競馬ミリしらウマ娘ファンがウマ娘化されていないモブ(?)ウマ娘に転生したので、頑張って百合ハーレムを作ろうとする話   作:雅媛

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見切り発車です。
実装されないプイねぇ……


1 モブ(?)ウマ娘に転生して

 目を覚ますと、そこは夢にまで見た『ウマ娘』の世界だった。

 

 前世でトラックに轢かれるような劇的な死に方をした記憶も、神様に特別感謝されるほど徳を積んだ覚えもない。けれど、街中を当たり前のように耳と尻尾を生やした女の子たちが歩いているこの現代日本(?)っぽい光景は、間違いなくボクが大ファンだったあの世界だ。

 

 ただ、現状を把握するにつれて、2つほどがっかりしたことがあった。

 

 1つ目は、ボクが「知らない名前のウマ娘」に転生してしまったことだ。

ウマ娘のゲームやアニメを隅々まで網羅していたはずのボクの記憶に、今の自分の名前はない。つまり、未実装のモブウマ娘というわけだ。

 一瞬落胆したものの、公式の尊いウマ娘たちのイメージを崩さないように振る舞うプレッシャーを考えれば、自由に生きられる分、モブで正解だったかもしれない。

 

 2つ目は、そもそも「ウマ娘」に転生してしまったことだ。

 可愛いウマ娘とお付き合いして、あわよくば結婚…… そんな夢を抱いていたボクとしては、男性トレーナーに転生したかった。ウマ娘の身体に生まれてしまっては、その夢も絶たれてしまう。

 

 そう絶望していた時期が、ボクにもありました。

 

 調べたところ、なんとこの世界、多数派ではないものの「ウマ娘同士の結婚」が可能で、あまつさえ「子供も作れる」らしいのだ!

 その事実を知った瞬間、ボクの脳内に雷が落ち、新たな扉が勢いよく開け放たれた。

 

 一度死んで、奇跡的に手に入れた第二の人生。どうせなら、前世では絶対に無理だったデカいことを成し遂げてやろうじゃないか。

 そう、すなわち『百合ハーレム』の建設である。

 可愛いウマ娘たちをたくさん侍らせて、キャッキャウフフな夢の毎日を送るのだ!

 

 その壮大な野望を叶えるために必要なもの。それは至ってシンプル、「速く走れること」だ。

 前世の現代社会において足の速さがステータスになるのは小学生までだが、この世界において「速さ」はトップクラスのモテ要素である。おまけに、レースに出て勝てば莫大な賞金まで手に入る。モテて、お金も稼げる。まさに一石二鳥だ。

 

 ウマ娘化すらされていないモブ馬のポテンシャルで、果たしてどこまでやれるかは分からない。でも、愛しのウマ娘たちに囲まれる未来のためなら、血の滲むような努力だって惜しまない覚悟だ。努力は必ず報われる。そう信じたい。

 

 というわけで、ボク『ディープインパクト』は、純粋に不純な目的を胸に秘め、まずはトレセン学園への入学を目指すのだった。




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