ONEPIECE ANOTHER DREAM   作:徳武

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 第五十三話 第一試合:壺振りヤクザ vs フランスマフィア

ドレスローザ中央広場。

観客席はすでに満員。

屋台ではジンベエの魚屋が勝手に出店しており、

「本マグロ解体ショーは試合後じゃあ!」と叫んでいる。

 

実況

「さああああ!!

 天下一欲望会、第一試合は──

 壺振りヤクザ・ゾロ vs フランスマフィア・サンジ!!」

 

観客

「うおおおおおお!!」

 

サンジ

「ハンコック添い寝券……

 絶対に手に入れる……

 邪魔すんなよ、マリモ。」

 

ゾロ

「お前こそ邪魔すんな。

 賞金は全部、壺振りの修行代に使うんだよ。」

 

サンジ

「修行代ってなんだよ。

 壺振りに修行なんてあるのか?」

 

ゾロ

「あるんだよ。

 “壺の揺れで風を読む”っていう奥義がな。」

 

サンジ

「知らねえよそんな文化!!」

 

◆◆◆

 

ドフラミンゴ(主催者席)

「フフフ……

 いいぞお前ら……

 腹が減ったえ……」

 

ロシナンテ

「兄貴、腹が減ったしか言ってないぞ……」

 

カイドウ(110円)

「ご主人様!!

 自販機殴ってきました!!」

 

ドフラミンゴ

「やめろって言ってんだえ!!」

 

◆◆◆

 

実況

「試合開始ィィィ!!」

 

サンジが一気に距離を詰める!

 

サンジ

「フランス式回し蹴り──

 クレームブリュレ・キック!!」

 

ゾロ

「壺振り奥義──

 壺の呼吸・壱ノ型『揺らぎ見切り』!!」

 

ゾロは壺を振るような動きでサンジの蹴りを紙一重で避ける。

 

サンジ

「なんだその動き!?

 壺振りってそんなに強いのかよ!!」

 

ゾロ

「壺振りを舐めんなよ。

 俺は壺の揺れで世界を読む男だ。」

 

サンジ

「意味がわからねえ!!」

 

◆◆◆

 

観客席では──

 

ナミ

「ゾロ、勝ちなさいよ!!

 賞金は全部あたしが預かるから!!」

 

ウソップ

「サンジが勝ったら添い寝券……

 いや、あれは危険だ……

 村が滅ぶ……!」

 

フランキー

「スーパーヤベェ戦いだ!!」

 

ブルック(骨)

コロ……コロコロ……

 

ジンベエ

「骨が転がっとるだけじゃ……」

 

◆◆◆

 

サンジ

「ならこっちも本気だ……

 フランス裏社会奥義──

 ボンジュール・ナックル!!」

 

ゾロ

「壺振り奥義・弐ノ型──

 壺転身(つぼてんしん)!!」

 

ゾロが壺を振るように身体を回転させ、

サンジの拳を受け流す!

 

サンジ

「なんだよその壺の応用力!!」

 

ゾロ

「壺は人生だ。」

 

サンジ

「哲学語るな!!」

 

◆◆◆

 

ドフラミンゴ

「フフフ……

 いいぞ……

 もっとやれ……

 腹が減ったえ……」

 

ロシナンテ

「兄貴、腹が減ったなら弁当買ってこようか?」

 

ドフラミンゴ

「大会が終わるまで我慢だえ……

 腹が減ったえ……」

 

◆◆◆

 

サンジ

「決めるぞ、マリモ!!

 フランス式・愛の飛び膝蹴り!!」

 

ゾロ

「壺振り奥義・終ノ型──

 壺乱舞(つぼらんぶ)!!」

 

二人の技が激突!!

 

ドォォォォン!!

 

砂煙が舞い上がる!!

 

観客

「どっちが勝ったんだ!?

 見えねえ!!」

 

砂煙が晴れると──

 

ゾロ

「……立ってるのは俺だ。」

 

サンジ

「くっ……

 ハンコック添い寝券が……

 遠ざかっていく……」

 

ゾロ

「壺の勝ちだ。」

 

サンジ

「壺に負けたのか俺は……!!」

 

実況

「勝者!!

 壺振りヤクザ・ゾロォォォ!!」

 

観客

「うおおおおおおお!!」

 

ナミ

「よくやったわゾロ!!

 賞金は全部あたしが預かるから!!」

 

ゾロ

「なんでだよ!!」

 

――こうして、

第一試合は壺振りヤクザ・ゾロの勝利で幕を閉じた。

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