ドレスローザ中央広場。
観客席はすでに満員。
屋台ではジンベエの魚屋が勝手に出店しており、
「本マグロ解体ショーは試合後じゃあ!」と叫んでいる。
実況
「さああああ!!
天下一欲望会、第一試合は──
壺振りヤクザ・ゾロ vs フランスマフィア・サンジ!!」
観客
「うおおおおおお!!」
サンジ
「ハンコック添い寝券……
絶対に手に入れる……
邪魔すんなよ、マリモ。」
ゾロ
「お前こそ邪魔すんな。
賞金は全部、壺振りの修行代に使うんだよ。」
サンジ
「修行代ってなんだよ。
壺振りに修行なんてあるのか?」
ゾロ
「あるんだよ。
“壺の揺れで風を読む”っていう奥義がな。」
サンジ
「知らねえよそんな文化!!」
◆◆◆
ドフラミンゴ(主催者席)
「フフフ……
いいぞお前ら……
腹が減ったえ……」
ロシナンテ
「兄貴、腹が減ったしか言ってないぞ……」
カイドウ(110円)
「ご主人様!!
自販機殴ってきました!!」
ドフラミンゴ
「やめろって言ってんだえ!!」
◆◆◆
実況
「試合開始ィィィ!!」
サンジが一気に距離を詰める!
サンジ
「フランス式回し蹴り──
クレームブリュレ・キック!!」
ゾロ
「壺振り奥義──
壺の呼吸・壱ノ型『揺らぎ見切り』!!」
ゾロは壺を振るような動きでサンジの蹴りを紙一重で避ける。
サンジ
「なんだその動き!?
壺振りってそんなに強いのかよ!!」
ゾロ
「壺振りを舐めんなよ。
俺は壺の揺れで世界を読む男だ。」
サンジ
「意味がわからねえ!!」
◆◆◆
観客席では──
ナミ
「ゾロ、勝ちなさいよ!!
賞金は全部あたしが預かるから!!」
ウソップ
「サンジが勝ったら添い寝券……
いや、あれは危険だ……
村が滅ぶ……!」
フランキー
「スーパーヤベェ戦いだ!!」
ブルック(骨)
コロ……コロコロ……
ジンベエ
「骨が転がっとるだけじゃ……」
◆◆◆
サンジ
「ならこっちも本気だ……
フランス裏社会奥義──
ボンジュール・ナックル!!」
ゾロ
「壺振り奥義・弐ノ型──
壺転身(つぼてんしん)!!」
ゾロが壺を振るように身体を回転させ、
サンジの拳を受け流す!
サンジ
「なんだよその壺の応用力!!」
ゾロ
「壺は人生だ。」
サンジ
「哲学語るな!!」
◆◆◆
ドフラミンゴ
「フフフ……
いいぞ……
もっとやれ……
腹が減ったえ……」
ロシナンテ
「兄貴、腹が減ったなら弁当買ってこようか?」
ドフラミンゴ
「大会が終わるまで我慢だえ……
腹が減ったえ……」
◆◆◆
サンジ
「決めるぞ、マリモ!!
フランス式・愛の飛び膝蹴り!!」
ゾロ
「壺振り奥義・終ノ型──
壺乱舞(つぼらんぶ)!!」
二人の技が激突!!
ドォォォォン!!
砂煙が舞い上がる!!
観客
「どっちが勝ったんだ!?
見えねえ!!」
砂煙が晴れると──
ゾロ
「……立ってるのは俺だ。」
サンジ
「くっ……
ハンコック添い寝券が……
遠ざかっていく……」
ゾロ
「壺の勝ちだ。」
サンジ
「壺に負けたのか俺は……!!」
実況
「勝者!!
壺振りヤクザ・ゾロォォォ!!」
観客
「うおおおおおおお!!」
ナミ
「よくやったわゾロ!!
賞金は全部あたしが預かるから!!」
ゾロ
「なんでだよ!!」
――こうして、
第一試合は壺振りヤクザ・ゾロの勝利で幕を閉じた。