なにぶん作者はハーメルンに作品を投稿するのが初めてなもので、気付くのが遅れてしまいました。滅茶苦茶嬉しいです。ありがとうございます。
少し悩んだ結果、【20■■年】の話を第■部として纏めました。この話から今度こそ本編時間軸開始になります。
17.【2030年7月12日22時21分~……】あれ……?ヤチヨ以外の……上手く……読み取れな…■■■
皆、集まってくれてありがとうね。
私とは皆ちょくちょく会ってるヒトばっかりだけど、お互いとなると色々挨拶とか、近況報告とか、積もる話もあるかな?
でもそれはまた後で。
……真実、もう何度目か分からないんだし、いい加減お兄ちゃんの前で石になるの何とかならないの?
──まあいいや。
まずは、これを読んで。
/* LOGGING SYSTEM UPDATE */
Entity Y: narrative compilation intent confirmed.
《対象Y:物語編纂意思を確認》
Entity Y: subjective descriptive capability diffusion detected.
《対象Y:主体的記述力の拡散を確認》
Referencing prior cases.
《前例参照処理:開始》
Initiating persistent pseudo-first-person multi-perspective protocol.
《継続型疑似一人称視点群プロトコル:起動》
Composition:
X[] -> subjective narrators
Y -> objective observer
《構成要素:
X群=主体記述者群
Y=客観観測者》
Perspective mode: ENSEMBLE DRAMA
《視点形式:群像劇》
Continuous synchronization: ACTIVE
《連続同期処理:有効》
/* LOG CONTINUES */
『こちらγ! 対象i、郵便局前で静止しました! 職場への忘れ物の可能性あり! スタッフを向かわせますか!?』
『こちらα! 事前確認通りカバーストーリーとして立川近辺に通り魔事件の誤情報を流しましたが、対象iこれを確認せず! サブプランの実行許可を!』
『こちらδ! 対象iの隣人の立ち退き間に合わなかった件は大いに憂慮するべきです! 強制突入を再度提案します!』
『クリフ、光る竹βの展開を観測した。流れ星はあと数分で観測可能になるだろう。準備はできてるな? 彩葉が流れ星を視認した方がかぐやとの因果を繋げ易くなるから、彩葉が空を見ないようなら周辺スタッフを使ってそれとなく誘導してくれ』
クリフは、あくせくとかぐやを酒寄彩葉に拾わせるまでの一連の流れの誘導を……『竹取作戦』の陣頭指揮を執っていた。
「ええい、次から次へと……!」
入念に準備をして尚問題は常に発生するものだ。そして、同時に発生する問題を解決する上での要訣は、どの問題がどの問題につながっているかを確認し、トリアージしていくことだとクリフは長年の経験から知っていた。
「γ、酒寄彩葉はそういうタイプの行動をしない。知っているだろう。落ち着け。……α、サブプランは不要だ。いつもの対象i宅周辺スタッフのみで対処する。……δ、隣人は他県への異動を言い渡されていることを確認しているだろう。クイーンの逆鱗に触れたくなければ引っ越し作業が一日遅れたくらいで暴力に訴えるな」
一つ一つの細かい問題を切り離していく。この場において注意を向ける必要があるのは一つだけだ。
「FUSHI、今スタッフを郵便局前に配置する。流れ星を確認次第、そちらに視線を誘導させよう。…………おい、βとη! 職場恋愛が露見した素人二人! 聞いていたな! 解雇通知と一緒にFUSHIに記憶処理を施されたくなければ、カップルという体裁で郵便局に待機。ことの合図はこちらで出す」
『『了解!』』
………
……
…
「…………浮足立っているな。まぁ、無理もないが」
クリフは、スマコン越しに展開された多数のARモニタを通して細々とした情報整理と指示を交互に行いながら、嘆息交じりに独り言ちた。
この作戦にアサインしている面々の多くは、協力組織の公安の面々も含めて2019年から酒寄家周辺の警護を担っていた者と、赤坂某所にある女神の躯体の警護を行う者で構成されていた。
クリフも含めて、この場の誰もが願っているのだ。彼女の……彼女たちの夜が明ける時を。そして、それを願うものの総数を思えば、この場に居合わせることができたものがほんの一握りであることも彼は知っていた。
雪崩れ込むタスクの全てを処理し、流れ星が物理現実に現出するまでの凪のような静寂の中で、クリフは一週間前の出来事を追想する。彼には責任があった、この場の指揮を任されているということの責任が。
☾ - [
『……それでは、我々は手をこまねいて見ていろと、そういっているのかな。ラドクリフト副長官殿?』
クリフは、ツクヨミプラットフォームで秘密裏に運営される秘匿オンライン会議場にて、SOUND ONLYと表示された五つのモノリスに取り囲まれていた。
「そう言っているつもりだ」
『慎重に言葉を選んで欲しいものだな、副長官。この件の結末如何で、文明の行く末が決するのだと理解しているか?』
クリフは小さく溜息を吐いた。これは弾劾裁判でも、審問でもない。ただ、女神にもっとも頼りにされている裏方スタッフとして、約束の二か月にアサインされた彼に対する浅ましいやっかみだったからだ。
『アンタの独占欲はわからいでもないがね、副長官殿。そこのジジイは知らんが、俺はアンタを今のクイーンの近衛の立場から退かそうって考えてるワケじゃない。ただ、万全を期する為にお手伝いさせてほしいだけさ』
『同意します。今の日本は安定しているけど、それはヤチヨ様の庇護あってこそ。彼女の視線が一点に固定されることになるこの二か月間、アクシデントの可能性が増えるのは間違いありませんわ。たとえCIAと公安がどれだけベストを尽くそうともね』
『そもそもの話、陰謀屋ごっこ遊びの後始末をいまだにつけられてないCIAが彼女の傍仕えしてるのが在り得ないんですわ。女神様の優しさに甘えるのも大概にして、今回ばかりは立場を弁えて欲しいっすね。酒寄彩葉ちゃんも、かぐやちゃんも、まだ子供なんでっしゃろ? コカイン臭い*1おっさんが近寄っていいことなんてないでしょ。ウチんところのPMCの方がよっぽどマシってもんッスわ』
『流石に冗談でしょ? 日本は世界一治安が良い国だよ。オジサンの兵隊を持ち込むことそれ自体がリスクを生むって分からない? 今やるべきは国内への干渉じゃなくって国外への煙幕を兼ねた牽制だよ。二年前の”革命日和”みたいにさぁ。……こんなの、ちょっと考えればわかるでしょ。頭悪いのかな?』
『貴様こそ、見え透いた挑発で場を乱そうとするな。背伸びをして主導権を握ろうという魂胆が透けて見えるぞ──ラドクリフト副長官殿。リスクを持ち込むのは我々の本意ではないが……せめて静観以外の手段で協力させていただけないだろうか。我々にも面子というものがあるのでね』
「…………魂胆が透けて見えるのはそちらも同じことだ。この場の誰一人、面子も自己利益も気にしてはいないだろうに」
その指摘に一様に黙り込む面々を前に、クリフはもう一度溜息を吐いた。
「クイーンは……月見ヤチヨは、この時の為の準備を万全に尽くしている。8000年掛けてな。その舞台仕事に急場のスタッフとして加えてもらおうというのなら、舞台装置係の一人に過ぎない私ではなく彼女に直接打診してくれ。……結局のところ、貴方たちは彼女の助けになりたいだけなのだろう? 文明がどうのメンツがどうの利害関係がどうのと、いらん恰好をつけたがるから煙たがられるんだ。今の彼女に貴方達の孔雀羽を褒める余裕はない。駄々をこねるのはその辺りにしておくんだな」
『しかしだな……』
「それ以上難癖を付けるようなら、今この場にクイーンを呼ぶぞ。そうすれば、なにか君らを納得させるための仕事を割り振ってくれるだろうよ。……その分だけの彼女に掛かる労力を厭ったから、この場に彼女を呼ばなかったのだろうが」
彼らの望みは彼女の憂いを取り払うことだけだった。
BIG5、企業連の代表と銘打って地上の資本の大半を担う、現代の事実上の王たちも結局はクリフとなんら変わらない、月見ヤチヨに、かぐやに心を奪われた同胞に他ならなかった。
『…………彼女は、大丈夫なんだろうな』
「それは神のみぞ知る。ただ一つ言えるのは、我々の誰一人として、教会に入る資格は無いということだな。扉の前で夜が明けることを共に祈ろうじゃないか。……この時までに、我々も、彼女も、ベストを尽くした。違うか?」
『──────────』
クリフは彼らの身の上や彼らが担う組織を、彼らがヤチヨに頼まれて背負った世界の変革とその責任を知っていたし、この場の誰もがお互いに協力し合ってこの時にたどり着いたことを、他ならぬ当事者として知っていた。結局のところ、彼らは今この瞬間に何もできないことに気を揉んでいるだけなのだ。
誰もが安らかな魂の浄化を願っていた。彼女の積み重ねた歳月と愛への報いを。
『──全くだ。任せたぞ、副長官。全てが終わった後で、彼女と酒寄彩葉が何かを望めることを祈る』-logout
『まぁ、こうなることはわかっちゃいたさ。ダメ元だよダメ元。この中だと彼女と一番付き合いの長いアンタがその役割を担うのは妥当なとこだ。……頼むぜ、副長官殿』-logout
『業腹ですが、同意見です。それに、祈りが必要なことにも同意します。
『ケッ……これだから良い子ちゃん連中は困りますわ。副長官……女神様に何かあったら朝日を拝めるとは思わんでくださいよ。……たとえアンタの責任じゃなくっても、そのくらいの八つ当たりは多めにみてつかぁさい』-logout
『これ、ボクも何か言わないといけない流れ? ……ああ、そうだ。コラボライブと卒業ライブの席、いい
各々が思い思いの言葉を残して消え、最後にクリフ一人となった会議室で、彼は三度目となる溜息を吐いた。
「……楊貴妃など可愛いものだな。誑かし過ぎだ、かぐや」
…………
……
…
『クリフ、来るぞ。空を見ろ』
FUSHIからの通達に我に返ったクリフは、慌てて作戦本部となるワゴン車の窓を開けて空を見上げた。
焦がれて止まなかった 誰かの背が 遠くにいっても──
胸の緊急回線用PHSから、事前にヤチヨから通達されていた定刻に鳴るように設定されたアラーム音が──『Remember』の電子音が鳴り響く。
「警護班、お姫様はどこを眼差している?」
『空を見ています、隊長。──無事、エンは繋がったかと。βとηはどうされますか?』
「適当に願い事でもさせておけ。あの星が叶える願いは一つだけだが、祈るだけなら損はない……劇団員、出し物の準備を。適当に犬の鳴き声とか……ブレーキ音とか、そういうのでいい。彼女の善性ならばその程度で嬰児を保護することを決断するのには十分だ。無駄に負荷をかけると予後に響く……FUSHI、ヤチヨは?」
『今かぐやを降ろす送電塔に意識の5割でフォーカスして、残りの5割で観測による量子固定を継続してる。……彩葉の眼差しのせいで着弾が早まった。少し余裕がない。微調整任せた』
「任された。……さて、仕上げだ。諸君、気を抜くなよ」
『『『了解』』』
あなたの世界は そこでは終わらない
眩しい日々が どこかで待ってるから
「8000年も待ったんだ。いい加減、その”どこか”とやらに彼女を導いてくれよ、酒寄彩葉」
大切なメロディーは往昔の思い出を再生し続け、それが鼓動となって彼女を生かしている。
しかし、思い出だけでは駄目なのだ。
それだけで終わってほしくはないと、クリフは身勝手な望みを星に願って止まない。
夜の向こうに何があるのか。
きっと誰もが、それを知りたいに違いなかった。
☾
『
『大事あれば
……赤ちゃんの、生まれ出る嬰児という主題を思うたび、私は今からざっと1800年前を懐古する。
おっきー……
『重ね重ね、礼を言うぞ、
『い~って! かぐや達、長い付き合いでしょ? 今は後ろの近衛の二人以外誰の耳もないんだし!』
『そうだな……あの頃は、このような血に塗れた道を征くことになるとは思わなんだ。夢物語のようだった汝の昔話が、今は酷く身近に思えてならぬ。──無垢であることは救いだ。そして此方は……妾は、もう戻れぬ』
そこは焼け落ちた廃村……彼女の率いる軍によって焼き滅ぼされた敵軍の拠点だった。おっきーが右手に握っていた太刀を一振りして、刀身に付着する血糊を払う。その殺伐とした所作とは逆の手で、妊娠8か月になろうかという膨らんだお腹を撫でる所作のあまりの優しさを見て、そのコントラストに眩暈がしたことをまざまざと覚えている。
朝鮮半島と日本列島の中間地点。今では対馬と呼ばれる細長い島で、彼女は彼女と未だ生まれないそのお腹の子供を貶めるべく、新羅より引き入れられた侵略勢力と逆賊軍の混合集団が形成されていることを私によって知らされた。
それを撃退した一連の彼女の軍功によってお腹のお子さんの皇位の正当性を担保するため、「新羅征伐」という体裁で日本書紀に記載することにはしているけれど……実際はそこまで派手なことはしていない。さらに言えばもっと血生臭い、皇位の座を狙う身内同士の殺し合いというのがこの騒動の実情だった。
『大君を死に追いやった逆賊どもも、それらに推挙され傀儡となるであろう他の皇子らも、大君の血を穢すばかりだ。妾だけなのだ。あのお方の心を次代に継ぐことが叶うのは。……そして、妾だけなのだ。この子が生きていける道を築くことができるのは』
『そっか』
彼女は、仲哀くん……崩御した彼女の夫である仲哀天皇の事業である国内征伐と、此度の外敵との戦いの戦果を利用しようとしていた。彼女の御子が…後の応神天皇が生まれ、皇位を継ぐに足るくらいまで成長するまでの間、天皇不在の期間を作り、摂政として大和を支配しようと画策していた。『前天皇の意志という御旗を握る皇后の子なのだから、その功績は御子に帰属するものである』という理屈で。
……そういう計画を、私と一緒に考えたのだ。
『ありがとう、
彼女はそう言って笑ったニ々月後、お腹の子を生んだ。摂政として子が天皇となるまで朝廷を取り仕切り、差し向けられた刺客を、差し向けた兄皇子たち共々
殺し、奪い、勝ち取る。
そうすることでしか守れない命があった。そうすることでしか果たせない約束があった。
それこそが人の子の……生命の持つ宿業だ。
だけど、それでも。それでも生まれ出る命が祝福されるべきものだというのは決して変わらないし、それが無垢なものであるように最大限の努力をするのが既に生まれた人たちの務めなことも変わらなかった。それは8000年前から……もっとずっと昔から、変わらない、愛の摂理なのだろう。
『どうかあなたの魂が幸せになりますように』
テレリリちゃんの祝福の謳が身に染みる。私も、彼女も、クリフも、もう無垢とは程遠いけれど、それでも誰しも子供たちの幸せを願う権利はあるのだ。
だから…………そうそう。そっちそっち。……あっバカ違うってそっちは京都! 今の彩葉は立川に居るの! 幾ら模倣子が強く残ってるからって目移りしない! すぐそこなんだから行った行った! 暴れんな、暴れんなよ……あ~もう、しょうがない。私がガイドするからついてきて! チンタラしてると彩葉が行っちゃうから!!! ────チッこれだからガキは……! この子、ほんとに18日の
☽
/* LOGGING SYSTEM UPDATE */
Subjective patterns approximating Entity Y detected.
《対象Y近似の主観記述を確認》
Non-verbal cognition translation initiated.
《非言語思考:翻案処理開始》
Converted thought structures appended to narrator cluster X[].
《翻案済思考構造:主体記述者群へ追加》
Pseudo-first-person ensemble synchronization updated.
《疑似一人称視点群:同期状態を更新》
/* LOG CONTINUES */
まずはじめに、
輝かしくて、自由で、1回きりに見えた、とっても眩しい
遍く銀河の中心地。輝きを呑みこみ、それによってひときわ輝くクェーサーみたいなポイント。
感覚する全てのものが楽しくて、感覚することそれ自体が嬉しくて、だから最初にちょっと迷ったけど、最終的にはそこにたどり着いて。
──そこで、期待の通りに、運命に出会ったのだ。
それは、何もかもが綺麗だった。
それは、何もかもが眩かった。
ずっと、その眩さを眺めていたかった。
視線が触れ合うだけで、ここに来て良かったって思えた。
お顔が遠ざかるだけで、世界がくらやみに沈んでいく心地がした。
……その望みこそが、その恐れこそがこの場所に産まれるってことだ。
大好きだよって笑って、大好きになってって泣いて、大好きだからその胸で眠った。
その大好きを、彩葉と呼ぶのだと聞いた気がする。
──大好きだよ、彩葉。
産まれた時から、産まれる前から、ずっと、ずっと、ずっと。
☾
/* LOGGING SYSTEM UPDATE */
ᚱᛟ ᚹᚨ-ᚠᛖᚾ ᚾᛁᛖᛖ ᛁᛃᛟᚾ-ᛞᚢ ᛃᛃᚨᚾ-ᛁ, ᛋᛟᚺ-ᚾᚺ ᚲᛁᚢ-ᚾᛃ ᛒᛖᛖ-ᚹᛖᛁ-ᛁᛉ;
《上位レイヤーへ注釈領域展開を申請》
Request accepted.
《申請受諾》
Annotation pages will be detached from compilation-space using [-]: delimiter.
《注釈頁:[-]を用いて編纂世界より切離》
Auxiliary commentary channel designated as "AUDIO COMMENTARY".
《副次注釈領域名称:"オーディオコメンタリー" に設定》
AUDIO COMMENTARY :: DEPLOYMENT INITIALIZED
《オーディオコメンタリー領域:展開開始》
Boundary separator [-]: ACTIVE
《境界分離記号 [-]: 有効化》
Annotation-space successfully detached from narrative layer.
《注釈領域:編纂層より正常切離》
COMMENTARY CHANNEL OPEN
《注釈チャンネル:開放》
/* LOG CONTINUES */
……どっちかって言うとテキストコメンタリーじゃない?
まあいいや。
さて……私は私で、やるべきことをやらないと。
群像劇に切り替わって記述視点が客観に近づいたおかげで、あからさまな矛盾が表出したね。
2030年7月の三連休は13日から15日。だけど連休明けに行われるはずのヤチヨのライブは18日だった。日付が2日分ズレてるよ。
だけど、暦がそういうズレ方をすることは在り得ないんだよね。グレゴリオ暦は5000年に一日しかズレが発生しないくらい精度が高いんだからさ。
誰か、或いは何かが、過去を再解釈した痕跡がある。
……やっぱり、一度でも過去に干渉できたという事実が固定された時点でこういうことは起こって然るべきだよね。私の懸念はここでも的中。
こうなってくると、かぐやがぶつかった「大きな岩」の正体もなんとなく推測ができるかな。
──結局、彩葉には彩葉の、かぐやにはかぐやの、ヤチヨにはヤチヨの戦いがあるように……このタイムラインの私にも打ち倒すべきものがあって、安全圏から傍観者を気取るなんてことが許される訳もなしってコトか。
《殺し、奪い、勝ち取る》? 上等じゃないの。何であってもかぐやの運命は穢させない。どんな解釈も、どんなIFも、私とかぐやの選択がたどり着く場所には及ばない。
だから、解釈違いを殺して、イメージの主流を奪って、理想の未来を勝ち取ろう。
すべては、皆で笑って頁を閉じるため。
解釈の余地のないハッピーエンドと、その先の
感想、ここすき、お気に入り、そして高評価、さらには推薦文まで……ありがとうございます。いいんですかね、こんなに応援してもらって。
明日も更新予定ですので、引き続きよろしくお願いいたします。