クザンのアイス屋は、
シャッキーの出資で見違えるほど綺麗になり、
毎日客が絶えなかった。
その中でも――
お玉ちゃんは完全な常連になっていた。
◆お玉、アイスに夢中
お玉(クザンさん!!
今日も“お汁粉アイス”くださいでやんす!!)
クザン(……はいよ……
新作だ……)
お玉(おいし〜〜〜い!!
クザンさんのアイス……
世界一でやんす!!)
クザン(……ありがと……)
お玉は毎日来る。
本当に毎日来る。
◆黄猿、遠くから見ている
黄猿(……おやぁ〜……
お玉ちゃん……
毎日クザンの店に……
通ってるねぇ〜……)
黄猿の目が細くなる。
いつもの“飄々とした目”ではない。
黄猿(……これは……
強敵だねぇ〜……
アイスに負けるなんて……
わっしのプライドが許さないよ〜……)
◆黄猿、嫉妬で嫌がらせを開始
翌日。
クザン(……あれ……
店の前に……
“アイス禁止”って貼り紙……?)
貼り紙にはこう書かれていた。
『アイスを食べると風邪をひくよ〜(黄猿)』
クザン(……お前か……)
黄猿(いやぁ〜心配でねぇ〜
お玉ちゃんが冷たいものばっかり食べてると……
お腹壊しちゃうよ〜)
クザン(……お前……
ただの嫉妬だろ……)
黄猿(図星だよ〜)
◆さらに嫌がらせは続く
翌日。
クザン(……なんだこれ……
“アイスより僧侶ちゃんの方がかわいいよ〜”って……
誰が書いたんだ……)
黄猿(わっしだよ〜)
クザン(……帰れ……)
黄猿(いやぁ〜お玉ちゃんがアイスばっかり食べてると……
わっしのこと忘れちゃうからねぇ〜)
クザン(……知らん……)
◆お玉、黄猿に怒る
お玉(黄猿さん!!
なんでクザンさんの店に嫌がらせするでやんす!!)
黄猿(お玉ちゃん……
わっしはただ……
心配でねぇ〜……)
お玉(嘘でやんす!!
嫉妬でやんす!!)
黄猿(……図星だよ〜)
お玉(黄猿さんのそういうとこ……
嫌いでやんす!!)
黄猿(ぐはぁぁぁぁ!!!
お玉ちゃんに嫌われたぁぁぁ!!!)
◆マッフィー宮とマルコ、見て笑う
マッフィー宮(黄猿さん……
完全に子供だね……)
マルコ(お玉ちゃんに嫉妬する大将……
見たことないんだよい……)
クザン(……店の前で騒ぐな……
アイス溶ける……)
◆黄猿、最後の抵抗
黄猿(クザン……
わっしは……
お玉ちゃんに嫌われたくないんだよ〜……
どうしたらいいんだい……)
クザン(……アイス買え……
それで許す……)
黄猿(アイス……?
わっしが……?)
クザン(……お玉ちゃんは……
アイスを食べる人が好きなんだよ……
多分……)
黄猿(……なるほどねぇ〜……
強敵だよ〜アイス……)
◆黄猿、アイスを買う
黄猿(クザン……
“お玉ちゃんスペシャル”をくれよ〜)
クザン(……はいよ……)
お玉(黄猿さん……
アイス食べるんでやんすか……?)
黄猿(お玉ちゃん……
わっし……
アイス食べるよ〜……
お玉ちゃんのためならねぇ〜)
お玉(……許すでやんす!!)
黄猿(助かったよ〜)
◆クザン、静かに笑う
クザン(……アイスって……
平和だな……)
マッフィー宮(クザンくんのアイスが平和を作ってるんだよ)
マルコ(さすがなんだよい)
クザン(……働いたら負け……
でも……アイス売るのは……勝ち……)