ゆらゆら系女子 伏黒恵 作:ユラユラしろマコ!
虎杖達は3人目の1年生を迎えに原宿の駅前に集合していた。
「伏黒、1年生が3人って少なすぎねぇか?」
ガ〇ガ〇君を齧りながら質問する虎杖に顔を顰めつつ答える。
「食べるか話すどっちかにして下さい行儀悪いですよ…逆に聞きますけど今まで呪いが見える人と会ったことがありますか?」
「……ねぇな」
「それだけ少数派なんですよ、呪術師は」
「っていうか俺が3人目って言ってなかった?」
「入学自体は随分前に決まってたみたいです、こういう学校ですから何かしら事情があるのでしょう」
「そっか、なぁ伏黒」
「何ですか30文字以内で簡潔に纏めて言って下さい」
「国語か!学校でさ伏黒なんか変なポーズしてゆらゆら言ってたけど何しようとしてたんだ?」
「馬鹿の貴方に言っても分かんないですよ、貴方にも分かりやすく言えば自爆技ですよ」
「結局答えてくれるんなら最初の要らなくない…?自爆ってポ〇モンの大爆発みたいな?」
「あーはいはいそんな感じですそんな感じ」
「ぜってー面倒いから説明ハブったな…」
そんな時、目隠しをした長身不審者が片手を挙げながらフレンドリーに駅の中から現れる。
「おまたせーおっ、制服間に合ったんだね」
五条に制服を指を指された虎杖は制服の襟口を掴みながら答える。
「おうっピッタシ、でも伏黒と妙に違ぇんだよな、パーカー付いてるし」
「制服は希望出せば色々いじって貰えるからね」
「え 俺そんな希望出してねぇけど」
「そりゃ僕が勝手にカスタム頼んだもん」
「・・・・・?」
あまりの五条の非常識ぶりに虎杖は理解を拒み閉口しパーカーを掴み見つめる。
「気を付けて下さい。五条先生こういう所ありますから、それより何故原宿集合なんですか?」
「本人が此処が良いって」
「アレ食いたい!ポップコーン!」
そんなふうに時間を潰していると通りの向こう側で何やら騒が起こっていた。
何やら例の転入生がスカウトマンを捕まえて迫っていた。
「俺達今からアレに話かけんの?ちょっと恥ずかしいなぁ」
「貴方もですよ」
特大ブーメランを投げる痛メガネをかけた虎杖に思わず伏黒はツッコミを入れてしまう。
その後五条先生に呼ばれ新入生は口を開く。
「そんじゃ改めて釘崎野薔薇、喜べ男子紅一点……って片方女じゃない」
「俺 虎杖悠仁、仙台から」
「伏黒恵です」
そう名を名乗った2人を釘崎は凝視し勝手に評価する。
虎杖を凝視し釘崎は
「(見るからに芋臭い、絶対幼少期鼻糞喰ってたタイプね)」
伏黒に視線を移す
「(名前だけって私偉そうな男も女も無理、きっと格ゲーでハメ技使ってるんだわ)」
そんな2人を見て釘崎はクソデカため息をつく
「私ってつくづく環境に恵まれないのね」
クソデカため息釘崎を横目に伏黒は五条に聞くと五条は胡散臭い声でいう。
「…それで此処から何処か行くんですか?」
「フッフッフ折角一年が3人揃ったんだ、しかもその内2人はおのぼりさんと来てる……行くでしょ、東京観光」
「は?」
想定外の答えに伏黒は何処ぞの誰かに触れられた様にフリーズし虎杖と釘崎の方を向くと先程までの険悪なムードはすっかりと消えていた。
「TDL!TDL!行きたい!」
「バッカTDLは千葉だろ!中華街にしよ先生!」
「中華街だって横浜だろ!」
「横浜は東京だろ!!」*1
五条が手を前に出すと2人は従者の様に膝をつく
「それで行き先を発表します」
虎杖と釘崎はまるで神託を待つ信者の様に覚悟が決まった顔つきで答えを待った。
◆◆◆
「正解はー!六本木!イェ~イ!」
廃ビルの前でダブルピースする五条と違い虎杖と釘崎は地面に手をつき絶望し慟哭していた。
「嘘つきッ!!!騙したな先生!?」
「地方民を玩びやがって!!!」
「一応ギリギリ六本木ですよ」
「伏黒、ワリィけどけやき坂通り以外は六本木じゃねぇんだわ」
「虎杖、アンタ結構分かってるじゃない」
「何ですかこの人達」
謎に団結する2人を伏黒は目を細めて見る。
「というか先生。この廃ビル呪われてない?」
虎杖の素朴な質問に五条は廃ビルを指指しながら答える。
「でかい霊園があってさ廃ビルとのダブルパンチで呪いが発生したってわけ」
「やっぱ墓地とかって出やすいの?」
「墓地そのものじゃなくて墓地=怖い、と思う人の心が問題なんですよ」
「あー、前言ってたな学校とかも同じ理由だったな」
伏黒の説明に虎杖は手を叩いて納得する。
そんな虎杖のあまりの無知さに疑問を抱いた釘崎が聞く。
「ちょっとまって、コイツそんな事も知らないの?」
「実は……___」
事情を聞いた釘崎は叫んだ。
「飲み込んだぁ!?特級呪物を!?キッショ!!どんな衛生観念キモすぎ!!無理無理無理無理」
「んだと?」
「これは同感です」
ガチャガチャと騒ぐ一年達を五条は手を叩いて注目を集めさせる。
「はいはい其処までーそろそろ本題入るよ〜君達が何処まで出来るか知りたい。ま、実地試験みたいなもんだね、という訳で野薔薇、悠仁の二人で建物内の呪いを祓ってきてくれ」
そう五条に言われ二人が建物内に入っていった後五条と伏黒は近くに腰を下ろした。
「やっぱり私も行きます、流石に危険すぎます」
「無理しないの病み上がりなんだから」
「ですが虎杖は要監視ですよね」
「まぁ大丈夫でしょ、それに少し恵と話したかったし」
「下らない話なら聞きませんよ」
「恵、
突然の真剣な五条の声色に伏黒は動揺する。
「…何の話ですか?」
「恵さ、最悪自分が死ねば全部解決出来ると思ってるでしょ」
「……」
無言の伏黒に構わず五条は言葉を続ける。
「奥の手のせいかな確かにアレはそこらの特級どころか宿儺や僕も巻き添えに出来るかもしれない」
「…何が言いたいんですか」
「確かにあの時の選択は間違ってたとは言わないさ、宿儺相手にあの手を切ろうとするのは間違ってないと思うよ」
「なら…」
「昔から恵は常に自分の事は二の次だよね、大切な人が無事なら自分はどうでもいいスタンス一番
「貴方に何が…!」
伏黒は自身の地雷を思い切り踏み抜かれ怒りのあまり立ち上がった瞬間廃ビルから手負いの呪霊が飛び出してくる、虎杖か釘崎が取り逃した呪霊だろう。
「……祓います」
「待って」
五条によって制止された瞬間、呪霊から釘崎の呪力の気配がし呪霊が破裂する。
「野薔薇の術式かな、やるねちゃんとイカれてた。」
その後虎杖と釘崎が建物から出てきたあと食事に連れて行かれたが伏黒の脳内には先程の言葉が反芻していた。
『自分も守れない奴が何かを守れると思うなよ』
そんな言葉が脳裏にこびりついて離れなかった。
記録 2018年7月
西東京市英集少年院運動場上空
特級仮想怨霊(名称未定)
その呪胎を非術師数名の目視で確認
緊急事態のため高専1年生3名が派遣され
内1名死亡
感想の数だけゆらゆらします。
はよう由良由良して魔虚羅と領域展開したい