……え、なに?
今、なにかに触れた気がした。
聞こえたというか、見えたというか。
なんかこう、思考の中を通り抜けたような。
かん、てい? すきる?
え、いつもの思考の切れっ端?
じゃあお約束いきましょっか、と脳内で前置きをしてから、
「えいっ!鑑定!!!」
ε≡ ε≡ ε≡ ゆ ≡ び ≡≡ わ ≡≡≡
何やら不自然な思考が脳内を通過した気がした。
(え?)
え、じゃあ、と、今度は台座の地金にだけ集中してもう一度、
今度は脳内で叫ぶ。
(鑑定!!!!)
ε≡ ε≡ ε≡ プラ ≡ チ ≡≡ ナ ≡≡≡
(あっ、確定っぽい)
そう脳内で結論付けると、まずそっと箱を棚に置き、
それから
──そして、口には出さずに思考で叫ぶ。
(いや!!いや!!
あのさ!!
何!?……あれ。
みょーに使えるんだか使えないんだかわからないわね……。
いやまあ、真偽がわかるだけでも十分使えるとは思うけど。
スキルあるってそう言えばアイリス
他にどんなスキルがあるのかしら、なんで取れた?
……いや、そこは明白かも。明らかに鑑定士がやるようなことしたもんね、あたし。
だから、スキルがとれた。
ということは、そのスキルの名前に相当するような行為をすれば取れる……?
え、絶対どこかに
さすがにめんどいから探し出して取れるスキルは全部取らなきゃ。
人生は有限。そして攻略本はどうせどっかに転がってる……まあ貴族なら秘匿すると思うけど、
よーーーし!みなぎってきたわぁ……
……あ、もっと検証続けなきゃ。)
よし、と
── 風呂上がりの母上と目が合った。
「あっ」
「なに、してたの、かしら?」
……さすがの
◆ ◇ ◆
…
……
「そう!これは
まったく、あの頃の
「あは……あはは……」
「……まあ、ちょっと
でも、こうやってたまに眺めるの。やっぱりお金だけじゃなくて、必死に稼いで必死に選んでくれたっていうところがねぇ。……でもお金も大事よ。セラ貴方は賢いのだから、貴方より賢い人、が ──
── いるのかはわからないけれど、
しかし、とにかく
いいこと?選ぶのは
「あれ……、
──
一瞬で
「ん゛ん゛っ……。いえ、
悔しくなんかないですわ。あれは、あのときの
何かを言いかけ、口を動かしかけてから、きゅっと結び、
そしてきっぱりと切られた。
「……いえ、まだ貴方には早かったわね、この話はおしまいです、ほら寝なさい。」
「ええーーー!?!?!?」
「はい、おしまいです。
ああ……、それだけ
今度一緒に買いに行きましょうね。私に似たのね……。」
── まあ、
そういう
……ところで、冒険者って、なに?
あのモードに入った