ただ、生きていてほしくて   作:八音谷

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難産でしたが後々の展開を考えると必要なシーンで削れないので苦労しました。

Q:タヴは何がしたかったの?
A:自己改造と退路を断ちたかった


覚悟

【ゲマトリアに】預言者に会いに行こう【要注意】

 

1:タヴ

url:lib.live.Taw/xxxxxxxx.xxxx

 

とりあえず↑見て。

2:タヴ

やっぱいいや

要約する。

 

・預言者と私達のパスが繋がった

・その結果向こうは私達が気になったので会いたいらしい

・デカグラマトンに変化の兆しあり?

  

3:タヴ

基本的に事前に決めた担当の所に行って

ホドもイェソド居ないラメドは私と一緒にネツァク行き

あとは───

 

・・・

 

14:タヴ

以上。

日程は未定。

ちょっと集中したいから暫く落ちる。

 

15:ヨッド

まじかー

 

まじかー

 

16:カフ

今タヴは研究室に引き籠もってるよ

先だと思ってた納期が急接近してきて気が気でないのかな

 

17:ラメド

ネツァクかぁ。寒そう

 

18:ヌン

いつかとは思ってたけど早くないかい?

 

19:シン

準備期間を含めればようやくでしょ

それに早いに越したことはないわ

 

20:サメフ

そういえば昨日は聞き忘れてしまいましたがパスを使った感想は?

私達は何もせずに活動停止になりましたし聞きたいです。

 

21:ヘット

そーだった。私も聞きたいなー

 

22:ザイン

俺も聞きてぇな

 

23:テット

んー…………

 

24:ペー

そうだ。

交通費は言ってくれれば私が出すからね。というか言え

 

25:ヴァヴ

圧が強いのです!

 

26:ヘー

急にどうしたの

 

27:ペー

何でもないよ

二人はゲヘナとアビドスからミレニアム郊外だね。ちゃんと往復分出してあげようじゃないか。

 

28:メム

>>27 >>25 >>26

大方レーシュばかり頼られている現状に不満を持っているだけでしょうので心配いらないかと

 

29:ペー

そんなんじゃないけど!?

 

30:ラメド

ペーちゃんは言動思想がちょっとヤバイけど根は優しい構いたがりだから

 

31:ペー

違うが!?

 

32:ヴァヴ

お菓子代くださいです!

 

33:ヘー

実は楽器に興味がある

 

34:ペー

らめどつぎあったらころす

 

35:ラメド

ミ゜ッ

 

36:アレフ

ラメドが終わっちゃったけど、いい?

 

37:アイ

言い方ァ!

 

38:ギーメル

問題ないでござる

 

39:テット

はい纏まったからトップバッターおじさん行くよー

 

何と言うか体の奥から熱が込み上げてくる感じだったよ。撃って撃って外に出さないと燃えるかと思ったぐらい。

 

40:ヘット

ほうほう〜

 

41:アレフ

私は反応とか、連射速度が上がった、のかな?

 

42:ツァディ

堅固。痛く無くなった、頑丈になった。近ければ近いほど硬く、逆も然り。

 

43:サメフ

>>41 >>42

お二人はテットさんのような不調、あるいは過剰な力を感じませんでしたか?

 

44:アレフ

無い、ね?

 

45:ツァディ

否定。

 

46:ギーメル

ふむ? 何か個人差があると?

 

47:ヴァヴ

言われてみれば気になるです!

 

48:メム

効果としては以下のような、恐らく劣化版の現象に見えますね

アレフ → “至高の権能を目撃せよ”

テット → “磨かれた知恵”あるいは“夜明けを待つ”

ツァディ → “知性の根源”

 

49:ベート

その上でテットだけ負担を大きく感じたと?

 

50:カフ

1、シンプルにコクマーの力が強い

2、テットが雑魚

3、テットだけ離れた数字を繋いでる(2-6)(4-5,5-6)

 

51:アイ

まーた脇道に逸れた話題が重大問題になってきたな……

 

52:ヨッド

まー突撃隣の預言者さんは話簡単だかんな。心の準備さえすれば装備はタヴ、旅費はペーが出してくれるし。

正味こっちの方が重大よ

 

53:テット

>>50 おい2番

3は3でそれがホントだとしたらダレット(1-6)とかヤバくね?

 

54:ダレット

うーん。眺めてたらとんでもない爆弾を渡された気分だ。

実際有るか無いかと言ったら有りそうなのがなんとも。

 

55:ヌン

“炎の剣”、“知恵の蛇”の内側を埋める、外側を囲う別の流れ?

 

56:アレフ

本来なら順番に変化する力が、飛ばして一気に変換される……

 

57:カフ

とすると……本筋に負けず劣らずの滅茶苦茶重要ラインでは?

 

58:ダレット

……一度、試しておいた方がよさそうだね。

人数もいるし訪問した時に試そうか。

 

59:ヘット

豪雪地帯だよ!?

 

60:ヨッド

ウチらが集合してると言えば貴重な機会だけどよぉ。流石に心配すんぞソレは

 

61:テット

そうだ。結局対ゲマトリアはどーすんだ?

今のところは会った事ねーけどビナーケセドあたりはもう黒服(予定)が目を付けてる可能性あるだろ。

 

62:ヴァヴ

今まで影も形も無いです!

 

63:ヘー

たしかに

 

64:ヌン

行動的には結構普通とは離れてるよね

 

65:ラメド

中学生とは契約できないから、とか?

 

66:ヨッド

あー? あー……

行政とかを高校生がやってるから半分成人扱いで、逆に中学生は責任能力の無い完全子供扱いで契約者足り得ないってことか?

 

67:カフ

ホシノが声をかけられたのも原作二年前、つまり高一。理由は定かじゃないにせよ接触の可能性は低いか? だとしても目をつけられるのは面倒…………ああいや、そもそもいつからデカグラマトンに目をつけて、も不確かか。

 

68:ザイン

結局やることは変わんねーんじゃねえの?

来たる時まで隠れて動く。当初の予定通りだ。

 

69:テット

結局、無難にそうなるか……?

 

70:ツァディ

懸念。駄目かもしれない

 

71:アレフ

新しいローブがちゃんとヘイローまで隠せるから、生徒として見られないかも

 

72:ヨッド

あ゛

 

73:ダレット

あー

 

74:ヘット

まあまあ、タヴも【要注意】であって「見つかるな」とまでは言ってないんだし~

勧誘はベアおば以外は実力行使とかしなさそうじゃない?

 

75:カフ

……リオヒマに目を付けられても対策があるって言ってたしいい!?

 

76:テット

どうした?

 

77:タヴ

別に、引き籠った訳じゃないんだよね

準備に集中してただけで

 

78:シン

あらタヴ。居たのね

 

79:ラメド

準備って……何の?

 

80:タヴ

儀式だよ

 

今から一つ、儀式をするから見たい人は見ていって

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何度だって言うけどさ。勧めはしない。絶対しない。それにゲマトリアに目を付けられた程度で使うような手段じゃないよ」

「ただ、一つの道、手段としては示す」

 

 調月リオ、明星ヒマリ、二人に目を付けられる前、必要とはいえ顔と名が売れ始めた時から考えてはいた。

 答えが見つかったのは別の研究中で、応用としてこの手を思い付いた時には丁度良いとさえ思った。この目的の為なら死んでも良いって思ってたから。

 

「私はさ、言い出しっぺなりに責任を背負うべきだと思う。皆は自分で選んだって言うけど、私が言い出して出会う事がなければ別の道も十分にあったと思うんだ」

 

 私は知ってる。

 アレフは尾刃カンナと仲が良い事。ザインは狐坂ワカモや七稜アヤメに戦いを挑むのが趣味な事。レーシュとメムが家の付き合いで桐藤ナギサと知り合いな事。他の皆も色んな縁を持っている。

 

 これは、それを断ち切る方法だ。

 

「これを今日まで言わなかったのは、言えなかったのは…………私に覚悟が無かった。私が弱くて、私がこの道を示したせいで同じ道を歩む人が居るかもしれないと考えるのが怖かったから」

 

 元々深い考えは無かった。必要だから、同じ考えの人が居ないか気になったから集めただけで、今思えば考えなしな行動だったと思う。リーダーの責任が、こんなに重く感じるなんて。

 

 

「……始めるよ」

 

 

 

「物を捨てるという行為は決別を意味する」

「断捨離とか、失恋したり、新しい自分になるために髪を切ったりね」

 

 自宅の近くにある公園で照明に照らされながら特別製の折り畳み式の籠を広げて、鞄の中身を全部ぶち撒けた。

 

 生徒手帳、名前の入った書類、自分の写った写真、その他諸々、総じて“私の存在を証明する物”。

 

「炎は破壊や浄化の性質を持つ」

「単純に物を原形が分からない程焼き尽くして灰にする力。熱による殺菌消毒。転じてか火刑、悪への罰。この場合の“悪”は都合の悪さってことで」

 

 ポケットから鉄製のマッチ箱を取り出して、黒棒白頭のマッチに火を点けると白い焔が灯る。

 煌々と光を放つ焔は手元でじわじわと軸木を焼いていくが不思議と熱さは無い。これはただ物を燃やすだけではない、特別な焔。

 

「今、私という存在の痕跡が此処に詰まっている。これは世界に私が存在する証であり、楔である」

「私は■■■■■として生きた痕跡を焼却して、その先の可能性を破棄し、この世からその名を忘却させる」

 

 燃やせば灰の代わりに光の花弁が舞い上がり、散る。

 

「過去を燃やして、無かった事にする。縁を焼き切る」

 

 神秘的な儀式として行うそれはアイデンティティの喪失かもしれないが、前世という更なる過去と、ピルグリムのタヴという別側面が私を私たらしめる。

 

「全部は難しい。電子上の記録もある。だから理屈上は半分もあれば十分になるように作った」

「本当に全部が消えはしないよ。そこまで完全にはならなかった。ただ、そう認識できなくなる。私なら神秘科学の女王と呼ばれた誰かが居たって感じかな」

 

 

───そこまでする必要があるの?

 

 

「どうだろうね」

「ただ、最良を目指すならこの方が都合が良いから」

 

 過剰なのは否定できない。

 元々、この“無銘の火”による認識阻害は副産物でしかない。

 

「神秘を“被せる”のには適正がある」

「イメージが重要なんだ。一般的、客観的なイメージを色濃く反映した神秘を、主観的なイメージで塗り潰す。このときの抵抗が違ってくる」

 

 例えば、調月リオが手にした私の作品、“燃え移る氷”。

 “炎は赤く、熱い”、“もっと熱くなると青くなる”。“氷は冷たくて、白い”、“青く描かれる事もある”。“炎と氷は対極にしてペア、セットとして扱われやすい”。

 これらの要素を組み合わせて、氷を器に“青く”“冷たく”“燃える”“氷”に仕立て上げた。

 

 もしかしたらテクスチャーやテクストとはこういう事を言うのかもしれないけど、それは置いといて。

 

「生徒なんて尚更だ。忘れられた神々とされる私達の持つ神秘は複雑で不明瞭。だからこそ可能性を持つのかもしれないけど、別の何かを被せようとすると反発も大きい」

 

 だから一度焼き尽くす。

 まっさらにして、新しい役割で上書く。

 

「つまりは、神秘の白紙化と再定義」

 

 退路を断つ。

 青い春に訣別を告げる。

 

『私たちは皆、神の可能性であり神の卵が如き存在だというのに』

 

 なら、私の可能性全てを費やしてでも手に入れたい未来がある。

 

「私はタヴ。巡礼者(ピルグリム)の長であり21の同胞を率いる者」

「私は絶対に諦めない。この命が燃え尽きるその時まで進み続ける」

 

「これが私の覚悟だよ」

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