問題無いわね?」

 

「無いな。まあ、アレも協力者と言う立場だし、こっちに来る可能性はあるんだが……家族や血縁としては無関係、近所に住む研究者辺りで話を付ければいいだろう。

 戦闘機人の扱いも、とりあえず部下以外にする気は無いぞ」

 

「基本路線はこのくらいで、後は本人達の了承ね。

 大騒ぎの管理局や聖王教会の人達には悪いけれど、騒がれる前に、こちらで既成事実を作ってしまえばいいわ」

 

「好きで最高評議会なんて肩書を持ったわけでもないしな。家族になるのが適正でないとか言ったら、即座に辞任してやるさ。動かない言い訳を作るために権限を大きく削ったんだし、理由をつけて免職したいなら、むしろ大歓迎だ」

 

「それでも、当面は解任される方法が無いのでしょう?」

 

「そうなんだが……まあ、あれだ。

 リンディやカリム……いや、クロノやヴェロッサの胃には悪いが、人外の私達が出しゃばるよりも、大人しく睨みを利かせる振りだけしておくのが一番だろう。

 とりあえず今は統幕議会とグレアム達も頑張っている様だし、管理局にはうまく世代交代してほしいとは思うが、私の本音としては他人事だ。クロノやらの若い連中が頑張れる環境が続く間くらいは、任せておくさ」

 

「ゆったりと過ごすですよ」

 

「私も書の主となった以上、最高評議会に名を連ねる事になりそうだし。立場上はそうも言ってられなくなるでしょうけれど……

 そうね、下手に口を出すよりも、静観する方がいいわ」

 

「変に手や口を出すと、忙殺されてフェイトやアリシアと過ごす時間が減るぞ。

 それに、私は静かに過ごしたいんだ。権力亡者の相手をするのも御免だ」

 

「確かにそれは困るわ。アリシアやフェイトと過ごす幸せを、誰にも壊させるものですか。

 もちろん、貴女達が輪に入るのは歓迎するわ。力を合わせて、邪魔者を排除しましょう」

 

 こうして出来る、テスタロッサ大家族。

 表面上はお伽噺から蘇った新生最高評議会全員を含む管理局の監視者であり、聖王の継承者が存在し、真正古代(エンシェント)ベルカの技術を復活させる鍵を持つ聖王教会の盟友一家でもある。

 その実態は、アルハザードの全ての知識や技術、多くの世界の文化や歴史を記録する世界最高の知の集積点であり、常軌を逸した力が集まる特異点。

 

 そんな家族が目指すは、穏やかな生活。

 幸せを求めて駆け抜けた、お姉様が目覚めてからの激動の日々。

 これにて、終幕。




青の悪意と曙の意思、これで(一応)完結です。
一応というのは、後日談(正月風景の補足など)や設定資料、蛇足を投稿する予定だから。未回収フラグの一部はそっちで回収します。
なお、蛇足はそれなりの量になりそうですが、ちょっと間が空いたりする(毎週投稿を維持出来ない)可能性が高いです。 そこ、遅れる遅れる詐欺言わない。


本編最終話に用意したネタは、いかがだったでしょうか。
テスタロッサ家は、アコノ(曙天の主・最高評議会評議員)、エヴァ(曙天の書・最高評議会議長)、はやて(夜天の主・最高評議会評議員)、リイン(夜天の書・最高評議会評議員)、プレシア(宵天の主・最高評議会評議員)、クーネ(宵天の書・最高評議会書記)、ヴィヴィオ(聖王)を丸ごと不老不死化して含むことになりました。何この過剰戦力&過剰影響力。

無印編を書き始めた頃は「StrikerS?編」も本編として書こうかやめようか、とか考えていました。
初期の「初めに」で「今のところはA’sまでの予定」としていた頃の話ですね。
初めにを書き換えたのは2012/11/25で、その直後、2012/11/26の感想返しを書いていた時にはエピローグの初版も出来ていました。それから色々と手が入りましたが。

結果的にA’s編にStrikerSを突っ込み、StrikerSの主要な要素が丸ごと吹っ飛びました。無印編でA’sのブレイクをやっていた話ですから、問題ないですよね。
もしStrikerS編を書く予定のままだったら、A’s編終了時点ではヴィヴィオ未登場、最高評議会やスカリエッティも表に出ていなかったでしょう。
但し、終わり方はこれ(テスタロッサ大家族)と決めていたので、この直後半年~1年くらいで片を付ける形になっていたと思います。当然、フォワード4人やらシャーリーやら、年齢的に出せないキャラも多く、だからこそ「StrikerS?編」とクエスチョンマーク付きでした。分離しても、闇の書事件と並行で行うか別枠で行うかの違いしかなかったと思います。


2016/04/08 籠もっていた貴女、がいったい→籠もっていた貴女が、いったい に修正
2022/08/26 八神やはて→八神はやて に修正

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