「はぁはぁ…ああ疲れた……。」
「こんな雑魚相手に疲れるとは…。」
「ゆうにぃ…こっちも終わったよ…。」
「凛お疲れ…。」
「じゃあ、行こうか……。」
「ゆうにぃ…どこ行くの?」
「ん?…ああ…とりあえず前いろいろあった科学者のとこ。」
「どこにいるかわかるの?」
「白衣に校章のバッジがついてたから、その校章のバッジを検索した訳さ、ほら。」
悠はバックからノートパソコンを出して、凛に画を見せた。
「この人が、いろいろあった科学者?」
凛は画面を見て言った。
「まぁな…」
「凛!」
悠はまじめな顔になった。
「これから凛を危険な目にあわせるかもしれない……。それでも付いて来ると言うなら、付いて来てもいい。嫌なら付いて来るな。わかったな。」
「凛は、ゆうにぃに付いていく。
凛とゆうにぃは、ずっと一緒だから……。」
凛は顔を赤くした。
「凛ありがとう。にいちゃん信じてるぞ。」
と言って、凛の頭を撫でた。
「じゃあ行くか。」
「うん。」
「まずは、大切なものを買いに行くぞ。」
「ご飯だけで十分だよ…ゆうにぃ…。
無駄なもの買うと金な無駄遣いになるよ。」
凛は怒り気味に言った。
「わかった。わかった。ご飯だけね。」
「それでよし…ゆうにぃすぐ無駄遣いするから凛が買ってくる…ゆうにぃは外で待ってて…。」
「はいはい…」
そう言って悠は外でノートパソコンを開いて資料に目を通した。
「ああ。そういうことか。」
「なにが、そういうことなの?」
買い物袋を持った凛が、戻って来た。
「それは、後だ早く行くぞ。周りの人を見ろ……。」
凛は周りを見渡した。
「噂は広まってるだろ?俺らの顔はもう知られてるんだよ。」
悠は凛の耳元でささやいた。
「行くぞ!」
悠は凛の手を引っ張って走り出した。
後ろからは追ってくる人が、大勢いた。
悠達は商店街の人ごみを駆け抜けて、なんとか振り切って裏路地に入った。
「はぁはぁ…ここなら大丈夫だろ…。
まずは、いろいろ整理しよう。」
「はい。」
凛は飲み物を取り出し、悠に差し出した。
「ありがとう。」
飲み物を受け取り、飲んだ。
「じゃあまず、俺らは、この、町で
は、もう有名人だ、悪い意味で。
俺らを捕まえる人達まぁ、敵か、敵が来ても逃げるだけだ、戦ってるとき、かなりの人の数が来たらどうする?体力が消耗するだけだ。
まぁもし能力者が、来て逃げ切れなかったら、戦うけどね。」
「凛、獣化するだけで疲れる。」
「まぁ、もともとは人間だからね。」
「やあやあ、君たち何してるの?
ここは俺たちの縄張りだぜ…ウヒヒ。」
そこには3人の不良がいた。
「兄貴、こいつら金になる奴じゃないすか?」
「あの化け物か!売り飛ばそうぜ!」
「凜、逃げるぞ!」
悠と凜は、荷物を持って走り出した。
「ほら待ってよ、化け物さん達。」
「ここの裏路地分かれ道多すぎだろ。」
「ゆうにぃ、入り口一個しかない!」
「は?さっき入って来たところしかないの?」
「うん…しかも方向逆…。」
「それ今言うなよ。」
その時前から炎が迫ってきた。
「ヤバっ!」
悠は凛の手をつかみ、分かれ道を右に曲がった。そこには不良のリーダーが立っていた。
「まじかよ、」
悠は冷や汗をかいて後ろに走り出そうとしたが、そこはもう火の海だった。
「これは戦うしかないか。行くぞ凛。」
「…うん…。」
凛の頭には狐の耳腰よりちょっと下には九本の尻尾が出現し、獣化した。
「この、無能力者、凛達の邪魔するなぁぁぁぁぁぁぁ!」
不良に飛びかかった。
「読み通り…ヒヒヒ。」
不良の手から炎が出現した。
「誰が、無能力者だよ!!」
と言って凛に炎を当てた。
「うわぁぁぁぁぁぁ!」
「凛は壁に叩きつけられた。」
「大丈夫か!凛!」
「次はお前だ!」
「こっちもやっと能力を分かってきたんだ。」
「テメーを叩き潰して、科学者に売りつけてやるよ!!」
悠に向かって炎が、飛んできた。
─炎に飲み込まれた。
「ざまぁねぇな∞クラスの能力者も、こんなものか。」
「うるせぇよ!」
炎の中から声が聞こえた。
「俺は空間を操るんだよ、テメーの炎とは比にならないんだよ。」
悠は手を挙げて、指を鳴らした。
「パチン!」
不良の目の前には悠がいた。
「うわぁぁ!何で目の前にお前がいるんだよ。」
「ん?テメーとオレの間の空間を消したからだよ。」
「くそが!」
不良は殴ろうとしたが、そこにはもう悠は、いなかった。
「あ、あれ?」
「後ろだよ。」
不良は後ろを向いた。
「何で一瞬のうちに後ろにいるんだよ!操るのは空間だけだろ!」
「そうだよ。まぁ、テメーに教える義務ないけど…じゃあね。」
と言って指を鳴らした。
─不良は消えた。
「消えた…。」
凛は驚いた様子だった。
「大丈夫か?」
「うん…。ゆうにぃ何で消えたの?」
「あいつの周り半径三センチの空間ごと消したから。あいつが今いるのは、歩けないし、時間もないからお腹もすかない、死なない、ただの孤独の世界。」
「じゃあ、さっきはどうやって、回り込んだの?」
「時間ってのは、空間がなきゃ存在しないんだ、だから、オレの周りに空間の壁を作って、壁の中の時間を一秒から三秒に変えて、本当の時間の単位は1、2、3、だけど壁の中は、3、6、9、っていう、秒数に変えたから、オレは同い年とは9秒違う。」
凛はポカンとしていた。
「オレは凛が無事でなにより……だ。」
─悠は倒れた。
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「はっ!」
悠は、目を覚ました。目の前には蛍光灯があった。
「やっときがついたね、ゆうにぃ。」
「お兄さん、ゆうにぃ起きましたよ。」
「ホントですか…起きましたか。」
ゆうにぃの目に飛び込んできたのは、3日前に話しかけられたら。白衣を着た青年だった