涼宮ハルヒの錯綜   作:ドドロット

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第四話 バニーガール

SOS団のウェブサイト立ち上げ。

ハルヒはそれがしたかったようだ。で、誰がするんだそれを。

 

「あんたよ。」

 

と、ハルヒは言った。こうして次の日から俺のサイト作成奮戦記が始まった。

と言っても、こなたが手伝ってくれたのと、コンピ研が最初からインストールしてあったソフトのおかげで、サイトを立ち上げること自体はそれ程苦戦はしなかった。

 

問題はそこに何を書くかである。

 

俺はSOS団が何を活動理念とした団体なのかを未だに知らないのだ。

トップページに「SOS団のサイトへようこそ!」と書いた画像データを貼り付けた段階で俺とこなたの指はハタと止まった。

 

「長門、何か書きたいことはあるか?」

 

「何も。」

 

長門は顔も上げずに短く答えた。

 

もう一つ問題がある。正式に認可を受けていないこの団が勝手にサイトのアドレスを使ってサイトを立ち上げてもいいのか。

 

しかしハルヒは、バレなきゃいいのよ、と。

 

結局俺は、アクセスカウンターを貼り付け、メールアドレスを記載して、掲示板は時期尚早だろう。

タイトルページのみでコンテンツ皆無の手抜き以前のホームページをアップロードした。

まあ、こんなもんか。

 

ネット上でちゃんと表示されるのを確認してからパソコンの電源を落とし、俺は大きく伸びをしようとして、背後に長門がいることに気づいて飛び上がった。

彼女は「これ」と言って分厚い本を差し出した。海外のSF小説だ。そして「貸すから」と短く言い残し、部室を出て行った。

 

次の六時間目、ハルヒの姿は教室になかった。おとなしく帰ってくれたらいいのだが、確実にありえないし、これはきっと悪事の前段階だ。

 

放課後、俺は自分のしていることに疑念を覚えつつも、つい部室に足を運んでしまった。

 

「ちわー。」

 

やっぱりいる長門、綺麗に座っている朝比奈さん、隠し持ってきたのであろう携帯型ゲーム機をプレイするこなたがいた。

用事でもあるのだろうか、トランクスと仗助とスネークは不在だった。

 

「涼宮さんは?」

 

朝比奈さんが言う。

 

「さあ、六限目にはいませんでしたよ。きっとどこかで機材を強奪してるんでしょうね。」

 

すると

 

「やっほー!」

 

と、紙袋を両手に抱えてハルヒ登場。

 

「新しい部員を連れてきたわよ!じゃあ入ってー!」

 

そう言われて、1人の男が入ってきた。

 

「クラウドだ…よろしく。」

 

金髪ツンツン頭のイケメン、クラウドだ。

 

「なんでこんなとこに入ったんだ?」

 

俺が聞くと彼は

 

「興味こそないが…断る理由もないからな。」

 

と言ってパイプ椅子に腰掛けた。隣に座るこなたが「相変わらずイケメンだね〜」とクラウドをジロジロと見る。それに対して彼は「あまり顔を近づけるな…恥ずかしいんだよ…。」と照れくさそうに言う。こいつら関わってたっけな?

 

「で、他にもあってね…。」

 

ハルヒは紙袋の一つの中からチラシを取り出して俺たちに配った。内容は「不思議なことが起きたらSOS団のとこへ相談しに来い」と言った内容だった。

 

「じゃあ、校門へ配りに行きましょう。と言っても来るのはそこの2人!こなたとみくるちゃんよ!」

 

そう言うとハルヒは、もう一つの紙袋からバニーガールの衣装を取り出した。朝比奈さんは

 

「ふぇぇぇぇ!?ななななんでですかぁ!!」

 

と慌てふためき、こなたは

 

「お〜いいねぇ。わたしバイトでコスプレ慣れしてるからバニーぐらいは余裕だね。」

 

と、この表情。てかお前バイトでコスプレしてたのか。

 

「さてと。こなたは自分で着るからいいとして、みくるちゃんはぁ…。」

 

ハルヒは獲物を見る目で、朝比奈さんのセーラー服を手際よく無理やり流し始めた。

 

「みないでぇぇ!!!」

 

泣き声で叫ばれて俺はすぐに廊下へと避難した。勿論クラウドも一緒だ。

 

ドアの向こうからは

 

「ああっ!」「だめぇ!」「待ってぇ!」「ふぎゃぁぁ!!」「自分でやるから…ってああ!!」「さっさと脱ぎなさい!」「ここはこうよ!」「早くしなさいっ!」

 

などと、朝比奈さんのあられもない悲鳴、ハルヒの雄叫びが交互に聞こえてきた。

 

「……クラウド、お前顔赤いぞ?」

 

「いや…別に…俺は何も見てないぞ。」

 

嘘つけ、朝比奈さんの下着姿を目撃したんだろ。俺も見たんだからさ。それとも中の様子を想像してるのか。

 

「入っていいわよ!」

 

しばらくしてから合図があった。

少々躊躇いながらも入ると、そこには完璧なバニーが3人もいた。ハルヒと朝比奈さんは胸が強調され、こなたは胸こそ悲しいものの全体的なバランスは素晴らしいものだった。

 

「これで注目度もバッチリだわ!この格好なら大抵の人間はビラを受け取るわ!そうでしょ?」

 

「そうかもな。」

 

俺は適当に返しといた。

 

30分後、3人が帰ってきた。

 

「腹立つわねぇ!なんなのよ、あのバカ教師共!邪魔なのよ邪魔!万死に値するわ!」

 

「何があった?」

 

「教師達が走ってきて、やめろとか言ってきたのよ!何様よ!」

 

お前がな。校門にバニーガールが、しかも3人もいたら、そりゃあ教師は飛んでくるだろ。

 

「とにかく腹立つ!今日はこれでおしまい!解散!」

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