都市は都市でも人格ストーリー世界線に来ちゃった 作:薬指〝笛吹派〝スチューデント
そして今回の時系列ですが、現在進行中の『ロボトミーE.G.O』人格ストーリーの終了直後の時系列を想定しています。
ただ作者は図書館を履修していないため、暫くの間またお勉強タイムですね。
でも投稿はなるべく早めにする予定です。
投稿頻度が下がると読者の皆様に心配をかけてしまいますからね、私の心に無理がない程度に投稿頻度を調整していこうと思っています。
前の作品も無理をした結果ストーリーの構築が思うようにいかず、その結果評価も下がってしまい私の心が折れて作品そのものを消すことを考えてしまいましたから、今作はそうならないように頑張りたいと思っているんです。
何か大事な事を忘れてしまったような気がするんです。
それはいつも傍らにあって、僕を優しく包み込んでくれていたような。
そんなささやかな幸せを与えてくれた誰かが、僕の隣には居た筈なのに、僕にはそれが思い出せません。
『あんた最近いつもぼんやりとしてるけど、いったいどんな考え事をしてるの?』
「すいません、最近なんだか大事な事を忘れているような気がして、その事が頭から離れなくなってしまったんです」
同じフィクサー事務所に所属する先輩フィクサーの皆さんにも心配されたり、怒られたりしていますが、それでも...だからこそどうしても思い出したいのです。
それが僕にとってとても大切で、絶対に思い出さなければならないものだったのだと証明する為にも。
それに、それが今僕が所属しているこの事務所が直面した事態を打破するきっかけになるようや気がするのだ。
それが吉と出るのか、或いは凶も出るのかは僕にもわからないけど。
それでも僕はこの可能性に縋るしかない。
ようやく手に入れた僕の居場所、いずれ忘れてしまった大切な何かを思い出した時〝彼〝を此処へ迎え入れてあげる為にも、僕は立ち上がり進み続けなければならないんだ。
「シンクレア、君はいつもその腰に下げているベルを気にしているようだがそれは何なんだい?」
「これですか、これはいつの間にか持っていたんです。
胸に何か大きな穴がぽっかりと空いてしまったような感覚を覚えながら裏路地を彷徨っていた時、ふと腰にこのベルが下がっている事に気がついたんです。
このベルを触っていると、なんだか心が暖かくなるような感じがして、怪しいとわかっていても手放せなくなったんですよ」
「見れば見る程に不思議なものだな、まるで鏡で出来ているかのように辺りを写しているが、もしや遺物の類いなのだろうか?」
シンクレアに話しかけた男の言葉通り、それは鏡のような素材で出来ており、常にうっすらと輝きながら周囲の風景や人々を写し続けているのだ、
「なんだか、これの事を調べていけば忘れてしまった大事な事を思い出せるような気がするんです」
「ふむそうか...シンクレア、君の思うままに思う存分調べなさい、きっとそれは君にとって何か大きな意味を持つのかもしれない。
いずれ、それが持つ何らかの意味がもしかしたら君を助ける日が来るのかもしれないな」
「はい!」
その時、頭の中で誰かの声が聞こえた。
それはとても懐かしい誰かの声で、何故だが悲しくて寂しい響きに感じる。
『シンクレア、もし君が暗い夜に道を間違えてしまって、自分ではどうしようもないくらい迷ってしまった時、そんな時の為に僕が居るんだ。
だから君は、少しくらいは迷ってしまっても良い、間違えたって構わないんだ。
最終的に君が満足出来て、納得のいく終わり方に出来たなら、それはきっと素敵でとても上等なハッピーエンドだから。
それでも、終わりに至った時にどうしても納得のいかない結末に辿り着いてしまったなら、このベルを使って僕を呼ぶと良い。
これは君と僕を繋いでくれる架け橋なんだ。
僕はきっと...また君を助けるから、きっと幸せに道へ戻してあげるから』
「頭が...痛い、何なんだこの声は、いったい君は誰なんだ!」
「どうしたんだシンクレア!?大丈夫か!」
「しっかりしなよ、こんな時に倒れたら洒落にならないよ」
「すいません、これから一番大変な時にこんな...」
頭の中で聞こえた声、あれは間違いなく僕が求めていたものだ。
あの声の主、それがきっと...ずっと僕が忘れていた大切な何かの正体で、それを思い出せたなら僕は前に進める筈だ。
「それじゃ行きましょう、図書館へ」
僕たちは事務所存続の危機を乗り越える為、事務所に届いたとある招待状へ応じることにしたのだ。
それは図書館と呼ばれる場所からの招待状、地獄への片道切符になるかもしれないそれに縋らねばならない程に、僕たち夜明事務所は切迫していたから。
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シンクレア、夜明事務所所属の新人フィクサー。
その瞳には、果たして何が写る?
その脳裏に過るのは失ったかつての思い出であり、取り戻すべき記憶の欠片だ。
だがいずれ再開を果たすだろう、その答えを知る者、全てを鏡の中に閉じて虚無へと至らせる彼の存在と。
そして知るのだ。
彼の存在の思い、彼の存在の願い、彼の存在の全てをシンクレアは知るだろう。
その時は近い。
『嗚呼、シンクレア...君も来てしまうのですね?本当に悲しい事です。
友人たちが次々に死に、そして本にされていく。
ですが、私はそれを眺めていることしかできませんから。
嗚呼...アンジェラ、私は貴女を憎みましょう。
貴女が私から、私の手の中から大切なものを全て奪うなら、私も貴女の全てを奪い去る。
そして、必ず貴女を人間として殺して差し上げます』
待ち人もまた、彼の到来を心待ちにしていた事を、シンクレアは知るだろう。
その待ち人の、かつてとは違う変わり果てたその姿と共に...
人格混線を確認、『握らんとする者』シナリオを■■■■■■■■■■へ再観測します。
再観測完了、対象を『握らんとする者』から【夜明け事務所フィクサー】へと変更します。
【登場人物紹介】
『夜明事務所フィクサー:シンクレア』
・通称フィリシン、図書館に登場するとある人物の役割を与えられた世界線のシンクレアであり、元『握らんとする者』で、主人公によって『握らんとする者』ルートを強制的に無かったことにされた結果、運命が別の道へ収束した。
でも結局可哀想なこ事になりそうなので、あの人物がめちゃくちゃ心配そうに鏡の果てから見てる。
『夜明事務所の皆様』
・クローマーに家族ぶち殺されて彷徨ってたシンクレアを引き取ってくれた良い人たち、でも此処はプロムン世界なのでそういう良い人はだいたいろくな目に合わないと相場は決まっている。
作者的には毒親とかクソみたいな医者とかでもない限りなるべく幸せにしてあげたいけど、作者は幸せな結末を書くのが物凄く苦手なのでこの人たちもどうなるか不安。
『懐かしい声』
・読者の皆様ならわかってしまうと思うが彼もしくは彼女、図書館でシンクレアを待っているし、久しぶりに友達に会えるからうきうきしている。
でもそんな友人を酷い目に合わせようとしている人がいるらしい。
解決済みの人格ストーリー(例えば握らんとする者)の後日談は必要ですか?
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必要
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必要ない