最弱無敵の転性聖女   作:繭浮

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どうやら世界は一度滅亡していたようです

 というわけで。

 

 我等は廃屋の書庫、運搬箱前に戻って来た。カタリナは確か、エレベーターとか言うておったな。

 

「オネロリチュッチュ」

「ぶっ!」

 

 カタリナの隠し扉の合言葉に、エミーが吹き出す。

 

「どしたエミー。今の言葉の意味知ってんのか?」

「まぁ、反応からしてロクでもない意味なのは察せるの」

「そだね……確かにロクでもないよ……」

 

 ……そう言ってから、哀れみの感情の込められた目を向けられた。なんぞ?

 

「ていうかこれって機械式ですよね……!」

「えっマジかよ!? こんなとこにあるってことは旧式か! スゲェ!」

 

 ガタガタ音を立てて横にスライドしていく本棚を指差して、驚愕の声を上げる。

 

「興味深い反応ですわね」

「うむ。地上の文明は、現在どのレベルなのかのぅ」

 

 4000年もすれば、機械はかなり普及しているだろうと思っておったが……物珍しいモノを目の当たりにしたかの様な反応。一度機械文明にまで発展したが、なんらかの理由で衰退したのかの?

 

「まぁ、考察するより直接聞いた方が得られるものは多いじゃろう。それより先に、風呂と着替えじゃ」

「ですわね」

 

 さて、カタリナとの小声相談はこの程度にして。

 

「お主らには色々と聞きたい事があるでな、しばし時間を貰うぞ。まぁ、我は先に湯浴みさせてもらうが。その間、菓子……はないが、茶葉はあるか。茶でも飲んで、ゆるりと待つが良い」

「あ、はい」

「おう」

 

 

 

 

     ―― 少女(仮)入浴中 ――

 

 

 

 

「ふぃ〜サッパリサッパリ……ふむ。よく考えたら、風呂も4000年ぶりなんじゃなぁ」

「転性してから初ですから、生まれて初めて、が正確なのでは?」

「また細かいのぅ」

 

 カタリナに送風機で髪を乾かしてもらい髪を梳かさせ、またロリータ服に着替えさせられながら、軽く雑談する。

 

「そうじゃ、先程は髪を二本のおさげ——」

「ツインテールですわ」

 

 何故か食い気味にそう訂正された。呼び名にこだわりがあるのかの?

 

「ツインテール、にしてもらったが。アレは実に可愛いが、多少時間がかかる」

「可愛いを作るのに時間がかかるのは当然ですわ」

「当然否定はせん、というより身をもって知っておる。じゃが、あまり彼奴らを待たせ過ぎるのもどうかと思うての」

「……どのような髪型がお望みですか?」

 

 うむ、流石カタリナ、我の言いたいことをすぐに汲んでくれおる。

 

「一つ結びならば、二つに分けるよりは早かろう」

「ポニーテールですわ」

「ふむ、なるほど小馬の尻尾とは、可愛らしい響きじゃな。それで頼む」

「かしこまりました」

 

 

 

 

「待たせたの、サッパリしてきたのじゃ」

 

 着替えまで完璧に完了してから、童の元に戻る。

 

「「か、かわいい……」」

「ふふん、そうじゃろそうじゃろ♪ 老若男女問わず思わずそう呟いてしまうっ! 我の愛らしさはもはや罪じゃな♪」

 

 先刻は長髪垂れ流しで顔が半ば隠れておったし、なにより首なし血塗れのインパクトで、あまり注視されんかったからのぅ。小綺麗にしておれば、皆この反応になるのが当然。

 

「じゃなくて、ジョッシュ!」

「あ、あぁ、わかってるって」

 

 エミーが唐突に、叱りつけるように言う。なんじゃ?

 

「支払いはしばらく待ってくれないか!?」

 

 捲し立てるようにそう良い、ジョッシュは突然ガバッと土下座してきた。

 

「いやいや、なんの話じゃ?」

「アルアジフ様、祈祷治癒(プライヤーヒール)での治癒費についてです」

「む? ……あぁ、さっきの駄賃じゃな」

 

 ふーむ……どうやら今世では、傷を治すのにかなりの金銭を要求しておるようじゃな。

 

(やはり時代は変わったのじゃのう……ふむ。都に行ったら、我の治癒術で稼ぐのもアリじゃの)

 

 とはいえしかし。土下座までされる謂れはない、というかアレはこちらからの駄賃がわりじゃし。何より、我が触れていれば勝手に治してしまう現象で金を取るのものぅ。

 

「というか、我より年上にしか見えぬおぬしに様付けされると違和感あるの。アルアジフとは、それ程影響力のある名なのか?」

「それはそうですよ。アルアジフって言ったら、星辰教会トップの大聖女、ジェシカ・アルアジフ様に直々に認められた、最上級の聖女様にしか与えられない洗礼名ですし……ていうか、その姓を与えられた本人が知らないんですか?」

 

 む、痛い所を突かれ……てはおらぬか。別段隠し立てしておる訳じゃ無し。

 

 じゃがまぁ、話を円滑に進めるための「設定」は必要か。一から全部理解するまで語るのは面倒じゃし。

 

「うむ、それなのじゃが。我は生まれた時からアルアジフ姓じゃったから、その辺りよう知らんのじゃ」

 

 うむ、これなら嘘は言うておらんな。

 

「アル様は、生まれた時すでに高い治癒能力を有しておりました」

 

 我の発言に、カタリナが上手いこと補足をしてくれる。

 

 これもまた嘘ではないの。「アルテミシア・アルアジフとして今世に転性した時すでにそうだった」からの。

 

「へぇ〜、すげぇな! アルは生まれながらの聖女様ってことかよ!」

「そんなところじゃ」

「……聖女として治癒術の英才教育を受けさせられたけど、それ以外の一般常識とかは教育されていないってとこですか?」

「概ねその通りですわ。わたくしは治癒術以外に関しての教育係兼護衛であり、只今諸国漫遊して世俗の風に触れていただきながら、一般常識を教育させていただくところだったのです」

「なるほど……あれ、それってもしかして、国家機密的っぽいアレなんじゃ……」

「あー、そうなるのかのぅ?」

「……ぽぽぽ……(ガタガタガタガタ……)」

「ど、どしたエミー!?」

 

 おぉう、突然エミーがガクブルし出しおった。話を円滑に進めるための仮設定とはいえ、申し訳ないことをしたのぅ。

 

「なぁに、気にするでない。我の事でおぬしらを危機に陥らせたりはせぬ。必ず我があらゆる災難から守護すると誓おう!」

 

 気を落ち着かせるため、ニッと不敵に笑ってそう言う。

 

「アル様ぁ……!」

 

 我の強い宣誓を聞いて、エミーは安心したように力を抜き、ぎこちないながら微笑む。

 

(うむ! エミーも素朴ではあるが、愛らしい見目をしているしの。美少女は笑顔が一番! なのじゃ!)

 

 ふむ……そうじゃな。知りたい事を聞き終えたら、真実を伝えるかの。

 

 まぁ、事実をそのまま伝えても信じてもらえぬような内容じゃし、カタリナのように変態呼ばわりされる恐れもあるからの……だが、出来るだけ嘘を含まぬような設定で伝えねばな。

 

 まぁそれはそれとして。

 

 ジョッシュが土下座までして支払い延期を頼んだ祈祷治癒とやらの、相場が気になる。通常どの程度額支払うのか見当もつかぬ。

 

「参考までにお聞きしたいのですが、プライヤーヒールの相場をお聞きしても?」

 

 再び我の思考の意を汲んで、カタリナが2人に尋ねる……いや、ジョッシュは世情の情報に疎いようじゃし、聞いておるのは実質エミーにのみかの。

 

「アルアジフ様の教育係なのに、知らないんですか?」

「私達は、つい先刻出立したばかりなのです。それにわたくしがお教えするのは、主に一般常識だけですので。わたくし自身は、聖女様の治癒術費に関しては疎いのです」

「あ、そうなんですね」

 

 どうやらカタリナは、話を円滑に進めるため、即興でかなり色々と設定を組み立てたようじゃな。やはり優秀。

 

「土下座までされるとは、それ程高額なのですか?」

「そうですね、えっと……重症の度合いで……命に関わらないなら……それから術の難度・希少性からして……」

 

 しばし考え込み、ブツブツ呟くエミー……恐らく、今回の祈祷治癒(仮)の相場と最低額を照らし合わせて計算しておるのじゃろう。

 

「状況次第でピンキリっぽいんですけど……今回治した傷なら、だいたい星貨50枚っぽいですかね」

「まっマジかよ!?」

 

 どうやらジョッシュは、すぐに支払える額ではないとだけ聞かされていたようじゃな……まぁ、こやつの反応だけでもかなりの高額なのは予想出来るが。

 

 とはいえ、我は現在の貨幣価値が分からぬから、反応に困る。

 

「我は金勘定には疎くての。それだけ稼ぐのに、堅実に働いたとして、おぬしらならどれだけの期間で用意出来る額なのじゃ?」

「えーと……今の魔獣狩りでの収入がずっと変わらず、として……一切無駄遣いしなければ、私達2人でだいたい20年っぽい、かなぁ……?」

暴利(ぼり)過ぎじゃ!!」

「わ、私に言われてもー……」

 

 おっと、あまりの暴利に思わず声を荒げてしもうた。

 

 使い手の希少性を鑑みれば、多少ふっかけるのは致し方ない。が、かすり傷を治した程度ならせいぜい2日分位でいいじゃろ。

 

「あーついでじゃ、我に現在の貨幣の種類と呼び名も教えてくれぬか?」

「……よっぽど箱入りだったんですねぇ。まぁ、良いキッカケになるっぽい、かな……良いですよ」

 

 なにやらひとりごちて勝手に何かを納得し、説明し出すエミー。

 

 ……全部聞いて、理解はしたが。面倒じゃから、今後財布はカタリナに握らせて置けばよいか。

 

 細かい事は、細かい事が好きなカタリナに任せる。適材適所というヤツじゃな、うむ!

 

 

▲▽

 

 

 はい。ものぐさリアルのじゃロリTSおじさんに替りまして、わたくしカタリナが、読者の皆様に分かりやすいよう貨幣価値を日本円で説明させて頂きます。

 

 貨幣の種類は10種、日本円に換算しますとこの様になります。

 

 星貨 100万円

 大銀貨 50万円

 銀貨 10万円

 小銀貨 1万

 金貨 5千円

 小金貨 1千円

 鉄貨 100円

 小鉄貨 50円

 銅貨 10円

 小銅貨 1円

 

 つまり、治癒費の星貨50枚は、日本円にして5000万円となります。まだお若い2人にはまず一括払い不可能ですね。土下座も止む無し、と言えましょう。

 

 ちなみに星貨の素材は、星霊石という希少な素材を使用しています。地球にはない、もしくは発見されていない鉱物とでもお考え下さい。

 

 

△▼

 

 

 さて、貨幣についてはついでじゃからこのくらいにして。次は本題、「この世界の現状」について、じゃな。

 

「エミー、せっかくじゃから、ここ100年程の世界史を簡単に教えてくれぬか? カタリナに教わっても良いのじゃが、治療費代わりにおぬしから聞きたいのじゃ」

「……100年?」

 

 ジョッシュが不思議そうに呟く。流石の此奴でも知っている、一般常識に関する事かの。

 

「……ジョッシュ以上に情報に疎い人、初めて見ました。ほんとに、治癒術の事しか教えて貰えなかったんですねぇ」

「そうですわね。ご主人様は治癒術馬鹿なのです」

「否定はせんが……もうちょい言い方あるじゃろ」

 

 カタリナはどうしてこう時折ツンツンするんじゃろ? 話を進めたいので、今は突っ込まぬが。

 

「世界史について、ですよね。えっと……まず、この世界に100年も歴史はないですよ。せいぜい90年です」

「ぬむ? ……どういう意味じゃ?」

「旧人類・旧文明は、ほぼ滅びたっぽいです」

「……なん……じゃと……?」

 

 予想外のセリフに、流石の我も、噛み砕き理解するまでしばしかかる。

 

「アル様?」

「いや……うむ。詳しく頼む」

「あ、はい。まぁ、子守唄代わりにみんな聞かされる、子供でも知っているお話ですけど……」

 

 ……エミーの話を要約すると、こうじゃ。

 

 

 ——今から約90年前。今より文明は発達しており、世界には機械や物資が溢れるようにあり、天に届きそうな程の建築物が世界中に乱立していたそうな。勿論、この周辺のような、のどかで何もないド田舎も存在してはいたようじゃが。

 

 ほとんどの人間は星霊術を忘れ、使うことが出来なかったが、機械があったので何不自由なく生活出来ていたらしい。

 

 だが、そんな世界でも怪我はするし病気にもなるし、争いも貧富の差も存在していた。それらの諸問題を解決するために、臨床試験や動物実験は世界各地で活発に行われていたらしい。

 

 そんなある日——世界に魔獣が生まれた。

 

「……唐突に妙な単語が現れたの」

「当時どう呼ばれていたかは、記録にないっぽいですけど。現代ではそう呼ばれている存在の事です」

 

 どうやら、動物実験の果てに生まれた、生まれてはならない生物らしい。ゆえに、魔の獣。

 

 研究の結果生まれた魔獣は、通常の生物のような繁殖によっては増えず、魔獣に噛まれた生物が新たな魔獣になり、数を増やすらしい。

 

 魔獣は植物以外のあらゆる生物に襲いかかる習性を持っていたが、何より厄介なのが、怪我を負わせても見る間に治癒してしまう点にあった。

 

 殺傷力・殲滅力の高いはずの機械兵器での駆除が困難だったが故に、魔獣は爆発的に増えていき——人類は淘汰され、旧人類・旧文明は崩壊した。

 

 世界に魔獣が現れてから滅びに至るまで、1年もかからなかったらしい——

 

 

「……とまあ、滅びた経緯はこんな感じだったっぽいです」

「ふーむ……魔獣、魔獣のぅ」

「先程のウルフも、魔獣の一種ということでしょうか?」

「ああ、そうだぜ」

「噛まれても魔獣化しなかったのは、なぜか人間と羊だけだったっぽいです。だから、現存している家畜は羊だけっぽいです」

「ふーむ……謎だらけじゃのぅ」

「まぁ、魔獣にならないだけで、襲われたら食い殺されますけど」

「そりゃそうじゃろなぁ」

 

 油断し過ぎていたとはいえ、我も先刻、食い殺された的なアレじゃったしのぅ。まぁ、不死身じゃけど。

 

「じゃがそうなると、ジョッシュとエミーは普通の人間ではない事になるが。滅んだのは旧人類と言うておったし、おぬしらは差し詰め新人類、と言ったところかの?」

「新人類というか……古代人?」

「古代じゃと?」

「はい。さっき言った通り、魔獣は普通の武器で傷付けても、あっという間に怪我が治っちゃってたっぽいです。ただ、唯一の例外があって」

「ほう?」

「星霊術と、星霊石で作られた武器で負った傷は、すぐには治らないんです」

「なるほど……星霊術が復活した理由は……」

 

 カタリナが何やら小声で呟いておるな。だいたい予想は付いておるが、擦り合わせとして後で聞くかの。

 

「星霊術を使える者と、星霊石を加工する技術を持っていたのは一握り——当時古代人って言われていた人間のみっぽいんです。だから、生き残った純粋な人類は古代人だけで、その子孫である今の人類は、全員古代人ってことです」

「ふーむ。失われつつあった技術が、逆に人類をギリギリで生き残らせた、か……皮肉なモノじゃの」

「なので、新しく文明を築き始めた人類って意味では新人類って言えるかもですけど、機械に極力頼らず、星霊術っていう神秘で文明を復興した古代人だから……うーん……新古人?」

「新古車みたいで微妙な響きですわね」

「普通に古代人で良い気がするのぅ」

 

 さて。これで世界の大まかな現状は理解出来た。のじゃが……

 

(隠し扉やエレベーターなどの機械を旧式と言うておったし、一部機械は生き残っておるようじゃが……超高層建築物が乱立する程の機械文明が、たった1年で崩壊まで行くじゃろうか? 仮に崩壊していたとしても……たった90年で、文明と言えるレベルまで復興するじゃろうか?)

 

 エミーは、年齢にしてはかなり聡い。そのエミーが疑っていないという事は……巧みに情報統制されておるのじゃろうな。

 

 恐らく、エミー達古代人が知っている世界史は、完全な誤情報ではないが、真実全てではないのじゃろう。

 

 まぁ、今はまだ、あくまで得られた情報に感じる違和感程度。それをさも真実であるかのように伝える意味も必要にもまだ迫られておらぬ。今は頭に置いておくに留めよう。

 

 さて。他に聞きたい事は……地域名とか国名とか、かの。

 

 

 

 

 ⏳

 

 

 

 

「……この周辺に存在している国は、だいたいこんな感じですね。一応海向こうにもいくつか国があって、細々とだけど交易があるっぽいです」

 

 エミーに現在地と、周辺国の名を聞き出す。

 

 予想していた以上に様々な国が存在しておったな。後でカタリナにまとめさせるとしよう。

 

 

▲▽

 

 

 はい。というわけで、まとめたものがこちらになります。

 

 現在地の直上にあるのが、人間が統治している国の中では辺境に位置する国家『イースパイン王国』。

 その王国のさらに辺境の田舎にある『ハイスロープ村』の、さらに端にある元貴族屋敷である廃屋の地下深くが、マイホームとなります。

 

 イースパインから南に直進すると、クロサイドと呼ばれる大河があり、その河川に隣接した森林地帯を収める国家として『森林国ファナドゥア』が存在しています。特徴的な長い耳を持つ、『エルフ』と言う長命な人種が収める国です。

 耳長、長命、エルフ。ファンタジー作品に超高確率で登場するベタな人種ですね。

 

※ネタバレ。エルフの誕生には、アル様が関わっています。

 

 ファナドゥアを避けて東に迂回しようとすると、大河の港湾のある国の一つ『ノースリバケット王国』があります。大図書館や学園都市的なのがあります。学問の国のようです。

 

 ノースリバケットの港湾の出向先の1つとして、ここ90年で最大規模にまで成長した軍事大国が『リバークロス帝国』。ジョッシュ様とエミー様のお二人は、魔獣狩人(ハンター)業である程度軍資金を貯めたら、この帝国に出稼ぎに行き探索者(シーカー)になる事を目標にしていたようです。

 

 ノースリバケットの出向先の1つ、大河クロサイドの中洲にあるのが、星辰(せいしん)教会本部のある小国『ルラ・イエ』。

 非常に小さな国で、面積は……日本の方にわかりやすく例えるなら、東◯ドーム20個分程です。

 この国のトップは「教皇ハワード・アルハザード」という人物ですが、強い発言力を持つ「大聖女ジェシカ・アルアジフ」が、実質の統治者と言える状況のようです。

 

 とりあえず、直近で私達が関わることになりそうな国は、このようなところです。

 

 視点をアル様に戻します。

 

 

△▼

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