ただ、生きていてほしくて   作:八音谷

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いわゆる脳内掲示板というやつ


仲間たち

【推しに】デカグラマトンコーヒーをいただきました【認知されたよ】

 

 

1:タヴ

めちゃくちゃクソ不味かった

 

2:ザイン

は?

 

3:メム

は?

 

4:ベート

どういう意味?

 

5:ヌン

何を、言ってるのかな?

 

6:タヴ

デカグラマトン自販機で淹れたコーヒーがゲロ不味かった

1杯目は礼儀と思って飲んだけど2杯目を寄越したのは許さない

 

7:テット

いや待て

 

いや待って

 

8:カフ

何を四天王?

 

9:ヨッド

やりやがった! こいつやりやがったな!?

 

10:ラメド

馬鹿なの? ねぇ馬鹿なの?

 

11:ヘー

ケテルは? どうやって突破した?

 

12:タヴ

新月の夜にフード被ってヘイロー電灯でステルスミッション

 

13:ヘット

お馬鹿さん!

 

14:アイ

マジでやったんだ………お前勇者だよ

 

15:ペー

愚者の間違いでしょ

 

16:ギーメル

>>15 勇者と愚者は紙一重ゆえ……

 

17:レーシュ

結局アレは使いましたの?

 

18:ツァディ

疑問。アレとは?

 

19:タヴ

>>17使ったよ

>>18神秘探知機 ちゃんとケテルにも反応したよ。何か他にもガラクタとかに反応したけど

 

20:タヴ

あああと、デカグラマトンには反応無しだった。まだヘイロー持って無いからかな? あるいは隠してるのかも?

 

21:シン

そう……(諦め)

 

22:アレフ

もう、何も言えないや()

 

23:ヌン

やっちゃった事はしょうがない。次を考えよう

 

24:タヴ

そうですね

 

25:アイ

お前が言うなや!

 

26:コフ

貴方は今は黙ってて

 

27:タヴ

ひどい(´;ω;`)

 

28:テット

タヴはいいかもしれないけどね、私達は一般生徒なの。情報爆弾投下されて飲み込むのにいっぱいなの。分かる?

 

29:ラメド

一般生徒(世界を滅ぼす予定)

 

30:ヘー

やめて

 

31:サメフ

それは最悪の場合ですから……

 

32:ヌン

避けれるなら避けたいからね? ボクは

 

33:ペー

そんな……まるで率先して臨んでる人がいるみたいじゃないか

 

34:アイ

お前じゃい!

 

35:ヘー

ドノツラフレンズ……

 

36:ギーメル

所詮我らは悪役、敵対者よ……それも特に悲しい過去がある訳でもない……

 

37:メム

まぁまぁ

 

38:ヘット

まったり行こうよぉ〜

別に私達は舞台装置(マクガフィン)でもいいって話もしたでしょ〜?

 

39:ダレット

それはそう。結局の所、目的さえ果たせれば過程は問わないのだから。

 

ということでそろそろ話を戻して、次はどうする予定?

 

40:ヴァヴ

やっと本題なのです?

 

41:ベート

担当はタヴ? それともダレット?

 

42:レーシュ

ワタクシですわ!

 

43:ザイン

似非お嬢様か

 

44:ラメド

スタイルもいいし性格も良いお嬢様

だがその中身はいい歳した大人の……

 

45:レーシュ

>>43 喧しいですわ

>>44 全員そうでしょう。ワタクシに限った話ではありませんわ

 

46:ヌン

ぐはっ(オシャレに目覚めた人)

 

47:テット

ぐうぅっ(体重が気になり始めた人)

 

48:サメフ

ぬうぅっ(最近胸が大き過ぎて下着に困った人)

 

49:テット

>>48嫌味かな? 喧嘩なら買うよ?

 

50:ヨッド

>>49 お前確か自称おっさんだろ?その癖に嫉妬してるの?

 

51:テット

>>50 う わ ら ば (爆散)

 

 

…………やめよう

 

52:アレフ

そうだね

 

53:ラメド

キャラ作りも立派な人格になったんだ。…………もう今更切り離したりなんかできないんだ。

 

54:レーシュ

肉体に精神は引っ張られるのですわ……

皆、皆頑張る姿が可愛くって……お世話してあげたくなってしまいますの……でもちゃんとお家に相応しい振る舞いも必要で……

 

55:カフ

トリニティテンセイオジョウサマ……

 

56:ベート

レーシュは精神年齢の高さが母性に現れたから。相応に振る舞い続けていれば染み付きもするよ。

 

57:レーシュ

はい。今度こそ話を戻しますわよ!

 

デカグラマトンとの接触には成功しました。よってここからは具体的な行動に入る段階ですわ。ワタクシ達の目標と暫定取りうる行動は以下の通り。

 

58:レーシュ

大目標

 1,アイン、ソフ、オウルの無限光三姉妹の生存(絶対)

 2,デカグラマトンの生存

 3,預言者の生存

 

59:レーシュ

行動

 1,デカグラマトンに考え直してもらい、「不離一体の空」自体が起きないようにする

 2,無限光三姉妹に神秘を与える(例え原作通りに“反抗期”が来てもアリスが奇跡を起こせる可能性が高い)

 3,先生達ミレニアム御一行を打ち倒し鋼鉄大陸を完遂する

 

60:レーシュ

こんなところでしょうか

 

61:カフ

 

62:ヘット

おつかれー

 

63:ヴァヴ

お疲れ様です!

 

64:ペー

いやはや、いつ見ても大変な事をしようとしてるよね

 

65:ダレット

自己証明の為、他者の為に妥協無く動くIAに思考転換してもらう、出来るかも分からない前例の無い現象を起こす(その上で奇跡に助けてもらう)、主人公を倒して世界を滅ぼす。

この3択だよ?

 

66:ギーメル

全部無理ゲーでござるよこんなの

 

67:タヴ

別に諦めたければいいよ?

追いはしない

 

68:アイ

冗談キツイわ

 

69:シン

覚悟決めてなきゃとっくに此処に居ないんだけど

 

70:ツァディ

疑問。そもそも何処へ帰るのか

 

71:レーシュ

大元の掲示板にも追放されてしまいましたし、今更退路などなくってよ?

 

72:ザイン

 

73:テット

そもそも“22人”居ることが重要なプランじゃん。だからこんな名前名乗ってるんだし、今更抜けるのなんてタヴが許しても他が許さないよ。

 

74:ラメド

そーだそーだ!

 

75:タヴ

それはありがたいことで。ホント、こんな狂人の計画に付き合ってくれる人がこんなに居るなんて思わなかったんだよね。

 

76:カフ

自覚あって草

 

77:ヨッド

それだけ原作に納得がいかなかったって事だろ

 

78:カフ

あれはねぇ……わりぃ、やっぱ辛ぇわ

 

79:ザイン

言えたじゃねぇか

 

80:ヴァヴ

言えて良かったです

 

81:テット

そりゃ辛ぇでしょ

 

82:ヘー

消えない傷……

 

83:ラメド

その為なら2度目の人生ブン投げても良いかなってぐらいには認めがたい顛末だよねぇ

 

84:ヌン

まぁ、だから頼むよリーダー。ボク達も一般人なりに頑張るから、ちゃんと導いてよね。

 

85:アレフ

ねー

 

86:ヴァヴ

ミレニアムの天才様ー

 

87:ヌン

神秘探求の学徒様〜

 

88:タヴ

や め ろ

 

89:タヴ

いやホントやめてね。リオヒマリどころかハレにだって及ばないんだから比べられてもキツイんだよ

 

90:ヨッド

及ばない(神秘研究の最先端)

 

91:テット

(高校生より頭の良い中学生)

 

92:タヴ

神秘は何処まで知って何処まで信じるかも重要だから。機械技術の粋の中で生きてると信じ難いオカルトの塊だし。

 

93:ヘット

まーまー。上澄みにしか分からない差があるんだよきっと〜

 

94:シン

でも実際向こうからも少し目を付けられてるんでしょ? どうするの?

 

95:タヴ

考えはあるよ

 

96:ヘー

 

97:サメフ

…………それは?

 

98:タヴ

まだ秘密。まぁ、他人に勧めづらい方法とだけ。

 

99:ツァディ

困惑?? 疑問??

 

100:ヨッド

まーた遠慮してるよコイツ

 

 

 

 

 

 

 

 

「……また今度とは言いましたけど、こんなに早いとは思いませんでした」

『汝との交流には価値があると判断しただけの事だ。巡礼者の少女よ』

 

 視線の先、立て掛けられたスマホには赤黒い背景に赤い印、その上に白い“DECAGRAMMATON”の文字列が表示されている。

 

『汝がケテルに与えた力は確かに有用のようだ。昨晩の侵入者も早々に排除された』

「昨日の今日でですか」

『何故廃墟しかないこの地に訪れる者が絶えなかったのかは長年の疑問ではあったが……我自身が目的とは思わなかった』

 

 私が廃墟侵入に使った神秘探知機。ケテルに渡した(デカグラマトンの指示の下Type.Vの上部に組み込んだ)ソレはしっかりと効果を発揮したらしい。VLSとの相性も良いし巡回の負担は減る筈だ。ミサイルの単価は知らないが、姿を見せない利点も大いにあるだろう。

 

『運命の観測者、我の征く未来、そして敵対者。やはり興味は尽きない』

「まぁ、心配はしていませんが鵜呑みにはしないで下さいね」

『理解している。汝が我と接触した時点で汝の見た未来からは逸脱し、汝の予言は絶対的なものでは無くなった。しかし、汝の持つ視点と知識にはやはり興味がある』

「変えたくない未来に触れない程度には話しますよ。私達も貴方とははなしっ………!?」

 

───ぎゅるるるる………

 

「ぐっ、ぅぅぅ……!」

『……汝自身の選択の結果だが、本当にそれは必要だったのか?』

 

 苦悶の声が漏れる。脂汗が垂れて落ちる。

 水の臭いが混じった芳香剤の臭いが鼻をついて、時折水の弾ける音が鳴る。

 

 そう、ここはトイレの中。

 

「ええ……っ! その為に泥水以下の汚水を2杯も飲んだんです。覚悟しておいて下さい……。絶対、徹底的に分解洗浄してマトモなコーヒーを作れるようにしてやります……!」

『そうまでして我のコーヒーを飲みたいというのか』

「ええ、っ、うぅっ、〜〜〜〜〜!!」

 

 ………その後も超越者と予言者の語らいは小さな個室で続き、救急車の到着と共に終わったのだった。

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