復活(転生的な意味で)のイデオン 作:アルファるふぁ/保利滝良
「なあイデ子・・・」
「どうした佑樹、そんなに不安そうな顔をして」
「弾正に任せて良いのか・・・?」
ああ、うん
私も不安だ
「弾正さん、あれはなんでしょうか」
「あれはコンビニエンスストアだよ、ノバちゃん 略してコンビニ」
まあノバが「人間の生活を見てみたい」と考えるのは予想していた
しかしあの後弾正も含めて状況確認をしようとしたのがまずかった ノバめ、人間の町紹介ツアーのガイドに弾正を指名するとは・・・
確かに
アイツはそれを良しとしなかった・・・汚いところを含めて、人間を本格的に
やられた・・・
「何故だか胃がキリキリするんだが」
これはなんだろうか
「それは極限の緊張の末に発生する現象だ」
ハハハ、私も佑樹のこと言えないな
すっごく不安だ
すごく
「その紙はなんですか?」
「これはお金だよ」
「そんな薄っぺらいものがですか・・・」
「これ一枚でさっき買ったお菓子が20個も買えるんだよ」
「どうしてですか?」
「えっ?」
クッ!?目を離した隙になにやら重要そうな会話になりつつあるぞ!?
「おい、見ろ、佑樹!」
「うわ、な、なんだ!?」
美人なOLを見て鼻の下伸ばしてる場合か、バカ!破廉恥!
「どうしてみんな紙切れに価値を見出だせるのですか?」
まさか、こんなことで・・・
「お、おい、ヤバイんじゃないか?」
「返答次第では・・・考えたくもないな・・・」
下手なこと言うなよ、弾正・・・!
「それはね、このお札を使う人が信頼しあっているからなんだよ」
「信頼・・・」
「そうさ、皆が「この紙には一千円分の価値がある」と、そう思ってくれているからなんだ」
「それと信頼がどう関係するのですか?」
「皆は信じているんだ、この紙にその価値があるって お互いに信頼がなければこのお札は本当に紙にしかならない でも、人間が集まって、苦労して、そしてお互いがお互いに胸を張ってお札をお金として認める それから初めてこの紙に一千の価値が付くんだ」
「つまり、人間社会の象徴なのですね・・・お金と言うものは」
「そうさ 人間だから、お金が使えるんだ」
おお・・・!
「ナイスだ弾正!」
「上手いこと綺麗な話にしたぞ!」
人間の社会の象徴か
今回は私も、少し勉強になったな
「皆さん人間は、素晴らしいです 社会性、美しいものを持つ心、信頼 それらは、全て素敵でした」
ノバ・・・
「だから、私は人間の味方になります」
・・・良かった
ということは、情報をくれるのか?
「これから話すのは、イデの最後の計画です」
人間の社会の象徴っていうのは、実は痛烈な皮肉だったり・・・!