「ねぇ、悠、おい悠!」
「はっ!な、なに?いきなり。」
「さっきから、ずっと呼んどったんやで。」
と、きれいな関西弁で言ったのは、親友の亮介だった。
「あっ、マジ?ごめん……今日の授業のこと考えてた。」
そう答えたのは、将来ゲームクリエイターを目指す、超ゲーム廃人の、悠
「ああ、獣《ザ・ビースト》の話し
しとうた授業か?」
「うんそれ、ちょっと気になってね。」
「獣は人間に似てるんやけど、獣耳と尻尾がついとるんやったっけ?」
「うん、それと、獣《ザ・ビースト》は超人的なパワーと、超人的な、身体能力を兼ね備えてる。」
悠は、ゲームをしながら、答えた。
「あと、対外のことでは死なない。」
「獣って、ホンマに化け物やんな。」
「そだな。」
「おい!お前なに、飛び出してんだよ!」
悠がゲームをしながら飛び込んでしまったのは、赤になってる信号だった。
「プーーーー!!」
そこに軽トラが勢いよく突っ込んできた。
「悠!」
「うわぁぁぁぁぁぁ!」
「ガシャン!」
軽トラはぐしゃぐしゃに潰され爆発したが、悠は、傷一つついてなかった。
「何が起こったんや?!」
亮介は冷や汗をかいて、悠を見た。
「お前、獣なんか?」
「違う!オレは違う!!」
悠はおびえていた。
(オレが獣?な訳ないよな、獣だったら、科学者に売買されてるか、殺されてるか、のどっちかだもんな。)
「確かにそいつは、獣《ザ・ビースト》じゃないですよ……。」
科学者の白衣をまとった、20歳くらいの、青年が不快な笑みをこぼした。
「やっと見つけたよ。世界に20人、この、能力育成都市には、1人しかいない、∞《インフィニティ》クラスの、能力者。」
「おい!それって、ここにいちゃいけないんちゃうか?」
「確かに、ここにはいちゃいけないね、
∞クラスの能力者は神級の能力者、いつ、どこで、なにをするかわからないから、すぐに、処刑と言われてるんです。」
「何の根拠で、オレが∞クラスって言えるんだよ!」
悠は、おびえながら怒鳴った。
「あんな、車が爆発して、お前のその範囲焦げてないだろ?お前の能力は、空間を操るもの、まぁルームマスターです。試しにやってみましょう。」
青年はポケットから拳銃を出し、悠に銃口を向けた。
「バン!」
青年は発砲した。
目の前の悠は無傷だった。
「うわぁぁぁぁぁぁ!オレは人間だ!」
悠は走り出した。
「はぁはぁはぁ………。バタン!」
悠は、玄関で倒れ込んだ。
「ふつうだったら…あそこから走っても疲れないはずなのに……。」
悠の目の前が真っ暗になった………。
3日後
噂は瞬く間に広まった。
悠は、部屋に閉じこもってしまった。
外では、悠を科学者達に売ろうとする人でいっぱいだ。
(どうやって逃げ出そうかな……。)
「とんとん。」
部屋の外側から、ドアをノックする音が聞こえて……
「ゆうにぃ………大丈夫……?」
そう答えたのは、妹の凛だった。
「おい、凛…お前もオレを……売ろうとするのか?」
「違うよ!凛はゆうにぃと一緒にいたい……。長い時間……。一緒に逃げよう。」
「ありがとう、凛………。でも無理だ。お前を巻き込むことはできない…。
ごめん。」
悠は凛の頭を撫でて、腹を殴った。
「バタン、」
凛は気絶して、倒れた。
「ごめん、凛………お前を巻き込みたくないんだ………凛のおかげで、決心がついたよ………。」
悠は玄関の反対の窓から、外にでた。
悠は走り出した。
「あれ、∞クラスの能力者じゃね?
捕まえようぜ!!」
「待てよ、実験台!」
前からも悠を捕まえようとするやつ達が走ってきた。
悠は挟まれた。
「はぁはぁ…」
1人の大人が、バットを振りかぶった。
(やば、空間の壁を作るしか…なっ…体力が消耗して。能力が使えない…)
悠は、ヤバいと思ったのが最後だった。その瞬間周りには大爆発と、爆音が聞こえた。目の前には、凛がいた。
煙から出てきた凛の姿は、狐の耳と九本の尻尾が、あった。
「凛おまえ…」
「ゆうにぃは……凛が守る……!」
凛の姿は…獣だった
「ゆうにぃ、化け物は、化け物なりに暴れよう…」