都市は都市でも人格ストーリー世界線に来ちゃった   作:薬指〝笛吹派〝スチューデント

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 今回ある意味閲覧注意です、主人公の生徒による主人公好き好きポエムが展開されます。

 読む場合は『少しのギャグ要素』『興奮オタクと化した薬指スチューデント』『先生好き好きヨハン君』などの要素にご注意ください。

 今回の話を書くにあたって、中々しっくり来る文章が来なくて悩んでいたところ偶々父が話を聞いてくれまして、その父曰く「お前は毎回肝心な所でひよって挫折しているのだから、そのままの勢いで突き進んでトンチキな作風を提供し続けた方が読者が喜ぶ」というアドバイスを頂きました。

 なので、今後と私の脳内で囁くイマジナリージル様と雨竜君の声に従って話を書いていこうと思います。


薬指肉体派マエストロ代理①

「それじゃ先生、インタビューを始めますね」

 

「あのヨハン、このインタビュー本当にいる?」

 

「いります!これから先生の所で薬指の心得を教わる人たちに先生の良さをとことん知って欲しいんです!」

 

 こんにちは!僕は親愛なる先生の生徒にしてスチューデント〝ヨハン〝といいます。

 

 今回は先生にがっつりインタビューをしていこうと思います!

 

 先生の講義はとてもわかりやすくて、そのお姿はいつだってとても綺麗なんですよ?だから皆にも私たちの先生の事を良く知って貰いたい。

 

 でも先生はあんまり目立ちたがらないから、こうやって新入生向けの紹介という口実でもなければインタビューに応じてくれないんです。

 

「まず先生が今までに携わった組織としての薬指全体の改革案について教えてください!」

 

「うんそうだね、僕が関わった中だと人材の最適化とより効率的かつ安定した画材調達ルートの確立、後は全体的な戦力の増強かな?」

 

 先生の施策のお陰で薬指全体の死者が七割も減少したんですよ。

 

 残りの三割はマエストロ様たちやドーセント様たちの気紛れ次第ですのでどうにもなりませんが、それでも今まで筆についた絵の具を洗い流す為の水みたいな軽さで人が死んでいた環境を、先生は大きく変えてくださりました。

 

 かくいう私とハンナも、点描派で落第処分になりかけていたところ先生に拾い上げて貰えなければ、今頃適当な絵の素材として消費されていたでしょうから。

 

 それに先生は私たちが使う画材や身を守る為の武装まで用意してくださったんですよ?

 

 画材の調達ルートは秘密みたいですけど、私たちやアトリエの外で活動する薬指のメンバー向けになんと全員分の工房武器を揃えてくださったのです!

 

 そんな先生より賜った武装により、これまでツヴァイ協会やセブン協会といったフィクサー組織と会敵した時の生存率はマエストロ様たちやドーセント様でもない限り絶望的なものでしたが、なんと勝てないまでも逃げ切れる確率が七割増しになったという数値が出ています。

 

 私たち薬指を狙って狩るようなフィクサーは大抵かなりの実力者か功績狙いの同格以上ばかりですから、この数値は正直言って異常です。

 

「さらに質問なのですが、先生の服装や身につけているアクセサリー類というのはもしかして先生のご趣味なのでしょうか?」

 

「これかい?薬指へ身を置くにあたって急ごしらえで用意した衣装なんだけどね...まぁ色々とあったんだよ」

 

 実は私たち生徒にとっても共通事項なのですが、先生の来歴や年齢性別に至るまで先生の過去に関する情報は一切が秘密なんです。

 

 たまにK社の巣に出入りしているという噂がありますが、もしや先生はK社の元社員だったりするのでしょうか?(何故かK社から帰ってくると必ず美味しそうな匂いを纏っているんですよね)

 

 そして本当に不思議なのですが、先生は性別がよくわからないんですよね。

 

 とても長い白と黒が交互に入り交じった髪を腰辺りまで垂らしたうえで両サイドに可愛らしい三つ編みを下げてますし、なんだか翼の巣でよく行われるという社交界で着られているよう服を着ています。

 

 そして、全身に散りばめられた曼珠沙華の意匠がこれまたとても美しいのですよ、でも頭に着けていらっしゃる一際大きな飾りで顔をお隠しになっているので、それだけは少々残念ですね。

 

 希に見える先生のお顔はとても可憐なので...なんというか大人の女性のような魅力を感じるのです。

 

 でも骨格はどちらかというと男性に近いですし(まぁ鍛えていらっしゃるそうなのでどちらとも言えないのですが)声はとてもハスキーでありながら鈴を転がすような不思議な声。

 

 極めつけは眼です。

 

 本当に偶にしか見られないんですけど、角度や光の当たり方によって色が変わって凄く綺麗なんです!

 

 あっでも、あまりにも綺麗過ぎるものですから他の派閥の方が作品の材料として欲しがって一度凄く揉めたんですよね。

 

 でもマエストロ様が場を収めてくださったので大事には至りませんでした。

 

 もしや、先生の服装はマエストロ様のご趣味なのでしょうか?...はっ!いけませんこんな想像をしては、またハンナによからぬ妄想をするなと叱られてしまいます。

 

「ヨハン聞こえてるかい?」

 

「はっ!すいません少々質問の内容を纏めておりました!」

 

「具合が悪かったらすぐに言うんだよ?休憩室は開けておくから」

 

 あぁ、やはり間近で見るとお美しい...

 

「あっ、これが寄せられた最後の質問になります。

 ズバリ!先生のお名前と役職をお聞かせください!」

 

「嗚呼、それはマエストロ殿に確認しないと...」

 

「構いませんよ」

 

 おや?まさかこのお声は!

 

「マエストロ殿、来られるのであれば先におっしゃってください。

 そうしてくださればそれ相応の用意をしましたのに」

 

「いえいえ、貴方の生徒たちから今回のインタビューについて色々と許可を求められたので、私もインタビューを観覧させて頂こうと思ったのですが、貴方は恥ずかしがりやですからね。

 私が来ると先に来訪の報せを伝えてしまえば、きっと緊張して取り繕ってしまいますから、こうやって生徒たちに紛れて来てしまいました」

 

 なんと、マエストロ様が直々にいらっしゃるなんて!これは尚更先生の凄さが伝わってしまいますね!

 

「仕方の無い人たちですね...それでは、一度しか言いませんからお聞き逃しのなきようにお願いしますよ。

 僕の役職は薬指身体派マエストロ代理、主にマエストロ殿が諸用でおられなかったり手を離せない場合の最終決定権を任されていますね。

 

 そして僕の名は〝曼珠〝といいます...どうか私の元からより多くの雛鳥たちが巣立って行く事を心より願っています」

 

「ありがとうございます先生、これでインタビューは終わりです!お疲れさまでした」

 

 嗚呼、願わくばこの子たちがどうか健やかに過ごせますように。

 

 そして、どうか何事もなく散華の時を迎えることを祈ります。

 

 子供はいつだって自分の育む新芽たちを気にかけていたわ

 

 その子たちの為なら多大な苦痛を背負っても良いと思えるくらいに

 

 けれどね、子供はずっと悩んでいたわ

 

 友人であるもう一人の子供に鮮烈な刺激を与えてあげると決めたのに、その方法が中々見つからなかったから

 

 そしてそれはとても苦しくて痛みを伴うものだったわ

 

 でもね、子供は最後にはそれを見つけたんだ

 

 もう一人の子供に、その子にとって一番最適な刺激を与えてあげられる光景を作り出す

 

 そんな方法を子供は見つけ出したの

 

 でも、それはまだ先の話ね...そしてそれはそう遠くなくて、もうすぐかもしれないわ




【登場人物紹介】

『ヨハン君』
・ちょっと前から名前だけ出てた人、今後わりと重要な役目を担う。
 先生好き好きファンクラブの会員番号一番にして身体派スチューデント。

『ハンナちゃん』
・ヨハン君と一緒に薬指へ入った女の子、先生関連の妄想と溢れる好きで暴走するヨハン君を嗜めている。
 でもこの子の方が色々とヤバいかもしれない、実は先生好き好きファンクラブ会員番号二番で身体派スチューデント。

『薬指親方ホンル』
・生徒たちに紛れてこっそり教室内に入ってた、いつネタばらししようかなとニコニコしながら待っていた模様。
 ちなみに主人公の服装はこいつと野獣派ドーセントの合作(ヒント:第6章でヒースクリフの服装と髪型を整えたのは誰でしょう?)

『主人公/曼珠先生』
・薬指へ身を置くにあたって偽名と姿をまた変えたが、本人曰くその場その場で好ましく思われる姿になれるらしい。
 最近自分の力の本質をより深く理解しようと頑張り中である。  
 因みに〝曼珠〝とはサンスクリット語で「赤い花」或いは「天界に咲く花」の事を指す。

『クソリプお姉さん』
・それはもうノリノリで主人公の紡ぐ物語でアナウンス係やってる、頼むから帰ってくれ。

『暖かい声(もう一人)』
・なんか自分の記憶の引き出しをひっくり返して何かやらかしてないか思い出し中らしい(今回完全沈黙してた理由がそれ)
 多分今回の薬指編でまたお労しいことになるかもしれない(余罪が増えるという意味で)
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