タイトル通り、温泉の後の、小規模次元震です。
それぞれが温泉から帰ってからのお話。
高町家は。
新たに高町家のチャチャが居候として参入。
パティシエである高町桃子の見習いという形で、弟子入りへ。
この際に持ち込まれた転生者の写真を見て、今日来た変な人として報告があった人物も含まれていることが発覚。警戒心が増強。
家族への魔法ばれにより、高町なのはは自宅の道場でも魔法の練習が可能に。
わざわざ公園まで移動する必要が無くなり、練習時間が増加……とは、いかない。
体力不足と言う基本的な部分を解決するため、兄か姉と共にランニングが追加。
この際に走りながら可能な、魔法制御の練習メニューをお姉様が用意。
この結果、高町なのはは起床後、ランニング&魔法制御の練習、道場でお姉様による集中特訓、その後朝食を食べて学校へ、という流れとなった。
映画版の様に、授業中にマルチタスクで本格的な戦闘トレーニングを行っている。アリサ・バニングスや月村すずかにはばれていて、ちゃんと授業を聞けと注意されていた。
ジュエルシード対策は夕方から夜に家族の誰かと共に行うことになり、日中はユーノ・スクライアが単独で捜索を行うという形に落ち着いた。
月村家は。
こちらも、月村家のチャチャが居候として参入。
早速、ノエル・K・エーアリヒカイトやファリン・K・エーアリヒカイトと共に、料理の練習を開始。
こちらにも転生者の情報を提示、月村すずかと、帰りに寄っていたアリサ・バニングスにも警戒を呼び掛ける。
また、それなりの質と大きさのダイアモンドを数個提示。
税や手数料についての取り決めも行い、鑑定や売却の手続きを開始。
いくらでも最高品質のものや希少品を出せるが、あまり市場をかき乱すのも良くない。
そもそも、友人たちの前で使える金額が確保出来ればよい。
それほど大きな金額を得る必要もないから、これで問題ない。
バニングス家は。
普通。今までとほとんど変わらない。
転生者なる“娘を不自然に、だが明確に狙う存在”の情報のせいで、警備が少々緊張している程度。
今までも誘拐未遂は発生している。大きな違いは無い。
そして、夜。
高町なのはは、ユーノ・スクライア及び高町恭也と共に、すっかり暗くなった駅前の大通りを調査中。
高町なのはは、探しつつもマルチタスクで戦闘訓練を続行中。
ちなみに主は入浴中。
「やれやれ、随分と器用な事だ」
お姉様が呆れる、器用さ。
普通のマルチタスクは、ここまで分離できない。
と言うより、しない。
ほぼ二重人格状態。
恒常的に続けると、本格的に人格の分離が発生。
「高町家のチャチャに、過剰なマルチタスクの危険性を知らせておくように連絡を。
7時も過ぎたか。原作の流れならそろそろフェイト登場の場面だが……」
高町兄妹は、食事の為に帰宅へ。
ユーノ・スクライアが残って捜索を続行する模様。
近くのビルの屋上に、フェイト・テスタロッサとアルフが転移。
次元震の回の流れそのもの。
「となると、強制発動か。
フェイトがやるんだったか?」
強制発動は、テレビ版はアルフ。
映画版ならフェイト・テスタロッサ。
現実は、アルフが探知魔法を使用。
「……乖離、か」
高町なのはやユーノ・スクライア以外の、謎の魔力残滓を気にしている。
これ以上の介入者を引き寄せないため。
意図は理解できる。
だけど、難航中。
アルフもユーノ・スクライアも、お互いの存在に気付いている。
高町なのはが、高町恭也と共に現場へ戻ってきた。
念話で連絡?
高町なのはは、フェイトちゃんとお話しするんだと意気込んでいる。
きちんと危険物の始末をしてからだと、注意された。
「このまま流れる可能性もあるが……ジュエルシードは?」
こちらの捜索では、おおよその位置までは把握。
現在特定に向けて調査中。
「……むしろ、こっちから強制発動させるか?
次元震イベントを無視していいなら、位置を教えて回収させるのもありなんだが……」
それも手段ではある。
主の入浴が終了。部屋に戻ってくる。
ジュエルシードの存在を確認。シリアル19。
対応する人物は黒羽早苗。
フェイト・テスタロッサが拠点としているマンションに住む、料理好きの小学生。
制限解除でも大きな問題は起こさないと思われる。
「ただいま。状況は?」
「おかえり。次元震イベントだが、強制発動させなくてもどかしい雰囲気になっているところだ。
妹達がジュエルシードを見付けてくれているからな。強制発動、ひっそり回収、場所を伝えて回収させる……選択肢が多くてな」
「次元震イベントが必要かどうか、という事?」
「そういう事だ。
アースラ……管理局の到着を早める効果があるのは間違いない。
フェイトとなのはの衝突イベントは、ある程度回数が必要な気がする。
高町兄に、実際の魔法戦闘を見せるという効果もある。
高町兄の戦闘風景を見ることが出来るチャンスでもある。
だが、次元震の危険性を考えると、回避の選択肢も捨てがたい」
追加。次元震イベントで、高町なのはがフェイト・テスタロッサに名前を告げる。
現状まだ告げていない。
高町なのはとフェイト・テスタロッサの百合路線を進めるには外せない。
プレシア・テスタロッサ救済路線かつ夜天の魔導書対策に協力を求めるなら、高町なのはとフェイト・テスタロッサの友情は交渉時に札と成り得る。
友情なんて無かった路線へ行くなら介入すべき。
地球にとっての危険排除を優先するなら介入すべき。
「現状では、夜天の魔導書対策の札はあるほどいいはず」
「そうだな……その路線で行くか。
強制発動、ピンポイントでジュエルシードに魔力を打ち込む。
後は、様子を見て、必要なら介入するか」
「私が次元震の後の封印作業に行く。
フェイトと敵対しない範囲で面識を持つ事も、札になるかもしれない。
それに、そろそろアースラに姿を確認させておいた方が、接触時に必要以上の警戒をされないと思える」
「今のアコノなら封印は問題ないだろうが、最悪の場合はアルフやフェイトを相手にすることになるぞ?」
「大丈夫。
それに、近くに恭也さんもいる。
ユーノがなのはの治療や防衛に回っても、必ず一人で相手する事になるわけじゃない」
「そうか……ジュエルシードはフェイトに渡しても構わないから、無理はするなよ?」
「わかった。
とりあえずデバイスとバリアジャケットを準備しておけばいい?」
「ああ、準備を頼む。
連中の位置は……なのはの方が少し近いな。デバイスの準備時間分のハンデと見れば問題なさそうか。
よし、やるぞ」
お姉様の指先で一瞬輝く六芒星。
ジュエルシードの発動を確認。
ユーノ・スクライア、広域結界を展開。
高町なのは、レイジングハートを起動。
高町なのはとフェイト・テスタロッサ、ほぼ同時に砲撃。
暴走終了。
「さて、原作通りいくかな?」
「高町恭也というイレギュラー次第?」
高町なのは、少し悲しそうな顔でジュエルシードを見ている。
ユーノ・スクライア、確保を促す。
アルフの攻撃。高町なのはを狙い、防がれた。
フェイト・テスタロッサ登場。
高町なのは、自己紹介。
フェイト・テスタロッサ、少し寂しそうな顔の後、高町なのはに対して攻撃開始。
空中戦へ。高速機動しつつ中距離での打ち合い。戦闘内容は映画版に近い?
高町なのはのシューターが誘導弾になっている。回避能力もかなり上がっている。
アルフはユーノ・スクライアを攻撃。
ユーノ・スクライアが防御、高町恭也が迎撃を担当。
不慣れなはずの上空から攻撃するアルフを相手に、かなり善戦している。
不自然な魔力の動きを観測。
強化魔法に似た雰囲気だが、魔法を行使しているとは思えない。
高町なのはが、フェイト・テスタロッサに話しかけた。
「やはり、御神流には何かあるな。
なのはのセリフは、テレビ版……だな?
結構喋っているな」
「映画なら、こんなに長いセリフはないと思う」
高町なのは側の理由説明を含んでいる。
内容はテレビ版で間違いない。
アルフは戦闘で余裕が無い模様。ジュエルシード確保を促しただけ。
フェイト・テスタロッサ、続いて高町なのはがジュエルシードに突撃。
デバイスが衝突。
「次元震、来たな」
「出番。行ってくる」
「ああ。気を付けてな」
2人とも吹き飛ばされた。両名のデバイス破損を確認。
高町なのは、撃墜状態。意識が朦朧としている?
フェイト・テスタロッサも苦しそうに膝をついている。
双方とも、原作を超える損害。
アースラ及び猫のサーチャー崩壊を確認。
監視が完全に外れた。
アースラへの情報提供は失敗。
主、車椅子のまま転移終了。
無事に封印完了。
ここからは現場からお届け。
「危険物に対する危険行為は、お勧めできない。
二人とも、少し頭を冷やすべき」
「アコノ君かい?」
「アンタ、何者だい!?」
姿を見せた主に反応したのは、高町恭也とアルフ。
特にアルフは、警戒心バリバリ。
「近くに住む魔導師。
さっきの爆発は、いくらなんでも見過ごせない。
フェイト、といったっけ。
これを、何のために集めてる?」
「痛い目を見たくなきゃ、それを渡してとっとと帰んな!」
アルフの発言が、いまいちよくない。
あえて敵を作っているようにも聞こえる。
「発言が悪人。
悪用しないなら渡してもいいけれど、信用できる要素が無い。
それに、今は主と話している。使い魔は黙っているべき」
「つべこべ言わずにさっさと「ロードカートリッジ。
ばしゅっ、と4つの模様が消え、アルフが鎖で縛られる。
鎖とはいえ、バインドに近い、体を縛るだけのもの。
「主と使い魔の雰囲気が違い過ぎる。
単純な悪人とは考えにくい。
これの用途は何?」
「私は……」
「フェイト、答えなくていい!
ジュエルシードを持って帰るんだろう!?」
「くっ……」
フェイト・テスタロッサが、覚悟を決めた表情でヒビの入ったバルディッシュを構えた。
主は小さくため息をつくと、ジュエルシードを差し出す。
「それなら、ここで、これ以上の戦闘行為をしない事。
この条件を飲んでくれるなら、これを渡す。
できれば、この世界に危害が加わる様な集め方や使い方をしないでおいて欲しい」
「えっ……?」
フェイト・テスタロッサが少し驚いている。
提案自体が意外そう。
「私は、これ自体には興味が無い。
住んでいるこの世界に危害が及ばないのなら、これの用途をとやかく言う気も無い。
それに、あの白い子は友達。できれば早く治療したい。
危害が無いのであれば、これを渡して戦闘を終結させるのが、私にとっては最善」
「……わかった、約束する」
「フェイト!?」
フェイト・テスタロッサはやっぱり素直。
アルフうるさい。
「なら、これを。
さっきの爆発は、どう見ても危険。
気を付けて」
「…………止めないの?」
フェイト・テスタロッサが不思議な質問。
実は、止めてほしがっている?
意図がよく解らない。
「危険な事に使わないなら、止める理由が無い。
捜索の手が増えて危険物の回収が早く終わるなら、私にとってはその方がいい。
でも、あの子は頑固者。会えば、きっとまた衝突する。
その時は、今回の様な事にはならないで欲しい」
「わかった。
アルフ、帰ろう」
フェイト・テスタロッサがアルフに声をかけたタイミングで、主がバインドを解除。
2人は仲良く夜の闇へ。
「良かったのかい、渡してしまって」
姿が見えなくなったのを確認すると、高町恭也が主に近づいてきた。
怪訝そうな表情。
主は高町なのはの方へ向かっているため、結果全員が集まる事に。
「今はまだ、大丈夫。
それよりも、なのはの怪我がひどい。早めに治療して休ませるべき。
ロードカートリッジ。
「僕とユーノ君を含めた3人の同時治療かい。凄いね。
大丈夫と言うのは、君達の持つ原作の知識かい?
今回の問題も知っていたと聞こえたんだが」
主を微妙に外した、治療領域の展開。
高町恭也は感心しつつ、情報収集に入る模様。
「この魔法は、人ではなく場所に掛ける。
範囲内なら何人にでも効果があるけど、範囲内にいないといけないし、治るまでに時間がかかる。戦闘中に使うには使い勝手が悪い。
大丈夫と言うのは、原作ではフェイトが爆発後の暴走を抑え、そのまま持ち帰っていたから。
原作より有利にならなかったというだけ。大きな問題ではないはず」
「そうなのか。爆発は必要だったのかい?」
「今回の爆発で、管理局の到着が早まるはず。
彼女達の問題を解決する重要な会話の機会を奪う事に対する躊躇いもあった。
それに、原作では多少のしびれ程度。普通に立って二人を見送っていた。
意識が飛ぶ程のダメージは予想外」
本当に予想外。
全体的には映画版を超える被害。
高町なのはは映画版相当。
フェイト・テスタロッサまで動けないのは予想外。
「そうなのか。なのはの怪我は……だいぶ良さそうだね」
「外傷は大体治ったはず。
今日は、気が付いたら食事を取らせる程度で、あとはゆっくり休ませるべき。
レイジングハートも損傷しているから、もしジュエルシードが見付かっても封印は難しい。回復を優先で。
ユーノも治癒魔法が使えるし、チャチャも治療を手伝える。
痛みがあっても相談すれば何とかなるはず。
家までは、転移で送る」
「分かったよ。それに、転移は助かる」
「あとは、必要があればチャチャに話を聞いてほしい。
ロードカートリッジ。
2013/01/11 以下を修正
きとんと→きちんと
見付けてくれているから、強制発動もひっそり回収も場所を伝えて回収させる事も可能なんだが……→見付けてくれているからな。強制発動、ひっそり回収、場所を伝えて回収させる……選択肢が多くてな
2013/01/16 管理局の到達が→管理局の到着が に修正
2013/02/06 以下を修正
魔法の家族ばれ→家族への魔法ばれ
ユーノ、スクライア→ユーノ・スクライア
2013/07/03 魔法の綴りがドイツの文字になっていなかったのを修正したつもり