実は今回の作品は以前嘘予告を出した事がありまして、色々筆が乗ったから投稿に至りました。その為投稿日はエイプリルフールに合わせました(苦笑)
しかし他作品の執筆もあるため、更新は不定期になりますが気長にお待ち頂けたたら幸いです。
前書きも此処までにして…本編をどうぞ。
時は202X年、4月───。
世の中は元号が変わって間もなかったり、新型家庭用ゲーム機が半年後に発売の発表もあったけど、それ以上に世の中で流行しているものがある、それはDJ活動だ。
普段から生活していれば誰しも耳に入るし、時折ネットニュースやSNSでも目にする。半世紀以上前からブームになってもその人気っぷりは元号が二つ程跨いでも衰えなかったりする。
そんな僕が今日から通う学校…
中でも[
それと陽葉学園は元は女子校だけど、昨今の少子化の影響を受けて、共学となったのはここ最近の話である。
……と、前置きが少し長くなってしまいましたね。僕の名前は
そんな僕はこの日、三人の一風変わった人たちに出会った────。
「しかし僕が陽葉学園に通う事になるなんてな……」
本来なら別の高校に入学する予定だったんだけど、高校入試の時期に差し掛かるあたりに両親が陽葉学園に通ってくれないかと数日に及ぶ説得の末に折れる形で受験する事なったのだ。
まぁ学業はそれなりに良い方だったから試験はパス出来たけど、面接も色々(主に芸術関係を)尋ねられたがそこは「両親や姉の影響で芸術に興味を持った」って形でなんとか凌ぎ切ったが。
両親としては、姉と同じ高校で通わせたいという願いがあったから、僕に陽葉学園を薦めさせたのではないかと思うのは確かか。
でも姉と僕の違いがあるとすれば、姉が通ってた時期はまだ女子校だった…って事ぐらいだけど。
そんな今は入学式も無事終わり、今はその帰り道。明日から始まる本格的な高校生活と今日はその初日という事もあってか、内心不安になっていたようで、僕は前方を疎かになっていた所為か、誰かとぶつかってしまった。
尻餅がつきそうになった時に誰かに腕を掴まれて転倒せずに済んだ。持っていた鞄も手から離れた時に誰かがキャッチしたお陰か、地面に中身がぶち撒けられる……なんて事態にはならなかった。
「余所見して済まなかった。人探しをしていてな」
…と、誰かにそう言われた。僕はその声を掛けてきた人物の方を見た。その人は僕と違う学校の制服を着ていた。一人では無いようで、もう一人は僕の鞄を持っていた。
その制服には見覚えがあると思ったら、有栖川学院の物であった。確か有栖川も陽葉学園と同じで元は女子校だけど、これも陽葉と同じで近年の少子化の影響を受けて共学になったって話は聞いた事がある。でも陽葉と違う事はほんの数年前って言ってたな……。
「見たところ新入生のようだな……誰か知り合いに、『
僕の腕を掴んできた人物が、僕にそう尋ねてきた。というより、その苗字は……
「……
「……それは本当か?
「マジな話だ。鞄に名前が書いてある」
京介という人は、鞄の周囲を見渡して颯樹と呼ばれた人に鞄を差し出しながらそう報告していた。
「(颯樹…京介…)」
先程言ってた『一風変わった人たち』というのは、そのうちの二人。
まずは『颯樹』と呼ばれたこの一人目。後で知った情報によると、フルネームは
これも後で知った事によると、自身の通ってる学校の風紀委員長を務めていて、成績も学年トップクラス。正に生徒の模範とも言える人物だ。
しかし噂では、彼を異性として意識してる女性が片手の指では数えられない程いるという。
もう一人は
彼も学年トップクラスの成績を収めているようで、その飄々とした態度から想像はつきにくいが、生徒会に在籍していて、現会長のお気に入り…なんて言われている。
あとは桜田グループのご令嬢とは恋仲関係…という噂も流れている。
それとこの二人に共通しているのは、どちらも有栖川学院の生徒である事と、元は女子校だった有栖川を共学に導いた立役者である…というのは後に知るのでした。
「ちょうどよかった、君に用があったんだ。色々話したい事がある」
颯樹という人がそういうと僕たちはその場から歩き出す事となった。あっ、ちゃんと鞄は返ってきたからそこはご安心を。
暫く歩いて僕たちが訪れたのは喫茶店バイナルであった。此処は確か
「さて。何処から話したものか…」
コーヒーを飲みながら颯樹さんはそう呟いた。話したい事があると言って僕を呼び寄せたというのに……でも裏を返せば、話す事がありすぎて何処から話せばいいか、彼自身も悩んでい様子であった。
「とりあえず君の姉…プロデューサーの事から話すか」
「分かりました。それからでお願いします」
内容が纏ったようで、どうやら僕の身の上話から始めるみたいだ。プロデューサーって聞いて疑問符を浮かべる人はいるが、僕の姉は
「その前に一つ…実は君を訪ねる数日前に君のご両親に呼ばれてね。プロデューサーが海外に旅立った事で、色々悩んでいるんじゃないか心配していたそうで、気にかけてくれないかと頼まれたんだ」
だから姉さんの話を持ち掛けてきたのか。姉さんは
『すまない、獅音。私は暫く日本に戻ってこない』
僕は姉さんが旅立つ前日の事を思い出していた。場所は姉さんと僕が住んでいるマンションで、その場には当然姉さんと僕しかいなかった。
何故僕たちしかいないのかって?それは姉さんが独り立ちする際に僕もそれに着いていく形で二人で暮らしているからだ。
でもは今はその事は置いといて……僕たちは机に向かいあう形で座っていたのだ。
『海外で活動するの?』
『そうだ。海外を活動拠点にするからな』
そう言われるとなんか淋しく感じてしまう。
『その間、お前にこの家の事と、父さんと母さんの事を頼みたいがいいか?』
家ならともかくとして父さんと母さんの世話か……そのくらいなら大丈夫か、と言いたいけど、育てて貰った恩もあるからね。
『分かった。大丈夫だよ』
『ありがとう。獅音、面倒事をいつも頼んですまない』
『別にいいよ。僕も姉さんのワガママは慣れてるし、僕のワガママも聞いて貰ったから』
僕がそう言うと、姉さんは立ち上がって僕に近づくと優しく抱きしめてくれた。従来なら止めてほしいと感じるところだけど、姉弟で次いつ会えるか分からないから何も言わず黙って抱きしめ返した。
その後は姉さんを見送るとしてご馳走を振る舞った。その翌日、姉さんは海外に旅立つのでした────。
「……どうした?」
「いや、何故か先日の事を思い出して……」
……我に返ると、そこは喫茶店バイナルであった。少しの間だけど、時間が流れたような感じがしたみたいだ。颯樹さんも心配そうに僕を気にかけていた。
「(どうやら繊細なのは確かだな)まぁ色々あると思うが、困ったらとりあえず誰かに頼れ。いいな?」
颯樹さんは色々話したい事があっただろうが、何かに察知したのかこれ以上何も言わずにアドバイスを送るのでした。色々と気を遣わせてしまった感じがする……。
「あらぁ?颯樹さんと京介じゃない。奇遇ね♪」
そんな最中、来客を告げる鐘の音が聞こえて間もなくして二人に声を掛けてきた人がいた。
その人は、緑色の髪をツインテールにした女子で、僕と同じ陽葉学園の制服を着ていた。一つ違いがあるとすれば、リボンの色が濃赤色である事くらいだ(僕が着けているネクタイは黄色である)。
「絵空、何故此処に?」
「あら、私が此処にいては悪いかしら?」
京介さんは一瞬辟易した表情を浮かべるも、絵空と呼ばれた人は毅然として僕たちが座る席に座って紅茶を注文するのであった。
「まぁまぁ。それで絵空はなんで此処に?」
「実は学校で予定があったから、その帰りなの。貴方たちも制服じゃない?」
「僕らも学校に用があってね」
「というより有栖川も今日入学式だったから、生徒会全員と一部生徒は手伝いに駆り出されたからな。終わったからその帰りだよ」
なるほど。だから全員制服だったんだ……。
「あらそうなの。ところでこの子は?見たところ
「紗乃さんの弟さん。正確には義弟だけどな」
「更に言うと、今年陽葉に通うよ。絵空にとっては後輩になるな」
「あら?魅力的な子が後輩なのね。よろしくね、後輩くん♪」
絵空って人は僕が後輩だと知るとウィンクすると僕に近寄り始めた。スキンシップが多いのですが…?
「どうも…それと僕は後輩くんじゃなくて獅音です」
「獅音ね…そういえばまだ自己紹介してなかったわね。私は
「どうもです、清水先輩…」
「絵空でいいわ。私も獅音って呼ぶから」
凄い積極的な先輩だ……。
「それとさっき言ってたラブリーってなんですか?」
「私はピキピキのラブリー担当なので♪」
あのー、答えになってないんですけど……。颯樹さんと京介さんも困惑している……。
そしてこの人が最後の『一風変わった人たち』。
名前はさっきも言ってたけど改めて…
陽葉学園でも絶大な人気を誇るユニット─[
しかし僕はこの時点ではまだ知らなかった。
この三人の出会いを機に、僕もDJに関わる事と、少し先の未来にて、天才DJと謳われる同級生と自称宇宙一のAI、お嬢様学校に通う1組の百合カップルと共にユニットを結成、その全員に好かれる事に…────。
まずは最新話の読了とお気に入り登録をしてくれた皆様、ありがとうございます。こんな拙作にお付き合いいただいた事に感謝感激です。
次回の更新は未定ですが此処で一つ告知を……。
今月の10日にD4DJと現時点で放送中のTVアニメ「カードファイト!! ヴァンガード DivineZ 幻真星戦編」をコラボした小説を投稿します。本家に合わせまして、幻真獣陣営と幻影陣営に分かれてカードファイトします。その為、一部原作キャラが本家とキャラが違くなる事をご了承くださいませ。
新作共々よろしくお願いします。それでは、次回をお楽しみに♪