ONEPIECE ANOTHER DREAM   作:徳武

51 / 56
第五十話 サカズキの焼鳥屋台、地獄の一夜

――夜の港町。

サカズキが副業で始めた焼鳥屋台「赤犬屋」が、今日も煙を上げとる。

 

サカズキ

「へぇいらっしゃい。

 焼鳥は塩かタレか、はよ言えや」

 

ナミ

「じゃあタレで! あと酒!」

 

ゾロ

「酒は全部持ってこい」

 

サカズキ

「おどりゃあらぁ……!

 ここは酒場じゃのうて“焼鳥屋”言うとろうが!!」

 

ナミ

「いいじゃない、儲かるんだから!」

 

ゾロ

「そうだぞ。飲ませろ」

 

サカズキ

「……(イラッ)」

 

⭐◆そこへ、髪が少し伸びたクザンが登場

クザン

「よぉ〜サカズキ〜……焼鳥やっとるんかい……?」

 

サカズキ

「おうクザン。

 ……ってお前その頭……」

 

(クザンの髪がボサボサ)

 

サカズキ

「カビ生えとるんじゃねぇんか、それ?」

 

ナミ

「言った!!」

 

ゾロ

「確かに汚ぇな」

 

クザン

「……はぁ?

 おれの髪にカビ……?」

 

(クザンの目がギラッ)

 

クザン

「アイス・ターイム!!」

 

⭐◆クザン、ドライアイス投げまくり(営業妨害)

(屋台の冷却用ドライアイスを掴む)

 

クザン

「冷やしてやるよォォォ!!」

 

(ドライアイスを屋台に投げつける)

 

サカズキ

「やめんかワレェェェ!!

 営業妨害でブチ込むぞコラァ!!」

 

ナミ

「ちょっ、冷気で酒が薄まる!!」

 

ゾロ

「焼鳥が凍っとるぞ!!」

 

クザン

「サカズキ〜、お前の屋台……

 冷凍保存しといたからよ〜……」

 

サカズキ

「ふざけんなや!!

 レジデンスのボロ船から叩き出すぞワレ!!」

 

クザン

「ひぃっ!?

 やべ、逃げよ……!」

 

(クザン、逃走)

 

⭐◆そこへ黄猿(飛脚中)が登場

黄猿

「よいしょ〜っと……

 サカズキく〜ん、荷物の配達に来たよォ〜……」

 

(足元のドライアイスに気づかず)

 

黄猿

「おっとぉ……?」

 

(ツルッ)

 

黄猿

「ドライジーネぇぇぇぇ!!」

 

(滑ってサカズキの屋台に突っ込む)

 

ドガァァァァン!!

 

サカズキ

「ワシの屋台がァァァァァ!!」

 

ナミ

「今のうち!!」

 

(ナミ、焼鳥と酒を抱えて逃走)

 

ゾロ

「おいナミ!!

 ……あ、逃げた」

 

サカズキ

「ゾロォォォ!!

 ナミの分も全部払えやァァァ!!」

 

ゾロ

「なんで俺なんだよ!!」

 

サカズキ

「おどりゃあ“仲間割引の責任者”じゃけぇ!!」

 

ゾロ

「意味わかんねぇ!!」

 

黄猿

「いやぁ〜……すべっちゃったねェ……」

 

サカズキ

「黙れやァァァ!!」

 

⭐◆屋台全壊の夜

サカズキ

「クザン……黄猿……ナミ……ゾロ……

 全員まとめて許さんけぇの……!」

 

ゾロ

「……酒、もう一杯」

 

サカズキ

「金払えやァァァ!!」

 

(夜の港にサカズキの怒号が響く)

 

――屋台が全壊した翌日。

 

サカズキ

「……ワシの屋台が……粉々じゃけぇ……」

 

ゾロ

「まぁ、黄猿が突っ込んだしな」

 

サカズキ

「おどりゃあ黙っとれや!!

 お前もナミの分まで払わされとったじゃろうが!!」

 

ゾロ

「……あれは理不尽だ」

 

⭐◆サカズキ、ベガパンクのおもちゃ屋へ

(おもちゃ屋の扉が開く)

 

ベガパンク

「おやおや〜、赤犬くんじゃないか。

 屋台が壊れたって聞いたよ〜?ぺぺぺぺぺ」

 

サカズキ

「壊れたんじゃのうて、粉砕されたんじゃ!!

 もっと頑丈な屋台を作れや!!」

 

ベガパンク

「ふむ……君の屋台は木製だからねぇ。

 そりゃ黄猿が突っ込んだら壊れるよ ぺぺぺぺ」

 

サカズキ

「ワシの屋台は黄猿基準で作っとらんわ!!」

 

ベガパンク

「ぺぺぺ じゃあ……

 超合金ワポメタル製の屋台を作ってあげよう」

 

サカズキ

「ワポメタル……!?

 あのバカみてぇに硬い金属か!!」

 

ベガパンク

「そう。

 黄猿が突っ込んでも壊れないよ ぺぺぺ」

 

サカズキ

「最高じゃけぇ!!」

 

(数時間後)

 

ベガパンク

「完成したよ。

 “赤犬屋・超合金ワポメタルVer.”」

 

サカズキ

「おおおおお!!

 これは……強そうじゃ!!」

 

⭐◆帰宅中、サカズキに悲劇が起きる

サカズキ

「さて帰るか……ん?

 ……腹が……痛い……」

 

(ゴロゴロゴロ……)

 

サカズキ

「おどりゃあ……なんで今なんじゃ……!!

 はよトイレ……トイレどこじゃ!!」

 

(公衆トイレに駆け込む)

 

サカズキ

「助かった……!!」

 

(数分後)

 

サカズキ

「……紙が……

 紙が無いじゃろうがァァァ!!」

 

⭐◆そこへ偶然、戦桃丸が通りかかる

戦桃丸

「ん? サカズキのおっちゃん?

 なんしよるん?」

 

サカズキ

「戦桃丸!!

 紙が無いんじゃ!!

 ワシは終わりじゃ!!」

 

戦桃丸

「任せぇ!!

 真空ケツふき・あしがらどっこい!!」

 

(戦桃丸、風圧でサカズキの尻を救う)

 

サカズキ

「お、お前……

 ワシの尻を……救ってくれたんか……?」

 

戦桃丸

「当たり前じゃろ!

 わいは“ケツふきのプロ”だぞ!」

 

サカズキ

「……感動したわ……

 お前、ワシの焼鳥屋で働かんか?」

 

戦桃丸

「いいのか!?

 わい、働く!!」

 

⭐◆戦桃丸、焼鳥屋のスタッフになる

(新しい超合金屋台の前)

 

戦桃丸

「いらっしゃいませぇ!!

 焼鳥どうぞぉ!!」

 

サカズキ

「お前、声がええのう。

 働きぶりも真面目じゃ」

 

戦桃丸

「任せぇ!

 わいは焼鳥もケツふきもプロじゃけぇ!」

 

サカズキ

「ケツふきはもうええわ!!」

 

⭐◆そこへ黄猿が通りかかる

黄猿

「おやぁ〜?

 戦桃丸く〜ん、働いてるのかい〜?」

 

戦桃丸

「黄猿のオジキ!!

 わい、今日からここで働くことになった!!」

 

サカズキ

「おう黄猿。

 今日は壊すなよ」

 

黄猿

「いやぁ〜……気をつけるよォ〜……」

 

⭐◆閉店後、三人で宴会

(焼鳥を囲んで)

 

サカズキ

「今日はええ働きしとったのう、戦桃丸」

 

戦桃丸

「サカズキのおっちゃんの焼鳥、最高じゃけぇ!」

 

黄猿

「いやぁ〜……平和だねぇ……」

 

サカズキ

「おう。

 ワシの屋台は、もう誰にも壊させんけぇの!!」

 

(夜の港に笑い声が響く)

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。