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「グッ……ハッ!!」
平安における歴戦の術師・万が苦鳴を漏らし、美しい顔貌を激しく歪ませる。
それも当然、掌底が頬骨に、獣碗の爪撃が脇腹に突き刺さり、しかもそれがどちらも黒閃となったのだ。
黒閃――呪力と打撃の衝突間隔が0.000001秒未満となり、さらには湿度・温度等の条件が重なると発動するその現象が起こった時、その威力は平均にして通常の2.5乗にまで跳ね上がる。
「……チッ! やっぱ命は奪れないか!」
万に獣爪を突き刺した美胡は、反撃で自身に放たれた「真球」を容易く躱して距離を取る。
黒閃は、一度決めればアスリートでいう「ゾーン」の状態――普段意図的に行っている呪力操作が呼吸のように自然に廻るようになる。
顔面がひしゃげ、脇腹からおびただしい血を流し、さらにそれ以前からの戦闘によって削られ鈍った状態なら、であろうとその攻撃など掠りもしない。
全身の毛穴が開き、神経が体外に広がったような超感覚――そんな状態に至ったから、いち早く気づけたのかもしれない。
「――比名子?」
それは、半分が潰れた顔面を向け、無事な片目でぎょろりとこちらを睨め付ける万――ではなくその背後、数m先にいる美胡の大親友。掌底と獣爪による黒閃の二重奏を叩き込んだ片割れ、八百歳比名子。
その、様子がおかしいことに。
「――――」
――弛緩、している。
それは、テストが終わった時の生徒たちの緊張が緩和する瞬間とか、その程度の話ではない。
例えるなら、目は開けているが、意識が肉体から一歩か二歩置き去りにされているような。焦点の合わない視線が何も無い中空に固定され、ぽかんと空いた口元からは涎が伝いそうなほどの痴態。隙という言葉では生ぬるい、ただそこに存在しているだけの体とでも言うべきか。
戦場はおろか日常生活ですらまず起こらぬであろうあり得ない無防備。もはや、何がしかの
そんな状態を、呪術全盛の猛者の一角たる人間の前に晒してしまっては――、
「――ざっ、けんじゃないわよ!!!」
美胡の数瞬後にその様子を察知した万は、比名子の手によって破壊された顔をさらに破壊的に捻じ曲げながら、あらん限りの怒声で空気を震わせる。
多少重傷を負った程度でああもあからさまな油断を晒すなど、呪いの世を己が力一つで生きた自分に対する侮辱、否、冒涜。幾度も計画を邪魔されていたこともあって、万の比名子に対する憤激は常識的な一線をはるかに超越していた。
――睨み合った美胡、それに差し向けていた真球を呼び戻し、即座に比名子へ向かわせる。
「――ッ!? 速っ……!!」
移動方向を急激に変えた真球。その速度は先程美胡が回避した時よりも格段に上昇している。
万は徐々に底が見え始めた呪力を沸騰する負の感情で無理矢理ひねり出し、一度失った真球の速度を一気に元へと揺り戻していたのだ。
「――――」
間近に球形の死が迫っても、いまだ比名子は緩んだまま。回避も逃走も、何らかのアクションを取ろうとする様子もない。
駆け出す美胡。しかしゾーンに入っていようと、万を挟んで反対側にいた彼女では間に合わない。
そして比名子の質量爆弾で上がった噴煙はまだ滞留している。冥冥も真希も、今の状況を把握できていない。
直撃、そして消滅。待望していた比名子の死を確信し、万の口の動く部分が三日月のような弧を描く。
真球はそうして、比名子の体に吸い込まれるように、避けるという選択肢など存在しなかったかのように、一直線に叩きつけられ――、
――――ぱしゃりという音と共に、その形を崩した。
「は?」
間の抜けた声。美胡か万か、それがどちらのものだったか、困惑に満ちた二人には判別がつかない。
万にとっては今日までに見せたことのある者は皆破壊してきた、万を宿儺を除く最強格足らしめた奥義。美胡にとっては極まった攻撃性からこの瞬間まで近づくことすらままならなかった最悪の危険物。その「真球」が、砂で拵えた城が波にさらわれるようにあっけなく崩れ落ちた――その事実が、脳内で処理できていないのだ。
人ひとりを丸ごと飲み込む大きさの……否、大きさだった真球。それに隠れて見えなかった比名子の姿が、溶け落ちたことによって二人の目の前に晒される。
彼女は、こちらに向けて、右腕を突き出していた。
それはあたかも「真球」を受け止めようとしていたような……違う。そんなことをすれば止めようとした手が、上半身が存在を失い、血飛沫もろとも世界から抹消される。
止めることはあり得ない。ならばそれ以外に真球を破壊した方法がある。そこまで考えて、ふと、比名子の腕に呪力とは異なるエネルギーが覆っていることに気づく。
呪いと逆の正の力、反転術式。
万は知っている。彼女はそのエネルギーをアウトプットすることが出来る。それによって万の生成した液体金属、そこに流れる呪力を中和し、制御を離すことができると。
理解する。――八百歳比名子は、真球がその身に直撃する寸前、過剰な反転術式によってそれを中和したのだと。
「ありえない」
筋が通ったことで、筋が通るはずがないと万の当惑が加速する。
確かに、「真球」は液体金属を用いて作成したものだ。呪力効率の悪い「構築術式」では運用手段が画一的にならざるを得ず、何を構築するときも使い慣れた液体金属や虫の鎧を流用したほうが都合がいいからだ。
液体金属の銛を反転術式で崩せるなら、真球に対しても同様のことはできる。――理論上は、だ。
だが、反転術式のアウトプットは自身を治癒するときよりも格段に出力が落ちる。ただでさえ高速で飛び回る真球、それを崩そうなど、一般人がトラックに飛び掛かって解体しようとするようなものだ。
そもそも、比名子は反転術式を纏った式神を真球に当てようとはしなかった。それはきっと、正のエネルギーを流し込もうとしたところで破壊されるのが先だと分かっていたからだ。
「あ……?」
はたと、万は比名子の体に起こった異変が目に入る。
過剰な反転術式をアウトプットした残滓に覆われた腕、ではない。今万の目についたのは、比名子の持ち合わせていた呪力。
その、異質な変化。
――黒閃を経ることによる呪力の変化は、呪力の「味」を理解するとたとえられることがある。
言うなら、口に入れたことのない食材を何となく鍋に入れ煮込んでいた素人が、その食材の味を理解して調理し、料理として成すことのできるシェフに成長したような感覚。無論、出来上がるものの美味さには雲泥の差がある。
これと同様に、黒閃を経験した者とそうでない者とでは、呪力の核心との距離に天と地ほどの差がある。
――万の中に芽生えてしまった、気づいてしまった、答え。
あまりにも不条理で、あまりにも不合理で、思考がそこへ辿り着くこと自体正気を疑われても仕方がない類の結論。
それでも。
一度形を得てしまったそれはもう、なかったことにはできない。
「八百歳比名子……アンタは、まさか――」
――――今まで一度も、
膨大な式神の操作、反転術式のアウトプット、宿儺と同じ視界を得たことすら――
――全て、呪力の核心から遠く離れた状態で成していた?
「――は」
比名子が、息を漏らす。
まるで、それは、万の内心を読んだかのように、
彼女が脳内で導き出したソレに、得心がいったかのように、
「 あ は っ 」
笑った。
整った口の形を歪ませ、三日月のような弧を描き、嗤った。
戦いの愉悦など一切感じさせない無表情だったことが嘘のように、哂った。
「――――」
比名子が突き出したままだった右腕、そこから何尾かの式神が湧き出る。
「死累累湧軍」によるダツの式神。速度と攻撃力が高く、比名子が多用する強力な魚の形態。
「ぁ」
被弾。
衝撃が走り、痛みが走る。神経はそれを正しく拾い上げているはずなのに、喉から出るのは悲鳴にも満たない小さな吐息。
理由は単純――威力が桁違いすぎて、叫び声を出す
あり得ない突撃力、異常なまでの暴力、先刻までの比名子の攻撃とは比較することすら烏滸がましい火力を前に、万の体は為す術もなく彼方へと攫われる。
石塀をぶち抜き、建物を突貫し、衝撃に意識を削られながら式神に振り回され、その果てに上空へと打ち上げられた。
「~~~~~~~っ!!」
豪風に巻かれ空へと昇る万。憎悪の限りで比名子を悪罵しようにも、声を出すことすらままならない。
式神共の勢いは衰えることを知らず、一瞬で広島結界、その縁部が一望できるほどの高度に到達した。
「この、クソッ……」
今すぐ殺す。即座に殺す。もはや一秒たりとも奴の存在を許さない。
すでに比名子に対する怒りが頂点に達していた万は、常軌を逸した戦闘力の上昇を前にしても全く戦意を揺るがせない。むしろ百戦錬磨の術師としての冷静な思考が、彼女の存在そのものを消去するための方程式を構築していく。
まず鬱陶しい式神を処理し、虫の翅を生成して安全に地面に降りる。その後は周りの連中を人質にとる。どうあがいても戦闘力が万に劣る二人、できれば黒閃を出していない冥冥がいい。あの女の手足を削ぎ、ダルマにした状態で比名子の前に差し出し、それと引き換えに比名子の命を強請ってやる。仲間意識の高い奴らだ、この手の脅しはよく効くだろう。
ダツを破壊するためには「真球」がいるだろう。コイツらは火力に加え強度も増しているから、確実に消すには呪力ではどうにもならない絶対的な攻撃力が必要だ。アレの生成は呪力の消費が大きいが、多少無茶をすればどうとでも――、
「――どこを見ているんですか?」
殺意と憎悪に塗れた戦略を立てる万の上方から、えらく気の抜けた声が聞こえる。
その声の方向を横目でちらりと見て――衝撃に無事だった目を見開き、首を回転させてそちらを二度見する。
いまだ高速で舞い上がり続けているはずの自分と並走するかのように、空の“面”を駆け上がってきたであろうソレを認識した時、万の時間が急速に凝縮し、停滞していく。
かつては使い勝手の悪い術式を持て余し、幾度も窮地に陥ってきたからこそわかる。――これは走馬灯で、今自分は死の間際にいるのだと。
「――――」
ふわりとした微笑で整った顔貌を彩り、比名子はその手から何かを生成する。
あの忌々しい式神ではなく、呪いにより生成された水。球体状を保って存在するそれは、一切の不純物を含まぬ限りなく透明な色であり、少し大きめのビー玉程度のサイズ。
――認識した瞬間、血の気が引く。その小さな球体に凝縮された呪力の量。
かつて相対した赤血操術師も似たような術――「百斂」を使用していた。だからこそ、分かる。「
「ボン」
軽く言い放たれたその言葉と共に、小さな水球が大爆発し、万の意識が、白く、呑み込ま――
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「比名子――――――!!」
突如の親友の異変から始まり、見えない速さで怨敵が眼前から消失、親友も消失、果ては天空の彼方で透明な大爆発が生じ、社美胡は混乱の限りで駆けている。
胸の内ではっきりと整理できているのは、比名子の戦闘力が明らかに跳ね上がったこと。それも、ただ黒閃の発動によってゾーンに入ったなんてレベルではない。
強くなる過程で踏むべき段階を一段――否、百段は飛ばしながら上昇したかのような、術師としての形質そのものの激変。
あの万を、あそこまで一方的に。
「――美胡!」
背後からの声に振り向くと、そこには真希と冥冥。
舞い上がった噴煙が晴れ、美胡に向かって走ってきている。その意図はもちろん、
「さっきの空の爆発……何が起こったかわかるか?」
真希が短く、鋭く問う。
冥冥は無言だが、その目は情報を求めている。確実性や詳細はいらないから、最も近くにいた美胡ができる限り理解できていることを、と。
「……分からない。あたしと一緒に黒閃をキメたってのは確かだけど。だから比名子も多分ゾーンに入ってて……けど、にしたって強さが跳ね上がりすぎで……!」
「……あの爆発、比名子がやったのかい?」
空を見上げ、凝然と目を見開く冥冥。
先程までの天気は、死滅回游の結界内でも重く曇った空模様。あの爆発によって、その雲間に大穴が開いている。
およそ、単一の術師がくり出せていい威力ではない。それこそ、五条悟や両面宿儺以外には。
広島の街を駆ける三人は、ほどなく爆心の直下に着く。
「――――」
――そこから、ゆっくりと舞い降りる人影。
眺める真希の「なんだ、ありゃ」という声には怪訝さが混じっている。
降りてきている者が誰かは分かる。比名子だ。
真希が引っ掛かっていたのは、その異様な降り方。
今の彼女は空の“面”を捉えていない。着ている服をはためかせ、重力に逆らうでもなく、従うでもなく、滑るように降りてきている。
おそらく「海」の術式の応用なのだろう。しかし何をどう応用しているのか、真希にも、他の二人にも理解できない。
そして、
「あれ……」
美胡の目が、その腕に抱えられている女性――万に向く。
目を閉じている彼女は、ぐったりと力を弛緩させ、身じろぎをする様子もないが――、
「……傷が、ない……?」
比名子によって潰された顔面も、美胡が貫いた脇腹の傷も、あの爆発に巻き込まれてついたであろう傷も、その一切が最初からなかったかのようだ。
反転術式のアウトプットなら理論上は可能だろう。だが消耗の激しいアウトプットであれだけの傷を治すことが可能なのか? と考え、だが真球を破壊できるほどの出力なら可能かもしれない、と考えを改めなおす。
やがて比名子が、音もなく、衝撃もなく、ふわりと地面に着地する。
顔に浮かぶ微笑。最近は汐莉のおかげで笑う機会が増えてきたから、その様子自体は美胡も見慣れている。
ただ、今の比名子の微笑みは、いつも見ているソレよりも、どこか自然な感じがして。
「……比名子」
美胡が声をかける。
動揺を胸の奥に押し込んで。なるべく、平静を装って。
「何を、したの。ソイツは……殺したの?」
冷や汗が伝い、言葉が詰まり詰まりになる。落ち着いた問答をするつもりが、さっぱり混乱を隠せていない。
――けれど、比名子はそんな美胡の様子をまったく気にしていないらしい。
なぜなら――、
「あ、えっとね!」
比名子が、弾けたように口を開く。
早口だった。
普段の、穏やかな海のような彼女とは明らかに異なる、抑えの効かない語り。
「万はちゃんと仕留めたよ。でも器になってた人、伏黒津美記さんだったよね。冥冥さんから聞いてるよ。この人は生きてるよ。傷も反転術式でちゃんと治してあるからそこは心配いらないよ。私がやったのは、この人の中にいた万だけを引き剥がして、体から叩き出すこと。私が汐莉さんに血を入れられて、それが受肉と同じで、だから今私と汐莉さんの間には魂の繋がりがあるみたいだっていうことは少し話したでしょ? さっき黒閃を初めて出した影響で、魂の繋がりだけじゃなくて魂の輪郭も認識できるようになって。だからその輪郭、万と津美記さんの境界に攻撃を当てて、中にいた万だけ弾き飛ばしたっていうか。あ、それで出てきた万は呪霊みたいに消えちゃったよ」
「ま、待って比名子、ちょっと待って……」
「それと、私、十年前に事故で家族を喪って、ずっと「生きたくない」っていう思いを抱えて生きてきたでしょう? 今気づいたんだけど、この思いが起因して私、無意識のうちに「生きること」そのものを“縛り”として成立させちゃったみたい。美胡ちゃんはさっき私の才能に驚いてたけど、この縛りが術師としての成長をものすごく引き上げてたの。普通だったら何年もかかるようなことを一足飛びで理解できてたのも、それが理由。だから今回黒閃を一回打っただけで……その、呪いの核心っていうか、そういうところに一気に手が届いた感じがして。ああでも、逆に言えば私、もうほとんど成長の上限に近いのかも。あ、それとね、死滅回游が始まった時から誰かに見られてる感じがしてるって言ったけど、あれも今なら遮断できると思うの。魂の輪郭を意識的に知覚できるようになったから、干渉の経路も見えるようになって――」
「………………」
沈黙。
美胡は何も言えない。
――目の前の比名子は、確かに比名子だ。顔も、声も、言葉も。
だが違う。今の彼女は、普段とは全く違う。
テンションが高い。口の回りが異常に速い。どこか、現実との接地が薄い。
これは――、
(ハイになってる……?)
そうとしか言いようがなかった。
「……一旦、落ち着きなさい」
冥冥が、静かに割って入ってくる。
その声音は柔らかいが、有無を言わせぬ圧があった。
「情報は有用だが、整理できていない状態で吐き出しても意味がない」
「あ……」
比名子が、はっとしたように瞬きする。
そして、
「すみません。ちょっと……はしゃぎすぎました」
落ち着いたように、頭を下げる比名子。
はしゃぎすぎた――それは、あの事故で在り方を陰らせる前を除いては、比名子が到底なり得なかった状態だった。
美胡の認識と比名子の様子が乖離しすぎて、現実と脳内の間で美胡の意識がゆらゆら揺らめく。
「……真希さん、この人をお願い」
仲間の人のお姉さんなんだよね。そう言って比名子は抱えていた津美記の体を真希に預ける。
「確かに、生きてるな」
真希は脈を確認し、呟く。
その言葉を聞き取ると、ぱん、ぱん、と冥冥が手をたたいた。
「話は後だ。ひとまず病院で安静にさせるべきだろうし、そこに置いてきた避難民の様子も確認したい。ここで立ち止まっている理由はないね」
「はい。そうしましょう」
比名子が頷き、歩き出す。
その横を、美胡が並ぼうとした、その時。
すれ違いざまに、
――ぽつりと。
誰にも届かないような、無意識に零れてしまったような、小さな声だった。
「え?」
美胡は思わず、勢いよく振り向く。
比名子はもう何事もなかったかのように歩いていた。
――聞き間違いかと思った。
だが、違う。確かに耳に残っている、その声。その、言葉。
十数年もの間、比名子を見てきた美胡にとって、絶対に比名子と結びつくことのない、ありうべからざるその言葉。
「……比名子。比名子は、一体……」
何に、なったのか。
何に、至ってしまったのか。
あなたはあの時、決定的に、変わってしまったのか。
「――それでも」
彼女は、津美記を助けた。
救う術と瞬殺する力を同時に得た上で、彼女に寄生した万ごと滅ぼすのではなく、救う道を選んでみせた。
比名子の優しさは、変わっていない。それだけは確信できる。
「……分からない」
美胡の中で、相反する感情が絡み合う。
理解したい。
でも、怖い。
その狭間で、はっきりと存在を主張する言葉。
――天上天下、唯我独尊。
その言葉が、呪いのように、美胡の脳裏にこびりついて離れなかった。
次回、東京第一結界編。