冥王 レイリー先生。シャーレに立つ!! 作:なにやってんだおまえぇ!
あまりにも早すぎる伸びに驚きを隠せない毎日です。皆様本当にありがとうございます。これからも皆様に楽しんでいただけるように頑張ります。
それと評価バーの2つ目が埋まりました。重ねてお礼を言わせて下さいありがとうございます。
重ねて追加になってしまいますが、誤字報告本当に助かってます!結構誤字脱字が目立ってしまってるので面目ないです
「はあ……」
アビドス高校から数十km離れたあたりの地点だろうか、そこで1人のため息が漏らさせる。ため息の主は便利屋68の社長、陸八魔アル。彼女がため息を吐いた理由はシンプル、これから自分たちに良くしてくれたアビドス高校の生徒たちと戦わなければならないこと。そしてアビドス側には強力な味方がいることが確定しているからだ。
アウトローを名乗っているとは思えないほどに、ゲヘナの中でも屈指の良心を持っている彼女にとって前者の理由は特にキツイものとなった。そのためストレスからか、若干顔がやつれている。
「なんだよー、遅かったじゃん」
1人の傭兵が声を掛ける。時刻は既に午後四時を回っていた。
「少し野暮用よ。準備はできているわね?」
「あ、残業はなしねー、ただでさえ値切られてるんだから」
「細かいことはいいのよ! さあ行くわよ!! アビドスを襲撃しにね!」
両手で頰を叩いて表情を引き締める。
金さえ積まれれば何でもやる。それが私たち便利屋68のモットーよ! ごめんなさいねアビドスの子達。犠牲になって貰うわ。そしてレイリー先生、こんな形になってしまうのは残念だけど、私のアウトロー像、しかと目に焼き付けてあげるわ!!
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「な、ななななな……」
「なんでよー!?!?!?」
大量の傭兵が気絶して倒れている中でアルは叫び声を上げる。叫んでいる彼女の目は白目をむいており、驚愕というよりは理不尽を目の当たりにしたことに対する嘆きといった様子だ。
何故このような状態になっているのか、時は少し前まで遡る。
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「アビドス高校から15km付近で大規模な軍勢を確認!」
お昼ご飯を食べ終えてお腹いっぱいになり、しばらくリラックスモードになっていたアビドス一行、しかし休憩時間終わりのチャイムかのようにアヤネの声がまったり時間の終わりを告げる。
(む? 確かに気配があるな。そしてこちらへと近づいて来ている。距離が距離だから警戒を怠ってしまっていたな……)
「またヘルメット団?」
銃を装備しながらシロコがアヤネに尋ねる。
「いいえ、ヘルメット団ではありません! あれは……傭兵です、傭兵集団です!」
「傭兵かあー結構高かったはずだけど……」
「かなりの数です。一体誰が雇ったんでしょう……」
「何はともあれ、来るのならば迎え撃たねばならんな」
「そうだね〜、そいじゃしゅっぱーつ」
突如として襲来してきた脅威を撃退するべく外へと展開する。そしてそこには大量の傭兵団の他に記憶に新しい顔ぶれが揃っていた。
「あれ……あなたたちはラーメン屋さんの……?」
「ぐ、ぐぐっ……」
「誰かと思えばあなたたちだったのね!! ラーメンも無料で特盛にしてあげたのに、この恩知らず!!」
「あはは! その件はありがと、でもそれはそれ、これはこれ、こっちも仕事でさ」
「残念だけど、公私はしっかり区別しないと、受けた仕事はきっちりこなす」
「なるほど、その仕事というのが便利屋だったんだ」
「もう! 学生なら、他にもっと健全なアルバイトがあるでしょう? それなのに便利屋だなんて!」
「ちょっ! アルバイトじゃないのよ! ちゃんとした会社で、れっきとした肩書きがあるんだから」
「私が社長! あっちが室長……こっちが課長そして最後に平社員!」
アルは自慢げにメンバーの紹介をする。
「はあ……社長。ここでそういう風に言っちゃうと、余計薄っぺらさが際立つ……」
「つまり、君たちは依頼を受けてここへ来たわけか」
「誰の差し金? ……いや、いうわけないか」
「ええそうよ、依頼主に関する情報は一切吐くつもりはないわ、企業秘密だから」
「そっか、でも関係ない。力尽くで割らせるだけ」
「やれるものならやってみなさい、私たちはそう甘くはないわよ!」
「総員! 攻撃!!」
アルの手が前に出されると同時に、傭兵団の銃口が一斉にアビドス生徒へと向けられる。
「うぐっ……」「かはっ……」「ッッ……」
確かに銃口は向けられた。────しかしそこから銃弾が放たれることはなかった。レイリーの覇王色の覇気によって傭兵集団は全員気絶し、倒れてしまったからだ。
辺りは倒れた傭兵集団と彼女らが倒れた際に落とした武器が一面に広がる。
「ほう、君達はこれに耐えるか、大したものだな」
「………………え?」
ほんの数刻前までは自身が雇った兵隊で埋め尽くされていた視界がなんの前触れもなく開放される。便利屋68たちはその光景にただただ呆然とすることしかできなかった。
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「な、ななななな……」
「なんでよー!?!?!?」
────そして時は現在に至る。
「ちょっと!? どうしちゃったのよあなたたち! まさかもう時間切れ!?」
「いや……時間切れになったからって動かなくなるわけじゃないでしょ……ロボットじゃないんだから……」
驚きのあまりとんちかんなことを言うアルに思わずカヨコはツッコミを入れてしまう。しかしすぐに気を引き締め、危機的状況であることを再認識する。
(あの情報……そう言う意味だったんだ。しまったな…………)
鬼方カヨコは知っていた。SNSで大きく話題となって出回っている戦車を素手で破壊したという情報以外にも、〝シャーレの先生は周囲の人を一瞬で気絶させることができる〟という情報が決して少なくない数出回っていることを。
しかしそれは直接的な意味合いではなく、あくまで比喩表現。つまりそれくらいの戦闘力があると伝えるために言われていたことだと彼女は認識していたのだ。だが、現実はそうでなかったことを現状が物語っている。
「う、うへぇ〜先生そんなこともできたの? おじさんびっくりしすぎて心臓止まっちゃいになっちゃったよ〜」
「私もやる! ん! ん!」
「シロコちゃん、それじゃただの威嚇ですよ〜⭐︎」
「……あの時と一緒だ」
『セリカちゃん、なにか知ってるの?』
皆が困惑する中、1人だけ様子の違うセリカの姿を見てアヤネが問い掛ける。
「私がヘルメット団に誘拐されて先生が助けてくれた時、今のみたいに先生が一瞬でヘルメット団を気絶させたの。……あの時は意識を保つのもギリギリだったから、動きを目で追えなかっただけなのかなって考えてたんだけど。今こうしてはっきり見てもやっぱり先生は
覇王色の覇気は〝衝突〟を起こさない限り視認することは不可能。故に覇気の存在を知らないキヴォトスの生徒たちから見れば、なにもしていないのにも関わらず周囲を気絶させているように見えるのだ。
「ッッやっばいねカヨコちゃん。どうする?」
「人数ですら負けた以上、逃走は絶望的、万事休すか……」
「逃走? 万事休す……? ふふっ、フフフフフフ!」
「しゃ、社長?」
「レイリー先生、あなたは私に言ったわよね……自分だけのアウトローを見つけて貫き通せって」
「あァ、言ったな」
レイリーの口角が自然と上がる。彼女がこれからなにをするのか、何故か分かるのだ。しかしそれでもワクワクする。それは次に行われる行動が彼女のボスとして器をハッキリと定める瞬間となるからだろう。
「万全だと思った準備をして、こうして恩を捨ててここまで来て、それで大してなにもできないままピンチになったらあえなく降参? そんな三流以下のアウトローを目指した覚え私はないわよ!!!」
「クフフ〜!」
「アル様…………!」
「はぁ……」
ムツキは笑い、ハルカはショットガンを感動しながら握りしめる。カヨコはため息をつくもののその中には微笑も含まれている。
「傭兵が全滅? それがなによ!! そのくらい想定内だわ!! さあ始めるわよ決戦を!!!」
若干涙目になりながらも目をキリッと吊り上げてアルは啖呵を切る。
「やっぱアルちゃんかっこいいー!」
「まあ、せっかく購入した爆薬とか勿体無いしね」
「大丈夫ですアル様、私が全部……ぶっ潰しちゃいますから……!」
(彼女の声だけで、メンバーの士気が上がった……フフフ、この子は将来もっとデカくなるぞ……!)
「フハハハハ! 君たちが彼女について行っている理由が、またさらに深く分かった気がするよ。さて、ここで私が彼女ら全員を相手取るというのも手だが……どうする君達? 彼女らはまだやる気だぞ」
「そんなの決まってるでしょ、恩知らずがこうしてズカズカ向かって来るなら、1発……いや100発は喰らわせないと気が済まないわ!」
「ん、アビドスは私たちの居場所。当然私たちも戦うべき」
「ですです! アウトローを名乗る子達にはおしおきのじかんですよー⭐︎!」
『色々聞き出したいこともありますから!』
「ってなわけで先生〜おじさん達にあとはまかせてちょー」
「フッ、そうか。では私は遠慮無く観戦させて貰おう……!!」
レイリーは少し離れた位置で胡座をかいて座り、酒瓶を勢いよく地面に置く。
恩知らずの血戦が今!! 始まる!!!
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「死んで下さい、死んで下さい、死んで下さい。アル様のために死んでください」
「うへぇー、ガッツあるね〜。おじさんには眩しすぎるかなっ!」
ショットガンを発砲しながら突撃するハルカをホシノがシールドバッシュで押し飛ばす。
「ムツキ、今だよ」
「はいよぉー」
ムツキが爆弾を宙へと広げる。ホシノはシールドバッシュをした影響で盾が邪魔になり視界が狭くなってため僅かに反応が遅れる。それにより爆弾の迎撃が間に合わなかった。
「っとと! いやぁいいチームだねー。でもいいのかな? そんなに私に集中しちゃってさ」
ドルルルルルルルルルゥッ!!!
「ッッこれは……マシンガン? いや、ガトリングか……!」
「私たちのことも忘れちゃいけませんよー!」
ノノミのガトリングの弾幕が便利屋68の陣形を乱す。
「ありゃ厄介だね、あの子を先にやった方がいっか!」
ムツキはノノミに銃口を合わせる。しかし、その照準は二種の弾道によって遮られる。
「させないわよ!」
「私たちが相手」
「動ける中距離担当2人に、あの弾幕。そしてハルカを完全に抑えてるあのピンク髪の子……厄介だね」
カヨコは「ハァ……」とため息を漏らす。しかし決して諦めた訳ではない。むしろその逆、勝ちに行っているのだ。
「でも、ちょっと社長のことを見てなさすぎだよ」
ッダァン!!
瞬間、スナイパーライフルの砲声が響き渡る。この場にスナイパーライフルを持っているのは1人しかいない。そう、陸八魔アルだ。彼女はこの戦場唯一の遠距離担当。アヤネとは別ベクトルの支援ができる存在である。
「きゃっ!」
アルの弾丸はノノミに命中する。重厚なガトリングを持っている彼女を狙撃することなど、彼女からしたら容易い。
「ノノミ先輩!」
「よそ見してる暇はないよ」
カヨコは
ズダァァンッッ!!!
「うぐっ!」
「ッッ!」
その発砲音はまさしく、轟音。放たれた弾丸はセリカを撃ち抜き、封印から解き放たれた轟音はその近くにいたシロコの耳に轟き、行動不能にした。
「ナーイスカヨコちゃんー! やってくれると思ってたよー」
ムツキはカヨコの行動を読んで先に耳栓をつけていた。アルとハルカは比較的離れた地点で戦っていたため、耳に届いても行動不能にはならない。便利屋68の絆があっこそ成せる動きである。
大きな隙を見せてしまったアビドス側、そこに追撃のムツキの爆弾が再び宙を舞う。その量は先刻の時の倍以上、ここで終わらすつもりだ。
「みんなっ!」
ホシノは思わずハルカから視線を外して叫ぶ。少し離れた位置で大きな爆炎が見えたからだ。そしてそこは他のアビドスメンバーが居た場所だ。
「よそ見している暇はあるのかしら?」
「死んで下さい死んで下さい死んで下さい」
アルの狙撃とハルカの突撃が同時に襲いかかる。
「っと危ない!」
さらにホシノの元にカヨコ、ムツキまで合流する。
「これで、あなたに集中できる」
「うへへ、こんなモテモテだとおじさん困っちゃうな〜」
『回復薬です、受け取ってください!』
アヤネのドローンからシロコたちの元へ回復薬が投下される。
「ありがとうアヤネ。あいつらは……ホシノ先輩の方か」
『スナイパーライフルのせいで迂闊にホシノ先輩の元に補給品を運べません……』
対策委員会の部室でアヤネは頭を抱え込んでいた。ドローンによる行動が大幅に制限されている今。彼女は僅かな支援と傍観しかできていなかったのだ。
こうなったら私も直接加勢して少しでも役に立たないと!!
机に置いてあった自身のハンドガンを持ち、校舎から出ようとした瞬間────
『あー、あー、アヤネ。聞こえているかね?』
「レイリー先生!?」
『君もすでに理解しているだろうが、彼女らは手強い。1人1人の実力に加えて強い信頼から生み出されるチームプレーは君たちと毛色が似ている。そういった連中はみなおのずと手強くなるものだ。──だが、私は君達全員が戦闘不能になる。つまりアビドスが占拠されてしまうという事態になるまで動くつもりはない。アル君は私の言葉に倣って信念を貫き通した! そこを突き刺すような野暮な真似はしたくない……』
「…………わかりました」
レイリーの宣言。それは彼女自身の力で今の状況をどうにかしなければならないことを意味していた。……できるのか? そんな不安がアヤネの脳内で巡り続ける。
私1人が外へ出たところで、寧ろ足手纏いになってしまうんじゃ……私はどうしたら…………
『そこでだ、君にはアビドスのみんなへの指揮を頼みたい』
「…………え?」
『ドローンとやらの映像で、君はメンバーのなかで一番戦況を俯瞰して見れる存在だ。その力で彼女らを助けてあげなさい』
「わ、私に務まるのでしょうか……?」
涙目になりながらレイリー先生に問いかける。正直に言って、彼の期待にそぐえる気がしない。
『確かに君はまだ一年生。人生経験はまだ浅いと言っていいだろう。だが、仲間と共にアビドスにいた期間は私より遥かに勝っている! 君以外に適任は居ない。君なら彼女らに寄り添った指揮ができる』
「レイリー先生……分かりましたっ……! やってみます!」
涙を袖で拭って通信機をみんなに繋げる。きっとこれが今私ができる最大限のことなんだと思う。
『皆さん!! 聞いて下さい!!』
「「「「アヤネ(ちゃん)!?」」」」
『只今から、私が指揮を取ります! まずはホシノ先輩、頑張って耐えて下さい!!』
「んええ!? ちょっとそれはアバウトすぎるよアヤネちゃーん! それにおじさんもう年で……」
『歳を理由するのは白髪になってからです! 体勢を立て直す時間が欲しいんです! お願いします!』
「うへへ……かわいい後輩たちのためならしょうがないね」
「……諦めるつもりはないんだね」
「そうだねー後輩ちゃんが燃えてるからね、おじさんが諦めるわけにはいかないのさ」
(アビドス側の全体の雰囲気が変わった? いや、気のせいか……。そもそも今向こう側にいる子たちの様子なんてわかんないし)
『シロコ先輩たちには今から私の作戦に協力してもらいます! ──────────────────────────────────────────────』
「そ、それ本当に上手くいくの?」
『とにかく狙撃手を潰すことを最優先にしたいです。ドローンで見る限りあの方が現状一番厄介ですから!』
「面白そう。やってみよう」
「作戦開始です⭐︎!」
(強い…………!)
便利屋68全員の思考が一致する。小鳥遊ホシノという生徒の実力はまさしく天下一品。あらゆる攻撃を見切る反応速度、そこに補強される盾の防御力。そして油断しているとあっという間に彼女の間合いに持ち込まれる機動力、さらにそこから放たれるショットガンの攻撃力。彼女は便利屋68全員を相手取ってなお一歩たりとも譲らなかった。
「ほらほらーおじさんまだ動けるよー?」
「お、おじ……?」
「社長、一人称に反応してる場合じゃないよ」
「え、ええ分かってるわ! これは余裕ってやつよ!」
(いやー流石にそろそろ残弾が心細くなってきなぁ……最悪素手で抵抗を……)
ドルルルルルルルルルゥッ!!!
「今のはッ!? 社長!!」
「ええ分かってるわ!」
スナイパーライフルの銃口がガトリングが放たれた方向へと向けられる。
「ノノミちゃん! 危な…………」
「痛たた……なによこの反動……それに重すぎないこれ!?」
ガトリングを打ったのはノノミではない。セリカだった。
「うへぇ!? セリカちゃん!?」
「ええ!? あの子じゃない!?!?」
ノノミ=ガトリング。全員の中で既にこの方式は成り立っている。故にただ武器が入れ替えられただけでも思考を乱すことができる。そしてそれは反撃の狼煙となるには十分過ぎる隙となる。
『今です! シロコ先輩! ノノミ先輩!』
「行きますよ〜⭐︎」
「ん、覚悟ならできてる」
「ッッさせない!」
「爆弾いくよカヨコちゃん!」
「それー⭐︎!」
ノノミとシロコの声に咄嗟に反応してそれぞれ銃と爆弾を構える。だが、反撃する間もないくらいの速度でシロコが2人に突っ込んできた。……いや、ぶっ飛んできたと言った方が正しいだろう。
「ん!! ロケット!!」
「うぐっ……」「あ痛っ!」
そのままの勢いで2人にぶつかり、着地した後にアルに照準を合わせる。
「射程距離内」
「え? きゃあっ!」
シロコの銃弾がアルにヒットする。
「み、みなさん……!」
「よそ見してる場合かな? 紫髪ちゃん」
「うぅっ……!」
『意識をホシノ先輩に集中させ、セリカちゃんにノノミ先輩のガトリングを撃たせている隙にノノミ先輩の力でシロコ先輩を投げる。これが……シロコ先輩ぶん投げ大作戦です!! 』
((((ダサいッ…………!!))))
通信機から放たれるアヤネ渾身の作戦名にレイリー、ホシノ、ノノミ、シロコ、セリカの全員がそう思うのだった。だが、状況を見ればわかる。
恩知らずの血戦、アビドスの勝利である!!
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便利屋68の制圧に成功した後、彼女らはすぐに縄で捕縛された。
「うぅ……ごめんね皆んな……私があの時もっと早く撃ってたら……」
「しょうがないよ社長、向こうに一杯食わされた」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……死にます…………」
「まあ負けちゃったもんは仕方ないよーハルカちゃん。楽しかったからいーのいーの」
「皆さん! お怪我は大丈夫ですか!?」
戦闘の終了を確認するとアヤネが校舎から飛び出してくる。
「おおアヤネ! みな多少の怪我はあるものの、動くのに問題は無いようだ。さて、アヤネ君…………」
「は、はい……!」
「満点だ。みんなの個性を活かしたからこそ成功した作戦、実に見事だった!」
レイリーはアヤネの頭に手を置いて優しく撫でる。
「えへ、えへへ///」
「あー! 先生がアヤネちゃんたぶらかしてるー!」
「ん、先生は女誑し。極悪人……!」
「これが罪になるというのなら、私は喜んで罪人になるさ。わはははは!」
「…………///」
「アヤネちゃんの顔が女の顔になってるー! いやだよアヤネちゃん〜!おじさんを置いていかないでよー!」
「……ねえムツキ」
「……なぁに?」
「私たち、なに見せられてるの?」
「…………少なくとも放置されて見せつけられる光景じゃないね」
「せめて放置じゃなくてなにかしなさいよー!!!!」
本日何度目かわからないアルの叫び声が響き渡るのであった。
筆が乗りまくってしまって月曜のつもりが日曜に出せる状態になったぜ!!
皆さん閲覧いただきありがとうございます。また次回も待ってくださると幸いです。平日になってしまうので大体3日〜4日くらいかかってしまうと思います。