復活(転生的な意味で)のイデオン 作:アルファるふぁ/保利滝良
良かった・・・本当に・・・
「デルタ!やっほー」
「元気そうで何よりだ、バスタ」
「あはは、このザマだけどね~」
戦闘のダメージによる負傷で、体力が無くなっただけ 見たところそんな感じか
私のヘマでバスタが戦えなくなるなんてのはイヤだ 私が殺したようなものだから
思ったよりもピンピンしてるようで、良かった
「ひでえ火傷だ、お前一人で介抱できるのかよ」
「こう見えても、病院の店長みたいなもんなんでな 怪我人一人は朝飯前だ」
顔がよくて居候一人に携帯電話持たせられるほど財力があり、尚且つ病院ひとつの院長か 明日太、何故独身なんだ?
「さて、そろそろ俺は出掛ける」
何?
「仕事か?院長さんは大変だな」
「茶化すな・・・最近イデがちょっかいし続けるから怪我人が絶えないんだ」
そういうことか というかわざわざコートをカッコ付けて着るな、回したコートが足に当たったぞ
「留守番くらいはしてやろう な?佑樹」
「お前が決めるな まあ、仕方ない」
「あははは、ありがと」
それにしても、寒いな
コートを着るのも仕方ないくらいに寒い
「どうしたイデ子?」
「いや・・・なんでもない それより状況の整理をしよう」
バッフクランだ
「あとで整理したことを教えてくれ、俺は時間がない」
ま、大丈夫か 別に誰がいなくなろうとも状況の整理なんて簡単だからな
「いってらっしゃーい、明日太さん!」
さて・・・
「単刀直入だが・・・バッフクランがなぜ出てきたのか、私なりに結論をつけた」
「イデ子なりに?」
「デルタなりに?」
互いの台詞が被ったぞ
ハモる、と言うらしいなこれは 今はどうでもいい
「イデに取り込まれた者が、イデの力で産み出されたのだろう それ以外あり得ない」
どんなに野蛮な連中でも、ファーストコンタクトくらいはするだろう
だが、ニュースで見た限り、バッフクラン側から一方的に攻撃してきたらしい
バッフクランに意思はないように思える
「またイデか・・・」
仕方ないさ 目的がハッキリしていないとはいえ、アレが敵なのは確かだ
バッフクランがイデに取り込まれた可能性は充分にある ならその力をイデが使っても違和感はない
小癪だな
「なんでイデは母のしもべじゃなくて、襲撃にバッフクランを選んだの?」
「宇宙でやりあうのに向いてなかったんだ」
「え?」
察しが悪いな・・・
「つまり、母のしもべは地上では戦えるけど、宇宙には適応できないってことか」
「そうだ だから新たに産み出した」
いやに戦略的だ まさかロゴダウ人やバッフクラン人を取り込んだからか?
とにかく、話し合うことはこのくらいか
「今はこのくらいかな?」
「そうだな、少し喉が乾いたところだ」
「ああ、じゃあ俺なんか飲み物持ってくる 明日太ん家はよく来るから、冷蔵庫の中身も暗記してる」
さて、一休みでも・・・
ドッ・・・ゴオオオオオオオオオンンン・・・
「なんだ!?」
「イデ子、外だ!」
何?
あれは、まさか
なら・・・ノバか
「いってくる」
「おい、イデ子、今回は流石にマズイ!相手が悪いぞ!」
「それでも私は!お前を守りたいんだ!」
この感情は・・・なるほど、心地良い感じだ
「イデ子・・・」
行ってくる、佑樹
必ず帰ってくる
勝負だノバ!