ONEPIECE ANOTHER DREAM   作:徳武

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登場人物

魚沼 通称ジンベエ 魚屋だが寿司屋も始める

玉木茶々 通称 お玉 ジンベエの寿司屋のバイト

たしぎ 通称たしぎ アルバイト店員


第四十九話:竜宮王国、開店の日

 

 

――ワノ国・港町。

朝の潮風に、真新しい暖簾が揺れる。

 

〈寿司処 竜宮王国〉

 

ジンベエ

「よし……今日から本格開店じゃ。

 お玉、声出しの準備はええか?」

 

お玉

「もちろんでやんす!

 “いらっしゃいませ”の練習、百回やったでやんす!」

 

ハチ

「にゅふふ……仕込みも完了でやんすよ、ジンベエさん!」

 

たしぎ

「包丁の角度、衛生管理……全部問題なしです!」

 

ジンベエ

「よし、ええ店にするぞい!」

 

⭐◆常連たちがやってくる

暖簾が揺れ、最初の客が入ってきた。

 

ゾロ

「酒はあるか」

 

お玉

「ゾロのおじちゃん、朝から飲むんでやんすか?」

 

ゾロ

「景気づけだ」

 

(ゾロ、寿司をつまみに飲み始める)

 

サンジ

「おいジンベエ!!

 魚料理は俺の専門だろうがぁぁぁ!!」

 

ジンベエ

「ほっほっほ、嫉妬するなサンジ」

 

サンジ

「……くそ、うまいじゃねぇか」

 

スモーカー

「……(無言で席につく)」

 

お玉

「スモーカーのおじちゃん!

 喫煙は外でお願いでやんす!!」

 

スモーカー

「……わかった」

 

たしぎ

「スモーカーさん、よくできました!」

 

⭐◆ゾロ、突然壺を取り出す

ゾロ

「よし……景気づけにやるか」

 

ジンベエ

「なんじゃその壺は」

 

ゾロ

「壺振りだ」

 

お玉

「壺振りってなんでやんすか!?」

 

ゾロ

「こうするんだよ」

 

(ゾロ、壺を片手で回し始める)

 

たしぎ

「す、すごい……!

 ゾロさん、そんな特技が……!」

 

(壺を投げる → 足で受ける → 背中で回す → 片手でキャッチ)

 

たしぎ

「かっこいいーーー!!

 ゾロさん、もう一回やってください!!」

 

ゾロ

「お、おう……?」

 

ジンベエ

「おぬしら、仕事をせんか!!」

 

お玉

「たしぎのお姉ちゃん!働くでやんす!!」

 

ゾロ

「なんで俺まで怒られてんだ……」

 

⭐◆不穏な揺れ(中間ギャグ)

(店が微かに揺れる)

 

スモーカー

「……今、揺れたな」

 

たしぎ

「ゾロさん、壺落としました?」

 

ゾロ

「落としてねぇ!!」

 

ジンベエ

「……嫌な予感がするのう」

 

お玉

「なんか来るでやんす……!」

 

ハチ

「にゅぅぅぅ……!」

 

⭐◆カイドウ乱入

ドォォォォン!!

店全体が揺れ、暖簾が吹き飛ぶ。

 

カイドウ

「おいジンベエェェェ!!

 なんで大トロが110円じゃねェんだァァァ!!!」

 

ジンベエ

「……は?」

 

お玉

「カイドウのおじちゃん、朝から何言ってるでやんすか!!」

 

ハチ

「カ、カイドウさん!?

 ここ回転寿司じゃないにゅう!!」

 

ゾロ

「静かに食わせろ……」

 

サンジ

「帰れバカ野郎!!」

 

スモーカー

「……騒ぐな」

 

たしぎ

「店を壊したら許しませんよ!!」

 

カイドウ

「寿司は全部110円だろうがァァァ!!

 ワノ国の回転寿司は110円だったぞォォォ!!」

 

ジンベエ

「ここはワノ国じゃないわい!!

 ワシが握っとる寿司じゃ!!」

 

カイドウ

「知らねェ!!

 110円じゃなきゃ認めねェ!!」

 

お玉

「わがまま言うんじゃないでやんす!!」

 

⭐◆寿司勝負

ジンベエ

「……カイドウ。

 文句があるなら、まず食ってみい」

 

カイドウ

「食ってやるよォォォ!!

 110円の味じゃなかったら暴れるからなァァァ!!」

 

(ジンベエ、本気の握りに入る)

 

たしぎ

「包丁の角度が……完璧……!」

 

サンジ

「くそ……やっぱり魚はこいつが一番うめぇ……」

 

ゾロ

「酒に合うな」

 

スモーカー

「……」

 

ハチ

「ジンベエさんの本気だ……にゅう……!」

 

(カイドウ、大トロを一口)

 

カイドウ

「……う……

 ……うま……」

 

(店が静まり返る)

 

カイドウ

「110円じゃなくても……

 うま……!!」

 

ジンベエ

「当たり前じゃ!!」

 

お玉

「ほら見たでやんす!!」

 

⭐◆ラスト:全員で寿司を食べる

カイドウ

「……大将。

 もう一貫くれ」

 

ジンベエ

「まいどあり!」

 

ゾロ

「酒追加」

 

サンジ

「飲みすぎだバカ!」

 

スモーカー

「……平和だな」

 

たしぎ

「今日もいい店ですね!」

 

ハチ

「にゅふふ……!」

 

お玉

「竜宮王国、今日も大繁盛でやんす!!」

 

そして翌日....

 

 

 

――朝の竜宮王国。

 

お玉

「今日はお休みでやんす!

 お客として寿司を食べに来るでやんす!」

 

ジンベエ

「ほっほっほ。

 たまにはええじゃろ。ゆっくり食っていけ」

 

ハチ

「にゅう……お玉ちゃんが客だと緊張するでやんす……!」

 

たしぎ

「大丈夫ですよハチさん!

 今日は私がしっかりサポートします!」

 

(暖簾が揺れる)

 

ゾロ

「酒はあるか」

 

たしぎ

「ゾロさん、朝から飲みすぎです!」

 

ゾロ

「景気づけだ」

 

(スモーカーが入ってくる)

 

スモーカー

「……(無言で席につく)」

 

(スッ…とタバコを取り出す)

 

お玉

「スモーカーのおじちゃん!!

 喫煙は外でお願いでやんす!!」

 

スモーカー

「……わかった」

 

たしぎ

「スモーカーさん、よくできました!」

 

◆お玉、私服で来店

(少しして、店の外から足音)

 

お玉

「こんにちはでやんす〜!」

 

(かわいい私服姿で登場)

 

たしぎ

「お玉ちゃん……かわいい!!」

 

ハチ

「にゅう!? 誰でやんすか!?

 お玉ちゃんが変身したでやんす!!」

 

ゾロ

「……誰だ?」

 

サンジ

「天使か?」

 

ジンベエ

「お玉じゃ」

 

ゾロ

「……あぁ」

 

サンジ

「なんでお前は気づくの遅ぇんだよ!!」

 

お玉

「今日はお客として来たでやんす!

 おすすめは何でやんすか?」

 

ハチ

「にゅ、にゅふふ……!

 タコの握りがおすすめでやんす!」

 

たしぎ

「お玉ちゃんはこちらの席へどうぞ!」

 

◆白逃げ、寿司を盗む

(お玉が寿司を食べようとした瞬間)

 

白逃げ

「……寿司……」

 

(パクッ)

 

お玉

「白逃げのおじちゃん!!

 わたしの寿司を盗んだでやんすね!!」

 

白逃げ

「ち、違う……これは……味見……!」

 

ハチ

「にゅうぅぅぅ!! 泥棒でやんす!!」

 

スモーカー

「……捕まえた」

 

(白逃げの首根っこを掴む)

 

白逃げ

「ぎゃあああ!!」

 

たしぎ

「白逃げさん!!

 お店のものを勝手に食べちゃダメです!!」

 

白逃げ

「ご、ごめんなさい……!」

 

ジンベエ

「まぁまぁ、腹が減っとったんじゃろ。

 まずは座って食え」

 

白逃げ

「……いいの?」

 

お玉

「ちゃんと謝ったらいいでやんす!」

 

白逃げ

「……ごめんなさい!!」

 

ジンベエ

「よし、なら一皿サービスじゃ」

 

白逃げ

「うわぁぁぁん!!」

 

 

白逃げ

「……ごめんなさい……

 お腹が空いて……つい……」

 

ジンベエ

「腹が減るのは仕方ない。

 じゃが――“盗み”はいかん」

 

白逃げ

「……はい……」

 

お玉

「白逃げのおじちゃん、

 ちゃんと謝ったから偉いでやんす!」

 

白逃げ

「お、お玉ちゃん……!」

 

たしぎ

「では白逃げさん。

 お詫びとして、皿洗いをお願いします!」

 

白逃げ

「えぇぇぇぇぇ!!?」

 

ハチ

「にゅふふ……皿洗いは地獄でやんすよ……!」

 

白逃げ

「怖いこと言わないで!!」

 

◆白逃げ、皿洗い開始

(厨房奥。白逃げが必死に皿を洗っている)

 

白逃げ

「ひぃぃぃ……皿が……終わらない……!」

 

ハチ

「にゅう、そこは優しく洗うでやんす!

 強くこすると割れるでやんす!」

 

白逃げ

「む、難しい!!」

 

たしぎ

「白逃げさん!

 泡が残ってます!

 やり直しです!!」

 

白逃げ

「鬼だぁぁぁ!!」

 

ジンベエ

「ほっほっほ。

 働くのもええ経験じゃ」

 

◆お玉、白逃げを応援

お玉

「白逃げのおじちゃん、がんばるでやんす!」

 

白逃げ

「お玉ちゃん……!

 その声だけで頑張れる……!」

 

サンジ

「おい白逃げ、

 お玉ちゃんに励まされてんじゃねぇよ!」

 

白逃げ

「うるさい!!」

 

◆ゾロ、壺振りをしようとして止められる

ゾロ

「……皿洗いで店が静かだな。

 景気づけに壺振りでも――」

 

たしぎ

「ダメです!!」

 

ゾロ

「なんでだよ!!」

 

サンジ

「皿が増えるだろうが!!」

 

白逃げ

「やめてぇぇぇ!!」

 

◆スモーカー、またタバコを吸おうとして怒られる

(スモーカーがスッ…とタバコを取り出す)

 

お玉

「スモーカーのおじちゃん!!

 喫煙は外でお願いでやんす!!」

 

スモーカー

「……わかった」

 

たしぎ

「スモーカーさん、よくできました!」

 

ゾロ

「お前、子供に弱すぎだろ」

 

スモーカー

「……うるさい」

 

⭐◆第5章:ラスト(竜宮王国の“平和”)

白逃げ

「……終わった……

 皿洗い……終わった……!」

 

ハチ

「にゅふふ……よく頑張ったでやんす!」

 

ジンベエ

「よし、白逃げ。

 これは“働いた者の味”じゃ」

 

(ジンベエが寿司を一貫差し出す)

 

白逃げ

「……うま……

 うまいよぉぉぉ!!」

 

お玉

「また来るでやんすよ!」

 

白逃げ

「うん!!」

 

(白逃げ、泣きながら帰っていく)

 

◆店内、いつもの空気に戻る

ゾロ

「酒追加」

 

サンジ

「飲みすぎだバカ!」

 

スモーカー

「……平和だな」

 

たしぎ

「今日もいい店でしたね!」

 

ハチ

「にゅふふ……平和でやんすねぇ」

 

ジンベエ

「竜宮王国は、誰でも歓迎じゃ」

 

お玉

「また来るでやんす!!」

 

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