心地の良い朝だ。
俺は紅魔館の窓から見える清々しい朝日を見ながら追憶した。
思えばこの幻想郷に来てから色んなことがあったなぁ…
外の世界で高校生だった俺はトラックに轢かれそうになった少女を助けようとして死んだ。
と思っていたが死んでなくて、目の前にいるゼウスと名乗るジジイが
「お前は私の間違いによって死んでしまった人間だ。お詫びにお前を好きな世界に好きな能力を持って転生させてやろう」
と唐突に俺に言った。
俺は迷わず
「東方の世界に不老不死にして転生させてくれ!」
と言った
東方の世界は素晴らしい世界だ。
俺はネットにある動画しか観ていなかったがそこには沢山の美少女がいる。
そんな世界にずっといられたらなんて幸せなんだろうなあと思いそんなお願いをした。
するとの目の前が真っ暗になり、
気が付くと
俺は本当に東方の世界に来ていた。
しかも有難いことに不老不死だけでなく「爆発させる程度の能力」という能力も付随していたのだ!
そして俺はこの不老不死と能力を使い幻想郷中の妖怪や人間をスペカで倒しまくった。
レミリアスカーレット…八雲紫…東風谷早苗…さらには博麗霊夢までありとあらゆる人妖をだ。
そして俺は幻想郷の王となった。
人妖を倒しまくった俺に惚れた少女達が俺に求婚しまくったおかげで
幻想郷の少女全員が嫁!
幻想郷に冴えない高校生だった俺がハーレム帝国を築き上げたのだ!
元の世界の学校のクラスで俺をいじめていた奴らは心底悔しがるだろうと考えると笑いが止まらない。
さて、今日は誰とイチャイチャしようか…ぬえかな…フランかな…?
妄想では無くこれが本当に出来るのだからニヤニヤが止まらない
そう思いながらドアを開けた。
すると
「ハッハッハー!今日の予定を考えている朝の忙しい時間にお邪魔して申し訳無いねえ!
悪いけどお前は俺の保存食になって貰うぜェ!」
突然下卑た声が聞こえたと思うと縄でグルグル巻きにされ動けなくなっていた…
どういうことだ!?能力も使えない!?何故だ!?
すると声の主と思われるモノが俺に近づいてきた。
その姿はグロテスクな蜘蛛の化け物だった
化け物はグルグル巻きになった俺を見ながら言った
「へー!幻想郷最強なだけでフェムトファイバーは効くんだなァ!旦那みたいな奴じゃなさそうだし切られないからチョロいもんだぜ! 」
フェムトファイバーだと…何だそれは?俺の見ていた動画にはそんな物登場してないぞ!くそッ!ふざけやがって!
そう思いながら暴れる俺に化け物は近づき俺に身の毛もよだつ声で恐ろしいことを言った。
「お前〜中々うまそうな体してんじゃねぇかよォ 「幻想入り 無双 不老不死」で適当にピックアップしたらこんな上物に引っかかるとは俺も運が良いぜ。それじゃあ味見するか」
何を言っているんだ…俺を食べるのか…嫌だ!食べられたくない…!
そう思う俺を無視して化け物は俺の足、を齧り始めた。
激痛が襲う、痛い 死にそうだ
やめてくれ…助けてくれ…そ
そう思いながら俺は気絶して意識を失った。
◇◇◇
私が本棚の整理をしていると急に鼻をつんざくような異臭がした。
異臭の原因を探すと吊るされた何かを貪り食う「奴」を見つけた。
何を食べているのかと思い近づいてみるとどうやら猿轡をされているいわゆる「デブ」というタイプの男のようだ。
観察すると奴が足を食べたそばから奴の胃袋へ消えた筈の足が再生しているのがわかった。
なるほど、おおかた「不老不死」の能力を持ったオリ主だろう。
私は奴に質問をすることにした
「そいつはどこから拾ったんだ?」
すると奴は食事する手を止めて言った
「「幻想入り 無双 不老不死」で検索して適当にピックアップした奴ですぜ旦那ァ
「無双ハーレムを作ったクソムカつくテンプレ野郎なんて全員ガリガリ骸骨野郎しかいねえだろ!」なんて思ってましたが中々美味いですぜ旦那ァ!
良かったら食べます?」
「いや…いい人肉は嫌いだ。
それより後片付けはしろよ!臭くてかなわないからな」
すると奴はおどけた調子で返した
「わかってますぜ!明日になったら食事終わりますから!」
…やれやれ
今日は鼻栓無しじゃあ生活出来ないな…
私は鼻をつんざく異臭に憂鬱になりながら鼻栓を取りに行った。
今回は蜘蛛くん(仮)を殺し役にしました
マネキンさんとは違い残虐性溢れる感じに差別化したいですね。
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