部屋を探索していてわかったこと。
時間はどうやら経つようだ。そしてここには生活するにあたって不便なことはないような部屋だということ。
風呂もトイレもある。棚とコンロにヤカン、そして冷蔵庫があるが中身は水や氷、紅茶やコーヒー、お茶に砂糖、ミルクくらいだ。
食べ物はというとクッキーにケーキ、スコーンなど茶菓子があるだけだ。
扉から外へ出る。それはいつアリスが帰ってくるかわからない以上やめたほうがいいだろう。
杖はない。ここから花火をあげ助けを求めることも、精神世界に人がいるのかどうかは別として(というかここが本当に精神世界なのかは別として)、できない。時計もカレンダーもなく、これ以上の情報は得られない。
コツッコツッと足音がした。……ここに来るのはアリスだろう。
「あ、やっぱここにいた。よかった」
何が良かったのかは知らないが、ここにいろといったのはアリスだろう。
「じゃーん、この階ならどこにいってもいいよ!これなら暇しないでしょ?」
笑顔でいって廊下を見せるアリス。いつのまにか日が昇っていたようで、廊下は少し照らされている。
窓からは青空しか見えない。晴天といえるだろう。
「……」
「ん?どうかしたの??不満があったら言ってね」
「……僕の杖は?」
「あ、杖!そうそう、杖ね〜、はいっ」
さっと僕の白い杖を差し出してきた。細工なんかはされていないようだし、準備が整うまで部屋から出ないよう『保険』として奪っていただけなのだろう。
「案内するよ!おいでおいで」
終始ニコニコして僕の手を引くアリス。嫌で嫌で仕方がなくて振り払い、自分で歩いた。
「……、ここが書斎〜、で、こっちが厨房〜、そこが風呂〜、ここは食堂、あっちはバルコニー、そっちは庭園」
部屋をご丁寧に指差しながらひとつひとつ案内してくれる。途中、階段が見えたが途中から闇に飲まれたようになって見えなくなっていた。
朝食はどうだと聞かれたが朝はどちらかというと食べない派なので断っておいた。するとアリスは「お腹減ったら厨房のやつにいうといいよ」と言ってきた。
「どうして僕と一緒にいたい?」
嫌悪感を隠すことなく言う。アリスは目を細めて笑った。
「そんなの大好きだからに決まってるでしょ?」
大好き?大好きなら嫌がることはしないだろう?
それとも歪んだ愛とでもいうのか?
ダンブルドアといいどいつもこいつも愛、愛とうるさい奴らだ。…愛が理解できなければ理解してくれないのも気にくわない!
「……不満、そうだな、外に出たい」
慎重に、慎重に事を運ぶ。
だがあっさり切り捨てられた。
「いまは無理。でも安心してね、もうちょっとででられるようにしてあげる」
依然ニコニコしたまま困ったように言ってきた。何故無理だというのか、はっきりさせたい。聞くと「リドルのためだよ?」と言ってくる。訳がわからない、なんなんだこいつは。
「あはははっ、一回は殺しちゃおっかなぁとおもったんだねどね。だってリドル美味しそうだし。でもやめたんだー」
「……っ!?食べようとしたのか!?」
「え?まあ殺したらね。ふ、ははっ、きゃははは!!」
…何も考えられない。何も考えたくない。絶望的状況下でとりあえず僕はまた情報を探ることにした。
「…時計とカレンダー」
「あ、そっか。危ない危ない、死んじゃうところだったねえ。はい、お守りつきの腕時計。これに日にちも表示されるよ」
【希望を持ちたかった狂人】
THE・中途半端。
眠かったんですごめんなさい。挿絵あるから許してください。
あとうちのリドル君がちょっと悲しい子なのは仕様です。