500日後に破滅する転生者   作:M.T.

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第25話 残り66日

 授業参観の翌週。

 ヒーロー基礎学の前のホームルームで、相澤先生からお話があった。

 

「いきなりだが本日のヒーロー実習に勇学園ヒーロー科の生徒4名が特別に参加する事になった」

「「「のっけから新キャラキターーー!!!」」」

 

 相澤先生が言うと、他の皆が一斉に叫ぶ。

 ……あれ?

 原作にこんな回あったっけ?

 

「メガネ女子だぜー!!」

「峰田くん興奮しすぎ…」

 

 峰田くんがはしゃぐと、緑谷くんが顔を引き攣らせる。

 私好みのイケメンがいないじゃん、なんか萎えた。

 

「彼女彼女、LINE教えて! どわっ!!」

「他校にバカを晒すな」

 

 上鳴くんがナンパしようとすると、耳郎さんが呆れながら上鳴くんに耳朶のプラグを刺した。

 そんな感じでうるさくなってきたからか、相澤先生が“個性”を発動して私達を睨みつける。

 

「自己紹介を」

「は…はい」

 

 相澤先生が言うと、まず真面目そうなメガネ女子から自己紹介を始めた。

 

「実習に参加させて頂く勇学園ヒーロー科赤外可視子です」

「「「おお!」」」

 

 その次は、汗っかきな恰幅のいい男子が自己紹介をする。

 

「同じく多弾打弾です。よろしくお願いします」

「「「おお…」」」

 

 そして次は、目つきの悪い男子が自己紹介をする。

 

「藤見」

「「「おお……」」」

 

 他の皆は、勇学園の皆が自己紹介をする度にリアクションをした。

 今のところ、まだ三人しか自己紹介をしていない。

 4人来るって聞いてるんだけど。

 

「ん? もう一人いるはずだが」

 

 相澤先生が言うと、赤外さんの後ろから蛇の顔をした女子が顔を出した。

 その子に見覚えがあるのか、梅雨ちゃんが僅かに目を見開く。

 

「ケロッ」

「あっ」

「ケロッ!」

「ああっ! 梅雨ちゃん!」

「羽生子ちゃん!」

 

 梅雨ちゃんと羽生子ちゃん?は、目が合った次の瞬間にはひしっと抱き合っていた。

 どうやら二人は、親友同士らしい。

 仲良さそうな二人を見て、お茶子ちゃんと緑谷くんが口を開く。

 

「梅雨ちゃんの友達?」

「何だろう、すごくハラハラするぞ。ネーチャー的に」

「出久、それツッコんだら負け」

 

 緑谷くんがハラハラしていると、志村が冷静にツッコミを入れる。

 するとその時、藤見くんが羽生子ちゃんに向かって怒鳴った。

 

「万偶数! 雄英の奴なんかと仲良くしてんじゃねえ」

「ああ?」

 

 藤見くんの言葉に、爆豪くんが反応する。

 するとその時、相澤先生が自己紹介タイムを打ち切って話をする。

 

「時間だ。全員コスチュームに着替えてグラウンド・Ωに集合。飯田、八百万。勇学園の生徒達を案内してやれ」

「承知しました!」

「わかりましたわ」

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 その後私達は、可視子ちゃんと羽生子ちゃんを女子更衣室に連れて一緒に着替えをした。

 

「あーやっぱり! 二人は同じ中学出身だったんやね!」

「ええ。とっても仲の良いお友達だったの」

 

 お茶子ちゃんが言うと、梅雨ちゃんは羽生子ちゃんと手を取り合いながら話す。

 羽生子ちゃんは、舌を出しながら目玉をギョロギョロ動かしていた。

 

「シャー…」

「そ、そうなんだ」

「危険な感じは拭えないけど…」

 

 羽生子ちゃんが鳴いていると、三奈ちゃんとお茶子ちゃんは怖がって距離を置いていた。

 うっわ、怖っ。

 私、蛇無理なんだけど。

 

「羽生子ちゃんカァイイねぇ」

「えっ? あ、ありがとう」

「LINE交換しようよ」

 

 志村は、羽生子ちゃんを全然怖がる事なくぐいぐい話しかけている。

 羽生子ちゃんは、「可愛い」と言われた事に戸惑いつつも喜んでいた。

 志村は、持ち前のフットワークの軽さで、あっという間に羽生子ちゃんと仲良くなった。

 一方で、百ちゃんは可視子ちゃんと話をしていた。

 

「赤外さんはクラス委員長をしてらっしゃるのね」

「はい。でも…色々大変なんです。1人問題児がいて…」

「そうなんですの……」

 

 百ちゃんは、問題児を抱える可視子ちゃんに同情していた。

 私も藤見くんはあんまり好きじゃないな。

 なんか、爆豪くんからイケメンさと頭の回転の速さと戦闘センスを引き算した感じ。

 一緒のチームにならないといいなぁ…

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 その後、ヒーロースーツに着替えた私達は、グラウンド・Ωに集合した。

 羽生子ちゃんは爬虫類をモチーフにした青いボディースーツを、赤外さんは黒いボディースーツと赤いバイザーを、多弾くんは噴射口のようなものがついたロボットみたいなカラフルなコスチュームを、藤見くんは黒いロングコートを着ていた。

 

「よし、全員集まったな。今日のヒーロー実習を担当するのは俺ともう1人…」

「私が!!!」

 

 突然スーツを着たオールマイトが空から降ってきて、私達の目の前に現れた。

 

「スペシャルゲストのような感じで来た!!!」

「オ…オールマイト…!」

「本物…!」

「すごい迫力!」 

「雄英が羨ましい!」

 

 勇学園の皆は、生のオールマイトを見て感動している。

 さっき嫌な態度をとっていた藤見くんでさえ、オールマイトを前にして目を輝かせている。

 

「さて、今日の実習だが…全員参加でサバイバル訓練に挑戦してもらう!」

「サバイバル訓練?」

「バトルロイヤルみたいなもんか?」

 

 オールマイトが言うと、切島くんと上鳴くんが首を傾げる。

 するとオールマイトが空中にプロジェクターを表示しながら説明した。

 

「状況を説明しよう!生徒達は4人又は5人1組、全6チームに分かれ、こちらが指定した任意ポイントから訓練を始めてもらう。訓練の目的はただ一つ。生き残ること。他チームと連携しようが戦おうが構わない。とにかく、最後まで生き残ったチームの勝利となる!」

「他チームとの戦闘に突入した際…この確保テープを相手に巻き付けたら戦闘不能状態にすることができる。雄英生ならお馴染みのアイテムだ」

 

 そう言って相澤先生は、確保用のテープを取り出した。

 

「それではチーム分けを発表するぞ!!」

 

 

 

 Aチーム:芦戸三奈、蛙吹梅雨、麗日お茶子、緑谷出久

 Bチーム:切島鋭児郎、障子目蔵、爆豪勝己、八百万百

 Cチーム:尾白猿夫、口田甲司、轟焦凍、葉隠透

 Dチーム:飯田天哉、砂藤力道、瀬呂範太、常闇踏陰、神剱芽華

 Eチーム:上鳴電気、志村離珠奈、耳郎響香、峰田実

 Fチーム:赤外可視子、多弾打弾、藤見露召呂、万偶数羽生子

 

 

 

 は? 轟くんや爆豪くんと同じチームじゃないんだけど、まじふざけんな。

 

「全チーム指定したポイントで待機。5分後に合図無しで訓練を開始する」

「皆生き残れよ!!」

「「「「はい!!」」」」

 

 相澤先生とオールマイトが言うと、皆一斉に頷いた。

 私達は、とりあえず指定したポイントで作戦会議をした。

 

「どうする、委員長」

「ここから動かず、他のチームの様子を探るのが最善だと思う。この訓練の目的は、最後まで生き残ること。無闇に他のチームと争う必要はない」

「なぁんか、拍子抜けだな」

 

 飯田くんの意見に、瀬呂くんが頭の後ろで手を組んで呑気な事を言う。

 実のところ私も、瀬呂くんと同じ意見だったりする。

 あーあ、つまんないの。

 轟くんや爆豪くんとは別行動になっちゃったし。

 暇潰しに、どさくさに紛れてこっそり志村のチームを全滅させちゃおっかな。

 

「神剱くん、索敵を頼めるか」

「うん、任せて」

 

 私は、『翼剣(ウィングソード)』と『音剣(サウンドソード)』を使って、グラウンド・Ω全体を索敵した。

 すると、その直後。

 

「ぐひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

 

 志村が、気色の悪い笑い声を上げながら、私の羽根を振り切るほどの速度で飛んでくる。

 そっか、こいつのチームには響香ちゃんがいるんだった…!!

 でも、何の策もなく突っ込んでくるなんてバカね。

 私は、『駆剣(ダッシュソード)』と『眠剣(スリープソード)』を創造して、『駆剣(ダッシュソード)』で反応速度を上げて『眠剣(スリープソード)』で志村を眠らせようとする。

 だけど、志村目掛けて振るったはずの『眠剣(スリープソード)』は、どういうわけか空を切った。

 

「えっ……!?」

 

 信じられない現象に驚いた、その瞬間。

 私の腕には、いつの間にか確保テープが巻かれていた。

 

「な……!?」

 

 は……!?

 どうなってんの!?

 私が志村を捕らえたはずなのに…

 なんで私が確保テープを巻かれてんのよ!?

 

「い〜い〜だ〜く〜ん♪ あ〜そび〜ましょ〜♪」

「「「うわああああああ!!?」」」

 

 志村は、ニタァと不気味な笑顔を浮かべながら、飯田くんを追いかけた。

 いきなり現れた志村に、飯田くん、砂藤くん、瀬呂くんが度肝を抜かして悲鳴を上げ、常闇くんも驚きのあまり顔がデフォルメ調になっていた。

 

「くっ…!! よくも神剱くんを!!」

「けひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

「追え、黒影(ダークシャドウ)!」

「くきゃきゃきゃきゃきゃ!!」

「くそっ、速え!!」

「うしゃしゃしゃしゃしゃ!!」

「ヌルヌル動くなあああ!!」

「うひょひょひょひょひょ!!」

 

 志村は、気持ち悪い笑い声を上げながら、私以外の4人の攻撃をのらりくらりと躱す。

 クラスの中でも上位の機動力を持つ飯田くんと常闇くん、クラスの中でトップクラスのパワーを持つ砂藤くん、テープを駆使した移動や拘束を得意とする瀬呂くんの4人が束になっても、志村は捕まらなかった。

 志村は、4人の攻撃を避け切ると、余裕そうな笑みを浮かべて木の枝の上に着地する。

 

「飯田くん、素晴らしい提案をしよう。君らも仲間にならないか?」

 

 志村は、猗◯座みたいな言い方で飯田くんに提案してきた。

 

「なっ、仲間だと!? 君は何を言っているんだ!?」

「オールマイトが言ってたでしょ? 他のチームと連携しても構わないって。他のチームと連携した方が、余計な体力を使わなくて済むし効率が良いと思うんだよ」

 

 志村は、もっともらしい事を言っていつものように飯田くんを言いくるめようとする。

 だけど飯田くんは、そう簡単には志村に言いくるめられなかった。

 

「断る! 神剱くんの仇は討たせてもらう!」

「ん〜、でもそんなことしていいのかなぁ?」

「何?」

「アタシが今でっかい声で叫んで、他のチームに居場所を教えたっていいんだよ? 君達のチームは今、一番強い神剱ちゃんが戦闘不能状態。二番目に強い常闇くんの黒影(ダークシャドウ)は、ウチのチームの上鳴くんはもちろん、轟くんやカッチャンの“個性”でも無力化できる」

「くっ……!」

 

 志村がゲスい笑みを浮かべながら言うと、常闇くんが怯む。

 さっきあえて皆を挑発して逃げ回ってたのは、4人がかりで追いかけても捕まえられないって事を証明する為だったのね…汚い女。

 

「もう一回聞くよ。アタシの提案を飲んで4()()()生き延びるのと、提案を断って全滅するのと、どっちがいい?」

「悪魔か君はぁああああ!!!」

「心外だなぁ、ヒーローだよ」

 

 志村がニヤリと笑うと、飯田くんが憤慨する。

 まんまと私達のチームを仲間にした志村は、ニヤニヤしながら私を見てくる。

 こいつ…!!

 テープを巻かれたら終わりってルールじゃなかったら、ボコボコにしてやったのに…!!

 なんて考えていると、響香ちゃん達が志村を追いかけてきた。

 

「志村、あんた速すぎ…!」

「スタート地点からどんだけ離れてると思ってんだよ…」

「オイラ達のことも考えろ!」

 

 私達Dチームと、志村達Eチームが全員合流した、ちょうどその時。

 

 

 

 ――BOMB!!!

 

 

 

「!?」

 

 森の奥で、爆発音が轟いた。

 私は、Fチームの近くに飛ばしておいた羽根を使って索敵をする。

 多弾くんが爆豪くんのチーム目掛けてフラッシュバンを放ち、爆豪くんが勇学園の人達に爆破で反撃した。

 思うように事が運ばないからか藤見くんが痺れを切らし、“個性”を発動して体からピンク色の煙を撒き散らした。

 藤見くんの撒いた煙が、こっちにも流れてくる。

 

「おいおい、何だありゃ!?」

「勇学園の生徒の“個性”か…?」

「皆、ここにいては危険だ!! 出来るだけ遠くへ避難しよう!!」

「ああ…」

 

 私は羽根で浮き上がり、志村は他の皆をヨーヨーで掴んで自分ごと浮かせて難を逃れる。

 撒かれた煙は空気より重いから、私達は煙を浴びずに済んだ。

 

「うわぁ〜、危なかった」

「ピンクの煙…なんかエロくね?」

 

 しばらくして、煙が晴れる。

 そこには、ゾンビのようになったFチームの皆がいた。

 百ちゃんが咄嗟に創ったであろうガスマスクで難を逃れたBチームは、一旦Fチームから距離を取り、態勢を立て直そうとしていた。

 一方で、AチームとCチームも山岳エリアで合流し、お互いに情報を共有し合って情報を整理している。

 Aチーム、Bチーム、Cチームが合流したその時、ゾンビになったFチームが追いかけてきた。

 

「うわ…何あれ…」

「どんな“個性”だよ…?」

「藤見くんだけゾンビになってないから、多分藤見くんの“個性”だろうね。いやぁ、自分で指向性持たせられないタイプの“個性”って厄介だねぇ。どないしよ」

「呑気に分析してる場合じゃねえだろ!」

「あのさ神剱ちゃん、勇学園の皆を“個性”でなんとかできないの?」

「なんとかって、わたしだってどうしたらいいかわかんないよ…!」

 

 そんな事を言っている間にも、逃げ遅れた人からFチームの人達に噛まれてどんどんゾンビになっていく。

 その様子を見て、他の皆が青ざめる中、志村が冷静に口を開く。

 

「思ったんだけどさ。さっき森に広がってたピンクの煙って…ウイルスなんじゃないの? ほら、Tのつくウイルス的な」

「えっ?」

「ウイルスなら、ワクチンを作れば感染を抑えられると思ったんだけど…神剱ちゃん、そういう剣無いの?」

「いや、ワクチンって急に言われても…」

「できないなら別の方法考えるけど。つってもいつまでこうしていられるかわかんないしなぁ。今はこうやって宙に浮いて難を逃れてるけど、空を飛べる“個性”の人がゾンビになったら襲われるかも知んないし」

 

 志村は、頭の後ろで手を組んでふよふよ浮きながら呑気な事を言った。

 それって、こっちにもゾンビが来るって事じゃん…!

 私までゾンビに感染したくないんだけど!?

 

「っ〜〜〜、『薬剣(メッズソード)』!!」

 

 私は、その場で新たな剣を創造した。

 『癒剣(ヒールソード)』とは少し形状の違う、針の部分に葉っぱの模様が刻まれた注射器だ。

 この剣を出している間は、あらゆる病気に効く薬を剣の先から自在に出す事ができる。

 エネルギーを込めると、注射器が深緑色に光り、髪の色も深緑色に変わる。

 

「耳郎ちゃん!」

「任せて!」

 

 私が剣を創造している間に、響香ちゃんが爆音でゾンビ達を怯ませる。

 

「峰田くん、瀬呂くん!」

「「おう!」」

 

 そして峰田くんと瀬呂くんが、その隙にもぎもぎとテープをゾンビに投げて拘束した。

 私は、ゾンビになった皆に注射器の針を向けて、プランジャーをぐっと前に押し出した。

 すると注射器の先から緑色の霧のようなものが噴射されて、ゾンビになっていた皆を覆う。

 

「ああ〜…あ……あ…………あ?」

 

 ゾンビになっていた皆は、霧の中で暴れていたけど、霧が晴れる頃には薬が効いて元に戻っていた。

 

「戻った…? 戻ったぁ!!」

「良かったぁ…!!」

 

 ゾンビ化が解けた皆は、ギチギチに拘束されながらも安堵の表情を浮かべていた。

 その様子を見て、志村がふぅっとため息をつく。

 

「ふぅ、一件落着」

 

 いや、治したの私なんだけど。

 何こいつ、自分の手柄みたいに…

 なんて考えていた、その時だった。

 

 

「おい。何が良かったんだ?」

 

 下の方から、低い声が聴こえる。

 声が聴こえた方を見ると、爆豪くんが両掌から爆破を放ちながら、ドス黒い殺気を藤見くん達に向けていた。

 それを見て嫌な予感がしたのか、緑谷くんが慌てて爆豪くんを止めようとする。

 

「や、やめようよかっちゃん! 皆元に戻ったんだし、ね!?」

「てめえら、よくもこれだけ騒ぎをデカくしてくれたなぁ…覚悟はできてんだろうなぁ!? ああ!?」

 

 緑谷くんの制止も虚しく、爆豪くんはギチギチに拘束されている皆を思いっきり爆破した。

 グラウンド・Ωの中心で赤い爆炎が光り、巨大な黒いキノコ雲ができた。

 近距離にいた私達は、漏れなく全員爆破に巻き込まれ、エネルギーで体を覆ってガードしていた私以外の全員が全身真っ黒焦げのアフロヘアーになっていた。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 空が茜色に染まった頃、勇学園の皆が帰る事になったので、私達は校門の前で彼らを見送った。

 可視子ちゃんは、律儀に深く頭を下げて謝る。

 

「皆さん、本当にすみませんでした」

「とんでもありませんわ」

「こちらこそ申し訳ありませんでした! さあ、爆豪くんも謝れ!」

「藤見も謝って!」

 

 飯田くんと可視子ちゃんは爆豪くんと藤見くんに謝るよう言うけど、二人は不貞腐れて意地でも謝ろうとしなかった。

 

「「謝れ(って)!!」」

「「ケッ!」」

 

 委員長二人に怒られても、二人は意地でも謝らなかった。

 その一方で、梅雨ちゃんと羽生子ちゃんは、お互い仲良さそうに別れを言っていた。

 

「羽生子ちゃん、今日は会えて嬉しかったわ」

「私もよ、梅雨ちゃん」

「ゾンビになったり…」

「痛かったりしたけど…」 

「でも、楽しかったわ!」

「一緒にいられて嬉しかった!」

「羽生子ちゃん、立派なプロヒーローを目指してお互いに頑張りましょう」

「ええ、絶対に!」

 

 梅雨ちゃんと羽生子ちゃんは、抱きしめ合いながら約束した。

 こうして、勇学園との合同授業は無事に幕を閉じた。

 

 

 

 ☆破滅まで、残り66日───

 

 

 

 

 




浮くだけの奴に二度も負ける最強チート転生者(笑)


◆今回の剣解説

薬剣(メッズソード)

能力:あらゆる種類の薬を作り出す
イメージカラー:深緑
剣の形状:葉のマークが刻まれた注射器
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