最弱無敵の転性聖女   作:繭浮

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ロリとして扱えばロリです(真理)

▲▽

 

 

 はい。我慢が限界突破して頂こうとしたら突然の尊さに思わず吐血しました、カタリナです。

 

 それはもう不意打ちでしたので、思い切りアルちゃん様の顔面にぶっかけました、赤い液体を。突然過ぎたのと尊過ぎたので、顔を背ける余裕はありませんでした。

 

 というか白い液体な牛乳って血液で出来ているんですよね。

 

 ……ふう。内心で言い訳?をしたので、少し落ち着きました。

 

 とりあえず、アルちゃん様に今の気持ちをお伝えしなければ。

 

「今理解しました。TSロリの心はロリだったのですね」

「おぬしは何を言っとるんじゃ」

 

 はい。どうやら私のぶっかけで、精神は戻ったようですね。

 

 幼児退行したアルちゃん様は大変尊かったので、少し残念な気持ちはありますが。私は新たな真理を見つけたので、問題ありません。

 

 即ち。TSロリおじさんでも、ロリとして扱えばロリである、という事。

 

 という訳ででしてね。色々と整いましたので、視点をご主人様に戻します。

 

 

△▼

 

 

 謎電波を受信してからのカタリナは、相変わらず視線に卑猥なものを感じるが、多分いつものカタリナに戻った。多分。

 

「ご主人様のお顔を汚してしまい、申し訳ありません。すぐに綺麗に致しますので」

 

 そう言い、カタリナは水の星霊術を発動させようとする。この村に着くまで、我の服とかが血で(主に我から吹き出した血液じゃったが……)汚れると都度、水霊術で洗い落としてくれておったのじゃ。

 

 個人が扱える星霊術の属性は、基本2種まで。五大属性である火・水・風・雷・地のどれかと、根源属性である光と闇のどちらか2種じゃ。

 

 細かく言えばまだあるのじゃが……まあ今は置いといて。

 

 ジョッシュとエミーが火、カタリナが水で光。我は地で闇じゃ。

 そして、治癒術を扱えるようになりやすいのは水と地なのじゃが、根源属性を含めるならば、それら+闇じゃ。

 語感のイメージ的に、逆の様に思う者もおるが……光は熱光線(ビーム)、闇は夜の安寧(眠り)と言えば、なんとなく納得するのではないかの?

 

 より分かりやすく表現するならば。光属性は攻撃的な星霊術を扱いやすくなる傾向にあり、闇属性は癒しや補助系の星霊術を扱いやすくなる傾向にある。

 

 ……情報整理のために、星霊術に感して思い返したが。現代に復活した星霊術が我の知っているモノと同じロジックならば、星霊術の話題が出ても会話に食い違いが発生したりはせぬはずじゃ。

 

 ちなみに、我がグロテスクフィルターとして光らせておるが、あれも闇属性の星霊術の応用じゃ。つまりアレは光っているのではなく、白い闇で覆っている、と言った方が正確なのじゃ。ゆえに、直視してもさほど眩しくはない。

 

 さて、それはそれとして。

 

「よい、カタリナ。自分でやるのじゃ」

「はい?」

 

 カタリナの星霊術を中断させ、理由を説明する。

 

「今日だけで何度も血まみれになり洗浄してもらい、村に到着直前に洗浄だけではどうしても血のシミが抜けぬからと着替えたじゃろ?」

「その通りですが……ご主人様は、高度な洗浄効果のある星霊術を扱えましたでしょうか?」

 

 うむ、カタリナの疑問はもっともじゃな。

 

 我地属性じゃからの。星霊術の常識的に考えて、扱えるとは思えぬのは当然じゃな。実際我、扱えんしの。

 

 ではどうするのか。

 

「我自身の肉体を素材に、鞭を作ったじゃろ?」

「ですわね」

「それの応用じゃ。血の染み抜きが完全には無理じゃからと、先程脱いだ服も今の服も、廃棄するのじゃろう?」

「キレイに汚れを落とせるなんて便利な星霊術はありませんし、この時代に染み抜き洗剤があるかも不明です。致し方ありませんわ」

「じゃろうな。今どれだけ服の在庫があるかは知らんが。このペースでは、すぐ底をつくじゃろ」

「それはまあ、そうですわね」

「ゆえにじゃ——服や身体に付いた汚れのみじゃが、それらは我の肉体を使って問題解決とする」

 

 そう言って、カタリナの返事を待たずに全身をナゾノヒカリ(カタリナがそう表現したので今後そう呼ぶぞい)で包む。

 

 十数秒後。ナゾノヒカリを消した我の姿は。

 

「これは……服のシミもかかった血液も、綺麗サッパリなくなっていますわね。どころか、服はまるで新品、乱れかけていたポニーテールもリボンも整えた直後のようで……どういったカラクリですか?」

「じゃから、鞭と一緒じゃ。我の肉体を素材に造り、整えて纏った。つまりアレじゃ。今着ておるこの服は、動物でいう毛皮のようなモノなのじゃ」

「……つまり。今アルちゃん様は、実質全裸なのでは……? やはり変態……!」

「ヘンタイ呼ばわりやめいロリコン(ヘンタイ)! 人間的に、秘部が見えていなければ全裸ではない! のじゃ!」

 

 まったく……まぁこの様子なら多分ではなく、これまで通りの精神状態に落ち着いたかの?

 

 我の従者なのに世話の焼ける……いや、一応我のせいではあるしの、この話題は出さぬが吉かのう。また考えが変わって襲われぬためにも……

 

 

 

 

 ⏳

 

 

 

 

「……ふぁ……んむぅ。体内時計からして……朝6時くらいじゃな」

「おはようございます、アル様」

「うむ、おはようカタリナ」

 

 上半身を起こしてん〜っと伸びをしていると、すでにメイド服に着替えているカタリナがカーテシーと共に挨拶してきた。

 

 ちなみに、ベッドはちょうど2つあったため、我は窓際の方に。カタリナは、人1人分空いた隣にある方、には寝ずに、なんかスルリと我の布団に潜り込んで来た。

 

「煩悩暴発防止のために、ロリコニウムを定期的に摂取しなければならない身体なのです。なので、毎晩添い寝だけは許して頂きたく存じます」

 

 またぞろ実際には存在しないであろう謎物質を求めて、添い寝の要求をされたのだが……目が本気であると語っておったので、警戒しつつも許した。

 まあ、寝巻きに着替えさせて貰った時、目は興奮を湛えていたが、手付きは壊れモノを扱うように繊細な気遣いがこもっておったから許したのじゃが。

 そして実際、我もカタリナも普通に眠った……なんか寝ている間、抱き枕にされていた気はするが。それ以上は何もされず、服を脱がされた感覚も気配もなかった。

 

 我、ほぼ睡眠を必要としない身体に造ったからの。心地良いから寝るが、本来必要のない事をしているからか、寝ている時に身体にイタズラ(性的な意味で)とかされると気付くのじゃ。じゃから本当に何もなかった。

 

「朝食はどうなさいますか?」

「我が残しておいた携帯食のカロリーブロックしかないじゃろ。半永久に保存出来るように作ったから味はそこそこじゃし口の中の水分奪われまくるからの、今朝は食わぬ」

「わたくしはこの濃い味、結構好きなのですが……ではわたくしだけ、頂きますわ」

 

 先程睡眠不要と言ったが、同じく三代欲求の食欲と性欲も、このぷりちーぼでーにはほぼない。まあ、味覚も触覚もあるから、今の我にとって三代欲求は娯楽程度のものなのじゃ。

 

 ……カタリナに性的に襲われかけたから、しばらくそっちは考えたくないが。

 

 

 ⏳

 

 

 さて。起きてから約1時間。朝にジョッシュとエミーが診療所(ここ)に迎えにくる予定じゃから、ストレッチしながら考え事をしておったのじゃが。

 

「むむっ」

「……何やら、外が少し騒がしいですね」

 

 ……。我は無言で立ち上がり、手鏡を手に取り軽く服の乱れ等がないかをチェックしてから玄関へ向かう。

 

「急患ですか」

「そうじゃ。その内1人は、生命の危機にある」

 

 我の表情から、外の騒ぎの大元が急患によるものとすぐに気付いたらしい。流石、カトリーヌのスピリットから造ったカタリナじゃな。

 

「場所は……方角・距離からして、ハンターギルド内じゃの。ゆくぞ」

 

 カタリナの返事を待たずに扉を開き、小走りでギルドへ向かう。

 

 我は、偉大な聖者と呼ばれた程の治癒術師。更に超変態(大聖女)した今は、究極の治癒術師(アルティメットヒーラー)と自認しても過言ではない癒し手。この規模の村内なら、急激に失われつつある命の灯火を感知するなど訳もなし。

 

「あっ2人共おはよっ! 実は——」

「我は真なる聖女。言わずともすでに判っておる。怪我人が出たのじゃろう?」

「……凄ぇな聖女。じゃあ俺たちと同じでギルドに向かってんだよな?」

「うむ」

 

 途中鉢合わせたジョッシュとエミーに、端的に説明する。

 

「聞いた話では、村の先輩ハンターが大怪我を負って運ばれて来たっぽい!」

「そうか。村にハンターは何人おるのじゃ?」

「現役なのは、俺達2人と先輩3人なんだぜ!」

 

 うむ、先輩3人の。我の感知した大怪我人の人数と一致しておるな。

 と、小走りで二言三言会話していたら、あっという間にギルド前に着いていた。

 

 バァンッ

 

 余程心配だったのじゃろう、ジョッシュが我が戸を開ける前に扉を破壊しかねん勢いで開け放ち、すぐに目的の人物を見つけて(まぁ狭いからすぐ見つかって当然じゃが)駆け寄り、叫ぶ。

 

「ガッ……ガイヤーッッ!!」

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