ロングラン・スリーピース・アリス・コンプレックス 作:電動ガン
あまねちゃんは言った。俺の家に来たいと・・・・・・え?まじ?チラと小屋津さんを見た。目で語ってる。別に構へんのちゃう?と。こんな関西弁で言ってるはずが無いけど特に問題は無さそうみたいな反応だ。
「え、と・・・・・・うん。いいよ。」
「やった♪ありがとうございます!じゃあ今週末土曜日行きますね。」
そうして今日は2人は帰っていった。
「小屋津さん大丈夫なんですかね。」
「大丈夫だと思いますよ。なんか異人変化症の書類散らかしたまんまとかじゃないですよね。」
「厳重にしまってますが・・・・・・」
「じゃあ大丈夫。一応隠しとけば。」
「わかりました・・・・・・」
「念のため私達も行きましょうか?」
「あ、そうか。お願いしても良いですか。」
「じゃあおやつ持って行きましょう。」
「何買ってこうかな。」
決まり。ようじょ来襲。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
そして土曜日。あまねちゃんは午後から来ると言っていたので小屋津さんと夜ノ森さんには午前中から集まってもらった。
「とりあえず。見られるような所にある危険な物は隠しましたね。」
「ええ。これで思いっきり家捜しされない限りは大丈夫でしょう。あまねちゃんはそんなことする子じゃないですし。」
助かった。まだ異人変化症歴が浅い俺は何が危なくて何が危なくないかわからなかった。思いもよらないものから異人変化症がバレるとの事で子供は連想ゲームし易いから、例えば俺が地元から持って来た豚の貯金箱からも連想してバレる可能性が高いと言われて頭の中?で埋まっていた。
「とりあえず準備は整いましたね。」
「ええ。これで迎えても大丈夫。」
「よし。」
「にしても・・・」
「?」
夜ノ森さんが俺の家の一室をチラと見る。
「あの部屋は見せるわけには行きませんね・・・」
「ああ・・・」
小屋津さんが遠い目をしている。そこは俺の趣味部屋だ。自分の部屋とは別に用意した。
「明らかに子供の部屋では無いですよ。」
「鍵とか掛けられます?」
「鍵・・・」
引き戸だから掛けられない。見られたらお父さんの部屋だと言い訳しよう。それしかない。
「大丈夫ですかね・・・」
「それこそ大丈夫ですよ。完全に俺とは切り離せる部屋なんですから。」
「そうですかねぇ・・・」
「大丈夫ですって。お昼にしません?」
リビングに戻ってお昼を・・・ピザにしよう。みかちゃんは今日仕事なので。
「ピザが美味しく食べれるの流石若い体って感じしますよね。」
「おじさんトークしすぎるとうっかりでますよ。」
「それはそう。」
アメリカンクラシックとペパロニミート。あとナゲットとポテト。コーラ。決定。
「注文しました。」
「古畑さんゲームしませんか。」
「エアライダーズでいいですか。」
三人でピザが来るまでゲーム。というかさ、女児ってお家に遊びに行ったらどういう遊びすんの。俺たちおじさんだからわかんない。
⏰
ピザ来た。
「美味い。」
「ピザは久しぶりですねぇ。」
「まふまふ。」
熱々のピザの美味いこと美味いこと。俺も久しぶりにピザ食べたな。その時ピロリとスマホが鳴った。
「あまねちゃんだ。」
チャットアプリを開くと新宿駅着きましたとのこと。あまねちゃんはお休みの土日だけスマホを持たせてもらえるらしい。
「ちょっと迎えに行ってきます。残しておいてくださいね。」
「流石に全部は食べられませんよ。」
「私たち小学生なんですよ?」
「いや・・・・・・念のため。」
家を出る。新宿駅までは小学生の足で歩いて五分ほど。大した距離じゃない。
「さて急げ急げ〜」
さっさと新宿駅に到着するとチャットを返す。今どこ。
「南口って言ってあるけど・・・」
返ってきたのはパン屋の前とのこと。あそこか。たったか南口のパン屋の前に行くと何やら紙箱を持ったあまねちゃんを発見。
「あまねちゃん。」
「はやてちゃん!」
「お待たせ。行こう。」
「はい♪」
「あまねちゃんそれ何買ってきたの。」
「これですか?家の近くのケーキ屋さんのチョコケーキを五つほど・・・・・・」
「そうなんだ。ありがとう。」
「後でみんなで食べましょうね♪」
「おっけー」
こうしてあまねちゃんを連れ帰り、あまねちゃんが俺の家のすごさにびっくりしているところを宥めていると。小屋津さん達がコーラをぐいぐい飲んでいた。
「あ、おかえりなさい。」
「おかえり。」
「ピザ残ってた・・・」
そしてピザの様子を見たあまねちゃんがほっぺを膨らまし始めてしまった。
「むぅ!ずるいです!私もピザ食べたかったです!」
「ご、ごめん・・・・・・今度遊びに来た時はピザパしようね。」
「絶対ですよ?」
ぷくぷくになってしまったあまねちゃんをよしよししてお土産のケーキを冷蔵庫にしまう。あまねちゃんはテレビの大きさに驚いたり、リビングの端っこに置かれているIMacuとペンタブに興味深々だった。
「これ・・・・・・パソコンでイラスト描くものですよね。」
「そうだよ。触ってみる?」
「いいんですか!」
「いいよー」
パソコンを起動し、ペイントソフトを起動する。あまねちゃんは嬉々としてお絵描きし始めた。
「これでひとまず大人しくしてくれるか。」
俺は残っているピザを食べに戻るのであった。
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
3時くらい。あまねちゃんがお絵描きしてる間は俺たちはゲームしてたが、あまねちゃんが申し訳なさそうに俺たちの所にやってきてゲームは終わった。
「あの、ごめんなさい・・・・・・私、夢中になっちゃって・・・・・・」
「ううんいいんだよ。楽しかったなら。楽しかった?」
「はい♪」
そしておやつを食べようとしてあまねちゃんが買ってきたケーキと夜ノ森さんが買ってきたシュークリームと小屋津さんが買ってきたどら焼きでえらい量のおやつになってしまった。まぁいいか。
「あの・・・・・・はやてちゃん。」
「なに?あまねちゃん。」
「その、また、遊びに来てもいいですか?また、パソコン使いたくて・・・」
「あーいいよ。あれはインターネットにも繋がってないから安全だし。」
「そうなんですか?」
「うん。いつでもおいでよ。」
「やった♪」
俺はこう、軽々しく言った。そしたらあまねちゃんは週の半分はうちに入り浸り、お絵描きをするようになったのだった・・・・・・