「ターゲット確認。ただいまから、実験を開始し、データ以上であれば確保します。」
─殺人鬼たちは、セリフを揃え、悠に向かっていった。
1人の殺人鬼が悠に殴りかかろうとした瞬間、殺人鬼の腕が消えた。
「あまいんだよ、殺人鬼さんたちよ。
俺は、空間を操れるんだよ。
いくよ………。」
「エクスプロージョン…………。」
と言って悠は腕を振り下ろした。
─殺人鬼達は一斉に倒れた。
そう、悠は殺人鬼の肺の空間に爆発を起こし、煙で二酸化炭素を発生させ、息を出来なくしたのだ。
「さすが、暴走させただけの、能力者だね。」
悠は帰ろうと振り返った。
「がはっ!」
悠は血を吐いた。背中から腹部を貫通させ、細い鉄柱が刺さっていた。
「そういうことね。油断して空間の壁を解除しちゃったんだ。なんてバカなんだろ。」
悠は鉄柱を抜きながら笑った。
「違うんでござるよ。」
頭の中から声が聞こえた。
「今悠殿の頭に声が聞こえるのは、仲間の能力【テレパシー】を使ってるからです。まぁせっしゃ能力は、テレポートなので、仲間のテレパシーを使って、悠殿の位置を確認して、鉄柱をテレポートさせたのですよ。」
「誰だか知らねぇが、やってくれるじゃねぇかよ。そもそもどうやってオレの空間の壁を通り抜け鉄柱を、刺した。」
「それはですね。悠殿の空間の壁は壁の表面だけが、バリアなので、壁の中にテレポートしちゃえば、終わりでござるよ。テレパシーさえ使えば、場所を特定できるから、大丈夫でござる。
今日は見逃してあげるでござる。バイバイでござる。」
といって、頭の中の声が聞こえなくなった。
「舐めやがって……。」
悠は、フラフラしながら光と凛の所に帰った。
「ただいま……。」
「おかえり…ゆうにぃ。」
悠の姿を見た凛は、驚きを隠せなかった。
「ゆうにぃ!大丈夫?!お腹から血が出てるよ!
ちょっと!ひっか来て!!」
「なんですか、凛さん。」
「悠さん大丈夫ですか?!」
「まぁな、」
「何でこんなことになったんですか?!」
「詳しいことは後だ…ハアハア…早く治療を頼む………ハアハア…。」
「そうですね。すいません。じゃあ今から治療を始めますね。」
「頼む……。」
「瞬間大魔法治療術!」
光が、そう唱えると、悠が横になっている。床にエメラルドグリーンの巨大な、魔法陣が現れた。
「すごい………。」
凛は、悠に近づき。悠の手を握った。
悠の傷はほんの数分で元通りになった。
「サンキューなひっか。」
「はい。」
「ひっかって能力って言うより魔法だよね。」
「僕らは先祖代々、魔法陣に詳しくて、魔法は昔から伝わる僕らの技能なんです。話を変えますが、なにがあったんですか?」
「ああ………それはだね。」
─悠は、二分ほど説明した。
「そういうことですか……。」
「テレポートと、テレパシー……チームワークすごい。」
「でも、敵にはまだ他の仲間がいると思う。」
「この話は、明日にしましょう。」
「なんで?」
凛と悠は同時に言った。
「まあまあ、大事な話があるから。」
「うん…。」
「またまた話が変わりますけど、明日から、ここが悠さんと凛さんが通う学校になりますので。」
「えぇぇぇぇ!?」
悠と凛は同時に言った。
「この学校だと、みんな集まれますし、内密さに話しやすいので、裏で手を回しときました。」
「今後ともよろしくお願いしますね。」