神と獣とそして知恵   作:白鐘さん

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殺人鬼取締計画①

 

「やっと、起きましたね。∞クラスの能力者。」

「お前何している。」

「何敵意むき出しにしてるの?保護したの僕だよ。」

「ゆうにぃ、このお兄さんは、悪い人じゃないよ。」

凛は、悠に優しく言った。

「聞きたいことがある∞クラスの能力者。」

「君は何でそのような能力を持つ?」

「知らないね、そんなもの。車にひかれそうになったとき、初めて使ったから……。」

「あっ、そう、じゃあ昔にこの能力に出会ったであろう、記憶はどんなとき?」

「だから、知らねーよ。オレ昔の記憶ねぇんだよ!もうみんなどっか行ってくれよ、一人にしてくれ………。」

「行きますよ……凛さん。」

「あっ…はい。」

凛は一瞬振り向いたが、また前を向いて歩き出した。

 

(オレってこれからどうやって、生きていけば良いんだろう…。)

と言いながら、悠はテレビを見た。

 

「ただいま9時30のニュース速報です。

最近、能力育成都市で殺人事件が起きています。犯人は首の左側を刃物で斬りつけて殺害するようです。

なお、犯人は夜中、犯行に及ぶため、夜中はなるべく外に出ないようにしましょう。

以上ニュース速報でした。」

悠はテレビを消した。

「なぁ、科学者さんよぉ。」

「何ですか?」

白衣を着た青年は、ドアを開けて部屋に入って、イスに腰掛けた。

「さっき、ニュースで、やってたけど、あの殺人事件って、どんだけ、殺されてんだ?ニュースで、言ってなかったから、気になってさ。」

「ああ、言えない理由があるから、言わないんじゃないですか?例えば……。」

「死にすぎて……。」

悠は青年の言葉に合わせて言った。

「まぁそういうことですね。僕が調べた資料によると………。」

そう言って、手元の資料に目を通し始めた。

「ありましたよ。死人の数は、216人

です。」

「そんなに?!」

「はい、能力育成都市の約3割は死んでますね。」

「なら、その犯人捕まえりゃあ、いくら化け物だろうが少しは、信用するんじゃね?」

「君、やる気ですか?相手は、216人殺してる、殺人鬼なんですよ?」

「だからなに?そもそもは、殺人鬼と一般人じゃなくて、人類同士って考えれば何も感じないんだろ?」

「あれほどの、人数殺されてんだですよ?完全に能力者か、獣を持ってますよ。」

「無理じゃない、オレ化け物だから。

化け物から、主人公になるために、頑張んだよ。無理な訳ないの、てか、やらないわけにはいかないの。」

「やっぱり君面白いね。∞クラスの能力者のくせに、生意気じゃない。」

─青年は笑った。

「と言うことで今から仲間だ。」

「は?お前オレを研究使用と思ってたんじゃなかったのか?」

「まあ、思ってたけど、仲間になればそこそこのことは、わかるじゃないですか?

こっちの方が都合がいいので。」

「あっ、そう勝手にすれば?」

 

PM10:06

「ゆうにぃ、前から歩いてくる人?」

「わからんなぁ。攻撃して来たらそうなんじゃないかな?」

「そうだね。」

─前から、暴風が吹いてきた。

「やっぱりあいつか。」

「はい、私ですが?」

2人は後ろに振り向いた。

そこにいたのは、右目が赤い少女だった。

「なっ?!いつの間に?!」

少女の拳は勢いよくとんできた。

「防がなきゃ!!」

悠は体制が不安定のまま自分の周りに、空間の壁を作った。

少女の拳は壁に当たったが、勢いが止まらず、空間の壁をぶち抜いた。

「うわぁぁぁぁぁぁ!」

悠は後方へ飛ばされた。

「なぜ、破壊されたんだ?」

少女は上から、追撃して来た。

悠は、とっさに転がりよけた。

少女の拳は地面を破壊した。

「なんて…馬鹿力…………。」

(ん?まてよ…拳が地面に当たってない。なるほど、自分の周りに破気をまとわせてるのか、)

「凛、今は勝てない、一回退散だ!」

「凛は勝てるもん!ゆうにぃは凛が負けるって思ってるの?」

「別にそういう訳じゃないけど……。」

「ならいいじゃ……」

「お前が、死んだらダメじゃねぇかよ!ずっと一緒何だよ、俺らは!」

「一回退散だ。」

悠は凛を見た。

「凛後ろ!!」

凛の後ろから少女が、破気をまとわせた足で、回し蹴りをした。

すぐさま反応した凛が、右手で防いだ。

「なんて……力…。」

凛の右手は、手のひらから徐々にひび割れした。

─ばきん!と音を立てて、凛の右腕が破壊された。

「ククク…ハッハッハッハァァァァ!」

「り、凛?」

「面白れぇじゃねぇか。」

凛は、残った左手の爪で、少女の体を切り裂いた。

少女は血を吐き出して倒れた。

─少女の遺体は、徐々に消えて、消滅した。

「凛大丈夫か?」

「うん…。」

─凛は、倒れた。

 

AM6:03

 

悠は、部屋のベッドで寝てる凛が目覚めるのを、横で待っていた。

 

「ゆうにぃ?」

「凛!起きたのか?!」

「うん、右手がつながってるけど、誰がやってくれたの?」

「僕が、やったよ。僕、医療の資格持っててね。」

後ろから白衣の青年が歩いてきた。

「あっ、科学者だ。」

「ねぇ、悠、僕には、光(ひかり)っていう名前があるんです。」

「じゃあ、これから、(ひっか)って呼ぶから。」

「2人とも仲良いんだね。」

「仲良くねぇ!」

二人そろって言った。

「ねぇ、悠、残念な話がある。」

「7時15分のニュース速報です。

また、殺人鬼が現れました。」

 

「なに?!」

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