冥王 レイリー先生。シャーレに立つ!!   作:なにやってんだおまえぇ!

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長らく期間が空いて申し訳ありません。これからも暖かい目で見守って下さると幸いです。皆様に少しでも楽しんでいただけるよう趣味を混ぜつつ努めて参ります。




本編 アビドス
第三話 アビドスへの来訪


 

 シャーレに入ってから1週間くらいが経っただろうか。レイリーたちはシャーレとしてボランティア活動をこなし続け、そういった活動はキヴォトス中に広がった。ユウカやノアたちをはじめとしたシャーレの部員の子達にもパソコンの使い方をなどの現代機器の知識を教えてもらい。ある程度慣れてきた。

 

「今日はこれで全部だ。いつも助かっているよ。ユウカ、ノア」

 

「いえ、このくらいお安い御用です」

「レイリー先生のパソコンの使い方もとても成長しましたね!」

 

「君たちのおかげだ。この歳になって学びが増えるとはな! ハッハッハッ!」

 

 レイリーは高笑いをする。隠居生活とは程遠いがどこかロジャーの船にいた時と同じような雰囲気があり、彼にはそれが楽しくてしょうがなかった。

 

「さて、私からレイリー先生へお話があります」

 

「ん? なにかね?」

 

「レイリー先生……」

 

「この大量のお酒の購入履歴はなんですか!?」

 

 ユウカはレイリーに伝票を突きつける。そこにはお酒の商品名がずらっと並んでおり、そのどれもが決して度数の低いものであるとは言えないくらいのアルコール度数をしていた。この買いっぷりはまさに散財という言葉がぴったりだろう。

 

「お酒が好きなのを否定するつもりはありませんが、いくらなんでも買いすぎです!!」

 

「い、いやァ……私は酒がないと生きていけんのだよ」

 

「アルコール中毒じゃないですか! 控えないとあなたの財布を私が管理することになりますよ!!」

 

「午前10時50分32秒。ユウカちゃんにしかられた。フフッ、記録完了です」

 

(こりゃ迂闊にグビグビと酒は飲めんな……海軍大将と戦うよりも辛い戦いになりそうだ……)

 

「それでは、私たちはこれで失礼します。とにかく! 散財は! しない様に!!」

 

「ああ。もちろんだ。次はバレない様にこっそりとやるよ

 

「レイリー先生?」

 

「じょ、冗談だ……ハハハ……」

 

(い、今のは覇王色か? いや、ただ単に恐ろしいだけか……)

 

 そんなことを考えながらシャーレの部室を出ていくユウカとノアを途中まで見送り、再び席に座る。

 

『先生! やっぱりユウカさんに怒られちゃったじゃないですか! これに追加でギャンブルでもお金を使っているんですから。控えないと今度はゲンコツが飛んできますよ! 次は私も止めますからね!』

 

「まあまあ、怒った顔より笑顔の方が君にはよく似合うよ」

 

『ご、誤魔化さないで下さい! そ、そんなこと言っても許可しないですからね!』

 

 顔を赤くしながら飛び跳ねながら怒っているようだが満更でもない様子である。もう既にだいぶ堕とされている。

 

 かわいそうなアロナ……ひとえにテメェがチョロいせいだが……! 

 

『と、とにかく先生のお耳に挟んでおきたいことがあるんです。レイリー先生宛に手紙が届いているのですが、内容がちょっと不穏でして……』

 

「不穏? いつも通りの依頼とは異なるのかね」

 

 開封される手紙。そこにはこのような内容が書かれていた。

 

連邦捜査部の先生へ

 

こんにちは。私はアビドス高等学校の奥空アヤネと申します。

 

今回どうしても先生にお願いしたいことがありまして、こうしてお手紙を書きました。

 

単刀直入に言いますと、今、私たちの学校は追い詰められています。それも、地域の暴力組織によってです。こうなってしまった事情は、かなり複雑ですが……。

 

どうやら、私たちの学校の校舎が狙われているようです。今はどうにか食い止めていますが、そろそろ弾薬などの補給が底を突いてしまいます……。

 

このままでは、暴力組織に学校を占領されてしまいそうな状況です。それで、今回先生にお願いできればと思いました。

 

先生、どうか私たちの力になっていただけませんか? 

 

『うーん……アビドス高校ですか……』

 

「どうかしたかい?」

 

『昔はとても大きい自治区でしたけど、気候の変化で街が厳しい状況になっていると聞きました。どれほど大きいかというと、街のど真ん中で道に迷って遭難する人がいるぐらいなんだそうです!! ほ、ほんとにそんなことあるんでしょうか? いくらなんでも街のど真ん中で遭難なんて……流石に誇張表現だと思いますが……。ただ、学校が暴力組織に攻撃されているなんて、ただ事ではなさそうですが。いったい何があったんでしょうか?』

 

「わからない。しかし、一刻を争う事態であるのは明白だ。さっそくアビドスへ向かうとしよう」

 

「今すぐですか!? 流石大人の行動力です! かしこまりました! すぐに出発しましょう!!」

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 シャーレから勢いよく出発し、アビドスに到着した。レイリーとアロナ。そんな2人は現在…………

 

「む? この道はさっきも通ったな……」

 

『あ、あれー? おかしいですね……マップによればこの先に本当は道があるはずなんですが……』

 

 盛大に道に迷っていた。

 

「周囲の建物を見る限り、相当放置されている。恐らくその地図もかなり昔のものなんだろう」

 

『それが原因ですか……。ってなんで先生はそんなに冷静でいられるんですか!? もう遭難してから3日経っているんですよ!?』

 

「いやァ、確かに暑いが、これくらいなら最低でも1週間は持つ。最悪その地図に記されているアビドス高校の方向へ一直線に突っ切れば辿り着けるだろうしね。いくら古い地図といえども学校の位置すら違うなんてことはないだろう。ただ、それをやると周りの住宅地に被害が及んでしまうのでね。だからこうして歩いて辿り着けるのが一番なのだが……」

 

 3日遭難。一般人にとってはそれは致命傷となるだろう。しかしこのレイリーという爺さんは海王類の巣窟であるカームベルトを丸腰で泳いで無傷で横断するバケモンジジイである。ちょっと街中で遭難したくらいなんの影響もないのだ。

 

『れ、レイリー先生は本当に人間ですか?』

 

「私が元いた場所では6メートル越えの身長で地震を起こす老人が居たよ。私など十分人間だ」

 

『その人はもはやなんですか!?』

 

 何って……世界最強と言われた男である。

 

 どこの道を通ればいいのか分からないまま。ひたすら道を歩き続ける。しかし、そんな状況に一筋の光が差し込んだ。自転車を漕いでいる銀髪の少女がレイリーの横を通った。

 

「すまないそこの娘さん。少し道を尋ねてもいいかな?」

 

 少女を呼び止め、道を尋ねようと声をかける。少女は自転車のブレーキをかけて止まり、少し過ぎてしまったぶんの距離を後退して埋めていく。

 

「ん、見ない顔。どこに行きたいの?」

 

「アビドス高校までの道をしりたいのだが、知っているかね?」

 

「アビドス高校? ていうことは……そっか、久しぶりのお客様だ。それじゃあ、案内するね。ついてきて」

 

「ありがとう、助かったよ」

 

 ゆっくりと自転車を漕ぐ少女に、レイリーはついていく。これで無事にアビドスへ到着できるとレイリーは安堵するのであった。

 

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 少女の案内により、無事にアビドス高校に辿り着くことのできたレイリーは現在その少女によってある教室の一室に連れてられていた。

 

「ただいま」

 

「おかえり、シロコせんぱ……ってええ!? シロコ先輩の横にいる人誰!?」

 

「わあ、シロコちゃんが大人を拉致してきました!」

 

「いや、私は……」

 

「拉致!? もしかして死体!? シロコ先輩がついに犯罪に手を……!!」

 

「いや死体なら立ってn……」

 

「みんな落ち着いて、速やかに死体を隠す場所を探すわよ! 体育倉庫にシャベルとツルハシがあるから、それを……」

 

「私は生きているぞ!! いくら寿命の近いジジイといえどもそこまで死体扱いされるのはショックだぞ! それに死体ならこうして立っていないだろう……」

 

(というか、ここまで誤解されるとは普段彼女は何をやっているというのだ……)

 

「あっ……確かに、すみません……」

 

「この人、アビドス高校に用があるみたい。だからここまで案内して来たの」

 

「そ、そういうことだったのね」

 

「お客様だなんて、とっても久しぶりですね!」

 

「そうですね。でも、来客の予定なんてありましたっけ……」

 

「手紙での要請を受け取ったよ。シャーレの顧問、シルバーズ・レイリーだ。よろしく頼む」

 

「え!? シャーレのですか!?」

 

「わあ⭐︎支援要請が受理されたのですね! 良かったですねアヤネちゃん!」

 

「遅くなってすまなかった。ここまで向かう途中で道に迷ってしまってね。そこでこちらの銀髪の娘さんに助けてもらったんだ」

 

「いえ! 承ってくださりありがとうございます。これでやっと弾薬や補給品の支援を受けられます……! そうだ! ホシノ先輩にもこのことを伝えてあげないと……。あれ? ホシノ先輩は?」

 

「ホシノ先輩なら隣の部屋で寝てるよ。私起こしに行ってくる」

 

「ホシノという子が来たら、とりあえずみんなの名前を聞かせて貰おうかな」

 

 

ダダダダダダッッ!! 

 

 自己紹介を求めた次の瞬間。突如外の方から銃声が鳴り響く。

 

「銃声!?」

 

 突然の銃声に、レイリーは窓から外を見る。そこにはヘルメットを被った少女集団が威嚇射撃をするかのように空に銃を撃っていた。

 

「彼女らが手紙で言っていた暴力組織かね?」

 

「はい! カタカタヘルメット団という武装組織です!」

 

 

「あいつら……! 性懲りも無く!」

 

「ホシノ先輩連れて来たよ! ほらホシノ先輩起きて! またヘルメット団が来たから!」

 

「むにゃ……まだ起きる時間じゃないよぉ〜ありゃ? このお爺さんだれ?」

 

「こちらの方はシャーレのレイリー先生です!」

 

「アヤネ君の紹介に預かった。シルバーズ・レイリーだ。よろしく頼む」

 

「またヘルメット団かあ〜そりゃ大変だね。あ、先生? よろしくねぇ〜」

 

(今一瞬だけ敵意のようなものが……外にいるヘルメット団という集団のものを見聞色で拾ったのか? それとも……このホシノという少女のものだったのか? ……いや、まさかな)

 

「ホシノ先輩、出動だよ!! ヘルメット団をやっつけなきゃ!」

 

「ふぁ〜全くおちおちお昼寝もできないじゃないかぁ、ヘルメット団めー」

 

「すぐに出るよ。先生のおかげで弾薬と補給品は気にしなくて良くなった」

 

「はーい、みんなで出撃です⭐︎」

 

 こうしてレイリーとアビドス一行はヘルメット団を迎え撃つべく外へと出るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 





次回の投稿は1週間以内には上げる予定です。よろしくお願いします。

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